Jw_cadは、建築設計や製図分野で広く使われる2D汎用CADソフトウェアです。Jw_cadのスキルを証明したり業務の幅を広げたりするために、資格取得を検討している方もいるでしょう。
本記事ではJw_cadに関連する資格の種類や、資格を取得するメリットなどについてくわしく解説します。
Jw_cadの価格や機能、基本操作についてはこちらの記事で解説しています。
Jw_cad系の資格とは?
Jw_cadとは、無料で利用できる2D汎用 CADソフトウェアです。Jw_cadは建築や製図などの分野で幅広く活用されています。Jw_cadのスキルを身につけることで、就職に有利となったり業務の幅が広がったりする可能性があります。
しかし、Jw_cad自体の資格は存在しません。Jw_cadのスキルを証明したい場合は、関連する資格を取得して実力をアピールするとよいでしょう。
Jw_cadに関連する資格を取得することで、CAD全般の知識や実務に必要な設計スキルを証明できます。Jw_cadに関連する資格としては、建築設計や製図に役立つ「CAD利用技術者試験」や「 ·建築CAD検定試験」などが挙げられます。
これらの資格を通してCAD全般の知識も習得することで、業界での信頼性を高められるでしょう。
Jw_cad系の資格一覧!
Jw_cad系の資格を取得することで、CAD全般の知識や設計スキルが評価され、実務でも活用しやすくなります。今回は、代表的なJw_cad系の資格を7つ紹介します。
資格名 | 試験で問われるスキルや知識 |
建築CAD検定試験 | 建築図面の作成能力や設計・製図に関する基礎知識 |
2次元CAD利用技術者試験 | 2次元CADの基礎知識と作図を効率的にこなすことができる技能 |
3次元CAD利用技術者試験 | 3次元CADの操作スキルと立体設計に関する知識 |
3次元設計能力検定 | 3次元CADのオペレーション能力や機械設計の基礎的能力 |
CADデザインマスター認定試験 | CADを用いたデザイン・設計スキルの高度な知識と技術 |
CAD実務キャリア認定制度 | 3次元CADトレーサー、3次元CADアドミニストレーター、CADアドミニストレーターの実務スキル |
オートデスク認定資格プログラム | オートデスク製品を扱うための知識と操作技術 |
建築CAD検定試験
建築CAD検定試験は、一般社団法人の全国建築CAD連盟が実施する検定試験です。建築分野に特化したCAD技術を評価するための資格試験で、建築図面の作成能力や設計・製図に関する基礎知識を問われます。
資格には準1級から4級までの4つのレベルが設定されており、上位級ではより精密な図面作成と応用力が求められます。4級は高校生のみ受験が可能です。
ほかの級に関して、受験資格は特に設けられていません。建築設計や製図を職業とする方、または建築CADスキルを証明したい方は、ぜひ建築CAD検定試験の取得を検討してみてください。
2次元CAD利用技術者試験
2次元CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催する試験制度です。2次元CADの基礎知識と作図を効率的にこなすことができる技能を証明できる試験制度で、建築や製造業など幅広い分野で役立ちます。
現在では立体的な図面を引ける3次元CADが主流ですが、 2次元CADも広く利用されています。
2次元CAD利用技術者試験には1級(機械、建築、トレース)、2級、基礎の3つのレベルがあり、1級のみ受験資格は2級または1級の資格保持者です。
3次元CAD利用技術者試験
3次元CAD利用技術者試験は、3次元CADの操作スキルと立体設計に関する知識を評価する試験制度です。2次元CAD利用技術者試験と同様に一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催しています。
試験には1級、準1級、2級の3つのレベルがあり、準1級と1級を受験するためには2級の資格を保持している必要があります。3次元CADは幅広い業界で使用されているため、本資格を取得することで転職やキャリアアップに役立つでしょう。
Jw_cadは2次元CADソフトですが、そこからステップアップしたい場合はこちらの3次元CAD利用技術者試験を利用するといいでしょう。
3次元設計能力検定
3次元設計能力検定は、3次元CADのオペレーション能力や機械設計の基礎的能力を評価する検定試験です。3次元設計能力検定には、3次元CADコース、図面作成コース、プロ設計者コースの3つのコースがあります。
特に3次元CADコースは実務性が高く、優先して取得するべきです。
優秀者は表彰される制度があり、検定試験を主催する特定非営利活動法人 3次元設計能力検定協会の公式サイトに掲載されます。就職、転職、キャリアアップのための自己アピールとなるでしょう。
CADデザインマスター認定試験
CADデザインマスター認定試験は、CADを用いたデザイン・設計スキルの高度な知識と技術を証明する試験制度です。Auto CADやJw_cadを用い、幅広い業界の中でより的確に作図できる能力を求められます。
CAD関連の試験の中でも特に難易度が高く、独学での合格は難しい可能性があります。
CADデザインマスター認定試験を受験する場合は、セミナーや通信講座などを受講することをおすすめします。
