Substance 3Dは、3Dコンテンツ制作のために作られたツールセットです。
複数のツールを使って、リアルな表現を実現できます。
これからSubstance 3Dを学ぶなら、まずは基本的なことを知ることから始めましょう。
今回は、Substance 3Dの操作画面や基本的な使い方について解説します。
Substance 3Dのインストール手順
Substance 3Dを使用するには、まずはツールセットをインストールしましょう。
- Substance 3Dの公式サイトを開き、「購入する」をクリックします。
- 希望する料金プランを選びんでから「購入する」ボタンをクリックすると、Adobe IDのログイン画面が開きます。
- Adobe ID を持っていない場合は、メールアドレスを入力した上でアカウントの新規作成を行います。
- アカウント作成後にお支払い情報を入力したら、アプリをインストールしましょう。
インストールが終われば、アプリが自動的に立ち上がります。
Substance 3Dの操作画面の説明
Substance 3Dの基本的な操作画面について紹介します。
ツールバー | Substance 3D画面の上はツールバーとなっており、セーブや書き出しなど各種設定のボタンがあるエリアです。 |
アセッツ | Substance 3Dの左側には「アセッツ」と呼ばれるエリアがあり、マテリアルなどのテクスチャ編集に必要な素材が表示されています。 |
ビューポート | Substance 3Dの画面の真ん中はビューポートと呼ばれており、モデルを表示して作業するエリアです。 |
調整エリア | Substance 3Dの右側には、レイヤーやテクスチャの具合を調整するエリアとなっています。 |
なお、Substance 3Dの画面構成は自分がやりやすいようにカスタマイズすることが可能です。
各ウィンドウの上部をつまんで動かすだけで移動できます。
Substance 3Dの基本的な使い方
Substance 3Dをインストールすると、いくつかのツールが使えるようになります。
それぞれのツールが操作できるようになるために、基本的な使い方から学びましょう。
ここからは、Substance 3Dの基本的な使い方を紹介します。
Substance 3Dのツール1.Stager
Substance 3D Stagerは3D空間に複数のオブジェクトを読み込んで、シーンやセットを作成できるツールです。
まずはモデルをグリットの中央に配置します。
「Alt+左マウスボタン」で、限定を中心に視点を回転することが可能です。
ライティングや焦点がおかしい場合は、「アクション」の「画像から環境を設定」をクリックし、「画像の縦横比」「複数のライト」を自動的に作成して「カメラパースを合わせる」に設定します。「OK」ボタンをクリックすると、AIが背景画像に合わせてライティングと遠近感を調整してくれます。
同じオブジェクトを追加したい場合は、シーンパネル上の画像グループを選択して、「アクション」の「複製」ボタンをクリックしてください。
Substance 3Dのツール2.Painter
Substance 3D Painterは、FBXモデルにテクスチャをつけるツールです。
まずはUV展開されているFBXモデルを準備して、Painterにインポートします。
「ファイル」から「新規プロジェクト」を選び、モデルのファイルを選択すると読み込むことが可能です。
モデルをブラシで塗る際は、まず「レイヤー」ウィンドウから新しいレイヤーを作成します。
好きなマテリアルを選択し、左ドラッグで塗ってきましょう。
色の調整は、「プロパティー」ウィンドウ内のパラメーターで調整できます。
モデル全体を塗りつぶしたいときは好きなマテリアルを選択した上で、モデルの上にドラッグ&ドロップするだけです。
ポリゴン単位で塗りたい場合は、ツールバーの「ポリゴンフィル」を選択します。このモードで左ドラッグすると、ポリゴンごとにマテリアルを変更することが可能です。
Substance 3Dのツール3.Sampler
Substance 3D Samplerは、写真からモデルデータを作成したりマテリアルを作成できるツールです。
Substance 3Dで新しいプロジェクトを作成すると、プロジェクトリストに空のマテリアルが追加されます。画像データをSamplerにドラッグ&ドロップした後、マテリアル作成テンプレートウィンドウの「画像からマテリアル」をクリックして「OK」ボタンを選択します。
フィルターのレイヤーをクリックすると、プロパティーの「基本パラメーター」セクションが展開し設定が変更できるようになります。
パラメーターを納得いくまで調整し、マテリアルを作り込んでいきます。
反射具合が気になる場合は、「Roughness」セクションの「Base Value」「Variations」で調整します。マテリアルに不要な部分がある場合は、左側の「切り抜き」ツールをクリックします。
「Crop」レイヤーが追加されて、2Dビューが表示されます。切り抜きハンドルを使って範囲を指定し、マテリアルとして使いたい部分だけ残して切り抜きます。
Substance 3Dのツール4.Designer
Substance 3D Designerは、シェイプやパターン、マテリアルが作成できるツールです。
Substance 3Dで新規プロジェクトを作成し、グラフィックテンプレートの中から好きなものを選択します。適当にグラフ名をつけて「OK」をクリックしましょう。
グラフウィンドウにフォーカスした状態で、スペースキーを押すと、ノード一覧が表示されます。作成したいノードを選択すると、新しいノードが追加されます。
ノードの詳細設定は、プロパティウィンドウから行ってください。
例えば、色を変更したい場合は、カラーモード内で調整します。
ノード同士を繋ぐと、3D VIEWの見た目も変わります。
Substance 3Dのツール5.Modeler
Substance 3D Modelerは、デスクトップはもちろんのこと、VRでの3Dモデリングを行えるツールです。
今回はデスクトップモードについて紹介します。
Substance 3Dの基本的なカメラ操作は、「Alt」キーを押しながら対応します。
「Alt+左」で回転、「Alt+右」でズームです。
Modelerを起動すると最初はキューブが表示されていますが、ツールパレットから他のオブジェクトも選べます。小さな白い点を使うと、オブジェクトのサイズ変更が可能です。
「Ctrl」キーを押しながら操作すると、動きが片側に限定されます。
大きな白い点を動かすと、均一なサイズ変更ができます。
オブジェクト周辺の矢印をクリックすれば、その方向に回転させられます。
オブジェクトを消去したい場合は、左側の消しゴムツールを選択またはEキーを押してください。ツールパレットの下部には、「サーフェス配置モード」があります。
このモードを使うと、オブジェクトの表面を変化させることが可能です。
「Ctrl」キーを押しながらクリック&ドラッグすると、ブラシのサイズを素早く変更できます。
「SMOOTHING」の「レイジー」や「ステディ」モードを選択すると、カーソルの動きに合わせてオブジェクトの形を変えられます。
Substance 3Dでプロジェクトを完成させる手順
ここではSubstance 3D Painterを参考に、プロジェクトを完成させる手順を紹介します。
- Painter上での作業が完了したら、「ファイル」の「テクスチャを書き出す」を選択してください。Substance 3Dのテクスチャ書き出しのダイアログには、設定・出力テンプレート・書き出しのリストの3つのタブがあります。
- 画面から「設定」の「グローバル設定」を選択し、「保存先ディレクトリ」でテクスチャの書き出し先を指定します。
- 「ファイルの種類」のドロップダウンリストボックスをクリックし、ファイル形式を選んでください。
- ダイアログ右下の「書き出し」をクリックすると、ファイルの書き出しが始まります。
- 出力先のディレクトリを確認すれば、出力したファイルが表示されるようになります。
Substance 3Dツールを使ってみよう
Substance 3DではAIの力を利用して、より複雑なデザインが制作できるようになります。Substance 3Dの操作画面や基本的な使い方を理解できれば、リアルな表現の幅が広がるでしょう。
3Dコンテンツを制作したいなら、Substance 3Dツールを使いこなせるようになりましょう。
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