こんにちは。濱谷です。
今回は、7月14日(土)のFusion 360 Meetup Special in 東北に行ってきました!
左から、餅つき、かき氷、鬼剣舞(おにけんばい)・・・
あれ?Fusion 360は???
安心してください!
『リハビリ x 3D技術』でお話し頂いた
訪問看護ステーション すぽっと 作業療法士 伊藤 彰さんにインタビューしてきました!
あれ?見覚えあるな、と思ったそこのFusion 360 Academy参加者の方!正解です!
『ものづくりアワード2018』で見事2位を獲得された「Divers Holder(多様把持スプーンホルダー)」未来の快適な食事 を発案された伊藤 彰さんです!
濱谷:伊藤様の簡単なプロフィールを教えてください!
訪問看護ステーションすぽっとの付帯施設として、なんでもや工房Spotlabを開設、そこで作業療法士として働いています。 |
主に在宅療養されている方のリハビリテーションを行っており、日常生活の中で困っている事や環境を整える事で、利用者さんの生活の質の向上を支援する仕事をしております。
その中で、工房のデジタル工作機(3Dプリンターやレーザー加工機、CNCなど)を活用しながらその方のニーズに合った、自助具や治具などを製作しております。
まさに『リハビリ×3D』の融合です!
多様な把持機能に対応出来る様に製作したスプーンホルダー(Divers Holder)プロトタイプ
濱谷:Fusion 360を使い始めたきっかけを教えてください!
初めて3DCADの事を学んでいる時、Fusion360 の無料体験セミナーに参加することができました。その際に感じた、手軽さや多岐にわたるパフォーマンスに圧倒されてしまい、導入する事に決めました。
濱谷:どちらでトレーニングを受けられましたか?
トレーニングは、みやぎデジタルエンジニアリングセンターでのセミナー受講がきっかけでしたが、分かり易い内容と説明で初心者の私でもついて行くことができました。
濱谷:使用感はいかがでしょうか?
導入して1年程度経過しました。
少しずつ周囲から声をかけていただき、自助具の素早いサンプル作りや調整等とても役立ちご利用者さまに喜ばれております。
クラウド機能を活用する事で、データのシェアが出来るので、同じ悩みを抱えている方の課題解決にとても有り難いです。
濱谷:スプーンホルダーの作成手順を教えて頂けますか?
ニーズに合わせて、色々な形態をモデリングして3Dプリンターで出力、フィッティングして調整して、またモデリングしてと試作の連続でした。
① 指のホルダー部分をモデリング
② ジョイント箇所のモデル作成
③ スプーンをホールドする部分の作成
ちょっとずつのアイディアの集合でなんとか形に出来た感じです。
まだまだ難しく聞き慣れない機能が沢山あるFusion 360ですが、自分が出来るレベルでも有形化出来る事はすごく嬉しいです。
濱谷:今後のFusion 360 への期待することは?
今まさに福祉やリハビリテーション分野での活用が期待されており、今後もっと他業種・他技術との協働が広がる事に期待しております。
Fusion 360の機能に関しては、まだまだ知らない事ばかりですので、もっとAddictiveしていきたいです。
濱谷:福祉・リハビリテーション分野で、3DCAD・3Dプリンティングを活用した素晴らしい事例だと思いました!こういった試作作業にはFusion 360は本当に便利ですね!
伊藤様ありがとうございました!
お仕事で、機構設計で、Fusion 360の活用をお考えの方はこちらのトレーニングをご利用下さい!