かつてははがきで送ることが一般的だった年賀状ですが、近年ではLINEを使って手軽に送る方法も人気を集めています。
LINEならはがき代や切手代などの費用がかからなかったり、相手の住所を知らなくても送れたりするなど、デジタルならではのメリットがたくさんあります。
本記事で、LINEで年賀状を送る具体的な手順について見ていきましょう。
LINEで年賀状を送るメリット
はがきではなくLINEで年賀状を送ることには、以下のようなメリットがあります。
- 費用がかからない
- 事前に送る必要がない
- 住所がわからなくても遅れる
- 手軽に作成できる
これらの、LINEだからこそのメリットについて確認していきましょう。
メリット①費用がかからない
LINEで年賀状を送るメリットとして、費用がかからない点が挙げられます。
LINEならはがきや切手を購入する必要がなく、印刷費やインク代も不要です。
特に、たくさんの人に年賀状を送る場合、郵送だと費用がかさみますが、LINEならコストゼロで済みます。コストをかけずに新年の挨拶を送りたい場合は、ぜひLINEで年賀状を送ってみましょう。
メリット②事前に送る必要がない
はがきの場合、お正月に届くようにポストに事前投函しておく必要がありますが、LINE年賀状の場合はその必要がありません。そのため、年末の忙しい時期に慌てることなく、自分の送りたいタイミングで、気軽に年賀状を送ることができます。
さらに、LINEならリアルタイムで返信がもらえるため、従来のはがきとは異なる双方向のコミュニケーションも楽しめます。
メリット③住所がわからなくても遅れる
LINEなら、相手の住所がわからなくても年賀状を送れるのが魅力です。
これにより、住所を知らない友人にも手軽に新年の挨拶を送れます。
また、住所の管理が不要になることから、年賀状準備の手間も削減できます。
手軽に幅広い相手に新年の挨拶を届けられるのは、LINEならではのメリットといえるでしょう。
メリット④手軽に作成できる
写真や動画を使ったオリジナルの年賀状を手軽に作成できる点も、LINE用にデジタルで年賀状を作成するメリットです。年賀状をはがきに手書きする場合、一枚いちまいメッセージやイラストを描く必要がありますが、デジタルならデータとして、同じデザインを量産できます。
これにより、従来よりも年賀状を作成する手間を大きく省けるでしょう。
LINEで年賀状を送る手順
LINEでは、以下の手順で用意した年賀状を送ることができます。
- 外部サービスで年賀状を作成する
- JPG、JPEG、PNGのいずれかの形式で年賀状のデータを保存する
- 保存した画像データをLINEで送信する
外部サービスで年賀状を作成さえしていれば、後は通常通り保存したデータを画像として送信するだけで、LINEで年賀状の送信が行えます。
LINEで送る年賀状をテンプレートで手軽に作る方法
LINEで送る年賀状を作成する際におすすめなのが、はがきデザインキットです。
はがきデザインキットは、日本郵便が提供している年賀状の作成サービスで、無料のテンプレートを使用して年賀状のデザインを行えます。
はがきデザインキットなら、印刷用のデータだけでなくデジタル用のデータも作成できるので、LINEで送る年賀状作成にぴったりです。
はがきデザインキットを使って、LINEで送る年賀状を作成する方法について見ていきましょう。
手順①テンプレートを選択する
まずは、お使いのブラウザから「はがきデザインキット」と検索して、はがきデザインキットのホームページにアクセスしましょう。
ホームページにアクセスできたら、パソコンで作成するなら「ウェブ版」、スマホで作成するなら「スマホアプリ版」を選択してください。
今回は、ウェブ版での使い方について見ていきます。
「はがきデザインキットウェブ版を使う」をクリックし、続けて「年賀状を作る」をクリックしましょう。すると、年賀状テンプレートが一覧で表示されるので、好みのテンプレートを選択してください。
テンプレートを選択したら、フチありで作るかフチなしで作るかを問われます。
フチありとフチなしの違いは、以下の表のとおりです。
タイプ | 特徴 |
フチあり | 四隅に60pxの余白があるデザイン。 フチまで印刷できないプリンターでも対応可能。 |
フチなし | 四隅に余白がなく、はがき全面に印刷できるデザイン。 一部のテンプレートでは使用できない。 |
年賀状の四隅に60pxの余白がほしい場合は「フチありでつくる」、余白なしで前面にデザインしたい場合は「フチなしでつくる」を選びましょう。
手順②デザインを編集する
テンプレートが開いたら、写真追加のアイコンをクリックします。
Windowsならエクスプローラーが開くので、年賀状に取り込みたいファイルを選択しましょう。
移動や拡大・縮小は、写真をクリックしたら表示されるバウンディングボックスから調節可能です。
写真が取り込めたら右側の矢印ボタンをクリックし、右側のメッセージ欄からオリジナルのメッセージを入力しましょう。
また、右側のスタンプタブに切り替えると年賀状にスタンプの追加もできます。
メッセージの編集ができたら、再度右側の矢印ボタンをクリックし、「画像としてダウンロードする」を選択することで、LINEで送れる形式で画像を保存できます。
