こんにちは!Chisatoです。
本日は、黒や透明も手軽に撮れる3Dスキャナー「FacTrans Basic」に関するtopicsです。
株式会社Arcana製作所は、黒や透明なものもフルカラー3Dデータ化可能な3Dスキャナー「FacTrans Basic」を2022年2月17日(木)よりKickstarterにて支援者の募集を開始しました。
「FacTrans Basic」誕生背景
従来の3Dスキャナーは黒や透明が含まれるものをスキャンする際、白い粉をかけてスキャンする必要があり、色をスキャンできないという課題がありました。従来のスキャナーは正確な形状を得るため、白いパウダースプレーを吹きかけたり様々な工夫をしてスキャンしていました。
3Dデータをより身近なものにするには手軽に、短時間でフルカラーでスキャンできる必要があると考え、この問題を解決するため、Arcana製作所は「FacTrans Basic」を3Dスキャナーを開発しました。
「FacTrans Basic」特長
「FacTrans Basic」は、次のような3つの特徴があげられます。
- 黒・透明なものも3Dスキャン可能です。
- フルカラー 3Dデータが作れます。
- 短時間で360°裏面まで手軽にスキャン可能です。
さらに、他の2つの特徴と、実際の利用シーンをご紹介します。
従来技術との差異
従来のスキャナーでは例えばミニカーを撮った場合、窓や黒いパーツはスキャンすることが出来ず、写真1のように欠落したスキャン結果になってしまいます。
写真1.従来スキャナーで撮った3Dデータ
また、白い粉末スプレーをかけスキャンするため、色を撮ることが出来ませんでした。(写真2)
写真2.白いパウダーをかけた状態
FacTransのスキャンデータです。(写真3) 窓・黒い部品もスキャンできています。
写真3.FacTransスキャンデータ
FacTrans Basic の新技術
FacTransは紫外線で発光する特殊なインクをスプレーし、紫外線LEDと白色LEDを切り替えながらスキャンを行い、正確な形状と色を3Dスキャンします。(写真4)
使用するインクは水性で安全性の高いものです。本技術は特許を出願しています。
写真4.光源切り替え
FacTransの精度を評価する為、アルミの切削ブロックをスキャンし3DCADデータと比較した参考写真です。(写真5)
写真5.アルミ切削品スキャンデータ vs 3DCADデータ比較
FacTrans Basicの使い方・利用シーン
- AR/VRへの活用、ECサイト・自社サイトでの商品紹介への活用
- 3Dモデリングする際の素材のスキャン
- フルカラー3Dプリンターでの出力
製品概要
一般販売予定価格は、138,968円(税別)となっており、販売方法はKickstarterにて支援者を募集しています。
KickstarterではSuper Early Birdなど最大50% OFFとしております。
予定している仕様は下記の通りです。
3Dデータをより身近なものにする、ARやVR、商品紹介に活用可能なフルカラー3Dスキャナー「FacTrans Basic」に注目です!