「MacでAutodesk Fusionは使える?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。高性能な3Dモデリングツールとして人気のAutodesk Fusionですが、Windowsで使用している方も多く、Macでの導入を迷っている方も少なくありません。
そこで本記事では、MacでAutodesk Fusionを使用できるのか、インストール方法、実際の使い方までをわかりやすく解説します。Macユーザーでも始められるよう、ステップごとに紹介します。
Autodesk FusionはMacで使用できる?
結論、Autodesk FusionはMacで使用可能です。WindowsとmacOSの両方のシステムに対応しており、Webブラウザを通じても利用できます。特に、Appleシリコン搭載のMacでは、2023年7月のアップデートによりネイティブに動作するようになり、パフォーマンスが向上しました。
ただし、古いバージョンのmacOSでは、Autodesk Fusionが動作しない可能性があるため、最新の動作環境を確認しておきましょう。以下の記事では、Macで使用できるCADソフトを一覧でまとめていますので、あわせてご覧ください。
Macの推奨スペックは?
Autodesk Fusion 360をMacBookで使用する際の推奨スペックは以下の通りです。
項目 | 最低スペック | 推奨スペック |
OS | macOS 12 Monterey、macOS 11 Big Sur | macOS 13 Ventura、macOS 14 Sonoma以降 |
CPU | Intel Core i5またはApple Silicon M1チップ | Apple Silicon M1 Maxチップまたはそれ以上 |
RAM | 4GB以上 ※内蔵グラフィックスの場合は6GB以上推奨 |
16GB以上 |
GPU | Intel HD Graphics 5000またはApple M1 | Apple M1 Maxチップまたはそれ以上 |
ディスプレイ解像度 | 1366×768 @60Hz | 3480×2160 (4K) @60Hz Retinaスケーリング有効 |
ストレージ | 8.5GB以上の空き容量 | SSDで15GB以上の空き容量(キャッシュデータ用) |
インターネット | ダウンロード速度5 Mbps、アップロード速度1 Mbps | ダウンロード速度25 Mbps、アップロード速度5 Mbps |
最低スペックの場合、基本的な操作は可能ですが、複雑なモデリングや負荷がかかる作業は動作が重くなる可能性もあるため、推奨スペックを満たすことが望ましいです。
Autodesk Fusionの価格
Autodesk Fusionの価格は以下を参照ください。
1ヶ月プラン | 12,100円 |
1年プラン | 67,600円 |
3年プラン | 290,400円 |
Autodesk Fusionは契約期間が長いプランを利用するほど、お得に利用できるようになっています。また、30日間の無料トライアル版もあるため必ず使用感や操作性を確かめて契約しましょう。以下のボタンから購入ができますので、チェックしてみてください。
Autodesk FusionをMacにインストールする方法
次にAutodesk FusionをMacにインストールする方法を画像付きで解説します。手順は以下の通りです。
- Autodesk Fusionの購入画面に遷移する
- 必要事項を入力する
- Mac版をインストールする
- パソコンにダウンロードして使用
まずはAutodesk Fusionを購入します。購入画面はこちらから遷移し、以下の画面を開きます。画面真ん中にある「ご購入はこちら」をタップし、必要事項を入力してください。
利用規約や入力した情報の取り扱いに同意すれば購入ができます。
購入が完了したら、Autodeskの公式サイトにサインインをしてください。サインインが完了したら、自身のアイコンをタップして、「製品とサービス」をクリックします。
引用:Autodesk
以下の画面のようにさまざまなFusionの製品が表示されているので、「Fusion」を選択し、ダウンロードをします。
引用:Autodesk
ダウンロードが完了したら、ファイルを開きZipファイルになっている場合は解凍をすることで使用することができます。
インストールできない場合の対処法
MacでAutodesk Fusionのインストールができない場合に考えられる原因は、主に以下の2つです。
- スペックが足りていない
- インストールをブロックされている
インストールがブロックされている場合は、ゲートキーパーの設定を一時的に変更し、インストールできるように変更する必要があります。手順は以下の通りです。
- システム基本設定に移動
- 「セキュリティとプライバシー」をクリック
- セキュリティとプライバシーは、Macのセキュリティ設定を表示します。「アプリケーションのダウンロードを許可」という設定がゲートキーパーの設定
