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【2025】NXのCADの使い方とは?コマンド一覧や無料で使う方法も解説

製品設計業務にNXのCADを活用したいけれど、使い方がわからないとお悩みの方も多いでしょう。
また、どのような機能を利用できるのか把握できていない人もいるはずです。

そこでこの記事では、NXのCADの使い方や便利なコマンドをわかりやすくまとめました。
またNXのCADが所有するパソコンの動作環境に合うのかを知りたい方向けに、無料で使う方法も解説しています。

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NXのCADとは

NXのCADは、製品設計に携わるエンジニアリング向けにシーメンスから提供されているCAD・CAE・CAM対応のハイエンド3DCADです。また、PDM(製品情報管理)にも対応していることから、製品設計業務の一連の流れをNXのCADで一元化できます。

直感的な操作で製品設計ができるのはもちろん、解析やシミュレーション、3D出力の検証までまとめて実施できるのがNXのCADの魅力です。

CADデータ以外の設計情報・図面・ドキュメント情報もまとめて管理できるので、分散化した業務をまとめたいという方は、ぜひNXのCADを導入し、使い方を勉強してみてください。

NXのCADを無料で使う方法

NXのCADの操作性や自社パソコンでの処理するのかをチェックしたい方は、まずNX Xの30日間の無料トライアルを利用するのがおすすめです。参考としていかに無料トライアルの申し込み手順をまとめました。

  1. NX Xページにアクセス
  2. NX XのCADの無料体験版を申し込む
  3. NX XのCADのインストーラーをダウンロードする
  4. NX XのCADをインストールする
  5. NX XのCADの使い方を練習する

NXのCADとして提供されている「NX X」という製品は、全機能および追加アドインのオプションを含めてすべて無料で利用できます。使い方を勉強する際にも活用できるので、導入する予定がある方は、まず無料トライアルから利用してみてください。

NX Xの無料トライアルはこちら

ぜひ無料トライアルを利用して使い方を学んでみてください。無料の使い方を詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。

【2025】NXを無料で使う方法とは?NXの使い方を徹底解説!

NXのCADのコマンド・ショートカットキー一覧

まずNXのCADの効率よい使い方として、簡単に機能を起動できるコマンド・ショートカットキーを以下に整理しました。

機能コマンド ショートカットキーの使い方
ファイルを開く Ctrl + O
ファイルを保存する Ctrl + S
元に戻す Ctrl+Z
やり直し Ctrl+Y
貼り付け Ctrl+V
削除 Ctrl+D

なおNXのCADは、初期設定だと作図機能がほとんどショートカットキーとして設定されていません。自身でカスタマイズする必要があるので「ツールバー右クリック>カスタマイズ」からオリジナルのショートカットキーを割り当てましょう。

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NXのCADの使い方

モデルの新規作成

NXのCADを実際に使ってみたいという方向けに、モデリングの使い方を画像付きでわかりやすくまとめました。NXのCADを導入したけれど、使い方がわからないとお悩みの方は、ぜひ各項目をチェックして基本操作を覚えてみてください。

まずは使い方を学ぶ事前準備として、上画像と同じように新規作成から「Model>Model」を選択し、OKをクリックしましょう。これでNXのCADの作業画面が表示されます。

スケッチ

NXのCADのスケッチ機能

NXのCADの使い方を覚えるとき、最初に実施しなければならないのがスケッチです。
ここで説明するスケッチとは、図面を3Dデータ化するために2D図形を描く作業のことを指します。

まずは「Home>Construction>Sketch」をクリックしましょう。
これでスケッチのコマンドが起動しました。

新しくCreate Sketchというウィンドウが表示されるので、下画像の手順で項目を選択してください。

スケッチの手順

このとき重要なのが、XYZのどの面にスケッチをするか決めることです。
今回はZ軸の面「Top」という項目を選択しました。

ここまでの作業を終えると、画面がZ軸の平面図に切り替わります。
ツールバーに表示されている「Curve>Profile」をクリックしてください。

Profileは連続線と同じ使い方ができる機能のことです。
今回は参考として次のような凹凸のある図形を書いてみました。

スケッチした図形

これで最初の準備は完了です。
自分なりに好きな形状のスケッチをしてみてください。

3Dモデリング

押し出し機能

スケッチを終えたら、作成した2D図面を3D化します。
ここで利用するのは「Home>Base>Extrude」で選択できる面を押し出す機能です。

新しく表示されたウィンドウが表示されたら、Limitsという項目にあるEnd下側のDistanceを50にしてみてください。この項目は押し出しの厚みを調整するために利用します。50と入力すれば、50mmの厚みで2D図面を3D化できます。

押し出しで作成した3Dモデル

最後にOKをクリックすると本項の使い方は完了です。

3Dモデルの合成

モデルの合成

続いて、前項で作成した3Dモデルと、別の3Dモデルを合成してみたいと思います。
今回は参考として、円柱の3Dモデルを重なるように追加してみました。
以下で合成の使い方を紹介します。

