CADを使った図面作成スキルは、建築・製造・設備など多くの業界で求められています。
なかでも、AutoCAD互換ソフトとして利用が広がっているのがIJCADです。
しかし、コマンド操作やレイヤー管理、図面ルールなどを独学で習得するのは難しく、実務で使えるレベルまで到達できないケースも少なくありません。その解決方法として利用されているのがIJCAD研修です。
そこでこの記事では、IJCAD研修の選び方やおすすめ研修を比較しながら、初心者から実務者まで自分に合った研修を見つけるポイントをわかりやすくまとめました。研修内容を比較し、効率よくCADスキルを習得したい方はぜひ参考にしてください。
IJCAD研修とは?
IJCAD研修とは、AutoCAD互換CADであるIJCADの操作方法や図面作成スキルを体系的に学ぶ教育プログラムです。
建築図面、機械図面、設備図などの作図方法やレイヤー管理、寸法記入、図面編集など、実務で必要なCAD操作を段階的に習得できます。個人利用できる研修もあれば、企業研修として導入されるケースも多く、CAD初心者から実務者のスキルアップまで幅広く利用されています。
また、設計部門のDXや人材育成を進める企業では、IJCAD研修を社内教育として導入するケースも増えています。
まずはIJCADの研修の概要をわかりやすく解説します。
IJCADとは?(AutoCADとの違い)
IJCADは、日本企業が開発したAutoCAD互換のCADソフトです。
特にコスト面のメリットが大きく、AutoCADより導入費用を抑えながらCAD環境を整えられる点が評価されており、AutoCADと同じDWG形式の図面データを扱えます。
参考として以下に、IJCADとAutoCADの主な違いを整理しました。
| 比較項目 | IJCAD | AutoCAD |
|---|---|---|
| 開発元 | 日本企業 (システムメトリックス株式会社) |
Autodesk |
| 価格(税込) | 比較的安価 (33,000円/年~) |
高価格帯 (80,300円/年~) |
| ファイル形式 | DWG対応 | DWG |
| 用途 | 建築・設備・機械 | 幅広い設計分野 |
出典1:Autodesk公式サイト「AutoCAD製品ページ」
出典2:IJCAD公式サイト「製品ページ」
AutoCADと同等の機能を費用を抑えながら利用できるため、新たにIJCADを導入した場合などには研修を通じてIJCADの実務的な使い方を学習するのがおすすめです。
IJCADの概要から詳しく学びたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
また、AutoCADを実際に操作したうえでスクールを検討したい方は、以下のリンクから無料体験版をダウンロードできます。
| ライセンス名 | 価格 | 特典 |
|---|---|---|
| AutoCAD 1年間ライセンス | 79,200円(税込) | ・AutoCADインストール手順書 ・AutoCADの基礎レクチャー動画(eラーニング) ・AutoCADの自動化レクチャー動画(eラーニング) ・AutoCADトレーニングガイド ・AutoCAD教育セミナー5,000円OFFクーポン |
| AutoCAD Plus | 249,700円(税込) | ・AutoCADインストール手順書 ・AutoCADの基礎レクチャー動画(eラーニング) ・AutoCADの自動化レクチャー動画(eラーニング) ・AutoCADトレーニングガイド ・AutoCAD教育セミナー5,000円OFFクーポン |
独学・スクール・講習との違い
IJCADの学習方法には、独学・スクール・企業研修など複数の方法があります。
そのなかでもIJCAD研修は、実務図面を使ったカリキュラムで学ぶことができ、短期間で業務レベルに到達できるのが魅力です。
以下に、学習スタイルの違いを整理しました。
| 学習方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 独学 | 教材や動画で学習 | 趣味・基礎理解 |
| スクール | 講師による講義 | 初心者・転職希望 |
| 講習 | 基礎学習 | 操作理解 |
| 企業研修 | 実務図面で学習 | 設計者・CADオペレーター |
提供元によってカリキュラムの範囲が異なりますが、実践学習や社内教育を実施する場合には、研修のような業務に合わせたカリキュラムを用意できるサービスを比較するとよいでしょう。
また、独学での学習も検討したい方は、以下で基本的な使い方をチェックしてみてください。
IJCAD研修が向いている人・企業

