ビジネスパーソンにとってオフィスソフトを使えるというのは必須のスキルの一つです。
MOSはそのようなスキルを客観的に証明できる便利な資格なのですが、その内容や必要な勉強時間についてよく知らないという方は少なくないのではないでしょうか。
以下で詳しく見ていくので、関心がある方はぜひ参考にしてください。
MOSとは何か?
MOSというのは、マイクロソフト社が提供しているオフィス製品についての利用スキルを証明することができる国際的な資格です。
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Access
- Outlook
といった各種ソフトのそれぞれについて一般レベルと上級レベル(エキスパート)の試験が用意されており、それに合格して資格を取得すれば様々なメリットが得られます。
MOSのメリット
そのようなメリットの一つが、パソコンスキルを向上させられるという点です。
MOSの試験では、ソフトを実際に用いて問題を解く形式が採用されているため、その対策をすることによってパソコンスキルを効率的に習得できます。
また、就職・転職時のアピール材料になるというのもMOSを取得するメリットであると言えるでしょう。世界で通じる資格として企業や学校などで広く認知されているので、MOSを取得しておけば、就職や転職の際に有利になるのです。
さらに、資格の更新が不要というのもメリットと言えるかもしれません。MOSには資格のバージョンアップや更新制度がないため、一度取得すると永久に有効になります。
ただし、マイクロソフトオフィス製品はバージョンアップのたびに新たな機能が追加されることから、MOSもバージョンごとに試験が設けられているという点には注意しなければなりません。
MOSの合格に必要な勉強時間はどれくらい?
MOSの合格に必要な勉強時間は、個々人のパソコンスキルや経験などによって異なります。
その点を踏まえた上で、ここでは資格の種類ごとに一般的にどれくらい勉強する必要があるのかを見ていくことにします。
スペシャリスト
スペシャリストの資格を得るためには、
- 初心者:80時間
- 経験者:40時間
程度の勉強時間が必要になります。
集中して勉強すれば、1ヶ月から2ヶ月程度で合格水準に到達することが可能です。
スペシャリストの試験では、WordやExcelなどの基本的な操作や機能に関する問題が出題されるため、テキストや過去問に繰り返し取り組むことで、内容を頭に入れるとともに、実践的なスキルを身につけるようにしてください。
エキスパート
エキスパートを取得するには、
- 初心者:80時間
- 経験者:40時間
ほど勉強しなければなりません。
一見するとスペシャリストと同じく1、2ヶ月くらいで合格できるように思えるかもしれませんが、エキスパートの試験では、スペシャリストよりも高度な操作や機能について問われるという点に留意しておかなければなりません。
例えば、VLOOKUPやマクロなどのデータ分析や管理に必要な知識や技術を使わないと解けないような問題も出るので、合格に向けてはより実践的な課題に取り組む必要があるのです。
効率よくMOSの勉強をするためのコツとは?
なるべく短い期間でMOSに合格するためには、効率的に勉強するためのコツを知っておくことが重要です。
そこで、ここでは合格に向けてぜひ知っておきたいコツをいくつかピックアップして紹介します。
MOS勉強のコツ1.自らの目標やニーズに合った試験を選ぶ
MOSには、一般レベルと上級レベルといったように、WordやExcelといったオフィスソフトの操作についてのいくつかの試験が用意されています。
そのため、最初に自分がスキルアップしたいソフトや目標とするレベルを明確にした上で、最適な試験を選ぶことが肝要です。
MOS試験の選び方
例えば以下のように試験を選択し挑戦してみるのがお勧めです。
スペシャリスト | オフィスソフトを一般的なビジネスパーソンのように使いこなせることを証明したい場合 |
エキスパート | エンジニア並みに高度に使いこなせることを証明できるようにしたい場合 |
スペシャリストよりもエキスパートの方が試験の難易度は高いので、必要でもないのにいきなりエキスパートに挑戦して時間を浪費するといったことは避けるようにしましょう。
MOS勉強のコツ2.学習計画を立てる
前述の通り、MOSの合格に必要な勉強時間は、個々人のパソコンスキルや経験によって異なるものの、概ね1ヶ月から2ヶ月程度が目安となります。
ただし、当該期間内に合格水準に到達するためには、自分のライフスタイルに合わせて、時間を効率的に使える学習計画を立てなければなりません。例えば、毎日1時間や週末に集中して3時間といったように、自分の生活に合ったペースで勉強するとよいでしょう。
しっかりした計画があれば、モチベーションを落とさずに勉強を続けられますし、必要のない勉強をして時間を無駄にすることもありません。
MOS勉強のコツ3.テキストや模擬問題を活用する
MOSの基本的な勉強方法は、テキストや模擬問題に繰り返し取り組むというものです。
市販されているテキストや模擬問題は、過去の出題傾向や問題形式を踏まえて作成されているので、実践的なスキルを身に付けるにはもってこいです。
一つのテキストを何度も読み返したり、同じ模擬問題を繰り返し解くことで課題や弱点を見つけられるようになるので、あれこれ手を出し過ぎないようにしましょう。
MOS勉強のコツ4.講座やパソコン教室を活用する
MOSは独学で勉強することもできますが、なるべく効果的に学びたいのであれば、講座やパソコン教室を活用するというのも選択肢の一つです。
そのような講座や教室を使えば、専門の講師からMOSに特化した指導が受けられるので、疑問に思った点をすぐに質問できたり、課題がある場合にはすぐにフィードバックを受けることもできます。
それに加えて、MOSの試験に必要なソフトや環境が整備されているところが多いため、自宅などで勉強する場合に比べて快適に学べるというメリットもあります。
最もおすすめなMOS講座はビズロードが開催している「MOS対策短期集中講座」です。
会場受講やライブウェビナーでの開催のため、毎日のように教室に通うのが大変という方でも受講できます。
また、未経験でも2日間の受講でMOSに合格するための知識を得ることが出来ます。
MOSの試験の概要や基本的な勉強方法を説明する無料のセミナーなども定期・不定期に開催されるので、そういったものをうまく使うのもよいでしょう。
MOS勉強のコツ5.本番を想定した模擬試験を受ける
MOSの試験では、本物のソフトを実際に使って与えられた問題に取り組むことになります。
そのため、自分が合格水準までどれくらいのところにいるのかを把握するには、本番を想定した模擬試験を受験するというのが有効です。
模擬試験を受ければ、時間配分や操作方法に加えて、問題の解き方などを知ることもできるので、面倒だと思わずにある程度学習が進んだところでぜひ受けてみるようにしてください。
なお、受験後には必ず復習して、分からなかったところを確認するようにしましょう。
出来なかった問題をそのままにしておくと、本番で同じような問題が出た時に対応できないので、そうならないようにするためにも復習は入念に行った方がよいのです。
MOSの勉強時間についてのまとめ
以上で見てきたように、MOSの合格に必要な勉強時間には個人差はあるものの、概ね40時間から80時間ほどとされています。
勉強の仕方によって実際の所要時間は大きく異なってくるので、少しでも効率的に学びたいのであればここで紹介したようなコツをぜひ参考にするとよいでしょう。