生成AIの進歩によって、誰でも簡単に高品質なイラストを作成できるようになりました。しかし、AIイラストに興味はあるけれど、どのようにして使ったらよいのかわからないという方も多いでしょう。
本記事では、AIイラストの仕組みから、おすすめのAIイラストツールまで紹介しています。基本的な生成方法も紹介しているので、AIイラストを始めてみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
AIイラストとは
AIイラストとは、AI技術を活用してイラストを自動で生成する技術です。テキストで指示を出すだけで、人物や風景など、さまざまなイラストを作成できます。
AIが画像を生成する仕組みには、主に「教師あり学習」と「教師なし学習」の2種類があります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
| 学習方法 | 特徴 |
| 教師あり学習 | ラベルが付いた画像を学習し、ラベルごとの特徴をもとに画像を生成する方法です。例えば、車とラベル付けされた画像を学習していれば、車の画像を生成する指示を出した際に、学習した特徴から車を生成できるようになります。 |
| 教師なし学習 | ラベル付けされていない大量の画像を学習し、画像同士のパターンや特徴を分析して新しい画像を生成する方法です。データの共通点を見つけながら生成を行います。 |
これらの学習方法を組み合わせながら、高品質なイラストを生成しています。
ものづくりにもAIイラストは活用されている
AIイラストは、クリエイティブな用途だけでなく、ものづくりの現場でも活用されています。例えば、製造業では製品の設計に必要な3Dモデルのベースとなるイラストの制作に使われています。
AIでイラストを制作することで一度に複数のデザイン案を生成できるため、比較と検討の効率が高まるでしょう。これにより、開発期間の短縮やコストの削減につなげています。
AIイラストを作成するメリット
AIイラストを作成することには、以下のようなメリットがあります。
- イラストのクオリティを上げられる
- 初心者でもイラストを作成できる
- イラスト制作を効率化できる
これらのAIイラストを作成するメリットについて見ていきましょう。
①イラストのクオリティを上げられる
AIを活用することで、制作したイラストのライティングや色味を調整したり、うまく描けなかった部分を修正したりできるため、作品全体のクオリティを高められます。
このように、AIは一からイラストを生成するだけでなく、既存のイラストをブラッシュアップする用途にも活用できます。元となるイラストがあれば、ベースを維持したまま気になるところを修正することで、理想のデザインに仕上げられるでしょう。
②初心者でもイラストを作成できる
AIイラストは生成したい内容をテキストで入力するだけで画像を生成できるため、イラスト制作の経験がない方でも簡単にオリジナルイラストを作成できます。
特別な知識は必要なく、アイデアやイメージを言語化してAIに伝えることで、魅力的な作品を作成できるのが特徴です。画力や専用ツールの操作スキルが求められないため、イラスト制作のハードルを大きく下げられます。
③イラスト制作を効率化できる
AIを活用すると、手描きでは数時間から数日かかるようなイラストでも、短時間で作成できます。特に、資料で使用する簡単なイラストや、デザインの方向性を確認するためのラフイメージなどを素早く用意したい場合に効果的です。
結果として、イラスト制作にかかる時間を短縮でき、業務全体の効率化にもつながるでしょう。
おすすめのAIイラスト生成ツール7選
AIイラストが生成できるおすすめのツールは以下のとおりです。
- ChatGPT
- Gemini
- Copilot
- Canva
- Midjourney
- Stable Diffusion
- Adobe Firefly
これらのツールの特徴について見ていきましょう。
①ChatGPT

引用:ChatGPT
ChatGPTでは、高い言語理解力を活かし、チャット感覚で指示を出すだけでクオリティの高いイラストを生成できます。一度生成したイラストの一部だけを修正したり、既存の画像をもとに新しいイラストを生成したりすることも可能です。
操作性もシンプルで扱いやすいので、初心者におすすめの生成AIツールといえます。
また、ChatGPTを業務で活用するスキルを身につけたい方には、ChatGPTセミナーがおすすめです。ChatGPTの基礎知識から実践的な活用方法までを体系的に学べるため、初心者でも効率よくスキルを習得できます。ChatGPTを仕事で活用したい方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
セミナー名 ChatGPTセミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 29,700円〜 受講期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
②Gemini

引用:Gemini
Geminiは、複雑な指示でも意図を正確に読み取る力の高い生成AIツールです。細かな構図や雰囲気の指定でも、イメージに近いイラストを生成してくれます。
また、イラスト内の文字が崩れにくい点や、直前の会話を踏まえて画像を生成してくれる点も魅力です。
Geminiについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。Geminiの概要やChatGPTとの違いなどについて解説しています。
③Copilot

引用:Copilot
CopilotにはChatGPTと同じ画像生成モデルが搭載されており、テキストで指示を出すだけで高品質なAIイラストを生成できます。無料版では高速生成枠であるブースト機能を1日に約15回利用可能です。
また、Microsoft EdgeにはCopilotが標準搭載されているため、Edgeを使っていればブラウザからシームレスに利用できるのも魅力です。
④Canva

