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Mayaのレンダリング方法は?手順やトラブルシューティングをご紹介!

ゲーム制作やアニメ制作で欠かせない、3DCGソフトのMayaMayaには、優れたデータのレンダリング機能が備わっていますが、そのやり方に戸惑う人もいるのではないでしょうか。ここでは、レンダリングの方法を詳しく解説します。

Mayaのレンダリング方法とその手順

レンダリングの役割

Rendering(レンダリング)は、プログラムを使い数値データを計算して表示を行うこと。全ての情報は、最終的に誰にでも見られるように、画像や映像に変換しなければなりません。データ量が多く、複雑な形式の3DCGでは、JPGなどの形式で保存すれば終わりではなく、計算処理をして最終的な画像や映像を作り出す工程が必要です。3次元空間にあるものを2次元の画像にするために用いられたり、合成した画像を映像にするために用いられています。プレビューはレンダリングと似ていますが、あくまでシーンデータのみの確認のみで、ライティングやマテリアルの出力はできないため、レンダリングの作業は必要です。

レンダリングの前準備

3DCGモデルのキャラクターを作成し、マテリアルの設定ができたらレンダリングの作業を行えます。3Dデータを2Dデータに変換して静止画や動画を作るレンダリング作業はとても重要なポイントです。Mayaのエフェクトは、衣類や雲などのような動きに対しても優れた機能を発揮し、よりリアルなアニメーションが作れます。レンダリングは通常かなりの時間がかかるのですが、Mayaは作業処理能力が高いため、効率的な作業につながるでしょう。Mayaのレンダリングに必要なのは、ライトとカメラ、オブジェクトとテクスチャです。Mayaでは、複数のレンダラーが利用可能ですが、標準的でメインレンダラーのArnoldがよく使われています。

レンダリングの手順と方法

レンダラーを選び、設定ウインドウからシーンの設定を行います。ここでは、レンダーイメージのフォーマットや解像度、ファイル名、出力品質の設定と調整が可能です。プレビューレンダリングでは品質を低くするものの、レンダーイメージは高品質で出力するなどの設定ができます。各シーンをレンダーレイヤに分割し、テストレンダーを行い、ライトとカメラ、オブジェクトとテクスチャ、マテリアルの変更を視覚化してください。視覚化できた画像に満足できたら、レンダリングボタンをクリックします。最終イメージがレンダーされ、レンダリングが完成です。


Mayaの高機能なレンダリング方法にはつまずく事も多いかと思いますが、3DCGソフトにおいてレンダリングは欠かせません。
Mayaをしっかり学習したいという方はProSkilllのMayaセミナーの受講をおすすめします。

こちらのMayaセミナーでは、2日目に高機能レンダーによるフォトリアルな画像の作成を解説し、最終的に高次元レンダーArnordでの動画制作ができるようになります。
実務に基づいた課題をトレーニングする実践形式ですので、修了後には実際にMayaを実務で使いこなせるようになる知識やスキルの習得が可能です。

受講スタイルが会場またはウェビナーを選択することができますのでライフスタイルにあった受講方法をお選びください。

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Mayaのレンダリングに便利なフォーマットとは

レンダリングでよく使われるフォーマット

レンダリングしたCG素材を提出する場合、そのフォーマット(拡張子)が複数あることに気づきます。どのファイル形式を選ぶかは人によって異なり、特に統一されたルールもないため迷ってしまう人が多いです。アニメーション業界では、tiffpngtgaがよく利用されている拡張子ですが、拡張子ごとに特徴があるので、目的に合わせて選びましょう。

tgaの優れたポイント

Truevison社のビデオボードで用いられるフォーマット。映像合成に最適で、圧縮をサポートしているのが特徴です。レンダリングにかかる時間からみると、pngは保存と処理に時間がかかります。一方、tgaは一番早く保存でき、その次にtiffという結果です。作業スピードを重視する場面では、tgaが最適と言えるでしょう。アニメーション業界では昔からよく好まれて使われているフォーマットのひとつです。

