いざITパスポート資格を取ろうと思っても、「どの講座を選べばいいのか分からない」と感じる方は少なくありません。ITパスポートを勉強する際は、通信講座や通学、独学など選択肢が多く、それぞれにメリット・デメリットがあります。
実は、学習スタイルが合っていないだけで挫折するケースも珍しくないのです。
今回は、数あるITパスポート講座の中からおすすめ7選を厳選し、選び方のポイントや注意点を解説します。あなたにぴったりのITパスポート学習法がきっと見つかります。
ITパスポート講座とは
ITパスポート講座とは、国家資格「ITパスポート試験」の合格を目指すための学習支援プログラムを指します。この試験では、ITに関する基本的な知識だけでなく、ビジネスやマネジメント、情報セキュリティなどの幅広い分野から出題されるのが特徴です。
講座では、そうした範囲の広い内容を効率よく学べるように、わかりやすい講義や問題演習などがセットになっています。
ITパスポート試験が評価される理由については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ITパスポートの通信・通学講座と独学の違い
ITパスポート試験は、試験範囲が広いため、独学では「どこから手をつければよいか分からない」と感じる人も多いのが実情です。
その点、通学や通信でのITパスポート講座はカリキュラムが明確で、要点を押さえた学習が可能。特に、通信講座は動画やアプリを活用し、スキマ時間で勉強できる形式が増えています。
一方、通学では講師の直接指導を受けながら進められる安心感があります。独学に比べて費用はかかりますが、挫折しにくく、合格率が高まる傾向にあります。
学習方法 | 特徴 | 向いている人 | 費用相場 |
独学 | 自分のペースで進められる | コストを抑えたい人 自己管理が得意な人 |
数百〜数千円 (書籍代) |
通学講座 | 講師の直接指導で質問可能 | モチベ維持が苦手/対面が安心な人 | 3〜10万円程度 |
通信講座 | スキマ時間に動画や教材で学習可能 | 忙しい社会人/効率重視の人 | 1〜4万円程度 |
ITパスポート講座の選び方
ITパスポート講座を選ぶとき、何を基準にすべきか迷う方は多いです。ここでは、特に初心者が押さえておきたいITパスポート講座を選ぶ際の判断ポイントを解説します。
- 費用だけで判断しない
- 学習スタイルに合った形式を選ぶ
- 無料講座の内容に注意する
費用だけで判断しない
ITパスポート講座の費用には幅があります。とはいえ、ただ「安いから」という理由で選ぶのはおすすめできません。
重要なのは費用対効果です。教材の質や講義のわかりやすさ、サポート体制など、総合的に見て納得できるかがポイントになります。自分の目的に対して「何が必要か」を先に明確にすることが大切です。
ITパスポートの試験対策として押さえるポイントについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
学習スタイルに合った形式を選ぶ
どれだけ評判の良いITパスポート講座でも、自分の生活リズムに合っていなければ長続きしません。
通学講座は直接質問できるのが魅力ですが、通える範囲やスケジュールの確保がネックになることも。一方、通信講座は動画やアプリで学べるため、仕事や家事の合間にも取り組みやすいのが特徴です。
無理なく継続できる学習スタイルを選ぶことが、結果的にITパスポート合格への近道になります。
無料講座の内容に注意する
「できればお金をかけたくない」という気持ちは自然ですが、ITパスポート講座における無料教材の活用には注意が必要です。
YouTubeやWeb上には質の高い無料のITパスポート講座もありますが、断片的な情報が多く、全体像を体系的に理解するには不十分なケースがほとんどです。
そのため、無料講座はあくまでお試しや補助として使い、全体の流れや出題傾向を押さえるには有料のITパスポート講座のカリキュラムの方が安心です。特に初心者は、学習のベース作りに信頼できる講座を一つ持っておくことが、挫折を防ぐポイントになります。
YouTubeの活用法と注意点
YouTubeのITパスポート講座は、「できるだけ費用を抑えたい」という方にとって、とても手軽な学習手段でしょう。特に、基本的な用語の解説や試験範囲の概略をつかむには、活用する価値は十分にあります。
ただし、すべての動画が最新のシラバスに対応しているとは限りません。また、無料であるがゆえに学習の順序や深度がまちまちで、基礎から体系的に学ぶにはやや不向きと感じる人もいるかもしれません。
動画での学習を取り入れる場合は、あくまで復習や理解の補助的な手段として使うのが効果的です。基礎からしっかり固めたい方には、有料のITパスポート講座との併用を検討してみるのも一つの方法です。
ITパスポート講座おすすめ7選
ITパスポート講座の中でも、おすすめの講座を7つ厳選しました。各ITパスポート講座の特徴・価格などを比較し、自分に合う一本を見つけましょう。
講座名 | 特徴 | 形式 | 費用 |
①ITパスポート試験講座 | スマホで完結、AI問題復習 スキマ時間活用に最適 |
通信講座 | 7,920円 |
②ITパスポート講座 | 合格率約83.5%、フルカラーテキスト 過去問分析強み |
通信講座 | 16,800円 |
③ITパスポート講座 | 添削サポートの安心感が強み 最長6ヶ月まで質問可能 |
通信講座 | 26,000円 |
④ITパスポート試験合格コース | 問い合わせ無制限&冊子教材がセット コスパ重視 |
通信講座 | 11,000円 |
⑤パススル ITパスポート Web通信 | 平均5分の動画、いつでも質問可能 Web模擬試験あり |
通信講座 | 21,000円 |
⑥ITパスポート本科生 | 柔軟な受講形式、Webフォローなど 学習支援が充実 |
