「パソコン操作が不安で仕事に自信が持てない」と悩みを抱える方も多いでしょう。現代のビジネス現場では、WordやExcelの基本操作はもちろん、メールの使い方やネットのリテラシーまで、ITの基礎知識が「できて当然」のスキルとして求められる時代です。
とはいえ、ITに苦手意識があると「自分に向いていないのでは?」「講習についていけるか不安」と感じてしまうことも。
そこで本記事では、初心者でも安心して学べる「おすすめのIT基礎講習10選」を紹介します。あわせて、失敗しない講習の選び方や、受講前に身につけておきたい準備スキル・心構えも詳しく解説しているので、「ITスキルを身につけて仕事に活かしたい」と考えている方はぜひ参考にしてください。
IT基礎講習を受講するメリット
IT基礎講習を受講するメリットについて以下3点ご紹介します。
- パソコン操作やIT用語が理解できる
- 業種・業界問わず知識が扱える
- セキュリティや情報リテラシーの意識が高まる
①パソコン操作やIT用語が理解できる
IT基礎講習を受講するメリットは、普段の業務や生活で頻繁に使うパソコンの基本操作や、よく聞くけれど意味がわからないIT用語を体系的に学べる点です。たとえば「ファイル」「フォルダ」「ショートカット」「クラウド」など、言葉は知っていても使い方が分からないと感じていた部分を、講習では実際の操作を交えて学習できます。
WordやExcelといったオフィスソフトの使い方はもちろん、右クリックやドラッグ操作、ウィンドウの切り替えなど、初心者がつまずきやすい基本も一つずつ解説してくれるため、「今さら聞けない」と感じていた疑問を解消できます。
②業種・業界問わず知識が扱える
IT基礎講習で習得する知識やスキルは、職種や業界に限らず、汎用性の高いものです。たとえば、データ入力、資料作成など、どの仕事でも必要とされる業務の多くは、パソコンやインターネットを活用して行われています。
営業職であれば提案資料の作成、事務職であればデータ集計や報告書作成、医療や介護の現場でも電子カルテや勤怠管理など、ITの基礎知識は広く活かされるのです。業界経験がない人でも、IT基礎スキルがあることで就職や転職の選択肢が広がり、キャリア形成においても役立つでしょう。
③セキュリティや情報リテラシーの意識が高まる
IT基礎講習では、パソコン操作やソフトの使い方だけでなく、情報セキュリティやリテラシーに関する基礎知識も学べるため、日常業務でのリスク管理能力を高めることができます。
また、SNSやクラウドサービスを仕事で使う場合、誤った使い方をすると個人情報や機密情報の漏洩リスクにつながるため、正しい使い方や注意点を理解しておくことが求められます。講習で情報リテラシーの基礎を学んでおくことで、所属する企業や顧客の信頼を守る意識も高まり、社会人としての基盤が整うでしょう。
IT基礎講習を受講する際の注意点
IT基礎講習を受講する前に以下3点を覚えておきましょう。
- 無料講習は内容が限定されていることが多い
- 想像以上にIT用語や概念が難しい
- パソコンの基本操作スキルは必須
①無料講習は内容が限定されていることが多い
IT基礎講習には無料で受けられるものも多くありますが、入門レベルにとどまるケースがほとんどです。基本的な用語の説明や操作の紹介だけで終わってしまい、実際に手を動かして練習したり、応用的な内容に踏み込んだりすることは難しいでしょう。
また、講師のサポートがなく録画動画を視聴するだけという形式も多く、質問できない、理解が深まらないという問題に直面することも。「無料だからお得」と飛びつくのではなく、自分の目的や現在のレベルに合っているか、どこまで学べるのかを確認することが大切です。
②想像以上にIT用語や概念が難しい
「基礎講習だから簡単だろう」と思って受講してみたら、意外と専門用語や抽象的な概念が多くて戸惑ったという声は少なくありません。用語そのものは簡単に見えても、その裏にある考え方や関係性を理解するにはある程度の背景知識が必要になります。
講習は一定のスピードで進行するため、内容が難しいと感じてもすぐに質問できなかったり、どこでつまずいたのか自分でも分からなくなってしまうこともあります。そのため、事前に簡単な用語集や入門書に目を通しておく、もしくは初心者向けの解説動画を見ておくなど、予習しておくと講義の理解度が変わるでしょう。
③パソコンの基本操作スキルは必須
IT基礎講習といっても、講義中にパソコンを使って実際に操作する場面は多く、最低限の基本操作ができていないと、内容以前に「どう動かしていいか分からない」という事態に陥る可能性も。特にオンライン講座では、講師が一人ひとりの手元を見ることができないため、基本操作が身についていないとトラブル時に対応できず、学習効果が大きく落ちてしまうリスクもあります。
