ウェブサイトの集客アップや売上増加に有効な手法として注目を集めているSEO対策。そんなSEO対策を最適化・加速化させてくれるのがSEOチェックツールです。
しかし、「どのSEOチェックツールを使うべきか」「そもそもSEOチェックツールとは一体何なのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、おすすめのSEOチェックツールを11選ご紹介します。
無料で使えるツールを厳選し、ジャンル別に分かりやすく紹介するので、SEOツールの選び方に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
SEOチェックツールとは?
SEOチェックツールとは、ウェブサイトが検索エンジンで上位表示されるために、必要なSEO対策が適切に行われているかを診断するツールです。
キーワードチェックや検索順位チェックなど、SEOに関する幅広い項目を分析し、ウェブサイトのSEO対策の効率化、および検索エンジンからの評価向上に貢献します。
SEOについて、より詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。
SEOの基礎から最新の対策方法まで、初心者の方にも分かりやすくまとめているので、ぜひご一読ください。
SEOチェックツールの区分
SEOチェックツールには、様々な種類があります。
SEO対策を効果的に行うためには、それぞれのツールの特徴を理解することが大切です。
以下では、SEOチェックツールを4つのカテゴリーに分けて一覧表にまとめました。
カテゴリ | 主な機能 | 主な内容 | 主なツール |
総合型 |
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内部SEO |
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外部SEO |
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検索順位 |
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SEOチェックツールを利用するメリット
SEOチェックツールを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
「SEOチェックツールは必要ない」と思う方もいるかと思います。
そこで以下では、SEOチェックツールを活用する具体的なメリットを解説します。
①自社サイトの品質向上
SEOチェックツールは、自社サイトの品質改善に大きく役立ちます。
例えば、アクセス数やコンバージョン率(CVR)といったデータを数値化できるため、サイトが抱える課題を簡単に把握できます。
さらに、ページの読み込み速度の遅さやモバイル表示の崩れといったユーザー体験に影響を与える問題も、ツールを活用すれば即座に特定し、迅速に改善策を講じることが可能です。
②競合の分析
SEOチェックツールは、競合サイトの分析にも活用できます。
例えば、競合サイトが力を入れているキーワード、獲得している被リンク、コンテンツの内容などの調査が可能です。
競合サイトの検索順位や使用しているキーワードを調査することで、「自社の強みと弱みを客観的に把握したい」というニーズを満たすことができます。
③業務効率化
SEOチェックツールを使えば、これまで手作業で行っていたデータ収集や分析が自動化され、大幅な時間短縮につながります。リンク切れやHTMLエラーといった技術面の問題点も素早くチェックできるので、効率化を重視する方にも最適なツールといえるでしょう。
近年は、生成AI機能を使い、自動でSEO対策を施したコンテンツを作成するSEOチェックツールも登場しています。しかし、生成AIを使ってコンテンツを作成する場合、誤情報生成、オリジナリティの欠如など、生成AIならではのデメリットを把握しておかなくてはいけません。
生成AIセミナーでは、生成AIの正しい使い方やSEO対策に効果的なプロンプト入力術、作業の効率化に役立つ手法など、最新の生成AI機能を網羅したスキルを幅広く習得できます。受講期間はわずか2日で、受講スタイルは会場とオンラインから選べます。
SEO対策については、以下の記事をご参照ください。
SEOチェックで最も重要な2つの要素である、テクニカルSEOとコンテンツSEOについて詳しく解説しています。
総合型SEOチェックツール
まずは、総合的にSEO対策できるSEOチェックツールを2選ご紹介しましょう。
ツール名 | 特徴 | 料金形態 |
Ahrefs |
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itomakihitode.jp |
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①Ahrefs

