VRゲームの開発は難しそうに感じるかもしれませんが、Unreal Engineを使えば初心者でも挑戦できます。わかりやすいUIやテンプレートによって、専門知識がなくても直感的な操作で開発が始められるでしょう。
本記事では、Unreal EngineでVR開発を始めるための具体的な手順やメリット、さらに実際にUnreal Engineで制作されたVRゲームの事例まで紹介します。これからVR開発に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Unreal EngineでVR開発をする方法
Unreal EngineでVR開発を始めるには、以下の手順が必要です。
- Unreal Engineをインストールする
- 「バーチャルリアリティ」のテンプレートを開く
- ゲームオブジェクトの編集
それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。
①Unreal Engineをインストールする
まずは、Unreal Engineを使うための環境を整えます。Unreal Engine公式サイトの右上にある「ダウンロード」ボタンをクリックし、「Epic Games Launcher」をダウンロードしましょう。

インストーラーを起動してEpic Games Launcherをダウンロードできたら、GoogleアカウントやApple IDなどを使ってサインアップします。
ランチャーにログイン後、左側メニューの「Unreal Engine」をクリックし、上部メニューから「ライブラリ」を選択してください。次に「Engineバージョン」の横にあるプラスアイコンをクリックし、表示された最新版のバージョンを「インストール」ボタンで導入しましょう。

続いて、利用規約を読んで「承諾」と「同意」をします。最後にインストール場所を選択して「インストール」ボタンをクリックすればインストールが始まり、完了後は「Engine バージョン」にインストールしたバージョンが追加されるので、「起動」ボタンでUnreal Engineを立ち上げられます。
②「バーチャルリアリティ」のテンプレートを開く
Unreal Engineが起動したら、新規プロジェクトを作成します。プロジェクトの種類を選ぶ画面で、左側の「ゲーム」を選択し、テンプレートの一覧から「バーチャルリアリティ」を選びます。

プロジェクト名は後から管理しやすいように、自分でわかりやすい名前に設定します。最後に「作成」ボタンをクリックすれば、VR対応のサンプルプロジェクトが立ち上がり、すぐに開発を始めることができます。

また、同じ無料のゲームエンジンであるUnityを使ったVR開発の方法については、以下の記事で解説しています。ぜひこちらもあわせてご覧ください。
③ゲームオブジェクトの編集
VRテンプレートが開いたら、オブジェクトを追加したり編集したりしてゲームを作り込んでいきましょう。オブジェクトの追加は、画面上部のキューブアイコンの「形状」から好きな形を選択することで行えます。
また、追加したオブジェクトや元からあるオブジェクトは、上部ツールバーの「移動」「回転」「拡大縮小」ツールを使ってドラッグ操作で簡単に編集可能です。

さらに、正確に調整したい場合は、右側の「詳細」内にある「トランスフォーム」欄から、位置、回転、スケールを数値入力で変更しましょう。
これらの編集を駆使することで、VRゲームを一つずつ組み上げていけます。
Unreal EngineでVR開発をするメリット