pngの優れたポイント

1,600万色を処理できるpng。ファイル形式は特許を受けておらず、さまざまな画像編集ソフトで開けることからよく利用されてきた背景が特徴です。データサイズでみると、tifftgaはデータ量が大きくなり、pngはデータ量を抑えることができます。tgaはデータ圧縮をしてもサイズはあまり変わりませんが、tiffはデータを圧縮することで特にデータ量を抑えることが可能です。データ保存をするためのHDDを使用する人にとって、コストでフォーマットを選ぶならpngが最適です。

tiffの優れたポイント

マイクロソフト社とアルダス社が作成したフォーマットのtiff3Dグラフィックソフトの中では最も使用頻度が高いイメージフォーマットです。tiffは処理速度も平均的で、データ圧縮をすればデータ量がかなり抑えられるという特徴があるため、バランスに優れています。バランスの良さからフォーマットとして選ぶ人が多いです。

Mayaのレンダリングでよく起こること

レンダリングに時間がかかってしまう場合

レンダリング作業中に時間がかかってしまう場合や、フリーズしてしまう原因にPC本体のパワー不足が影響してくることがあります。Mayaでレンダリングには高度なデータ処理能力を必要とし、その過程でPCにある程度のパワーがないと、メモリ不足などに陥ってしまうことも。レンダリングには時間がかかるため、より効率的に作業をするためにも一定以上のパワーを持ったPCを利用するようにしましょう。レンダリングは数十時間の時間がかかることも多いため、わずか数時間の時間でレンダリングが完了するレンダーファームを使うことで作業時間を効率化できます。レンダーファームはオンラインやクラウドで提供されており、自分で構築する必要もありません。登録だけで、必要な時だけ使えるため、頻繁にレンダリング作業が発生する人は、レンダーファームの利用を検討しましょう。Mayaで利用可能なレンダーファームは多くあり、コスト面や作業時間の速さなどから選ぶと失敗しません。

レンダリングで画像が真っ黒になる場合

レンダリングをした時に、画像が黒くなってしまうことがあります。真っ黒になってしまう原因は、シーンライトを設定していないことが考えられるため、ライトを追加して光を入れてください。初期設定では、このライトは設定されていないため、メインメニューからArnoldを選び、Lightsを選ぶ必要があります。ライトを設置しても、「Warning:Render view:Selected region is too small」などの警告が出ることがありますが、ライトの露出量はデフォルトでは1のため、5000以上に数値を上げると明るくなります。光の設定は露出量を調整することで明るくなりますが、露出量を多くすることで、暗い画像が明るくなりますので調整してください。

そのそもレンダリングに失敗してしまう場合

レンダリングに失敗してしまう時には、まずレンダリング設定が正しく行えているか確認しましょう。設定が正しくされていても、レンダリングができない場合には、いくつかの原因が考えられます。まず、ファイルが破損していている場合にはレンダリングが行えません。ファイルをその場で修正することは難しいため、ファイルを再読み込みしてレンダリングを行いましょう。Mayaのライセンスで問題がある時にも、うまくレンダリングが行えない時があります。PCを再起動しても問題が解決されない時には、Mayaを再インストールするとよいです。ライセンスは基本的に1つのみで、他のPCで使うことはできません。他のPCで使っていないかどうかを確認してください。

Mayaでレンダリングをする方法と使いたい拡張子

3DCGの最終作業に欠かせないレンダリング。レンダリングは事前準備と手順を守れば、問題なく行えます。トラブルが発生する時は、基本設置やライトの設置などに不備があることが多いので確認しましょう。さまざまな拡張子が利用できますが、データサイズや作業時間で目的にあったフォーマットを選んでください。


3DCG以外の分野で「レンダリング」という単語を聞くことは少なく、作業内容の検討がつかない方もいらっしゃるかもしれません。
Adobe Substance 3Dの無料体験版を利用することで、3DCGソフトでレンダリング作業を試すことが出来ます。

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