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製造業の転職状況と転職がうまくいく人の特徴

入社から数年、ある程度経験を積むと「転職すべきか」もしくは「とどまるべきか」悩む人も多いでしょう。特に製造業は、働いてる人数が多いため、人の流れを感じやすく転職しやすい業種です。
今回は製造業の転職について調べてみました!
転職を考えている方は是非参考にしてみてください。

働いている人数が多い業種ランキング

男性が働いている人数が多い業種ランキング

1位 製造業
2位 卸売業・小売業
3位 建設業

女性が働いている人数多い業種ランキング

1位 医療・福祉
2位 卸売業・小売業
3位 製造業
※総務省「労働力調査」2017年

上記のデータが示すように、製造業に従事している方の割合はとても高く、男女共にTOP3入りしています。

知っておくべき!製造業の転職状況

転職を考えていますか

<平成28年度 産業別入職率・離職率>

まずは製造業の転職状況を把握しましょう。平成28年度の厚生労働省の雇用動向調査では、製造業の離職率は11.4%、入職者率は9.2%で、他業種よりも離職の割合が上回っています。

さらに、製造業は高い技術や専門知識があるベテラン社員が次々と定年を迎えているにも関わらず、若い技術者が減少しており、技術を引き継げないという問題が発生しています。コストカットを重視する経営や長く続いた不景気で、最も大切な人材育成がおざなりになっている企業も少なくありません。
少子化や若者のものづくり離れなどの影響もあり、製造業は深刻な人手不足に陥っています。

経産省製造産業局が17年12月に実施した人材確保に関するアンケートでは、94・2%が人手不足を認識していることが分かった。数値は16年度(16年12月実施)の80・8%から10ポイント以上伸び、深刻さが浮き彫りとなった。回答社数は、約4300社。

経営者は、コスト削減のため時給の安い派遣社員やパートを増やしてきました。本来であれば、それと同時に人材育成にも取り組むべきでしたが、人を減らしすぎ利益を重視しすぎた結果が、今や人材不足となってあらわれているのです。
人手不足の会社では、経営者自ら現場に行き仕事をするケースもあります。
上記のようなことから、製造業界はかなりの売り手市場と言えそうです。

企業は中途採用に積極的

過去3年間(2014 年度~ 2016 年度)のものづくり人材の中途採用者の採用状況をみると、「中途採用者を採用した」と回答した割合が、中小企業では 64.5%、大企業では 80.0%となり、中小企業、大企業ともに中途採用者を採用した割合が高くなっている。

また「新卒者を採用した」と回答した割合は、中小企業では 27.3%、大企業では87.1%となっており、中小企業が新卒者を採用する割合は、大企業と比べて大幅に低く、主に中小企業では中途採用を中心に採用を行なっていることが伺えます。
社員育成に大企業ほどコストをかけられない中小企業では、即戦力となる人材を求める傾向が強いのかもしれません。
また景気や雇用状況の回復、少子化などの理由から若い世代の就職状況が改善しています。新卒者が中小企業よりも大企業を選択しやすくなったことも、中小企業の新卒者採用率の低さの一因と言えそうです。

求められるのは即戦力だけではない

ものづくり産業が抱えている人材の確保、定着及び育成に関する課題についてみると、大企業では、「指導する側の人材不足」と回答した割合が 58.8%と最も高く、中小企業では、「若年ものづくり人材の確保が困難」と回答した割合が 46.6%と最も高くなっている。

上記のアンケート結果からもわかるように、製造業界では即戦力だけが求められているわけではありません。
特に中小企業では若いものづくり人材を求めており、未経験者であっても転職・採用のチャンスは大いにあると考えられます。
逆に大手企業では人材教育や指導をする人員が不足しており、ある一定の指導経験や知識のある人材を求めている傾向が強いようです。

製造業の転職活動がうまくいく人の特徴


これを読んでいるあなたは転職できるのかどうか不安を抱えているのではないでしょうか。
有資格者や経験者が有利な業界ではありますが、企業が重視しているのはそういった面だけではありません。
実際にどのような人が製造業で活躍しているのか、転職でうまくいく人の特徴を知り、今後の参考にしましょう。

