Web制作ツールといえば真っ先に名前が挙がるWordPress。企業から個人まで幅広く利用されていますが、「WordPressはどのように収益化するのか分かりにくい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、WordPressの収益化の仕組みをわかりやすく解説します。収益の目安や他ツールとの比較、収益化で重要なテーマ選びのポイントまでお伝えするので、WordPressで収益化を進めたい製造業・建築業の方はぜひ参考にしてください。
WordPressとは

WordPressとは、手軽にウェブサイトやブログの作成・管理ができるCMS(コンテンツ管理システム)というソフトウェアです。
ウェブサイトの約43%以上がWordPress
2026年1月現在、世界中のウェブサイトの約43%以上がこのWordPressで作られており、約5億8700万ものウェブサイトがWordPress上で構築されています。
WordPressでは7万以上のプラグインが利用できるので、問い合わせフォームの設置やSEO対策、セキュリティ強化など、機能を拡張したい方にもおすすめです。
参照:WPZOOM
自社運営は簡単?
WordPressはブログ感覚で操作できるため、記事の作成自体は難しくありません。しかし、製造業や建築業の方が自社で運営し、集客や収益化といった成果まで出すとなると、話は別です。
伝える難しさ
例えば、自社の技術力や施工事例も、「ただ書いて掲載するだけ」では魅力は十分に伝わりません。専門性やこだわりを伝えるには、構成や見せ方といった工夫が必要です。
セキュリティと運用の負担
また、企業サイトとしての信頼を守るためには、セキュリティ対策や定期的な更新も必要です。しかし、現場業務や日々の仕事と並行して、これらに対応するのは、想像以上に大きな負担になります。
迷ったときはセミナーを活用しよう!
もし「設定で止まってしまった」「思うように問い合わせが来ない」と迷ったときは、プロの知見が得られるセミナーを活用してみてください。効率的に収益化を進めるための考え方や具体的な改善ポイントを、短期間で効率的に習得できます。
WordPressは収益化に向いている?

WordPressは「稼げない」といわれることもありますが、実際のところ収益化にはとても向いています。ここでは、その証明として収益化の運用コスト、WordPressの類似ツールとの比較の2点から解説しましょう。
収益化の運用コスト
まずは、WordPressの収益化に必要な運用コストから見てみましょう。
WordPress自体はオープンソースソフトのため無料で使えます。ただし、サイトを公開するにはサーバー代やドメイン代が必要です。WordPressを自分のパソコンにインストールして動かすこともできますが、
- 電源や通信の不安定さ
- 公開設定の難しさ
- 独自ドメインやセキュリティ対策の不足
などから、世界に公開するサイトとしては適していないため、一般的には安定性・安全性の高いレンタルサーバーを利用してWordPressサイトを公開します。
このサーバー代とドメイン代を合わせても月1,000円前後と比較的安価で始められるため、収益化に対する障壁はかなり小さいといえるでしょう。WordPressの料金システムについては、以下の記事が参考になります。
他ツールとの比較
収益化を目指す上で、自分でサーバーを借りるWordPressと、手軽なブログサービスのどちらが良いか迷う方も多いでしょう。ここでは、それぞれの特徴を一覧にまとめました。
| 比較項目 | WordPress | note | はてなブログ |
| 月額費用 | 500円~1,980円 | 基本無料 | 無料、Pro:600円 |
| 収益化方法 | 広告、自社販売 | 有料記事の販売 | 広告、サービス紹介 |
| カスタマイズ | 7万以上 | 低 | 中 |
| 向いている人 | 本格的に収益化したい方 | 知識や経験をシェアしたい方 | 交流も楽しみたい方 |
| 導入難易度 | 低~高 | 低 | 低 |
これらを比較しても、やはり収益化に向いているのはWordPressであることがわかります。なお、レンタルサーバー代は、エックスサーバー(プレミアム:月1,980円〜)、さくらインターネット(スタンダード:月500円)を参考にしたものです。
WordPress収益化の目安額
WordPressの収益化は、どの方法を使うかで収益化率が大きく変わります。例えば、