  1. 「Home>Base>Unite」の機能を立ち上げる
  2. 新しく表示されたウィンドウのTargetをクリックする
  3. 1つ目の3Dモデルを選択する
  4. ウィンドウにあるToolをクリックする
  5. 2つ目の3Dモデルを選択する

合成されたモデル

最後にOKをクリックすれば、2つの図面が合成されます。

3Dモデルの減算

減算の機能

前項とは逆に、重なった3Dモデルの部分を消してしまうことも可能です。
以下に3Dモデルを減算する使い方をまとめました。

  1. 「Home>Base>Subtruct」の機能を立ち上げる
  2. 新しく表示されたウィンドウのTargetをクリックする
  3. 1つ目の3Dモデルを選択する
  4. ウィンドウにあるToolをクリックする
  5. 2つ目の3Dモデルを選択する

くり抜かれた3Dモデル

上画像のように、重なった部分がくり抜かれた形に変更されます。

3Dモデルの空洞化

シェルの起動

作成した3Dモデルの内側だけをくり抜きたいという場合には「シェル」と呼ばれる機能が役立ちます。NXのCADで空洞化するときの使い方を以下にまとめました。

  1. 「Home>Base>Shell」の機能を立ち上げる
  2. 新しく表示されたウィンドウのFaceをクリックする
  3. 3Dモデルを選択する
  4. Thickness(外側の厚み)の数値を5mmとする

空洞化した3Dモデル

最後にOKを選択すれば、3Dモデルの内側だけが凹ませることが可能です。

NXのCADの使い方を学ぶコツ

NXのCADの使い方がわからないという方は、使い方が説明されている資料などを利用して、実際に学習を始めてみるのがおすすめです。使い方を学ぶ参考として、3つの方法をまとめました。

NXのCADソフト内のチュートリアルを試してみる

NXのCADのチュートリアル

NXのCADを導入すると、ソフト内にチュートリアルが表示されます。
ソフトウェア全体の使い方が解説されているのはもちろん、機能コマンドの使い方もまとめられているので、初歩的な知識だけならチュートリアルを見るだけで学べるでしょう。

ただし、チュートリアルの説明は部分的な使い方しか解説されていません。
業務の一連の流れを学ぶことはできないので、ほかの学習方法と組み合わせて使い方を学んでいくのがおすすめです。

NXのCADの使い方がまとまった参考書を購入する

NXのCADは、出版社から使い方が説明された参考書が販売されています。

初心者向けの知識はもちろん、業務で活用できる情報が文章と画像でわかりやすく説明されているので、業務の一連の流れを学習したいという方におすすめです。

また参考書の種類によっては、学習用のCADデータをダウンロードして学べる教材も見つかります。ソフトウェアの使い方を学びつつ、実際に操作をしたいという方は書店やECサイトで、気になる参考書を探してみてはいかがでしょうか。

NXのCADの使い方をセミナー講習で学ぶ

NXのCADについて、初歩的・実践的な使い方を学びたいなら、プロの講師から直接学べるセミナー講習に参加するのがおすすめです。以下にセミナー講習で使い方を学ぶメリットをまとめました。

  • 講師が操作する画面を見ながら使い方を学べる
  • わからない部分を講師に質問できる
  • ソフトウェアの導入からサポートしてくれる場合もある

NXのCADは高機能が魅力のハイエンド3DCADである一方、機能が多すぎるせいで独学だけだと解決できない場面も少なくありません。NXのCADを初めて導入するため使い方以前のことから勉強したいという方は、気になるセミナー講習を見つけてみてはいかがでしょうか。

NXのCADの導入企業事例

NXのCADについて、実際にどのような業務で活用できるのか、学んだ使い方を活かせるのかわからないとお悩みの方もいるはずです。参考として、NXのCADを導入し活用している企業事例を以下に整理しました。

業種・企業名 活用例
重機メーカー(JCB) 12,000人を超える従業員の製品設計・製品ライフサイクル管理をデジタル一元化するために導入し、デジタルツインを活用したことで、20万を超える製品設計の自動化を実現しました。
機械工学コンサルティング企業(Design Automation Associates Inc) 設計~注文までに必要となる製品の反復分析の手間を削減するために、CAD・CAE・CAMに対応しているNXのCADを導入しています。40時間ほどかかる反復分析のプロセスを自動化し、15分程度で完了できる状態に改善しました。
モーターヨットメーカー(プリンセスヨットインターナショナル) 大型ボート開発のCAD・CAMを一元管理するためにNXのCADを導入しています。5軸工作機械を駆動するCAMの機能を活用したことにより設計精度の向上を実現しました。

紹介した事例以外にも、数多くの企業がNXのCADを導入し、学んだ使い方を活かして業務の効率化を実現しています。製品設計業界の悩みを解決できる便利なソフトウェアですので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

NXのCADの使い方についてまとめ

NXのCADは多機能性が魅力のハイエンド3DCADであるがゆえに、機能が多すぎるせいで使い方がわからないと悩む人も少なくありません。本記事で紹介したNXのCADの使い方以外にもさまざまな機能が搭載されているため、ぜひ独学やセミナー講習を利用して学習を始めてみてください。

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