こんにちは!Chisatoです。
本日のtopicsは、XYZプリンティングジャパン株式会社が独自のICチップを付属した、3Dプリンター用フィラメント「Ultrafuse PET CF15」と「Ultrafuse PAHT CF15」をご紹介します。
XYZプリンティングジャパン株式会社(以下 XYZ社)は、ドイツに本社を置く総合化学会社BASF社(以下 BASF社)が開発・販売している3Dプリンター用フィラメント「Ultrafuse PET CF15」と「Ultrafuse PAHT CF15」を、XYZ社製3Dプリンター「PartPro300 xT」のプリント出力素材として認定し独自のICチップを付属し2022年1月31日より発売開始しました。
近年、3Dプリンター市場における使用用途は多岐に渡り、自社純正3Dプリント材料のみで市場ニーズに全て対応することは困難となっていました。
そのため、現在XYZ社は国内市場で求められる材料の開発で、専門的なノウハウを持つ企業との協業を積極的に進めています。
3Dプリンター「PartPro300 xT」について
XYZ社製3Dプリンター「PartPro300 xT」は、特殊材料出力に特化した熱溶解樹脂積層方式(FFF方式)の産業用3Dプリンターです。
「Ultrafuse PET CF15フィラメント」概要
PET CF15は、PET(ポリエチレン・テレフタレート)をベースにカーボン短繊維を15%含有したフィラメントです。
造形品は100℃近くの耐熱性を有しており、吸湿性が非常に低い為、ドライボックスが不要になります。
PET本来の硬さと相まって非常に高い剛性と研磨性の高さから、研磨などの後加工で滑らかな表面に仕上げることも可能です。
「Ultrafuse PAHT CF15フィラメント」概要
PAHTはPolyamide High Temperatureと高耐熱ポリアミドの略です。
PA(ナイロン)をベースにカーボンファイバーを15%含有したフィラメントになります。
通常のPAよりも高い硬性と耐薬品性を持っており、その中でも耐温150℃が特徴となっています。
高い造形精度と強度からメーカーでも機械やバイクなどの最終用途部品にまで対応できるスペックを有していると言われています。
高強度エンプラ系フィラメント新製品 特徴
高強度エンプラ系フィラメント「Ultrafuse PET CF15」と「Ultrafuse PAHT CF15」の特徴をご紹介します。
専用のICチップで最適なプリント設定を自動選択
XYZ社が販売するBAFS社製のフィラメント2種類にはXYZ社独自のICチップを付属しています。
このICチップにより3Dプリンター「PartPro300 xT」はフィラメントの種類を自動検知し、それぞれのフィラメントに最適な、ノズル温度やプリントスピードなどといったプリント設定を自動で選択します。
これにより3Dプリントの安定性が増し、造形の失敗を防ぎ造形精度も高まります。
High Temperatureエクストルーダーを発売
3Dプリンター「PartPro300 xT」専用のHigh Temperatureエクストルーダーも同時発売します。
通常のエクストルーダーはノズル温度が最高260℃ですが、このエクストルーダーを装着すれば300℃まで高温にすることができ、より多種類のフィラメントを使用することができるようになります。
高強度エンプラ系フィラメント新製品 スペック
商品名/定価 | 特徴 |
Ultrafuse PET CF15フィラメント /15,180円(税込) |
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Ultrafuse PAHT CF15フィラメント /15,180円(税込) |
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High Temperatureエクストルーダー /31,130円(税込) |
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3Dプリンター PartPro300 xT /1,078,000円(税込) |
デュアルノズル時:195 × 270 × 300 mm |
XYZ社製3Dプリンター「PartPro300 xT」のプリント出力素材として認定し独自のICチップを付属した、総合化学会社BASF社の高強度エンプラ系フィラメント「Ultrafuse PET CF15」と「Ultrafuse PAHT CF15」に注目です!