「AutoCAD」は、Autodesk社が開発した2Dや3Dの作図を行えるCADソフトウェアです。拡張性が高く、建築業や製造業をはじめ様々な業界で幅広く使用されています。そんなAutoCADですが、技術やスキルを身につけた証明となる資格があるのをご存知でしょうか?
AutoCADに関連する資格を保有しておけば、CADを扱う業種でのキャリアアップや就職を有利に進められるはずです。
そこで本記事では、AutoCADに関連する資格を取得したいという方を対象に、関連する資格の種類や難易度、取得するための勉強方法について解説します。
AutoCADの資格とは?

AutoCADの資格は、CADソフトの1つである「AutoCAD」の操作スキルや知識を証明できる資格です。
AutoCADに関する資格は1つではなく複数の資格が存在し、資格によっては建築業、製造業以外の業界でも活躍の幅を広げることができます。
例えば、AutoCADに関連する資格に「建築CAD検定試験」というものがあります。この資格は、建築系のCADスキルに特化した試験であり、AutoCADを用いて建築業での設計や製図ができることを証明する資格です。
このように、AutoCADの操作スキルを証明できるといっても業界ごとにアピールできる資格は異なることを覚えておきましょう。
独学の際、AutoCAD購入検討される際には、以下より15日間の無料体験版がダウンロードできるので、試しに触れてみるのもおすすめです。またAutoCADは以下ボタンでアクセスできる公式サイトから見積もり依頼をして購入することもできます。
AutoCADの資格には意味がない?
AutoCADに限らず、CADに関連する資格の取得は意味がないと耳にすることがあります。実際にCADの資格は持っていなくても、CADオペレーターやCADに関する業務に従事することは可能です。
しかし、キャリアアップや就職において有利になることは間違いありません。実際にAutoCADの操作スキルが身についていても、口頭で説明するのは難しく、資格を持っておけば一目でわかります。
AutoCADに関連する資格5選!
AutoCADに関連する資格を5つ紹介します。
| 資格名 | 難易度(3段階評価) | 概要 |
| 建築CAD検定試験 | 中 | 準1級・2級・3級・4級(4級は高校の団体のみ) |
| 2次元CAD利用技術者試験 | 低 | 1級:過去の1級有資格者、もしく2級有資格者 2級:制限なし 基礎:制限なし |
| 3次元CAD利用技術者試験 | 中 | 1級/準1級:2級合格者(1級受験は準1級の認定番号でも可) 2級:制限なし |
| Autodesk認定試験プログラム | 高 | AutoCAD:70%以上 Revit:73%以上 Fusion360:70%以上 |
| 3次元設計能力検定 | 中 | 3次元CADコース 図面作成コース プロ設計者コース |
1.建築CAD検定試験
建築CAD検定試験は、実務メインの資格です。試験では実務レベルのAutoCADスキルが求められるため、初心者には難易度が高めです。試験の等級は準1級・2級・3級・4級があり、準1級は合格率はわずか数%となっています。
また、4級は高校の団体のみしか受験ができないため、AutoCAD初心者の場合はまず3級から受験をしましょう。
2.2次元CAD利用技術者試験
2次元CAD利用技術者試験は、CADの基本知識や製図に関するスキルを問われます。AutoCADでの図面の読み描きの技術を証明できる資格で、これからAutoCADの勉強をする人におすすめです。
現在は3次元CADを利用する企業が増えており2次元CADの需要は低くなっていると言われていますが、まだまだ需要のあるAutoCAD関連の資格です。資格の等級は「1級・2級・基礎」とあり、1級は2級の資格を持っていなければ受検はできないため、まずは2級・基礎の取得を目指しましょう。
3.3次元CAD利用技術者試験
日本全体で高付加価値な製品設計が求められる昨今において、重要となるのが3次元CADの活用です。先述した通り、3次元CADを使用する企業は増えており、それに伴い3次元CAD利用技術者試験の需要も高まっています。
AutoCADに関連する資格の中でも「2次元・3次元CAD利用技術者試験」は身近なものであり、資格の取得によってAutoCADの操作スキルを明確に証明できます。等級は1級・準1級・2級とあり、1級・準1級に関しては2級合格者でなければ、受検することはできません。
4.Autodesk認定試験プログラム
Autodesk認定試験プログラムは、オートデスク・ユーザー20万人以上が取得している全世界共通の認定資格制度です。AutoCADを中心とするオートデスク製品ユーザーの実務に則した「CAD操作・スキル」を証明することができます。
AutoCADを含めたソフトの実践的な操作を中心に学習できるため、AutoCADの知識やスキルを身につけたい人におすすめです。国外でも通用する資格であるため、取得しておきたい資格ではありますが、取得難易度は高く初心者ではハードルが高いと言えます。
5.3次元設計能力検定
3次元設計能力検定は、3次元CADの基礎的能力を証明する資格試験です。製造業に特化した資格であり、製造業でAutoCADを使用した製図ができる能力を証明できます。
実務試験の1週間前に事前問題が付与され、試験当日までにデータを用意して実施します。試験コースは3次元CADコース、図面作成コース、プロ設計者コースに分かれています。
AutoCAD初心者におすすめの資格
前述したAutoCAD関連の資格の中でも、これから勉強を始める初心者には特に以下の資格がおすすめです。
- 2次元CAD利用技術者試験 2級
- 建築CAD検定試験 3級
- Autodesk認定試験プログラム AutoCAD
これらの資格はCADの基礎知識や基本的な操作スキルを問う内容となっており、AutoCAD初心者でも比較的取得しやすいレベルに設定されています。基礎から段階的にAutoCADを学ぶ際の、最初の目標に設定してみてはいかがでしょうか?
AutoCAD系の資格を取得するメリット