Unreal EngineでVR開発をすることには、以下のようなメリットがあります。
- 基本料金無料で利用できる
- リアルなグラフィック表現ができる
- テンプレートが用意されている
これらのメリットについて見ていきましょう。
①基本料金無料で利用できる
Unreal Engineは、個人開発者であれば無料で利用可能です。ソフトウェア自体は無償で提供されており、誰でもダウンロードしてすぐに使い始めることができます。
ただし、企業がUnreal Engineを商用目的で使用し、年間収益が100万米ドルを超える場合には、別途サブスクリプション契約が必要です。
このように、個人であれば初期費用をかけずに高機能なVR開発環境を整えられる点が、Unreal Engineの大きな魅力の一つといえるでしょう。
また、Unreal Engineと同じく無料で使えるゲームエンジンにUnityがあります。そんなUnityの使い方は、Unity基礎セミナーなら効率的に学べます。Unityを使ったゲーム開発に興味のある方は、ぜひUnity基礎セミナーもチェックしてみてください。
②リアルなグラフィック表現ができる
Unreal Engineは、映画やアニメーションの制作現場でも採用されているほど、リアルな映像表現に優れており、光の反射や影の動き、質感までを精密に再現できます。
そのため、VRコンテンツにおいても、実写のようなリアルな空間演出が可能です。ユーザーの没入感を高めるためには、視覚的なリアリティが大切ですが、Unreal Engineはその点でとても強力なツールといえるでしょう。
③テンプレートが用意されている
Unreal Engineには、VR開発に特化したテンプレートがあらかじめ用意されているのが強みです。テンプレートを活用すれば、ゼロからすべての機能を構築する必要がなく、効率的に開発を進められます。
そのため、初心者がVR開発をこれから始めたい方にUnreal Engineは特におすすめです。
また、ゲーム開発のスキルを磨きたいなら、アルバイトがおすすめです。以下の記事では、ゲーム開発のアルバイトを探す方法や、働き方などについて解説しています。
Unreal Engineでできること・できないこと
ゲーム開発に最適なUnreal Engineですが、すべての作業をソフト一つで完結させることはできません。
ここでは、Unreal Engineでできることとできないことを分けて解説します。
Unreal Engineでできること
Unreal Engineは、VRゲーム開発以外にも、ハイクオリティな3Dゲームや2Dゲームの制作に対応しているゲームエンジンです。
特に美麗なグラフィック表現が可能で、大規模なアクションゲームやオープンワールド作品にも適しています。
また、プログラミング知識がなくても、基本的なゲーム開発ならできるのも魅力です。
Unreal Engineでできないこと
Unreal Engineはゲーム制作に必要な多くの機能を備えていますが、本格的なキャラクターモデルや背景素材などの3Dモデルを一から作成する機能は基本的にありません。
そのようなゲーム素材の作成には、BlenderやMayaなどの3Dモデリングソフトを使用する必要があります。Unreal Engineはあくまでゲームを作成するエンジンあり、素材作成の場ではない点に注意が必要です。
Unreal Engineで開発されたVRゲーム
Unreal Engineで開発されたVRゲームには、以下のようなものがあります。
- Altair Breaker
- Horizon Call of the Mountain
- Kayak VR: Mirage
- Moss
- CREED: Rise to Glory
これらのゲームの特徴を知ることで、Unreal Engineでどのようなゲームを作れるか知れるでしょう。
詳しく見ていきます。
①Altair Breaker

引用:Meta Store
Altair Breakerは、近未来の仮想世界を舞台にしたVR剣術アクションゲームです。空中コンボや必殺技など、現実では不可能な爽快アクションをVRならではの直感操作で楽しめます。
空中からのダイブ、壁のぼりなど立体的なマップを自由に移動できるのも魅力です。最大4人のマルチプレイにも対応しており、仲間と協力して巨大ボスに挑めます。
片手剣・両手剣・刀などの多彩な武器を使って自分だけの戦い方を見つけましょう。
②Horizon Call of the Mountain

引用:Play Station
Horizon Call of the Mountainは、Horizonの美麗な世界をVRで体験できる冒険アクションゲームです。プレイヤーは元戦士レイアスとなり、壮大な自然や巨大な機械獣が登場する世界を探索します。
山を登ったり、弓で戦ったりと、体を使った操作でスリル満点です。まるで自分がその世界に入り込んだような臨場感が味わえる一本です。
③Kayak VR: Mirage

引用:Play Station
Kayak VR: Mirageは、本物そっくりのカヤック体験ができるVRゲームです。操作はシンプルで、パドルをこいで美しい自然の中を進んでいきます。
波の音や動物の鳴き声など、リアルな音も魅力で、まるで本当に水上にいるような気分になります。のんびり景色を楽しむモードもあり、初心者でも気軽に楽しめるでしょう。
④Moss

引用:Meta Store
Mossは、小さなネズミの冒険を描くVR専用のアクションパズルゲームです。プレイヤーはネズミのクイルと力を合わせ、美しい森や古代遺跡を旅しながら、パズルを解いたり敵と戦ったりします。
絵本のような世界と心温まるストーリーが魅力で、ゲーム初心者でも夢中になれる作品です。
⑤CREED: Rise to Glory