- 「セキュリティとプライバシー」ウィンドウの左下隅にある鍵のアイコンをクリック
- 管理者パスワードを入力
- 設定を[任意]に変更
- 変更を保存する操作が完了したら、ロックをクリック
- Fusionインストール
- ゲートキーパーの設定を戻す
上記の2つで解決できない場合は、公式サイトへ問い合わせるかパソコン本体に故障やトラブルが起きていないか確認しましょう。
MacでAutodesk Fusionの使い方を解説|基礎編
まずはMacでAutodesk Fusionを使う際の基本的な使い方について解説します。以下の画面は作業画面です。Autodesk FusionはWindows、Macともに操作方法やツールの配置など大きく変わることはありません。
画面上にあるタブからコマンドを選択し、操作をしていきます。では、実際に四角形を作成していきます。画面左上にある「スケッチを作成」から四角形の面を作成していきます。
この時に四角形の長さを入力、もしくはドラッグしてサイズを調節しましょう。
面が完成したら立体的な四角形にするため、「押し出し」を使用します。これは高さを調節するもので先ほど作成した面を選択すると、以下の画像のように高さ調節ができます。
高さを調節したら完成です。簡単にできる操作であり、図形を作る際は使用する機能であるため、最初に覚えておきましょう。
MacでAutodesk Fusionの使い方を解説|応用編
先ほど作成した四角形を使用して、家の設計を行っていきます。とはいえ、三角形を組み合わせるだけなので、そこまで難しい操作ではありません。先ほど同様に、スケッチを作成→三角形を選択します。
面となる位置を選択し、長さを選択したらスケッチ終了をクリックします。
次に押し出しを使用して、三角形を立体的にしていきます。これで家の作成は完了です。実際に作成した家は以下の画像です。
Autodesk Fusionの基本操作について詳しく知りたい方は以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
Autodesk FusionはMacとWindowsどちらがおすすめ?
結論、MacとWindowsどちらで使用するのがおすすめ?と悩む方もいるでしょう。そこでAutodesk Fusionをそれぞれメリットとおすすめの人をまとめてみましたので、参考にしてください。
メリット | おすすめの方 | |
Mac |
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Windows |
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Autodesk Fusionに限定して考えるのであれば、どちらでも問題はありません。ただし、これからWindowsもしくはMacの購入を考えているのであれば、Windowsの方がおすすめです。
MacはWindowsに比べて価格が高く、他CADソフトに対応していない場合もあります。そのため、何を重視するのかを見極めて検討しましょう。
Autodesk Fusionの使い方を学ぶならセミナーがおすすめ
Autodesk Fusionを効率よく短期間で身につけるなら「Autodesk Fusionセミナー講習」の受講がおすすめです。短期間で実務レベルまで身につけられ、Autodesk Fusionでのでのモデリング方法を理解することから、組図、分解図、部品表の作成・編集までを学びます。
受講後は、本セミナーのオリジナル教材「Autodesk Fusion完全攻略セミナーガイド」をPDFにて配布。受講期間の復習はもちろん、参考書として活用できます。セミナー講師もAutodesk Fusionを知り尽くしているため、あらゆる疑問を解決可能。初心者だけでなく、中・上級者にもおすすめです。
セミナー名 | Autodesk Fusionセミナー講習 |
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運営元 | ProSkilll(プロスキル) |
価格(税込) | 41,800円〜 |
開催期間 | 2日間 |
受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
MacでAutodesk Fusion使用についてのまとめ
MacでAutodesk Fusionを使用するにあたっては、スペックをを満たすかを事前に確認すれば、Windows版とほぼ同様の操作性が得られます。特にAppleシリコン搭載のMacではネイティブ動作に対応しているため、動作パフォーマンスも向上し、3Dモデリングや設計作業もスムーズに進められます。
また、より短期間で実務的なスキルを習得したい場合は、Fusionセミナーの活用も効果的です。自身の目的に合った環境と学習方法を選び、ぜひAutodesk FusionをMacで活用してみてください。