通信・通学 選択可 |
25,000円〜 |
⑦ITパスポート試験対策講座 | オフラインでも学習可能 合格したら全額返金 |
通信講座 | 7,678円 |
①ITパスポート資格試験講座|スタディング
スタディングのITパスポート講座は、スマホひとつで全部完結する手軽さが魅力です。AIによる問題復習機能や学習フローも充実しており、通勤時間や隙間時間をフル活用できます。
②ITパスポート講座|フォーサイト
フォーサイトのITパスポート講座は、2023年度の合格率実績が83.5%と全国平均の約1.66倍という驚異の数字を誇ります。フルカラーテキストや過去問を徹底分析した教材設計が強みで、効率的に合格点レベルへ導きます。
③ITパスポート講座|ユーキャン
ユーキャンのITパスポート講座は、初心者にとって心強い添削サポートと分かりやすい教材設計に定評があります。ゆっくり着実に学びたい方に合格のベースを届けられるでしょう。
④ITパスポート試験合格コース|クレアール
クレアールのITパスポート試験合格コースは、冊子教材が揃っており、メール質問が無制限。通信でありながら対面講義に近い安心感と質問の自由度が高評価です。価格は約11,000円と通信講座の中では中間帯です。
⑤パススルITパスポートWeb通信|資格の大原
パススルITパスポートWeb通信は、平均5分の動画と実践的な演習で短期間でも効率よく学べる講座です。質問対応やWeb模試5回分付きで、初心者にも安心の設計となっています。
⑥ITパスポート本科生|TAC
TACのITパスポート本科生は、通学・通信・DVDと受講者のニーズに合わせて学び方が選べます。講義にはWebフォローがついていて、欠席時の視聴や復習にも安心です。
⑦ITパスポート試験対策講座|アガルート
アガルートのITパスポート試験対策講座は、最近注目されている動画重視型の通信講座です。講師の熱意や解説の丁寧さを動画で届ける設計が特徴。
近年、口コミで広がりつつあり、学習動画の質を重視したい方におすすめできます。
ITパスポート講座に関するよくある質問
ITパスポート講座を検討していると、いくつか共通の疑問が出てきます。ここでは、よくある質問とその答えをわかりやすくまとめました。
無料講座だけで合格できる?
無料のITパスポート講座やYouTube解説だけでも基礎的な知識は身につきますが、出題範囲の広さや試験形式の対策までカバーするにはやや物足りないと感じる人も多いです。
独学での合格も可能ですが、「何から勉強するか」「どうやって進めるか」に迷いがちな方は、通信講座のカリキュラムを活用したほうが効率的でしょう。
通学と通信の価格差や費用相場は?
一般的に通学講座は3万円〜10万円程度、通信講座は1万〜4万円前後の価格帯です。通学は講師からの直接指導や通学環境が整っている分、どうしても高くなります。
一方、通信講座はコストを抑えつつ、必要なサポートが受けられる点でコスパに優れています。中には、キャンペーンや期間限定割引を行っているITパスポート講座もあるので、申込前に公式サイトをチェックすると良いでしょう。
知識定着のコツはある?
学習した知識を定着させるには、アウトプットの機会を定期的に設けることが大切です。通信講座の多くにはWeb模擬試験などが用意されており、これを活用して自分の理解度をチェックするのが効果的でしょう。
市販の過去問題集もありますが、最新シラバスへの対応や出題傾向の分析では、ITパスポート講座に付いている模試試験のほうが実践的です。
ITパスポート講座受講から合格までのロードマップ
ITパスポート試験は、計画的に学べば初心者でも2〜3か月で合格が狙える国家資格です。ここでは、ITパスポート講座受講開始から合格までの学習スケジュールを目安としてご紹介します。
時間が取りにくい社会人の方も、無理のない計画づくりの参考にしてください。
STEP①1日の学習ペースを決める
最初に決めておきたいのが、1日の学習時間。平日は忙しいという方は、朝の10分・通勤中の15分・夜の30分など、スキマ時間をうまくつなげていくスタイルがおすすめです。
休日は少しまとまった時間をとって、動画講義の視聴や演習問題に集中するとバランスがとれます。1日30分〜1時間を目安にすると、2〜3か月で合格ラインに届くペースになります。
STEP②1〜2週間ごとに到達度をチェックする
講座やテキストで学習を進めながら、1〜2週間に一度は模擬試験や確認テストを実施してみましょう。スタディングやフォーサイトなど、多くの講座にこの模擬テストの機能がついています。
間違えた部分は、その日のうちに軽く復習するだけでも知識の定着度がグッと上がります。定期的に自分の理解度を見える化することで、後半の追い込みも焦らず進められます。
STEP③受験前1週間は仕上げに使う
試験直前の1週間は、本番を想定した演習に時間を割くのが効果的です。CBT形式のWeb模試はもちろん、過去問をタイマーを使って解くなど、ITパスポート試験の雰囲気に慣れておくと安心です。
このタイミングでは新しい知識を詰め込むよりも、苦手分野の穴埋めやよく出る用語の再確認に集中しましょう。疲れすぎないよう、1日90分程度を目安にするとペースを崩さずに済みます。
ITパスポート講座は自分に合ったものを選ぼう
ITパスポート講座は、学習スタイルや生活リズムによって、向き・不向きが大きく分かれます。料金の安さだけで判断せず、自分が継続できるかどうか、サポートが必要かどうかなど、現実的な視点で選ぶことが合格への近道になります。
今回ご紹介した講座は、それぞれ強みやサポート内容が異なります。学びやすさは人それぞれなので講座内容を比較したうえで、これなら続けられそう、と感じる講座を選ぶのが大切です。
まずは無料体験や資料請求から一歩踏み出してみてください。自分にぴったりの講座と出会えれば、ITパスポート合格までの道のりはグッと近づきます。
