実は私も初めてイラストレーターを導入した時、情報量の多さと専門用語のわかりにくさに非常に苦労しました。
今回は初心者の方でもわかりやすいように、イラストレーターの導入方法や操作方法などの使い方を簡単に解説しますので、イラストレーターを使うのが初めての人や導入をお考えの方は是非ご覧ください。
イラストレーターとは
イラストレーターとは、Adobe社が開発・販売を行う、画像編集・イラスト作成ソフトです。
イラスト作成ソフトとしてはかなり高機能であるとともに、高いデザインのカスタマイズ性により、非常に便利に業務をこなせる優秀なイラスト作成ツールです。
初心者でも使いやすいので、初めてイラストソフトを触る人にもおすすめできるソフトとなっています。
国内外で広く普及しており、日本ではトップシェアを誇る有名なソフトです。
イラストレーターのライセンス価格
イラストレーターを使用するためには、月額のライセンス契約を行う必要があります。
イラストレーターには下記ライセンスプランがあり、Creative Cloudコンプリートプランだとさまざまな画像・イラストソフトがついてきてお得にサブスク契約することができます。
期間 | イラストレーターライセンス価格 | お得なCreative Cloudコンプリートプラン |
1ヵ月 | 3,280円(税込) | 7,780円(税込) |
イラストレーターの導入方法
イラストレーターの導入は、そこまでややこしいものではありません。
基本的には表示されている手順に従って購入、インストール、初期設定と進んでいきます。
大まかな流れとしては、
- パソコンの動作環境を確認
- ライセンスを購入
- サインインしてインストール
- 利用スタート
以上の流れとなります。それでは各作業について少し詳しく見てみましょう。
①パソコンの動作環境を確認
ライセンスやバージョンによって動作環境は異なりますので、購入したいライセンスやバージョンに合わせてチェックしましょう。動作環境についてはイラストレーター公式ホームページに記載されていますので、随時確認してください。
無料体験版も存在しますので、実際の購入の前に無料版で動作環境を試してみるといいでしょう。
②イラストレーターのライセンスを購入
イラストレーターのライセンスには、2つのライセンスの種類があります。
ライセンス | ライセンス内容 |
イラストレーター | イラストレーター単体のサブスクリプション |
Creative Cloudコンプリートプラン | Illustrator+Adobe Expressプレミアムプラン+20種類以上のアプリが利用可能 |
業務内容や目的に合わせて選びましょう。
販売店やオンラインストアで期間ライセンスである、サブスクリプションを購入します。
③サインインしてインストール
Adobeに会員登録するとメールアドレスにメールが届きますので、表示に従ってサインインを行い、イラストレーターのソフトをダウンロード・インストールします。
④イラストレーターの利用スタート
インストールの完了後にイラストレーターのソフトを開くと利用規約が表示されますので、目を通して同意をすれば、ソフト利用の開始となります。
以上でイラストレーターのインストールが完了です。
【初心者OK】イラストレーターの基本的な使い方
イラストレーターの導入の仕方が分かったところで、次は基本的な使い方を見てみましょう。
ここでは一般的に多く使用されている、イラストレーターの使い方について解説していきます。
イラストレーターは、基本的に上と左のメニュー(ツールバー)を利用して機能を呼び出します。
上のメニューは白紙のページを新規作成したり、イラストを保存したいときなどに利用します。
左のツールバーは、イラストを描き始めたり塗りつぶしをしたり、イラストに使える機能が搭載されています。
コピーやペーストなどといったショートカットキーと合わせてカスタマイズすることができるので、作業効率を大幅に上げることができるのがこのイラストレーターの便利な点です。
早速、イラストレーターの基本的な操作から、用途別の操作方法をご紹介します。
イラストレーターで図形の描き方
イラストレーターにはもちろんですが、描ける図形の種類がたくさんあります。
代表的なものでは、
- 直線
- 円弧
- 長方形
- ポリラインと呼ばれる曲線
などがあります。どの図形もコマンドさえ出せれば、あとは表示される指示に従うだけで基本的には操作できますので、ここではそれらの図形の出し方についてご紹介します。
左のメニューにある描画ツールから、好きな図形を選択します。例えば長方形を出したければ、長方形ツールを選択すると長方形を呼び出すことができます。
自分の好きな図形ツールを選択したら、あとはドラッグするだけで好きな大きさの図形を作り出すことが可能です。
イラストレーターで描いた図形を消したいとき
図形が描けるようになったら、間違えて描いてしまった図形を消せるようにしておきましょう。
図形を消すにはまず、消したい図形を選択します。
消したい図形の近くで左クリックをすると、選択範囲が表示されますので、そのまま図形を囲むように選択し、もう一度左クリックをします。
すると、図形が選択できますので、そのままdeleteキーを押すことで図形を消すことができます。どの図形に対しても、基本的には選択してDeleteキーを押すだけで図形の削除が行えます。
イラストレーターの便利な機能の使い方