AutoCADに関連する資格を取ることで以下3つのメリットを得ることができます。
- AutoCADを活用による業務効率の向上
- AutoCADに強い企業としてのイメージ向上
- AutoCADのスキルや知識のアピールになる
1.AutoCADを活用による業務効率の向上
AutoCADに関連する資格を取得するということは、AutoCADの操作スキルや知識を身につけているということです。そのため、AutoCADを利用した業務の正確性や業務スピードの向上が可能になり、効率化につながります。
CADソフトというのは様々な種類がありますが、汎用性の高いAutoCADなどは業務において属人化しやすい傾向にあります。しかし、資格の勉強や取得を通して段階的に学習することで、属人化の緩和が実現します。
2.AutoCADに強い企業としてのイメージ向上
AutoCADに関連する資格を持つ人材の確保は企業のイメージ向上にも繋がります。発注先を探しているクライアントは企業のホームページなどを見て、依頼先を決めるケースも多くあります。
その際に、AutoCADの資格保有者が何人いるかを記載することで対外的な信頼を得やすくなります。また、人材確保が難しい昨今においても「資格取得支援」や「スキルアップ支援」など記載できれば、求職者の目に留まりやすくなり、人材確保もしやすくなるでしょう。
3.AutoCADのスキルや知識のアピールになる
AutoCADに関連する資格を持つことはスキルや知識のアピールになります。例えば、就活の面接において操作スキルや知識を持っていると口頭で伝えても、大きな実績などあれば話は別ですが、実際にスキルがあるかは面接官から判断しにくいものです。
しかし、AutoCADの資格を取得していれば、関連したスキルや知識があることが職務経歴書などに記載でき、口頭であってもスキルや知識のアピールになるでしょう。
AutoCAD系の資格が活かせる業界
建築・製造のイメージが強いCADソフトですが、AutoCADの資格を取得すると同ジャンルにとどまらず多様な業界でスキルを証明し、転職やキャリアアップに活かすことができます。以下の表ではAutoCADの資格が活かせる業界と業務についてまとめています。
| AutoCADの資格が活かせる業界 | 業務 |
| 建築 | 建築物の設計・図面起こし |
| 自動車 | 自動車設計
部品設計 |
| インテリア | 空間デザイン
家具製品の立体モデル作成・図面起こし |
| アパレル | 洋服のデザイン
型紙の作成・修正 |
| 福祉 | ニーズに合わせた用具・設備の設計 |
汎用性に優れるAutoCADだからこそ、幅広い分野のものづくりの現場で資格をアピールできます。目指している業界を意識して、AutoCADの学習・資格取得を目指してみてください。
AutoCADに関連する資格の勉強方法3選