- Googleアドセンス:広告クリックで収益が発生
- アフィリエイト:商品購入や申込などで報酬を獲得
などがあります。なお、アフィリエイトは扱うサービスによって収益化率が全く違うので、ここではGoogleアドセンスを例に挙げ、月間PV(ページ閲覧)数を元に収益化の金額をお伝えしましょう。
| 月間PV数 | 目安の収益化 |
| 3,000PV | 約600〜900円 |
| 1万PV | 約2,000〜3,000円 |
| 3万PV | 約6,000〜9,000円 |
| 10万PV | 約2万〜3万円 |
| 30万PV | 約6万〜9万円 |
| 50万PV | 約10万〜15万円 |
アドセンスはクリック単価が20〜30円前後、クリック率を1%と仮定すると、1PVあたりの収益化の金額はおよそ0.2〜0.3円になります。上記は、この単価を基準にした収益化の目安額です。
WordPressを収益化する仕組み

ここからは、先ほど触れたGoogleアドセンスやアフィリエイトを含め、WordPressブログで実践できる一般的な収益化方法を解説します。それぞれの仕組みや特徴を理解したうえで、自分に合った収益化モデルを見つけていきましょう。
- Googleアドセンス
- ASPアフィリエイト
- 物販アフィリエイト
- 直接契約型
- 自社商品の販売
Googleアドセンス
Googleアドセンスはページのアクセス数に比例して収益化する、最もポピュラーなWordPressの収益化方法です。「1PV=0.2〜0.3円」と収益化率も計算しやすく、初心者でも始めやすいものの、大きな単価は狙いにくいというデメリットもあります。
収益化の仕組み
- Googleアドセンスに申請・審査
- 審査に通過後、WordPressにGoogle指定の広告タグを設置
- 読者の興味関心に合わせた広告が自動的に表示
- 読者が表示された広告をクリック
- 広告主のサイトへアクセスした時点で収益化
ASPアフィリエイト
ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)は、読者が広告をクリックし、広告主のサイトで申込みや契約などの成果が発生すると収益化する仕組みです。ここが、広告クリックだけで収益化するGoogleアドセンスとの大きな違いです。
ASPを利用する企業は多く、1件あたり数百円〜数万円と報酬単価が高いため、効率よく大きな収益化が望めます。
収益化の仕組み
- 広告主とブロガーを仲介するASPに登録
- 紹介したい案件を選んでブログに掲載
物販アフィリエイト
これは、Amazonや楽天市場などで販売されている商品を紹介する収益化方法です。おすすめ商品をブログで紹介し、専用の広告リンクを設置します。
この収益化モデルは、在庫を持つ必要がなく、商材が「信頼性の高い大手ECサイト商品」というメリットがあります。
収益化の仕組み
- 公式のアフィリエイトに登録(Amazonアソシエイトなど)
- 登録後、管理画面から商品を検索
- 生成されたリンクをブログに添付(テキストリンク、画像リンクなど)
- 読者がそこから購入すると収益化(0.5%〜10%)
直接契約型
こちらは、WordPressのブログのアクセス数が高まり、企業から直接「広告を掲載してほしい」と依頼されるケースです。直契約なので高い収益化も望めますが、サイトが育ってきた(評価が高い)段階で目指したいステップです。
収益化の仕組み
- ASPなどの仲介を挟まず広告枠への掲載
- タイアップ記事としての紹介で報酬発生
自社商品の販売
これは、WordPressのブログを通じ、自分自身のオリジナル商品を販売する収益化方法です。一般的に、収益化するまでの道のりは長いものの、売上のすべてが自分の収益になる、広告主の都合(案件終了など)に左右されないというメリットがあります。
収益化の主な方法
- 有料の電子書籍
- オンライン講座
- 個人のコンサルティングサービス
WordPressを収益化するまでの5ステップ

ここでは、WordPressを立ち上げてから収益化するまでの具体的な流れを、5つのステップで解説します。
- WordPressでサイトを立ち上げる
- ジャンルとターゲットを決める
- 検索キーワードを選定する
- WordPressに記事を書く
- 収益化する
①WordPressでサイトを立ち上げる
まずは、収益化の基盤であるWordPressでサイトを立ち上げましょう。この収益化のステップでは、レンタルサーバーを契約し、WordPressをインストールする、という手順で進めます。