Ahrefsは、幅広いマーケティングニーズに対応するSEOチェックツールです。
500社を超える企業、マーケター44%の利用実績があり、競合サイトの徹底的な調査や、自社ウェブサイトの監査・最適化、キーワード調査、リンク追跡など、多岐にわたる機能を提供し、SEO対策を包括的にサポートしてくれます。
世界で2番目の稼働数を誇る独自のウェブクローラー「AhrefsBot」の高い分析結果も魅力。Ahrefsには有料版もありますが、基本機能だけ使いたい場合は、無料版で対応可能です。
②itomakihitode.jp

itomakihitode.jpは、自社・競合両サイトから多角的にチェックできるSEOツールです。
サイトにアクセスし、URLとターゲットキーワードを入力し、検索エンジンを選ぶだけで、Yahoo! JAPANやGoogle、Bingでの順位や、titleタグ、meta descriptionなど、幅広い項目を簡単にリサーチできます。
また、競合上位10件との比較データやキーワード出現率のグラフもチェックできるため、「ページ改善のヒントを得たい」「自サイトの改善資料が欲しい」という場合にも最適です。
内部SEOチェックツール
続いて、内部SEOに対応したチェックツールをご紹介しましょう。
内部SEOとは、サイト内部からSEO対策し、検索エンジンでの評価を高める手法です。
内部SEO対策は多岐にわたるため、対応するチェックツールも、ページのパフォーマンス調査やキーワード選定、コンテンツ最適化など、用途・機能がそれぞれ異なります。
まずは、以下の表でツールの機能を確認して選択してください。
ツール名 | 主な機能 | 料金形態 |
Googleアナリティクス |
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(大規模データの有料プランあり) |
Googleキーワードプランナー |
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ラッコキーワード |
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Lumar |
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ミエルカ |
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①Googleアナリティクス

Googleアナリティクスは、ウェブサイトのパフォーマンス分析に特化したSEOチェックツールです。ユーザーの行動やアクセス元、コンバージョン率などを可視化し、マーケティング戦略の調整やキャンペーンの最適化に役立ちます。
基本的に無料で利用可能ですが、大規模なデータ分析に対応した有料プランも提供されています。Google広告やGoogle検索コンソールとの連携すれば、より深い分析にも対応可能です。
②Googleキーワードプランナー

Google広告のキーワードプランナーは、広告キャンペーンを最適化するキーワードチェックツールです。広告キャンペーン以外にもSEO対策やコンテンツ作成のためにキーワードをリサーチするツールとしても活用できます。
キーワードの予測データを基に、どの単語やフレーズが効果的かを分析し、予算に合わせたキーワードプランを作成。有料プランはないため、機能制限なく無料で利用可能です。
③ラッコキーワード

ラッコキーワードは、コンテンツSEOに活用できるキーワードチェックツールです。キーワードや関連キーワード選出以外にも、AIを活用した見出し・タイトル案の自動生成機能、関連する質問にも対応しています。
無料で試せるプランでは、月に最大500回、1日あたり20回まで利用可能で、ビジネスを拡大したい方には、有料プランも3種類提供しています。
④Lumar

Lumarは、テクニカルSEOに対応するチェックツールです。テクニカルSEOとは、ウェブサイトが検索エンジンに適切に認識され、評価されるように技術面で最適化を行う内部SEOの一部です。
主な機能は、サイトの技術的な状態のモニタリング、ページやリンクの状態分析、SEO評価指標の把握、アクセシビリティの分析など。また、高速なクラウドベースのクローラーを使って、大規模なサイトでも迅速にデータを取得できます。なお、無料で利用できるのはデモのみです。
⑤ミエルカ

ミエルカヒートマップは、コンバージョン率(目標行動をとったユーザー)アップに効果的なSEOチェックツールです。こちらのツールは、ユーザーの行動を「熟読」「離脱」「クリック」の3種類のヒートマップで表し、どこに課題があるかを一目でチェックできます。
競合の広告分析やポップアップ機能も搭載し、コンバージョン向上のための多角的なアプローチに対応。無料で使えるチェックツールですが、有料プランに関しては要問合せとなっています。
外部SEOチェックツール
続いて、外部SEOチェックツールに進みましょう。
外部SEOとは、自社のウェブサイトの外部からの評価を高めるための施策です。
例えば、他のウェブサイトから自社のウェブサイトへのリンクを獲得する(被リンク獲得)などが挙げられます。この被リンク獲得状況を確認できるツールが外部SEOチェックツールです。
なお、外部SEOチェックツールには無料のサービスが少ないため、ここでは、人気のツール「Majestic SEO」をご紹介します。
①Majestic SEO

