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これぞ日本のものづくり!世界的シザーブランドの、ジョーウェル・シザーズさんの工場見学レポート

こんにちは、三谷です。

今回は、美容師さんや理容師さんなら誰もが知っている世界的シザー(ハサミ)ブランドの、ジョーウェル・シザーズさんの工場を見学させていただいたレポートです。
これぞ日本のものづくり!を体感してください。

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世界中にファンがいるジョーウェル・シザーズ
http://www.joewell.co.jp

ジョーウェルというのは実はブランド名で、製造・販売をしているのは株式会社東光舎さんです。もともと東京に工場があったそうなのですが、現在は岩手工場ですべての生産を行っているそうです。

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にわとりマークが目印です。

早速工場を見学させていただきました。
これがハサミのおおもとです!
持ち手の部分は鋳造で、刃先はステンレスやコバルトで切れ味を出しているため、持ち手と刃先は溶接されてくっついています。

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コバルトの刃は摩耗に強いのですが、同時に加工も難しくなるため、材質によって製法も違ってくるそうです。

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刃先の斜めの部分をジャーッと削るための、ハサミ専用研削盤です。

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穴を開けるためのマシニングセンタです。

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NC加工されていました。

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こちらも研削をする機械です。丸い筒状のところが砥石になっており、刃先を自動的に研磨してくれるそうです。この機械でうすーく研いでいきます。

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左が上の大きな機械で研削したもの、右が筒状の機械で更に仕上げたものです。

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ここまでは機械での加工が多めでしたが、ここからは手作業です。
持ち手部分を一つ一つ、磨いていきます。細かい違いを含めると、200種類以上の持ち手の形があるため、機械化ができないため、職人さんの世界になります。

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真ん中あたりに置いてあるのがビカビカに磨かれた製品です。

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オフィシャルサイトより拝借:http://www.joewell.co.jp/company/profile.html

そして、きれいに磨かれたハサミは、最終工程に。
が!ここで写真NG!!一人前になるまでに5年から10年かかると言われる、調整の工程は完全に企業秘密だそうです。

ハサミは切れ味や、切り味が命ということで、切る際に引っかかりが出ては美容師さんの技術に影響が出てしまいます。そのため、2枚の刃が微妙な間隔で交わるように、それぞれの刃が曲がっていてはだめなのです。

Webサイトから拝借した写真ですが、職人技で曲がっているところをコンコン叩いてまっすぐにしていらっしゃいました。素人がやると、1日かかってもまっすぐにならないそうです。

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オフィシャルサイトより拝借:http://www.joewell.co.jp/company/profile.html

そして出来上がったのがコチラ。美しいです!!

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職人さんの技も素晴らしかったですが、案内してくださった井上社長も素晴らしい方でした。工場見学の際に、社員の方に「見学させてください」と断りを入れて邪魔をしないようにされている様子は、経営者の鏡だな~と感じました。
また、職人技が多い製造現場ですが、将来的に新しい技術をどんどん取り入れていきたいという考えで、3Dプリンター研究会などの最新技術を学ぶ場に頻繁に顔を出されているそうです。

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愛するシザーを持つ井上社長

今後、Fusion 360やAIなど、新しい技術を使ってものづくりの現場がどう変わるのか。新しい技術で仕事がなくなる、と考えるのではなく、うまく融合してよくしていこうという取り組み、一緒にやっていきたいですね!

最後に、飲み会の席で急遽工場見学させていただく話になり、時間を作っていただいた井上社長に感謝の意を込めて、Fusion 360で作ってみたシザーを公開です!(見よう見まねなのでディテールのおかしなところには目をつむっていただければ・・・^^;)

シザーズ

特に、見えない裏側は全然違います 笑

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