引用:Canva
Canvaでは、画像生成からデザイン制作までを一つのツールで行えます。生成したイラストをそのままデザインへ組み込めるため、制作作業を効率化できます。
また、イラストは一度に4枚生成されるため、複数のデザイン案を比較しながら選べます。さらに、豊富なスタイルを選択できるのも特徴です。
Canvaを使って画像を生成する具体的な方法については、以下の記事で詳しく解説しています。基本料金無料で使えるので、興味のある方はこちらの記事を参考に画像生成にチャレンジしてみてください。
⑤Midjourney

引用:Midjourney
Midjourneyは、アート性の高いイラストを生成できるとして、多くのクリエイターから支持されています。特に、質感やライティングの表現に優れており、ファンタジーやSFなどのジャンルとマッチします。
また、スタイルリファレンス機能を使えば、既存画像のテイストを維持したまま新しいイラスト生成できるため、世界観を統一したイラストを作成したい場合にもおすすめです。
⑥Stable Diffusion

Stable Diffusionは、自分のパソコンに環境を構築して利用できる画像生成AIです。ローカル環境で動作させるため、生成枚数の制限を気にせずイラストを作成できます。
また、さまざまな学習モデルをダウンロードして利用できるほか、細かな設定を変更できるため、カスタマイズ性が高い点も魅力です。
一方で、快適に利用するには高性能なパソコンが必要となるほか、環境構築には一定の知識が求められます。
⑦Adobe Firefly

Adobe Fireflyは、Adobeが提供する生成AIツールです。クリーンなデータを学習に使用しているため、意図せず著作権を侵害してしまうリスクが低いのが特徴です。
また、PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品と連携できるため、制作中のデザインへシームレスに生成AIを活用できます。
無料ツールでAIイラストを作成する方法
AIイラストを無料ツールで手軽に作成する方法を紹介します。ChatGPTなら、アカウント登録のみで画像生成機能が使えます。
ChatGPTでAIイラストを作成する具体的な手順は以下のとおりです。
- ChatGPTにアクセスする
- 画面右上の「無料でサインアップ」から任意の方法でアカウントを作成、または連携をしてChatGPTにログインする
- 生成したいイラストのプロンプトを入力して送信ボタンをクリックする

- プロンプトに沿ったイラストが生成される
今回は、以下のようなプロンプトを作成してイラスト生成の指示を出しました。
舌を出した柴犬。水彩画風のタッチ。デフォルメされた可愛らしいデザイン。正面を向いている。背景は白。
すると、以下のような画像が生成されました。

生成された画像をブラッシュアップしたい場合は、プロンプトを調整して、再度生成を行いましょう。
また、ChatGPTの使い方を基礎から学びたい方は、ChatGPTセミナーをチェックしてください。ChatGPTの性能を引き出すためのプロンプト設計や、目的の情報を抽出するためのテクニックなどを学習できます。
AIイラストを使用するうえでの注意点
AIイラストを使用する際は、いくつか注意しなければいけない点があります。
- 著作権を侵害しないようにする
- 商用利用の可否を確認する
- コンテンツポリシーを守る
これらのAIイラストを使用するうえでの注意点について見ていきましょう。
①著作権を侵害しないようにする
AIイラストを利用する際は、著作権を侵害しないよう注意が必要です。既存のキャラクターをそのまま生成したり、特定のイラストレーターの画風を再現したりすると、著作権侵害にあたるリスクがあります。
そのため、版権キャラクターや既存作品に酷似したイラストを生成しないことが大切です。しかし、ツールの学習データによっては意図せず似た画像が生成されるケースもあります。
生成した画像を公開する際は、著作権上の問題がないか十分に確認し、必要に応じて修正を加えるようにしましょう。
②商用利用の可否を確認する
AIイラストをビジネス用途で使用する場合は、商用利用の可否を確認しておきましょう。ツールや利用しているプランによっては、商用利用が認められていないケースもあります。
商用利用の可否は利用規約に掲載されているので、トラブルを避けるためにも必ず確認するようにしましょう。
③コンテンツポリシーを守る
生成AIは、ツールごとにそれぞれコンテンツポリシーが定められています。例えば、暴力的な表現やアダルトコンテンツ、ディープフェイクの生成などがあり、違反するとアカウントの利用停止などのペナルティを受ける場合があります。
また、ポリシーに反する画像をSNSなどに投稿すると、投稿先のサービスでペナルティを受けたり、内容によっては法的なトラブルにつながったりすることもあるため、必ずルールを守って利用することが大切です。
AIイラストについてのまとめ
今回は、AIイラストの仕組みやおすすめのツール、画像生成の方法などを紹介しました。AIイラストはテキストを入力するだけで手軽にイラストを作成できるため、イラスト制作の効率化に役立ちます。
しかし、著作権や商用利用など、AIを使ううえでのルールは必ず守る必要があります。安全にAIを使って、ぜひ自分だけのオリジナルイラストの作成にチャレンジしてみてください。
