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【2024】Creo Parametricとは?機能や導入するメリット・口コミも紹介

製品開発における幅広いニーズに対応するCreo。部品から完成品全体の設計まで、製品開発に必要な作業を一つでこなせる高機能な3DCADソフトウェアです。

Creo Parametricは、Creo製品群の中核を担う存在で、設計・解析をシームレスに実行し、試作後の手戻り削減、開発効率向上に大きく貢献しています。

この記事では、Creo Parametricの特徴や機能、導入によるメリットを詳しく解説します。

記事後半では、実際にCreo Parametricを導入したユーザーの生の声である口コミ・評判も紹介しているので、Creo Parametricについて知りたい方はぜひ参考にしてください。

Creoとは

Creoとは

Creoは、製品設計を効率化する3DCADソフトウェアです。
設計の初期段階から製造後の保守に至るまで、製品開発の全工程をシームレスに連携させ、高品質な製品を迅速に市場へ投入します。

Creoは、従来の3DCAD機能に、ジェネレーティブデザイン、拡張現実(AR)、リアルタイムシミュレーションなどの最新技術を統合することで、製品開発のリードタイム短縮、製品品質向上、コスト削減を実現しています。

以下の記事では、Creoの概要や歴史、導入するメリットについて解説しています。
Creoについて理解を深めたい方はぜひご一読ください。

Creoとは?特徴やメリットを紹介

Creo Parametricとは

Creo Parametricとは

Creo Parametricとは、PTCが開発した製造業向けの高機能3DCADソフトウェアです。
初版発売は1987年。以前は「Pro/ENGINEER」としてリリースされていました。

Creo Parametricは、3Dソリッドモデリングを主軸とし、2DCAD、パラメトリックモデリング、ダイレクトモデリングにも対応。
直感的なUIと効率化されたワークフローにより、製品開発のイノベーションを加速させ、柔軟かつ効率的な環境構築を実現しています。

Creo Parametricの機能

Creo Parametricはさまざまな機能を搭載しています。
以下では、Creo Parametricの機能について詳しく解説しましょう。

  1. 付加製造
  2. モデルベース定義(MBD)
  3. ジェネレーティブデザイン
  4. 拡張現実(AR)
  5. スマートコネクティッドデザイン

Creo Parametricの機能①付加製造

付加製造機能は、3Dプリンティングを効率化できる機能です。
この機能を活用することで、Creoの環境から離れることなく、さまざまな3Dプリンタに対応した出力準備を実行できます。

さらに、高度な格子構造の生成、プリントトレイの最適化など、付加製造に特化したツールが充実しているため、複雑な形状や細かい部品作成にも最適です。

付加製造機能は、製造業における「ラピッドプロトタイピング」を実現し、市場投入期間の短縮、コスト削減に貢献しています。

ラピッドプロトタイピング:試作品を短期間で作成する技法

Creo Parametricの機能②モデルベース定義(MBD)

モデルベース定義は、製品の定義に必要な全データを3Dモデルに直接埋め込む手法です。
製造現場において、製品を明確に定義するためには、製品の形状、寸法、材料など、製品に関する情報を3Dモデルの中に記述しなければいけません。

しかし、Creoは3Dモデルにデータをまとめて付加できるので、「単一の正しい情報源」を容易に構築できます。これにより、エラー削減、時間節約、全体のコラボレーション強化につながります。

Creo Parametricの機能③ジェネレーティブデザイン

ジェネレーティブデザインは、AIを活用して設計機能を自動化する機能です。
具体的には、エンジニアが材料、製造方法、強度などの条件を指定すると、AIがこれらに基づいて複数の独創的な設計案を自動生成します。

ジェネレーティブデザインを使うと、従来の設計手法では思いつかなかったような形状をモデリングでき、さらに軽量化、部品統合による最適化も実現。
製品の性能向上やコスト削減に貢献する魅力的な機能です。

Creo Parametricの機能④拡張現実(AR)

拡張現実(AR)は、デジタル設計データを物理的な実体として体験できる機能です。
Creo Parametricは、ARプラットフォーム「ThingWorx Studio」との連携により、直接ARコンテンツを作成・公開することが可能です。

拡張現実は、数回のクリック操作でAR体験を生成できるので、プログラミングスキルがない方でも簡単に使いこなせます。これにより、没入型の設計レビューや、現実世界での設計検証を実現し、製品開発プロセスの可視化に大きく貢献します。