Majestic SEOは、ウェブサイトの被リンク状況を分析できるSEOチェックツールです。
SEO業界で広く利用されているツールで、リンクのアンカーテキストやリンク元のページのコンテンツなど、詳細な情報がわかるため、競合分析の精度がグッと高まります。
被リンクの質を数値化して評価する機能も充実しており、リンク元サイトの信頼性や影響力を正確に見極めることも可能。さらに、膨大なデータ量をクリーンかつ簡単に取得でき、簡単なワンクリックの操作で完了します。
Majestic SEOの値段
- LITEプラン:約7,858円
- PROプラン:約15,748円
- APIプラン:約62,995円(1ドル157円で算出)
検索順位SEOチェックツール
続いて、検索順位をチェックできるSEOツールをご紹介します。
検索順位とは、特定のキーワードで検索した際に、自身のウェブサイトが検索結果の何番目に表示されるかを示す指標です。まずは、以下の一覧表でツールの概要をご確認ください。
ツール名 | 主な機能 | 料金形態 |
Googleサーチコンソール |
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GRC |
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GMO順位チェッカー |
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①Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールは、ウェブサイトの検索順位をチェックできるSEO対策ツールです。
その他、インプレッション数やクリック数、ユーザーの行動調査(どのような検索クエリでサイトを訪問したか)も確認できます。
このツールを活用すれば、サイトの検索トラフィックを把握できるため、問題発生時には迅速に対応できます。Googleが提供する無料のツールで、有料プランはありません。
②GRC

GRCは、GoogleやYahoo、Bingなど、多彩な検索エンジンの検索順位をチェックできるスタンダードなツールです。クリックだけの簡単操作で、直近の順位変動はもちろん、過去のデータもグラフで一目で確認できます。
また、メモ機能を活用すれば、施策内容と順位変化の関連性まで簡単にリサーチ。2006年には、ベストオンラインソフトを獲得し、現在も個人から企業まで幅広いユーザーに支持されています。
③GMO順位チェッカー

GMO順位チェッカーは、MacやWindowsなど、あらゆるデバイスから利用できるクラウド型検索順位チェックツールです。ネット環境があればどこでも順位チェックでき、さらに複数サイトの順位管理やチャート分析も簡単に行えます。
低価格ながら高機能で、Web制作会社やSEO企業にとってもコストパフォーマンスが抜群。無料プランでは10キーワード、1URLの管理が可能です。
SEOチェックツールの選び方
SEOチェックツールを選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。
目的に合わせて選ぼう
SEOチェックツールを選ぶ際には、まず利用する目的を明確にすることが重要です。目的によって適したツールが変わってきます。例えば、キーワードの検索ボリュームだけ知りたい場合は、スタンダードで使いやすいラッコキーワードがおすすめです。
本格的にウェブサイト全体のパフォーマンスを詳しく把握したいなら、GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleなど、Google関連のツールを複数組み合わせるのも良いでしょう。組み合わせるのが面倒な場合、Ahrefsのような総合型SEOチェックツールが最適です。
予算を決めておこう
また、事前に予算を決めておくことも大切です。
本記事で紹介したような無料ツールは数が限られており、中には1ヶ月あたり1万円以上するSEOチェックツールもあります。一般的に、Ahrefsのような総合的なツールは高機能ですが、費用が高額になりやすい点に留意が必要です。
SEOスキルも考慮しよう
さらに、SEOスキルのレベルもチェックツール選びにおいて重要な要素です。
初心者であれば、itomakihitode.jpのような直感的に使えるツールを利用すると良いでしょう。基本的な分析に慣れはじめたら、徐々に高度なチェックツールへとステップアップすると無理なく機能を使いこなせます。
SEOチェックツールは組み合わせて使おう
SEOチェックツールは、1つにこだわらず、複数のツールを組み合わせて使いましょう。SEOは多角的に取り組むことでその効果を発揮します。
さらに、生成AIを併用すれば、分析結果の解釈や改善施策の立案を迅速化できます。適宜、コンテンツのテキスト作成や要約に使えば、業務効率化に大きく貢献してくれるでしょう。
SEOチェックツールについてまとめ
SEOチェックツールは、その目的に応じてさまざまな種類が存在します。近年では、生成AIを活用したコンテンツ作成に対応するSEOチェックツールも登場しはじめました。
ただし、生成AIのコンテンツ作成機能まで対応するツールは高額な傾向があるため、無料のSEOチェックツールと一般的な生成AIツールを組み合わせるのもおすすめです。
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