イラストレーターは基本的にツールバーを利用して作図を行いますが、複雑な図形の作図や、作業時間短縮のために利用できる便利な機能や少し高度な機能が存在しますのでご紹介します。
1.曲線ツール
曲線ツールでは、滑らかな曲線を機械的に描くことができます。ロゴやチラシの作成時など、手書き感を出したくないときに利用できます。
2.モックアップ
モックアップは、イラストレーターで作成したロゴやイラストなどを簡単に写真に合成できる機能です。
例えば完成したイラストをシールのように写真に貼り付けたり、人の顔にプリントしているように見せたりすることができます。
商品のサンプル画像や、イメージ画像を簡単に作ることが可能になります。
3.寸法ツール
イラストレーターに新しく追加された機能が「寸法ツール」です。
寸法ツールを使用すると、パッケージデザインのあらゆる領域に寸法を追加できます。
寸法ツールがあれば、手作りキットの作成や印刷時にどこが何cmあるかを記すことができます。
イラストレーターの便利なショートカットコマンド
イラストレーターには便利なショートカットコマンドも存在します。
ここでは人気のショートカットとコマンドをいくつか紹介していきます。
イラストレーターで使えるショートカットはこちらがあります。
ショートカットキー | コマンド |
Ctrl+C | コピー |
Ctrl+V | ペースト(貼り付け) |
Ctrl+Z | 元に戻す |
Alt+矢印ボタン | 文字の間隔の調整 |
delete | オブジェクトの削除 |
Macで利用する場合はCtrlはCommand、Altはoptionに変換するとショートカットを利用することができます。
ショートカットコマンド:Ctrl+C
Ctrl+Cを押すとオブジェクトやテキストをコピーすることができます。同じような図形を複数作りたいときや、同じ設定から編集したいときに役に立ちます。
ショートカットコマンド:Ctrl+V
コピーしたオブジェクトやテキストを貼り付けたいときはこちらのショートカットを使います。
ショートカットコマンド:Ctrl+Z
Ctrl+Zを押すと作業をひとつ前に戻すことができます。
間違ってしまった作業をすぐに戻すことができるので、このショートカットコマンドは非常によく使います。
ショートカットコマンド:Alt+矢印ボタン
イラストレーターではカーニングと呼ばれる、文字の間隔の調整を非常によく行います。デザイナーにとっても重要なデザイン技術なので、ぜひこちらも覚えておくと良いでしょう。
ショートカットコマンド:delete
デリートボタンを押すとオブジェクトやテキストを削除することができます。右クリックして削除するよりはるかに早いので、こちらもぜひ覚えておきましょう。
イラストレーターを上手く使うポイントとコツ
イラストレーターを上手く使うポイントは、基本的な操作や便利な機能を使いこなせるようになることです。イラストレーターの初心者は、操作方法が分からなかったり便利な機能を使いこなせないことで、作業に時間がかかる人が多いでしょう。
初心者と上級者の業務の差は、最大限に機能を使えているかどうかです。
イラストレーターを上手く使えるようになるにはツールの利用回数を増やして、基本的な操作や機能の使い方を身につけるのが良いでしょう。
イラストレーターの使い方が分かる本
ここではイラストレーターの使い方がわかりやすい書籍・参考書を紹介していきます。
デザインの学校 これからはじめる Illustratorの本
引用:Amazon
「デザインの学校 これからはじめる Illustratorの本」は、イラストレーターを初めて使い始める人におすすめです。
特にイラストレーターは難しいんじゃないか、と思っている人にはこちらの本が良いでしょう。
Amazonでもレビューが高いので、ぜひ初心者の人には手に取ってほしい一冊です。
Illustrator 10年使える逆引き手帖【CC完全対応】
引用:Amazon
「Illustrator 10年使える逆引き手帖【CC完全対応】」は、イラストレーターの使い方がみっちり記載されている一冊です。
- ああいうデザインがしたいけど分からない
- この機能はイラストレーターにある?
そんなときに活躍する本なので、初心者から上級者まで便利な本となっています。
また、こちらの本はMacにも対応しているので、Macの使い方を知りたい人にもおすすめです。
セミナーでイラストレーターの使い方をしっかり学ぼう
イラストレーターの本で学べる範囲には限りがあります。
イラストレーターを上手く使いこなすには、独学だけでなくしっかりセミナーを受けることが大事です。
仕事や業務で使える画像作成スキルを学びたいなら、イラストレーター基礎セミナー講習を受けてみてはいかがでしょうか。初心者でも受けられる講座なので、イラストレーターの使い方が全く分からないという人でも安心して受講できます。
イラストレーターの使い方に関するよくある質問
ここではイラストレーターの使い方についてよくある質問をまとめてみました。
イラストレーターの使い方についてまとめ
これまで、イラストレーターの紹介から導入の流れ、使い方と便利機能、それからイラストレーター基礎セミナー講習についてご紹介してきました。
イラストレーターが優れたソフトであることはお分かりいただけたかとは思います。是非、無料体験版からお試しいただくことを、おすすめします。
また、イラストレーターの特徴であるショートカットは、便利で奥の深い機能です。
是非イラストレーターの使い方をマスターしたい方はこの記事を何度も読み返してみてください。