Creo Parametricの機能⑤スマートコネクティッドデザイン

スマートコネクティッドデザインとは、IoTデータを活用したスムーズな製品設計のことです。
この機能は、IoTプラットフォーム・ThingWorxと完全に統合しており、現場から収集したデータを直接CAD設計にフィードバックできます。

さらに、製品データの収集・共有も容易になり、事実に基づいたスマートな製品設計フローを実現。製造現場でありがちな「思い込み」によるミス防止ができる魅力的な連携ツールです。

Creo Parametricの新機能

Creo Parametricの新機能

Creo Parametricは、2023年4月に最新版「Creo 10」がリリースされました。
この最新版では、3Dモデルの設計や管理がよりスムーズになり、シミュレーションも強化されています。

以下では、Creo 10の主要なアップデート内容を表形式でまとめました。

新機能 内容
複合材の設計・製造
  • プライとコアの作成
  • IMLキルト作成、
  • Creo Simulateとの統合
  • ドレーピングと文書化対応
電動化設計
  • ハーネス分割
  • マージ機能
  • ECAD対応(ペーストマスク・穴パラメータ)
人間工学設計
  • 視野機能追加による反射解析対応
  • 複数のリーチ領域のサポート
生産性・操作
  • マルチボディ分割
  • ワープの延長ツール
  • スケッチャー投影
モデルベース定義
  • シンボルとアノテーションの関連付け
  • GD&T Advisorの機能改善
シミュレーション
  • CSL接触シミュレーション強化
  • 非線形材料対応(Neo-Hookean超弾性、双線形塑性など)
ジェネレーティブデザイン
  • 回転対称拘束条件
  • リモートフォース荷重対応
製造
  • 新ビームセル(オーセチック格子、IWPセル)
  • 可変肉厚シミュレーション対応

このように、Creo Parametricは魅力的な機能を豊富に備えています

しかし、「どの機能が自社に最適なのか?」「実際に効果を発揮するのか?」といった疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そんなときは、簡単にCreo Parametricをシミュレーションできる無料体験を利用してみてはいかがでしょうか?以下のページを利用していただければ、手軽にCreoの無料体験申し込みができます。

「無料体験の前に、Creo Parametricの詳細な情報を知りたい」という方は、以下のページをご利用いただくとCreoの資料を今すぐダウンロードできます。
資料では、各種機能や導入事例など、より詳しい情報をご覧いただけるので、比較検討もスムーズに進みます。

Creo Parametricではシミュレーション機能が進化しましたが、Creoにも高度なシミュレーション機能が搭載しています。
以下の記事では、Creoのシミュレーション機能について、その特徴やメリット、そして利用する上での注意点などを詳しく解説しています。
シミュレーション機能を活用して製品開発の効率化を図りたい方は、ぜひご一読ください。

Creo Parametricを導入するメリット

Creo Parametricを導入するメリット

ここでは、Creo Parametric導入によるメリットについて解説しましょう。

  1. 豊富な機能を備えている
  2. 簡単・スピーディにシミュレーションできる
  3. 設計の生産性が向上する

メリット①豊富な機能を備えている

Creo Parametricは、業界最高水準の3DCAD機能を提供しています。
その豊富な機能は、複数のアプリ構成によるもので、3D部品設計から2D図面の自動作成、大規模アセンブリ管理まで、幅広いニーズに対応可能です。

さらに、板金設計、機構メカニズム設計などの専門機能も充実。
最先端技術である付加製造やAR(拡張現実)にも対応し、豊富な機能で製品開発の効率化・高度化を実現しています。

メリット②簡単・スピーディにシミュレーションできる

Creo Parametricは、設計者と解析担当者が共同で製品の性能を評価できます。
これにより、製品が実際に使用される状況下での応力や負荷を仮想的に再現し、その結果に基づいた設計改善の迅速化が可能です。

さらに、3DCADモデル上で製品の性能を検証するため、物理的なプロトタイプを作成する手間や時間をカットでき、ひいては開発プロセス全体の効率化が期待できます。

メリット③設計の生産性が向上する

Creo Parametricに搭載しているジェネレーティブデザインは、AIを活用してさまざまな製品設計を自動生成する機能です。

この機能を使うと、初心者・経験者問わず同じレベルの設計案を短時間で生成できるので、人に依存していた設計の質を均一化できます。誰もが同じくクオリティの高品質な設計ができるのは、製品開発にとって大きなメリットといえるでしょう。


