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CADの資格とは?資格の種類や使える職業、取得方法まで徹底解説!

手に職をつけたいという人から人気があるのが、今回取り上げるCADの資格です。
CADは、さまざまな業種の企業で活用されるようになっており、この資格を持っている人は、就職や転職でも有利になる場合があります。
ここでは、「CADっていったい何?」と言う人にもわかるように、資格の概要や種類、資格が活かせる職場などを解説します。

CADって?

CAD、あるいはCADシステムは、コンピューターで設計図面が作成できるソフトウェアのことです。
アメリカでいち早く活用されていたこのツールは、正式には「computer aided design」という名称がついていますが、一般的には3つの単語の頭文字を取ってCADと呼ばれています。
パソコンなどにインストールするだけですぐに使えるのが、CADの魅力です。

CADで出来ること

CADを使用すると、パソコンで建築物の製図やサイズの計算などを自在に行うことができます。
CADが使われるようになる以前は、建物の設計図などを作成する際に、人間が手書きで製図をしていました。
CADは、建物の平面図や外観を表す立面図、断面図などをキーボードの操作で作成することが可能で、修正も簡単に行えます。
寸法や面積の計算もできるため、設計の作業がスムーズに進みます。
小さい電子部品の設計も可能なCADは、いろいろな業務に活用できる便利なツールです。

2次元と3次元の2タイプがある

このツールには、2次元CADと3次元CADがあります。

2次元CADは、名前の通り2次元の図面が作成できるタイプです。
3次元CADでは、立体図形の製図ができます
こちらのタイプの場合は、立体の2次元図面も作成が可能です。
従来、日本では2次元CADが主流でしたが、3次元プリンターなどの立体物の作成ができるツールが登場したことで、3次元CADも普及するようになっています。

3DCADの登場によって、以下の動画のように実に豊かな表現が可能となりました。

また、おすすめCADのソフトウェアですが、

  • 2DCADを始めたい → AutoCAD
  • 3DCADを始めたい → Fusion 360
  • 建築用3DCADを始めたい → Revit

この3つが特におすすめのCADソフトになります!
2DCADを始めたい方は、CADソフトシェア率No.1のAutoCADを使っておくのがやはり安定ですね!
3DCADを始めたい方は、非商用利用なら無料、商用利用でも年間6万円前後で利用できるFusion 360がおすすめです。

この3つのソフトはどれもAutodesk社が出しているCADソフトなのですが、Autodesk社のソフトウェアは基本的にビューが分かりやすいので初心者でも飲み込みやすいです!

CADの資格には何がある?

CADの資格にはいろいろな種類がありますが、広く知られているのは以下の4つです。

  1. 建築CAD検定試験
  2. CAD利用技術者試験
  3. CADデザインマスター認定試験
  4. CADトレース技能審査

①建築CAD検定試験

建築CAD検定試験
引用:http://www.aacl.gr.jp/

建築用図面の作成スキルを問うこの試験は、一般社団法人の全国建築CAD連盟が実施しています。

試験のレベル

準1級から4級まであり、4級は高校生のみ受験が可能です。
4級以外の級については、受験資格は特に定められていません。

試験のスタイルが一般受験と団体受験に分かれているのも、建築CAD検定試験の特徴です。

試験スケジュール

一般受験は年2回、団体受験は年4回のスケジュールで行われていますが、準1級の試験だけは一般受験、団体受験のいずれも毎年1回です。

②CAD利用技術者試験

CAD利用技術者試験
引用:https://www.acsp.jp/cad/

CAD利用技術者試験は、一般社団法人のコンピューター振興教育協会が行っている試験です。
この試験は、

  • 2次元CAD利用技術者試験
  • 3次元CAD利用技術者試験

の2つに分かれています。

2次元CAD利用技術者試験 試験のレベル

基礎、2級、1級の3つのレベルが設けられています。
1級には建築、機械、トレースの3つのカテゴリーがあります。

3次元CAD利用技術者試験 試験のレベル

2級、準1級、1級の3つです。

2次元、3次元の技術者試験は、受験資格は特に定められていません。
ただし、いずれも準1級や1級などの上位の級を受験するには下位の試験に合格している必要があります。

試験スケジュール

試験は毎年2回のスケジュールで行われていますが、2次元CAD利用技術者試験の基礎と2級については随時受験が可能です。

③CADデザインマスター認定試験

CADデザインマスター認定試験
引用:https://www.designshikaku.net/kenchiku/cad/

CADオペレーターを目指す人から人気があるこの試験は、デザイン関連の認定試験を広く主催している日本デザインプランナー協会が行っています。

CADデザインマスター認定試験の場合、自宅での在宅受験が可能です。
建築や土木、機械などの幅広い分野のCADのスキルが問われるのが、こちらの試験の特徴になっています。

試験スケジュール

試験は年に数回のスケジュールで行われており、自分の都合に合った日程を選んで受験ができます。

④CADトレース技能審査

CADトレース技能審査
引用:https://www.javada.or.jp/jigyou/gino/sinsa_cad/cad.html

中央職業能力開発協会が行っているのが、CADトレース技能審査です。
厚生労働大臣認定のこの資格試験は、

  • 機械部門
  • 建築部門

の2つのカテゴリーがあります。

 試験のレベル

レベルはいずれの部門も初級、中級、上級の3つに分かれており、合格するとCADトレース技士の資格が取得できます。
CADトレースとは、CADを使った写図のことです。
この資格を取っていれば、トレースのスキルを証明することができます。
CADトレース技能審査の場合、受験資格がレベルごとに定められています。
初級の試験の受験資格は、機械部門、建築部門のいずれもCADトレースの業務に従事している人、もしくはこれから従事する予定がある人です。

試験スケジュール

試験は毎年2回ですが、1級については年1回のスケジュールで試験が行われています。
いずれの部門、級も学科と実技の試験があります。

CADの資格が活かせる職場は?