最近のレンタルサーバー(エックスサーバーやさくらインターネットなど)には、数分でセットアップが完了する「クイックスタート」機能があるため、初心者でもスムーズに開始できます。
②ジャンルとターゲットを決める
次は、収益化するジャンルとターゲット(ペルソナ)を決めます。収益化に適したジャンルは、自分の専門性(製造業・建築業の知識など)が活かせて、かつニーズが高い分野です。
ジャンルやターゲットが決まらないときは、Googleトレンドを活用して、現在伸びているジャンル、注目のキーワードをチェックしてみるのも良いでしょう。
③検索キーワードを選定する
続いて、読者がGoogleなどで検索するキーワードをリストアップします。この際、その言葉が月にどのくらい検索されているかという「キーワードボリューム」を確認してください。
なお、ラッコキーワードなど簡単にキーワードボリュームを調べられるツールもありますが、課金が必要なものもあるため、収益化の費用に見合うかも考慮しましょう。
④WordPressに記事を書く
そして、選定したキーワードに対して、読者に役立つ記事をWordPressで作成します。
収益化で重要なのは、自分本位な内容ではなく、読者目線で記述することです。迷ったときは、検索時に表示される関連キーワード、よくある質問などを参考にすると良いでしょう。
⑤収益化する
記事が10〜15本ほど蓄積されたら、収益を得るために、Googleアドセンス、アフィリエイト(ASP、物販)に登録します。ASPはA8.netやもしもアフィリエイト、物販はAmazonアソシエイトや楽天アフィリエイトなどが一般的です。
登録後、審査を通過すればサイトに広告を掲載できるようになり、クリック数やサービス利用に合わせて、各サービスを運営する事業者から入金されます。
WordPressの収益化で重要なテーマ選び
WordPressの収益化では、サーバー選びやGoogleアドセンスの審査通過など、いくつかの重要なステップがありますが、最も重要なのは「テーマ選び」です。
「見てもらえるテーマ」を選ぶ
文章力に自信があっても、専門性のあるジャンルを持っていても、収益化の目的に合わないテーマでは成果につながりません。記事は読まれて初めて収益が発生するため「見てもらえるテーマ」を選ぶことが大切です。
ただし、キーワード選定は「検索ボリュームが大きければ良い」というわけではありません。例えば、「キーワードボリュームが多い=競合が多い」ため、上位表示がかなり難しくなり、逆に少なすぎると誰も検索しない、という状況に陥ります。
収益化を目指すなら月間100〜3,000程度のキーワード
収益化を目指すなら、月間100〜3,000程度の検索ボリュームがあるキーワードが狙い目です。また、「3Dプリンター」のような単一キーワードではなく、「3Dプリンター 初心者」のような複合キーワードを選ぶとクリック率が高まり、収益化しやすくなります。
さらに、「3Dプリンター 選び方 初心者 安い」のように、3語以上を組み合わせたロングテールキーワードもおすすめです。ロングテールキーワードは、検索意図が明確で、成約率(CVR)が高いというメリットがあります。
セミナーで効果的なキーワード選定を学ぼう!
こうしたキーワード選定をもっと深く学びたい方は、理解が一気に進むWordPressセミナーがおすすめです。基礎から段階的かつ実践的に学ぶことで、WordPress運用における収益化率も着実に伸ばしていけます。
Google検索で上位表示されるためには、キーワード選定を含めたSEO(検索エンジン最適化)対策が重要です。SEO対策について知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
WordPressの収益化についてまとめ
WordPressの収益化は、一見すると複雑に感じるかもしれませんが、ポイントを整理して取り組めば決して難しいものではありません。実際に収益化を進めるうえで重要なのは、検索されるキーワードを選べているか、そしてそのキーワードに見合う質の高い記事を書けているかという点です。
WordPressは手軽に始められ、副業としても人気がありますが、収益化を目指すなら今回紹介したような基本的なコツを押さえておくことが大切です。まずは、本記事を参考にして基礎的なスキルを身につけ、ひとつずつ着実に進めていきましょう。
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