興味・関心など明確な志望動機がある

そもそもなぜあなたは製造業を選ぶのでしょうか。
「細かい作業やものづくりが好き」「ライン作業の経験を活かしたい」「機械作業だけではなく管理業務にチャレンジしたい」など仕事そのものに興味があることが大前提です。
貪欲に新しい技術や情報を取り入れようとする姿勢は、とても前向きに捉えられ評価されることでしょう。

コミュニケーション能力が高い

マシニングセンタや3Dプリンターなどの製造業で利用される機械は、コンピューター制御によって自動的に製品を作り出します。
しかし、スイッチを押せば、何もかも自動的にできるわけではありません。
結局、機械をコントロールしているのは人の手ですし、3設計やデータ作成も人が行います。そのため、製品設計をする際にデザイナーの意図を考慮する必要があり、加工部門との連携も必要となります。
マニュアル化できない部分もあり、チームワークを必要とする場面もあります。仕事を正確に理解し技術を高めるためには、相手の話をしっかり聞き相手の心を読み解く力が必要です。

会社のニーズや現場を理解する

多くの製造業は優れた技術があっても、コストを優先する顧客に主導権を握られ、売り上げを伸ばすことに苦しんでいます。
たとえば、より効率化をはかるため新しい機械やシステムを導入したいと考えても、それを使える人を育成する人件費が足りないのです。そんなときこそ、即戦力となる人材が必要です。
もし、今まであなたがいた会社で普通に使っていた機械やソフトウェアを、これから導入しようとする別の会社があれば、そこであなたの力が発揮できるかもしれません。可能であれば、現場を訪ねて会社側のニーズを研究するように努めましょう。

製造業の転職活動がうまくいくいかない人の特徴

厚生労働省が発表した平成30年3月の有効求人倍率は1.59倍です。これは、求職者1人に対して1件以上の求人募集があることを意味します。転職しやすい好条件が揃っている中、なぜ不採用となるのか。転職がうまくいかない人の特徴を探りましょう。

過去の成功体験や役職に縛られている

「今まで続けていた作業が明日から突然変わる」というようなことが、当たり前に起こる変化の激しい時代です。
過去の経験や役職にこだわりすぎて、新しい仕事を受け入れないとチャンスを逃します。それぞれ得意分野はありますが、臨機応変に対応できる力が必要です。

インパクトに欠ける職務履歴

「前職では○○製品を手がけました」
「○○プロジェクトに参加しました」
「大手企業から大量受注を獲得しました」
「新製品の売り上げが増加しました」

このような内容を職務履歴に書き込むことは一般的ですが、採用側はどう感じるでしょうか。なんとなく漠然とした文書で、イメージができなかったり印象に残らなかったりと不採用になる可能性が高くなります。
採用につながる職務履歴にするには、ある程度情報を数値化することが必要です。具体的な数字を入れると、プロセスまで見えて採用側の頭に残りやすくなります。是非、あなたしか書けないリアリティーのある職務履歴を完成させましょう。

〔職務履歴に入れたい数字〕
・プロジェクトメンバーの人数
・製造した期間
・目標件数
・1日の製造件数
・売り上げた金額など

面接でしゃべりすぎる

面接の定番の質問といえば、「自己紹介」と「志望動機」でしょう。そのとき、意欲をアピールしようとするあまり、ダラダラとしゃべりすぎるのは禁物です。
経験やスキルに自信のある人は、話したいことがたくさんあるかもしれませんが、一方的にしゃべりすぎると「空気が読めない」「コミュニケーション力がない」と判断される恐れがあります。どんな質問でも、的確に答えられるように練習をしましょう。

まとめ

製造業の転職を成功させるには、自分の条件だけではなく採用側の立場になって物事を考える冷静さが大切です。新しい発見ややりがいを求めて、転職活動を楽しみましょう!
fusion360BASEでは過去にCAD/CAMの求人情報をまとめた記事も掲載しています。
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