講習に臨む前には、必ずパソコンに触れて、基本的な操作を一通り確認・練習しておくことが重要です。
IT基礎講習の失敗しない選び方
IT基礎講習を受講して「受けても意味なかった」とならないように以下3つの選び方を留意しておきましょう。
- 目的を明確にする
- カリキュラムが実務に結びついているかを確認する
- 受講者の口コミや満足度をチェックする
①目的を明確にする
IT基礎講習を選ぶ際に大切なのは、「自分が何を学びたいのか」「どんな場面でそのスキルを使いたいのか」という受講の目的をはっきりさせることです。
たとえば、「WordとExcelの基本操作を覚えて事務職に就きたい」「インターネットの使い方に慣れて在宅ワークを始めたい」など、目的が違えば学ぶべき内容も異なります。目的があいまいなまま受講してしまうと、「知りたいことが学べなかった」「レベルが合わなかった」と後悔する可能性があります。
②カリキュラムが実務に結びついているかを確認する
ITスキルは学ぶだけでなく、「どのように仕事で使えるか」が重要です。だからこそ、講習内容が実際の業務に役立つように設計されているかを必ず確認しましょう。実務に結びついていないIT基礎講習は稀ですが、ITの概念は幅広く、講習の内容が偏っていることも。
講座の紹介ページに「実務を想定した演習付き」「就職・転職サポートあり」といった記載があるかもチェックポイントです。
③受講者の口コミや満足度をチェックする
カリキュラムや料金が魅力的でも、実際に受講した人の声を確認しなければ、良い講習であるかはわかりません。公式サイトでは分からないリアルな情報は、口コミやレビューに多く寄せられています。受講者の口コミや満足度は以下のプラットフォームで確認しましょう。
- SNS
- Googleレビュー
- 比較サイトなど
特に「自分と同じような目的・レベルの人」が高評価している講座なら、選んでも問題ないでしょう。一方、極端に良い口コミばかりの講座や、情報がほとんど出てこない講座には注意が必要です。
おすすめのIT基礎講習10選
サービス名 | 概要 | おすすめの企業 |
ビジネス向けAI完全攻略セミナー | AI未経験者でも基礎からビジネス活用まで学べる短期集中講座 | AI活用を検討している中小企業・スタートアップ |
DX完全攻略ハンズオンセミナー | DXの基本からAI・RPA・IoTなどを網羅的に学べる実践型セミナー | DX推進を急ぐ中堅・大手企業 |
AIエンジニア育成講座 | AI開発の基礎からディープラーニングまでを実践形式で学べる | AI人材を内部育成したい企業や技術系スタートアップ |
IT基礎研修 | IT未経験者向けに情報システム、ネットワーク、セキュリティの基本を学べる | 新入社員研修を強化したい企業・自治体 |
TechAcademy | 現役エンジニアによるマンツーマンサポートと豊富なコース | リスキリングを推進する企業やフルリモート導入企業 |
侍エンジニア | 完全マンツーマン・オーダーメイドの学習環境で、実践的な開発スキルと案件対応力が身につく | IT未経験者を育成したい中小IT企業 |
リスキルテクノロジー | DXやITスキルの再習得に特化した実務型研修 | 中堅社員や管理職のITスキル底上げを図りたい企業 |
インソース | IT基礎からビジネススキル、マネジメントまで幅広く対応する年間数千社利用 | 人材育成全般を外部委託したい企業・官公庁 |
CTCテクノロジー | 実践演習重視で、IT基礎から先端技術までカバー | 大手企業や公共機関、技術者育成を目指す企業 |
Schoo | ライブ&アーカイブ形式でいつでも学べる動画学習サービス | 社内で自主的な学習文化を育てたい企業 |
①ビジネス向けAI完全攻略セミナー
「ビジネス向けAI完全攻略セミナー」は、AI未経験者でもAIの基礎からビジネス応用、実践的なAI作成方法まで体系的に学べる短期集中型の講座です。カリキュラムはAIの基礎知識や機械学習の仕組み、画像認識AIの作成など、実務で役立つ内容が網羅されており、受講後すぐに業務や事業へAIを活用できる実践力が身につきます。
受講後には、AIビジネス完全攻略セミナーガイドをPDFにて配布されます。受講期間の復習はもちろん、参考書として活用できるため、参考書などを購入する必要もありません。
セミナー名 | ビジネス向けAI完全攻略セミナー |
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運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
価格(税込) | 35,200円〜 |
開催期間 | 1日間 |
受講形式 | 対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング |
②DX完全攻略ハンズオンセミナー