最後にAutoCADに関連する資格の勉強方法について以下3点を解説します。
- AutoCAD関連の資格の参考書で学ぶ
- AutoCADの講座やセミナーの受講
- AutoCAD公式サイトで資格学習する
AutoCAD関連の資格の参考書で学ぶ
AutoCADに関連する資格は参考書で学習できます。初心者〜上級者レベルなど、様々な参考書が発売されているため自分のレベルに合わせて勉強することができます。また、過去に出題された過去問だけをまとめた参考書などで、効率よく試験勉強ができるのもメリットの1つです。
ただし、参考書で学習する場合モチベーションの維持が難しく専門用語が多いCAD系資格は挫折してしまうこともあるでしょう。また、AutoCADに関連する資格の中には実技スキルを問われる場合もあり、参考書だけで必要なスキルを身につけるのは至難の業です。
そのため、参考書のみでAutoCAD系資格の学習を行う際は、ある程度AutoCADの知識を事前に把握し、実技学習ができる環境を整えておく必要があります。
AutoCADを参考書で学習したいという方は以下の記事で、おすすめの本を解説していますので、併せてご覧ください。
AutoCADの講座やセミナーの受講
AutoCAD講座やセミナーはAutoCADに関する専門知識を有する人に直接教えてもらえるため、誤った知識を覚えるリスクがありません。近年では、オンラインでの受講も可能なので自宅で学習できるのもメリットです。
特に難易度が高いAutoCAD系の資格の取得を目指す際には、講座やセミナーを受講することをおすすめします。独学に比べると費用はかかりますが、短期間で業務で使用できるレベルまでAutoCADスキルや知識が向上できる点も魅力の1つです。
「資格取得を目指す上で、どのAutoCAD講座を受講していいかわからない」という方は、「AutoCAD基礎セミナー講習」がおすすめです。AutoCAD基礎セミナー講習は短期間の講習を通して、応用操作までマスター可能です。AutoCAD初心者でも受講可能ですので、ぜひ検討してみてください。
セミナー名 AutoCAD基礎セミナー講習 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 29,700円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
| セミナー名 | AutoCAD自動化セミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング |
また、AutoCADセミナーや講座の選び方については以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
AutoCADの公式サイトで資格学習する

引用:Autodesk
AutoCADを開発・販売しているAutodesk社の公式ホームページでは、AutoCADの使い方に関する動画がアップされています。アップされている動画では、AutoCADの基礎的な知識や製図の方法などを無料で学習できます。
また、図面テンプレートも用意されているので動画を見ながら実際に手を動かしての学習も可能です。お金をかけずにAutoCAD系の資格の学習をしたいという方におすすめです。
AutoCADに関する学習方法については以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
AutoCADの資格についてのまとめ

AutoCADに関連する資格は様々ですが、取得しておくことでスキルや知識の証明ができるため就職や業務において有利になります。ただし、資格の難易度によっては初心者ではハードルが高いモノもあるため、自分のAutoCAD操作のレベルに合わせて挑戦してみてください。
また、AutoCADに関連する資格において「短期間で資格取得を目指したい」「専門家に教えてもらいながら学習したい」という方は講座やセミナーの受講がおすすめです。ぜひ、本記事で紹介したセミナーの受講も検討してみてください。