現在開催されている「ハロウィンCGレンダリングコンテスト」!
そこで配布されているハロウィンモチーフのモデルを使用してろうそくを作ってみました。
注型成形や型割の手順をご紹介致しますので、是非参考にしてみてください。
注型成形って?
樹脂やシリコンなどで作りたい成形物の型を取り、その型に材質を流し込むことで成形する手法です。
Fusion360を使用すれば注型成形の型も手軽に作ることができるので、いろいろな色や材質で複製することが可能です。プラモデルのパーツや自動車部品の製造など、幅広い分野で使用されています。
データをダウンロード
「ハロウィンCGレンダリングコンテスト」からデータをダウンロードします。
今回はおばけのデータをダウンロードしました。
中が空洞だったのでパッチコマンドで底を埋めてソリッド化します。
パッチコマンドについてはコチラを参照してください。
パーティング面を作成
今回パーティング面はちょうど中央あたりになるように設定しています。
この面を基準にして注型成形の型を作成します。
パーティングライン、パーティング面とは
注型成形をする際、型を2つまたは3つに分割し、出来上がった型を取り出せるようにします。型の分割されるラインのことを、 「パーティングライン」 、型の分割面のことを 「パーティング面」 と呼びます。
プラモデルなどで「バリ」と呼ばれるものは、「パーティングライン」に樹脂が流れ込んでしまい、意図せずできたでっぱりのことを差します。
そういった事を防ぐため、単純な形状のものであればなるべく直線となるパーティングラインが良いとされています。
型割
パーティング面をもとに型割。今回は左、右、下で3分割します。
きちんとお互いのパーツがはまり込むように角パーツにでっぱりと窪みを作りましょう。
お互いのパーツが組み合い、おばけの型が完成しました。
上部には素材を流し込む穴をあけておきます。
3Dプリンターで出力
型を3Dプリンターでプリントします。
造形後に写真を撮り忘れたので、ロウを注ぎ入れた後の写真です。なので、ロウがこびりついてます(笑)
上記写真のような型が完成しました。
ロウを流す
型を組み立てた後、ロウを溶かしてそそぎ込み冷やして固めます。
ロウを入れて固める前に、火をつけるための糸を上部に差し込んでおきます。
上記のようなろうそくを取り出すことができました!
ロウソクだけではなく、樹脂やソープを流し込めばいろいろなものを作ることができます。
顔を描いてもかわいいですね!
完成!
完成したロウソクに火をつけてみました。ハロウィーンにぴったりですね!
注型成形のやり方が気になる方はぜひ挑戦してみてください!
