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イラストレーターは買い切りできる?買い切り版のリスクや代替ソフトを紹介

アドビ社から販売されているグラフィックソフトの一つ、イラストレーターを購入するには、サブスクリプションを申し込むのが一般的です。
しかし、代替グラフィックソフトを利用すれば、イラストレーターに近い機能を買い切りで使用できます。

イラストレーターの買い切り版とは?

イラストレーターの買い切り版とは、特定のバージョンを購入し無期限で使用できることを言います。
アドビ社が2015年にサブスクリプションサービスを導入する前は、買い切り版が発売されていました。買い切り版とは、メーカー指定の金額を支払った上で、ソフトの機能を無制限かつ無期限で使用できるタイプの販売方式です。

一度購入してライセンス認証を完了した時点で、特定のバージョンを追加費用無しでほぼ無期限に使える理由から、永久ライセンス版とも呼ばれます。イラストレーターの場合は、2014年に発売された「イラストレーター CS 6」までのバージョンが該当します。

イラストレーターの買い切り版はリスクを伴う

それでは、イラストレーターの買い切り版にはどのようなリスクが生じるか解説いたします。

販売サイトを利用する際はバージョンに要注意

アドビ社の公式サイトでは、イラストレーターCS6以前のバージョンは販売されていないため、メルカリ等の販売サイトを利用する方法が確実です。
その際、CS6以下のバージョンであるかどうかを確認してから購入した上で、インターネットに接続してライセンス認証を行う必要があります。

ウィンドウズXPのパソコンが必須

イラストレーターCS6をインストールするには、ウィンドウズXP搭載のパソコンが必須です。ただし、ウィンドウズXPのサポートはすでに終了しており、OS自体の更新がなされないため、インターネットへの接続は大きなリスクを負います。

ライセンス認証期限が終了になっている可能性

さらに、イラストレーターCS6のライセンス認証を行う期限が終了になっている可能性もあります。ウィンドウズ10以上のOSを搭載しているパソコンでは、イラストレーターCS6のインストール自体が不可能です。

以上の理由から、イラストレーターの買い切り版を購入して利用するのは、ハイリスクかつ非現実的と言えます。

最新版のイラストレーターを低価格で購入する方法

最新のイラストレーターを使用したい場合は、アドビ社のサブスクリプションサービスに登録する方法が、唯一かつ確実です。
公式サイトでは、イラストレーター以外のグラフィックソフトが利用できる「Adobe Creative Cloud コンプリートプラン」を申し込めます。
ただ、サブスクリプションサービスの性質上、毎月6,480円の支払いが発生します。仕事でイラストレーターを使う場合を除き、毎月6,000円以上の支出は、かなりの負担になるのも事実です。

単体プランの年間プランを契約する

イラストレーターを低価格で購入する場合、単体プランを購入する手段を選ぶのが一般的です。単体プランには年間プランの月払いと一括払い、月間プランの3種類が存在します。
年間プランの月払いであれば、毎月2,728円に抑えられるため、3種類の中で金銭的な負担は最も軽くなります。サブスクリプションに登録して、1年間を目安として毎月支払う形でイラストレーターを使用したい人に最適な方法です。
なお、年間プランの月払いを登録してイラストレーターを1年間利用した場合、支払総額は32,736円となります。

単体プランの年間プラン一括払いする

仕事でイラストレーターを1年間利用すると決まっている場合は、単体プランの年間プラン一括払いが最も安い値段で利用できます。
年間利用額に相当する28,776円を先払いする必要はあるものの、月あたり2,398円となるため、月払いよりもリーズナブルです。

1年通してイラストレーターを利用する場合、年間プランの月払いよりも一括払いを選べば、月あたり330円分の支出を抑えられます。月額プランの月払いは月あたり3,828円、年間にすると45,936円の支出になるため、年間プランよりも割高です。

学生や教職員は「学生・教職員」版を

大学等に通っている学生や教職員が、授業等でイラストレーターを使用する場合、「学生・教職員」向けの料金体系が適応されます。
年間プランに限定されるものの、月単位の支払いが1,078円となり、最安値で利用できるのが、メリットです。年間単位で12,936円、卒業までの4年間イラストレーターを利用すれば51,744円の費用で済みます。

個人で申し込むよりも月単位で1,320円節約できるため、学生または教職員なら、「学生・教職員」版が最も安くなる仕組みです。

タイミングによってはセールがある

アドビ社の公式サイト等を経由して、イラストレーターの単体版を購入する場合、タイミングによってはセール価格で利用できる可能性があります。
アドビ社公式サイトでは、年間プランの月払いを対象として、セール価格で1,848円へと値下げして販売する期間が設けられています。セール期間中にサブスクリプションを申し込めば、880円安い値段でイラストレーターが利用できる仕組みです。
申込み後1年間はセール価格で利用できますが、2年目以降になると2,728円に値上げされる点に注意します。

イラストレーターの代替に適したグラフィックソフト

イラストレーターを利用するには、アドビ社のサブスクリプションサービスに登録して月単位もしくは年単位で継続して利用するのが原則です。
もし、買い切り版、もしくは無料でグラフィックソフトを利用したい場合は、イラストレーターの代替ソフトに乗り換える必要があります。

ウィンドウズといった、対応するOSが指定されているケースと、対応OSに制限がないケースの2種類が該当します。グラフィックソフト特有の機能が含まれており、ソフトによってはイラストレーターが持つ一部の機能も使えます。

アフィニティデザイナー

イラストレーターに近い機能を備えた、買い切り型対応のグラフィックソフトに、「アフィニティデザイナー」が該当します。
イギリスのソフトウェアメーカー、Serifから発売されているペイントソフトで、ウィンドウズとマックOSの両方に対応、6,100円で購入できる点がポイントです。

イラストレーターの月間利用代金2ヶ月から3ヶ月分に相当する値段で、期限に関係なく使用できるようになります。イラストレーターが持つほとんどの機能を搭載していながら、軽快かつなめらかに使いこなせる仕組みとなっています。

図形描画やオブジェクトの生成といった基本操作をする際、イラストレーターと同じ感覚で使える点から乗り換えに最適なソフトです。また、透明度の調整機能やレイヤー機能等、イラストレーターにない独自機能も備わっている点も、利用者から高い評価を受けています。

イラストレーター独自の拡張子「ai」に対応している他、「svg」や「eps」といった画像系拡張子にも対応している点もメリットの一つです。そのため、イラストレーターから乗り換える際のグラフィックソフトとして、有力な選択肢の一つと言えます。

プロクリエイト

iPadの利用者がイラストレーターの代わりに使用できるグラフィックソフトとしては、「プロクリエイト」が該当します。1,200円の支出で、プロレベルに相当するイラスト制作が、無期限で可能なグラフィックソフトです。
イラストレーターよりも機能を絞っている反面、直感的な操作でグラフィックが作成できるような仕組みとなっています。ツールを起動して特定のブラシをタップするだけのシンプルな操作で、ストレスなくイラスト制作が可能です。

グラフィックソフトの基本機能が備わっているので、イラストレーターの操作に慣れていない人が初めて操作するのに最適なソフトです。

イラストレーターの買い切りは代替ソフトも検討

イラストレーターを使用するには、アドビ社のサブスクリプションサービスに登録して、月額料金を支払うのが基本となります。
もし、イラストレーター利用のため、毎月費用を支払うのに抵抗があるならば、代替ソフトを利用するのも一つの手段です。

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