このように、Creo Parametricは、Creoの機能をベースとしたさまざまな機能を備え、ユーザーに多くのメリットをもたらします。

しかし、Creo Parametricを購入するにあたり、まずはどのようなソフトであるか、他のソフトとどのように組み合わせたら効果的なのか、など検討するポイントはいくつもあります。

Creo Parametric導入を成功させるコツは、自社の課題に適した導入計画を立てることです。
導入方法に迷った方は、ぜひ以下のボタンからCreo Parametric導入についてご相談ください。

Creo Parametricを利用した方の口コミ・評判

Creo Parametricを利用した方の口コミ・評判

最後に、Creo Parametricを実際に利用した方の口コミ・評判の一部を紹介しましょう。

口コミ①長年使用してきた3D図面ソフト

口コミ

業種:鉄・金属(2023年02月11日投稿)
メカ部品の設計には基本Creo Parametricを使用している。
スムーズにモデリングでき、完成した図面にも問題は少ない。

Pro/Engineerの頃から使っており、最近は他ソフトを使用していないため比較してどうかは分からない。操作感が良いのと、長年の実績があり安心感がある。動作エラーになることはほとんどない。

こちらは、製造・生産技術業界で勤務してある方の口コミです。

この口コミでは、Creo Parametricがメカ部品の設計においてモデリングがスムーズにできること、完成した設計図が精度が高いことを評価してあります。

その他、動作エラーの少なさや使いやすさに関する高評価も見られました。
Creo Parametricの前身である「Pro/Engineer」の時代から使用されている経験を通じて、ソフトの安定性に対する深い信頼感も伝わってくる口コミです。

口コミ②メカ設計で活用

口コミ

業種:電気・電子機器(2023年01月20日投稿)
パラメトリックにフィーチャーを制御できるので、ちょっとした変更が非常に楽にできる。
モデリングだけでなく、解析などもシームレスに行うことが出来るので、設計者が基本的な解析をしながら設計を進めることが出来るので、試作後の手戻りが少ない。

こちらは、電気・電子機器業界の社内情報システムで導入決定に従事してある方の口コミです。
口コミに書かれてある「パラメトリックにフィーチャーを制御できる」というのは、設計者が寸法や形状を簡単に変更できるということを指しています。

さらに、設計中に解析がシームレスに行えるため、設計者がリアルタイムで製品の性能を確認しつつ設計できるので、試作後に再度設計に戻って修正することが少なくなったとのことです。Creo Parametricのパラメトリックモデリングとシームレスな解析機能の魅力と効果が伝わってくる口コミでした。

口コミ③20年間使用、引き続き使用していきます

口コミ

業種:機構・筐体(2022年12月19日投稿)
視覚効果がかなり向上しました。導入前とは説明時間削減、意思疎通が向上しました。
2D図面のみでは分かって頂けなかったところが改善されました。
実物においてもなお見えない所、見にくい所などが確認可能で、検討しやすくなりました。
機能のカスタマイズ応用などで、取引先に喜ばれました。

こちらは、メカ設計に従事してある方の口コミです。

口コミでは、導入により視覚的な表現力が高まったことで、2D図面だけでは伝わりにくかった部分が改善され、取引先との意思疎通・検討がスムーズになったとコメントされています。

さらに、機能のカスタマイズを応用したことにより、クライアントのニーズに合わせたソリューションを提供できたことが伝わってきます。
「取引先に喜ばれました。」というコメントからも、導入が成功し、顧客に価値をもたらしたことが推察されます。

引用元:IT review

Creo Parametricについてまとめ

Creo Parametricは、パラメトリック・フィーチャー・ベース・モデリングをベースとした設計プラットフォームとして、製造現場のデジタル化、効率化に大きく貢献しています。
2023年4月には新バージョン「Creo 10」がリリースされ、さらなる進化を遂げました。

Creo Parametricは、本記事で紹介した以外にも数々の魅力があり、現在も多くの企業で導入されています。Creo Parametricの詳細については、以下の製品紹介ページをご覧ください。
豊富な機能や導入事例が紹介されています。

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