CAD実務キャリア認定制度
CAD実務キャリア認定制度は、CADに関する実務経験とスキルを総合的に評価する認定制度です。建築や製造業をはじめとするさまざまな業界で評価される資格であり、取得するとキャリアアップや転職に有利となるでしょう。
CAD実務キャリア認定制度には3次元CADトレーサー、3次元CADアドミニストレーター、CADアドミニストレーターの3種類があり、インターネットで受験可能です。
CAD実務キャリア認定制度は合否ではなく、990点満点のスコア制を採用しています。
オートデスク認定資格プログラム
オートデスク認定資格プログラムは、オートデスク製品を扱うための知識と操作技術を評価する認定資格制度です。全世界のオートデスク・ユーザー 20 万人以上が取得しており、世界中で通用する認定資格制度として注目を集めています。
日本では学生や初級者向けの「オートデスク認定ユーザー」、中・上級者向けの「オートデスク認定プロフェッショナル」の2種類があります。
オートデスク製品を日常的に扱う業界の方や、海外での就職や事業展開を目指す方はぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。
Jw_cad系の資格を取るメリット
Jw_cadに関連する資格を取得すると、どのようなメリットを得られるのでしょうか。今回は、Jw_cad系の資格を取得する3つのメリットを紹介します。
実務に役立つ
Jw_cad系の資格を取得する1つ目のメリットは、実務に役立つことです。資格には、自身のスキルを客観的に証明する役割があります。特にCAD関連の仕事では、資格を保有していることが実務での信頼性を高めます。
たとえば、設計や製図の際に、資格保有者としての知識や技術を生かすことで、プロジェクトの効率化や品質向上に貢献できるでしょう。
キャリアアップや転職に有利
Jw_cad系の資格を取得すると、自身のキャリアアップや転職を考える際に大きな強みとなります。Jw_cad系の資格は、建築設計や製造業など幅広い分野で評価されるため、転職先の選択肢が広がります。
また、スキルの裏付けがあることで、新しい職場でもすぐに実務に対応できることをアピールできるでしょう。
最新の知識や技術の習得につながる
Jw_cad系の資格を取得すると、最新の知識や技術の習得につながります。資格試験に挑戦する過程で、Jw_cadの基本操作だけでなく、最新のCAD技術や業界動向についても学べるためです。
資格取得を通じて得た知識は、日常の業務やキャリアアップに活かすことができるでしょう。
Jw_cadで上級者になるには
Jw_cadで上級者になるためには、単に操作方法を覚えるだけではなく、実務経験を積みながら理解を深めることが重要です。ここでは、Jw_cadで上級者になるための方法や心構えを5つ紹介します。
- 定期的に演習や課題に取り組む
- 専門書やオンライン講座を活用する
- 他のユーザーと情報交換をする
- 実務経験を積む
- 技術的な挑戦を続ける
定期的に演習や課題に取り組む
Jw_cadの操作スキルを向上させるためには、定期的に演習問題や課題に取り組むことが重要です。演習問題や課題に取り組むことで、実際の業務での応用力が養われます。
また、さまざまな図面を作成することで、機能や操作方法を多角的に学べます。
専門書やオンライン講座を活用する
Jw_cadに関する専門書やオンライン講座を利用することで、より高度な技術を習得できます。
自身の業務に関連する内容の教材を選ぶと、より専門性が高まります。また、最新の技術動向や業界のトレンドに触れることも重要です。
Jw_cadのおすすめの講座やメリットについてはこちらの記事でご紹介しています。
他のユーザーと情報交換をする
Jw_cadのフォーラムやコミュニティに参加し、他のユーザーとの情報交換を行うことで、新しい技術を学ぶことができます。
他のユーザーの経験や解決策を知ることで、自分のスキルをさらに磨くことができるでしょう。SNSや掲示板などで交流するのも1つの手段です。
実務経験を積む
実務経験を積むことで、実践的なスキルを身につけることができます。Jw_cadの操作方法を学んでも、実践で活かせるかは別問題です。
実務の中で発生する問題を解決するうちに、上級者へとスキルアップできるでしょう。
技術的な挑戦を続ける
Jw_cadで上級者になるためには、技術的な挑戦を続けることが重要です。自身のスキルを試す機会を設け、新しい機能やツールを使ったプロジェクトに挑戦しましょう。
コンペティションやプロジェクトの提案などに参加することで、さらに幅広い技術を習得できるでしょう。
Jw_cad系の資格についてまとめ
Jw_cad自体の資格はありませんが、関連する資格を取得することでスキルを証明することが可能です。実務における信頼性が高まるだけでなく、キャリアアップや転職活動にも役立ちます。
ただし、資格を取得するだけではJw_cad上級者になることは難しいでしょう。単に操作方法を覚えるだけではなく、実務経験を積みながら理解を深めることが重要です
。Jw_cadを活用して実務で活躍するために、第一歩として関連する資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。