「DX完全攻略ハンズオンセミナー」は、ITやDXにまったく触れたことがない未経験者でも、DXの全体像から実務での活用法までを体系的に学べる短期集中型の講習です。AI・RPA・IoT・3Dプリンターなど、現在の業界で注目される最新テクノロジーを網羅的にカバー。
実際にチャットボットや自動化ロボットを作成する実践的な構築演習も含まれており、「聞いて終わり」ではなく、使えるスキルとして定着させることを重視した内容が特徴です。
セミナー名 | DX完全攻略ハンズオンセミナー |
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運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
価格(税込) | 35,200円〜 |
開催期間 | 2日間 |
受講形式 | eラーニング |
③AIエンジニア育成講座
「AIエンジニア育成講座」は、AIやプログラミングの経験がない初心者でも、AI開発の基礎から応用レベルまで習得できる短期集中型の実践講座です。Pythonを用いたプログラミングや機械学習、自然言語処理、画像認識、時系列データ分析など、AI分野で必要とされる技術を段階的に学べる構成で、講義だけでなく実際に手を動かしながら実装まで体験できます。
AIの開発環境構築やライブラリの活用法、センサーデータを用いた行動分析などを学び、応用ではディープラーニングやCNN・RNN・LSTMといった高度なアルゴリズムを使ったモデル構築も学習します。すさらに262ページの専用テキスト「AIプログラミング完全攻略セミナーガイド」が配布されるため、復習や実務での応用にも最適です。
セミナー名 | AIエンジニア育成講座 |
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運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
価格(税込) | 41,800円〜 |
開催期間 | 2日間 |
受講形式 | 対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング |
④IT基礎研修
引用:アイ・ラーニング
IT基礎研修は、IT未経験者や新入社員を対象に、情報システムの基礎、プログラミングの初歩など、ITの全体像を体系的に学べる研修プログラムです。
実務経験豊富な講師による分かりやすい解説と、演習やグループワークを通じた実践的な学習スタイルが特徴で、受講者はITリテラシーを高めるだけでなく、業務で必要となるITスキルを身につけられます。多くの大手企業や自治体で新入社員研修として採用されている実績があり、受講後のフォローアップやeラーニングとの組み合わせも可能なため、組織のIT人材育成に最適です。
⑤TechAcademy
引用:TechAcademy
TechAcademyは、オンライン完結型のIT・プログラミング学習サービスとして高い知名度と実績を誇り、未経験者から現役エンジニアまで幅広い層に支持されています。現役エンジニアによるパーソナルメンター制度や週2回のマンツーマンメンタリング、チャットサポートなど、受講者一人ひとりに合わせた手厚いサポート体制が特徴です。
カリキュラムはWeb開発やAI、データサイエンス、アプリ開発など様々で、実務で使えるポートフォリオ制作や転職支援も充実しています。
⑥侍エンジニア
引用:侍エンジニア
侍エンジニアは、完全オンライン形式と現役エンジニアによるマンツーマン指導、受講生一人ひとりの目標やレベルに合わせて最適化されるオーダーメイドカリキュラムを強みとするプログラミングスクールです。
累計指導実績は45,000名以上、講師の87%が実務経験3年以上の現役エンジニアで構成されており、基礎学習から案件受注・納品まで実践型のレッスンを受けられます。受講生の途中離脱率はわずか2.1%と非常に低く、徹底したサポート体制と質の高い教材、いつでも質問できる環境が整っているため、未経験者でも安心して学習を継続できます。
⑦リスキルテクノロジー
引用:リスキルテクノロジー
リスキルテクノロジーは、法人向けのITリテラシー・プログラミング・DX推進など幅広いテーマを扱う研修サービスで、特に「リスキリング」に重点を置いたカリキュラムが特徴です。
講師陣は豊富な実務経験を持ち、受講者の理解度や業務課題に応じて柔軟に指導を行うため、受講後の業務定着率が高い点も強みです。eラーニングやオンライン研修、集合研修など多様な形式に対応し、企業のDX推進や人材育成の実績も豊富で、多くの大手企業や自治体で導入されています。
⑧インソース
引用:インソース