引用:Play Station
大ヒット映画の世界をVRで体験できる本作では、ロッキーと共にトレーニングし、伝説のボクサーたちと白熱のバトルが楽しめます。ストーリーモードや対戦、フィットネス要素も充実しており、まるで本物のリングに立っているかのような臨場感を味わえます。
初心者でも楽しめる直感操作とリアルな映像が魅力です。
Unreal Engineの使い方が学べるおすすめの本
Unreal EngineでVR開発を行いたいなら、以下の本で基本的な使い方を学ぶがおすすめです。
| タイトル | 著者 | 発売日 |
| Unreal Engine 5で極めるゲーム開発:サンプルデータと動画で学ぶゲーム制作プロジェクト | 湊和久 | 2023年8月25日 |
| #休日ゲーム開発部 土日で始めるゲームづくり for UE5(Unreal Engine 5) | ゲームメーカーズ編集部 | 2024年9月30日 |
| ハンズオンで身につく! Unreal Engine 5 ゲーム開発入門 | 遠藤 俊太 他 | 2024年3月31日 |
これらの本の特徴について見ていきましょう。
①Unreal Engine 5で極めるゲーム開発:サンプルデータと動画で学ぶゲーム制作プロジェクト

引用:Amazon
Unreal Engine初心者に向けた本書は、ゲーム開発現場で求められる知識とスキルをハンズオン形式で習得できる入門書です。
座学と実践がセットになっており、サンプルゲームの制作を通じて開発の流れを体験できます。
学生や新入社員、非エンジニアの基礎教育にも最適で、実際の作業画面を収録した動画付きの解説も充実しています。独学はもちろん、企業研修や教育機関の教材としても活用できる一冊です。
②#休日ゲーム開発部 土日で始めるゲームづくり for UE5(Unreal Engine 5)

引用:Amazon
本書は、ゲーム開発初心者に向けた一冊です。Unreal Engineを使った、3Dアクションゲームの制作方法が学べます。
全10ステップ+4つのチャレンジ構成になっており、初心者でも手順通り進めるだけで、作品を形にするところまで体験できます。
実践的な内容が豊富なので、自分だけのオリジナルゲームづくりに挑戦したい方にぴったりです。
③ハンズオンで身につく! Unreal Engine 5 ゲーム開発入門

引用:Amazon
本書は、Unreal Engine 5をこれから学ぶ初心者に向けた入門書です。シンプルなアクションゲームを題材に、基本機能や開発の流れを実践的に習得できます。
難しい説明よりも「まずは手を動かして覚えたい」という方に最適な構成で、ステップ・バイ・ステップのチュートリアル形式で丁寧に解説されています。
さらに、各チャプターごとのプロジェクトデータがダウンロードできるため、途中でつまずいても安心して学習を進められるでしょう。
VR開発のスキルを身につけるなら
VR開発のスキルを身につけるなら、講座の受講がおすすめです。講座ならプロの講師から専門的な知識を教われるため、効率的にスキルの向上を図れます。
また、お金を払って学ぶことで元を取りたい意識が働き、自然とモチベーションが高まりやすくなります。その結果、学習の継続にもつながるでしょう。
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Unreal Engineに並ぶ人気のゲームエンジンにUnityがあります。Unity基礎セミナーなら、そんなUnityの使い方を一から丁寧に学習できます。
特に、Unityはさまざまなジャンルのゲームに対応しているため、ゲーム開発の土台を固めるためにおすすめです。
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Unreal EngineでVR開発をする方法のまとめ
今回は、Unreal Engineを使ってVR開発を始める基本的な手順について解説しました。
Unreal Engineは、直感的な操作性に優れており、初心者でも比較的スムーズにVR開発へ取り組むことができます。
開発を進めるうえでは、テンプレートで用意されたサンプルを参考にしながら、オブジェクトや動作の追加などに挑戦していくとよいでしょう。
これからVRアプリやゲームを制作したい方は、ぜひ本記事を参考に、Unreal EngineでのVR開発にチャレンジしてみてください。