保存した画像は、LINEのトーク欄から通常の画像と同じように送信できます。
LINEで送る年賀状を一から自作する方法
LINEで送る年賀状をテンプレートではなく、一から自作したい場合は、AdobeのIllustratorがおすすめです。Illustratorは有料のソフトですが、使える機能が豊富に揃っているので、使いこなすことで自分のアイデアを形にしやすいでしょう。
続いては、Illustratorを使ってLINEで送る年賀状を一から自作する方法について見ていきます。
また、Illustratorがどのようなソフトか詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。Illustratorの特徴や基本的な使い方について解説しています。
手順①ドキュメントを作成する
Illustratorを開いたら、年賀状を作るためのドキュメントを作成します。
画面左上にある「新規ファイル」をクリックしましょう。
今回は、印刷用ではなくLINEで送るデジタルなデータを作成したいので、以下のように設定しました。
- サイズ:900px × 1380px
- カラーモード:RGB
- 解像度:72ppi
アートボードの設定ができたら、右下の「作成」ボタンをクリックしましょう。
手順②テキストを入力する
ツールバーにある文字(縦)ツールを使って、新年の挨拶文を入力します。
入力したテキストは、文字パネルツールからさまざまな編集ができます。
和風の雰囲気を出したい場合は、筆文字風のフォントを使用すると年賀状らしさが際立つでしょう。また、テキストの色は背景に合わせて読みやすく調整し、影や縁取りを追加して立体感を出すのも効果的です。
入力したテキストは、移動ツールから位置やサイズを調整しておきましょう。
また、Illustratorで使えるフォントを追加する方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。IllustratorでAdobeとGoogleのフォントを追加する方法について解説しています。
手順③素材を配置する
年賀状らしい雰囲気を演出するために、イラストや装飾素材をアートボード上に配置します。
Illustrator内で直接描くか、素材サイトから正月モチーフの素材をダウンロードして配置しましょう。
画像は、フォルダーからアートボード上にドラッグ&ドロップすることで読み込みができます。
手順④データを保存する
最後に完成したデザインを確認し問題なければ、ファイルメニューの「書き出し」から「Web用に保存」を選択してJPEGもしくは、PNG形式で保存します。
PNG形式で保存する場合は、背景として図形を挿入しておくのを忘れないようにしましょう。
保存したデータはLINEのトーク画面から画像として送信することで、任意の相手にLINEで年賀状を送れます。
Illustratorの使い方を学習するのにおすすめのセミナー
Illustratorを使ってクオリティの高い年賀状を作成するなら、セミナーで使い方をしっかり学んでおくのがおすすめです。Illustrator基礎セミナーなら、Illustratorの基本的な使い方から応用的な使い方まで幅広く学習できます。
さらに、名刺やバナー作成など、実務でも行う作品作りを体験できるため、これからIllustratorを使った仕事をしてみたいと考えている方にもおすすめです。
セミナーは東京、名古屋、大阪の3箇所で定期的に開講されています。
しかし、会場まで足を運べない場合もあるでしょう。
そのような場合でも、オンラインで受講できるライブウェビナーコースも用意されているため、遠方に住んでいる方でも気軽に参加できます。
Illustratorのスキルを効率的に身につけたい方は、ぜひIllustrator基礎セミナーをチェックしてみてください。
目上の人にLINEで年賀状を送るのは控えよう
年賀状を送る人が目上の人の場合、LINEで年賀状を送るのは避けた方が無難です。
特に、デジタルな手段での年賀状に抵抗を感じる相手の場合は、LINEでの年賀状が失礼に受け取られる可能性があります。
LINEで年賀状を送ってもよい相手なのか迷うケースでは、無難にはがきでの年賀状を選択しましょう。
親しい仲ならLINEスタンプを年賀状代わりにする方法も
友人や家族など、親しい仲の相手の場合は、年賀状のように形式ばったものよりも、手軽な挨拶が好まれることも多いでしょう。
LINEで新年の挨拶をする場合は、年賀状ではなく新年の挨拶用に作成されたLINEスタンプを送るのも一つの方法です。
キャラクターのデザインされたスタンプを使うことで、相手に堅苦しさを感じさせません。
特に、挨拶を手軽に済ませられる間柄の場合は、LINEスタンプも活用するとよいでしょう。
LINEで年賀状を送る方法についてのまとめ
今回は、LINEで年賀状を送る方法について紹介しました。
LINEを使えば、面倒な手間をかけずに新年の挨拶を済ませられます。
また、データの印刷代や切手代がかからないため、通常のはがき年賀状のようにコストもかかりません。
一方で、LINEでの年賀状は失礼にあたる場合もあるため、送る相手はしっかり精査しましょう。