インソースは、IT基礎からビジネススキル、マネジメント、DX推進まで幅広い分野で年間数千社以上の研修実績を持つ大手研修会社です。IT基礎講習では、未経験者や新入社員向けに体系的なカリキュラムを用意し、実務で役立つITリテラシーを短期間で身につけることができます。
講師派遣型、公開講座、eラーニングなど受講形式も数多く、企業ごとの課題やニーズに合わせてカスタマイズできる柔軟性が魅力です。受講後のアンケート満足度も高く、IT人材育成や社内DXの基盤づくりに多くの企業で活用されています。
⑨CTCテクノロジー
引用:CTCテクノロジー
CTCテクノロジーは、伊藤忠グループの研修部門として、IT基礎から先端技術まで幅広い分野をカバーする技術研修を提供しています。IT未経験者向けの基礎講座では、情報システムの仕組みやネットワークなどを体系的に学べるほか、現場で必要とされる実践的な演習やグループワークも充実。
長年にわたる企業向け研修の実績と、IT業界の最新動向を反映したカリキュラム設計が強みであり、大手企業や官公庁、自治体など幅広い導入実績を誇ります。オンライン・対面どちらにも対応し、受講者のITスキル向上やキャリア形成をサポートしています。
⑩Schoo
引用:Schoo
Schooは、オンライン動画学習プラットフォームとして、IT基礎からプログラミング、データ分析、AI、ビジネススキルまで多様な分野の講座をライブ配信・アーカイブ形式で提供しています。
現役エンジニアや著名な講師陣による分かりやすい解説と、ライブ授業でのリアルタイム質問・交流ができる点が特徴で、受講者は自分のペースで学習を進められます。法人向けには受講管理や学習進捗の可視化機能もあり、多くの企業が人材育成やDX推進の一環として導入しています。
IT基礎講習の受講前に学んでおきたいスキル
IT基礎講習を受講する前には「知識・スキルが0」ではなく、個人でも学習しておきましょう。
- Excel
- ITに関する基礎知識
①Excel
あらかじめ基本的なExcelの操作に慣れておくことで、講習中の理解度が高まり、内容をスムーズに吸収することができます。たとえば、「セルに文字や数値を入力する」「表の作成」「列や行の追加・削除」といった基本操作を知っているだけでも、講師の説明に余裕を持ってついていくことができます。
Excelは事務・営業・経理などあらゆる職種で使われており、データ管理や資料作成の現場では必要なスキルです。受講前に市販の初心者向けテキストや、無料の学習サイト、動画解説などを活用して、自宅で簡単な操作を試しておくことをおすすめします。
Excel基礎セミナー講習
「Excelの基礎ができない」「どう学べばいいかわからない」という方は、「Excel基礎セミナー講習」の受講を検討してみましょう。エクセル未経験者でも基礎から応用レベルまで一気に習得できる短期集中型の講座です。
実務で頻出する関数の活用、グラフやピボットテーブルの作成、データベース管理、マクロの導入、印刷・PDF出力までを網羅したカリキュラムで、現場で使えるスキルが身につきます。また、受講者には229ページに及ぶ「Excel完全攻略セミナーガイド」が配布されるため、復習や自学習にも最適です。
セミナー名 | Excel基礎セミナー講習 |
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運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
価格(税込) | 27,500円〜 |
開催期間 | 2日間 |
受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
②ITに関する基礎知識
IT基礎講習をより効果的に受講するためには、「ITに関する基本的な知識」を事前に理解しておきましょう。たとえば、「インターネットとは何か」「クラウドとローカルの違い」などの基礎知識を理解しておくと、講習中に出てくる用語や概念がスムーズに学習できます。
完全に理解する必要はありませんが、講義の内容を聞いたときに「聞いたことある」と思えるだけでも、理解のスピードと定着率がまったく違ってきます。初心者向けの動画やWeb記事などを活用して、受講前に軽く予習しておくことをおすすめします。
IT基礎講習についてのまとめ
本記事では、初心者でも安心して受講できるおすすめ講習10選を紹介するとともに、失敗しない選び方や受講前に押さえておくべきポイントを解説しました。
講習を選ぶ際には、自分の目的に合っているか、実務に直結する内容か、受講者の評価が高いかといった観点が重要です。また、受講前にExcelやパソコン操作の基礎、ITに関する基本的な用語などをある程度予習しておくことで、理解度が深まり、受講の効果も大きくなります。単に知識を得るだけでなく、業務にすぐ活かせる実践力を身につけたい方は、ぜひ本記事を参考に、最適な講習を選んでみてください。