CADの資格が活かせるのが、次のような業界です。

  1. 建築設計事務所
  2. 大手ハウスメーカー
  3. 機械、電子部品メーカー

①建築設計事務所

建物の設計や施工などを手掛ける建築設計事務所では、CADの操作ができるオペレーターをよく募集しています。
このような事務所では、道路や橋といった公共物の建設施工も請け負うことがあるため、建築、土木系のCADのスキルがある人は重宝されることが多いです。
キャリア形成にはもってこいのスキルと言えるでしょう。

②大手ハウスメーカー

大手ハウスメーカーも、CADの資格が活かせる職場のひとつです。
ハウスメーカーでは、建売住宅やマンションの設計、外観の立面図の作成などに携われる可能性があります。

③機械、電子部品メーカー

機械系のCADをひと通り学んだ人は、機械や電子部品メーカーなどが活躍できる場として考えられます。
機械系のCADは、ボルトやねじなどの小さい部品の設計や製図などに活用できるツールです。
会社が導入しているCADのソフトウェアが自在に操作できれば、即戦力として活躍できるでしょう。

おすすめのCADセミナーについて

CADの資格は、職場で実務に携わりながら取得をする人も少なくありません。
独学で合格できるレベルまで実力を養えるか不安な人は、セミナーを利用するのも方法のひとつです。

セミナーのメリットとは

セミナーのメリットは、プロの講師から専門知識についての説明が受けられるところです。
CADについてまったく知識がない人は、市販のテキストなどを自分で読んでも、内容がなかなか理解できない可能性があります。
独学だと、実際の操作のイメージがわかないこともあるでしょう。
試験に出題されやすい箇所を重点的に学べることが多いのも、セミナーのメリットです。
資格取得をテーマにカリキュラムが組まれたセミナーなら、ポイントを絞った学習ができるでしょう。

オンラインセミナーは自宅で視聴が可能

セミナー会場に出向くのが難しい人は、オンラインセミナーを利用するという方法があります。
スリプリが提供している「3次元CAD利用技術者試験2級」のセミナーなどは、スマホやパソコン、タブレット端末を使用して好きな時間に視聴することが可能です。
プロの講師が重要なポイントを中心に講義を行うこのセミナーは、CADについて学んだことがない人でも無理なく受講できる内容になっています。
小テストや模擬試験なども用意されているため、好きなタイミングで自分の実力のチェックができます。

CADセミナーの種類

イチオシのCADセミナー講座は、

こちらの3つが主におすすめの初心者向けCAD講座になっています!

AutoCAD基礎セミナーは、その名の通りAutoCADを使った2DCADの基礎を教えてくれる講座で、今後2DCADを仕事で使う方におすすめのセミナーです。

Fusion 360セミナーは、Fusion 360を使った3DCADの講座で、3DCADを使ったことがない方でも2日間のセミナーで、業務レベルの3DCADスキルを身につけることが出来るセミナーです。

Revitセミナーは、建築用3DCADであるRevitの操作を習得することで、実際の業務でBIM/Revitを活用出来るようになるセミナーです。

また、主に製造業で使われている、世界No1シェアの3次元CADであるダッソー社製SolidWokrsの操作をマスター出来るセミナーもあります!
SolidWorksを業務で使えるようになりたい方にオススメなのが、2日間でSolidWorksの操作を覚えることができる「SolidWorksセミナー」です。
このセミナーは、SolidWorksを業務で使用するスキルを身に付けることを前提としているセミナーなので、実際の業務の流れを想定したセミナー課題になっています。
設計変更やアセンブリ設計、図面作成など業務で必要なコマンド知識をひとつひとつ十分に把握することが出来るのでオススメのセミナーです。

CADの資格に繋がるセミナーのまとめ

どのセミナーも初心者向けで、CADが全く分からなくても受けられる講座とのことなので安心です。
しかも最後には資格が取れるほどの経験までさせてくれるので、初心者の方にはセミナーが一番手っ取り早いです。
また、もちろん一人で行かなくても、心配なら職場の方や友人と一緒に行っても大丈夫なのが嬉しいですね。

CADのスキルが証明できる資格は、さまざまな職場で活かせます。資格の特徴をチェックしてスキルアップに役立ててみましょう!

これからCADの資格取得を目指すときは、試験の種類やそれぞれの難易度などをチェックし、自分のスキルアップに役立ちそうなものを選んでみましょう。
ここで紹介したセミナーなどを利用すれば、未経験者でもスムーズに合格に必要な知識が身に付けられるので、是非一度セミナーに参加してみてください!

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