IJCAD研修は、CAD初心者だけでなく、実務でCADを扱う技術者のスキルアップにも活用されています。特に、以下の条件にあてはまる人や企業に向いています。
- CAD未経験から図面作成を学びたい人
- CADオペレーターとして就職・転職を目指す人
- AutoCADからIJCADへ移行した企業
- 設計部門の教育を強化したい企業
- 図面作成の効率を上げたい設計者
たとえばIJCADは、以下のようにAutoCADとUI(ユーザーインターフェース)が非常に似ているソフトです。

しかし、実際に操作してみると、コマンドの位置や対応できる機能の範囲が異なります。
また特定の業種向けの機能がないなど、AutoCAD経験者でも操作の理解に迷うことも少なくありません。

そのため、未経験者や初心者はもちろん、CAD経験者にもIJCADの研修利用がおすすめです。
特に業務でIJCADを活用する場合は、研修を通してプロから学ぶことで、挫折を防止しやすくなります。
IJCAD研修を受講するメリット・デメリット
以下に、IJCAD研修を利用するメリット・デメリットを整理しました。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・CAD操作を体系的に学べる ・実務図面を使った演習ができる ・講師に質問しながら理解を深められる ・社内教育担当者の負担を減らせる |
・受講費用が発生する ・スケジュールを確保する必要がある ・研修内容によってレベル差がある |
このように、IJCAD研修を利用すれば、CAD操作だけでなく実務で必要な図面作成の流れまで体系的に学べるのが魅力です。一方、費用や時間の確保といった確認ポイントもあります。
つまり、「自社に最適なカリキュラムがあり、受講費用が社内の教育負担を下回る」のであれば、IJCAD研修の活用が有効です。費用対効果も高めやすくなります。
IJCAD研修の失敗しない選び方

IJCAD研修は、提供されているサービスによって学べる内容や対象レベルが大きく異なります。
初心者向けの基礎だけ学べる研修もあれば、設計者向けの実務研修や企業研修もあり、目的に合わない研修を選ぶと学習効果が下がってしまいます。
そのため、受講前には「対象レベル」「受講形式」「研修内容」「講師の経験」などを確認することが重要です。以下ではチェックポイントと、確認するメリットを紹介します。
初心者向けか実務者向けか
まずは提供されているIJCAD研修の対象レベルを確認しましょう。
以下にレベルの相性表を整理しました。
| 研修利用者の特徴 | 向いている研修内容 |
|---|---|
| CAD未経験者 | ・基礎を集中して学べる研修 ・基礎~応用を体系的に学べる研修 |
| CAD経験者 | ・応用や演習課題が多い研修 |
レベルが合っていない研修を受講すると、操作説明が理解できなかったり、逆に基礎ばかりで実務スキルが身につかないという問題が起きます。内容のミスマッチによる学習の失敗を防ぐためにも、受講前に対象者やカリキュラムを確認することが重要です。
対面・オンライン・eラーニングのどれが最適か
研修を利用する人が無理なく継続するために、受講形式を確認しましょう。
IJCAD研修には対面講座、オンライン研修、eラーニングなど複数の形式があります。
時間や環境に合わない研修を選んでしまうと継続が難しくなるため、複数の参加方法に対応している研修など、ライフスタイルに合う研修を選ぶのがベストです。
実務図面を使った研修か
業務でIJCADを用いる予定なら、研修内容に実務図面の演習が含まれているかを確認しましょう。
もしIJCADの操作だけを学ぶ研修だと、実務で使える図面作成スキルまで習得できない場合があります。実務では作図以外にも、データ管理やレイヤー管理、図面ルールなども理解する必要があるため、演習が用意されているIJCAD研修を探してみてください。
講師の実務経験
研修としてIJCADを学ぶ際には、講師の実務経験も確認しておくと安心です。
IJCAD研修は、カリキュラム内容だけでなく、それを教える講師の知識や教育のうまさが習得に直結します。講師の経験が少ない研修を選ぶと、即座に回答してもらえないケースもあるため、サービスページに掲載されている講師の経歴などを確認しておきましょう。
IJCAD研修おすすめ5選(比較早見表)

IJCAD研修は、スクールやCAD教育サービス、企業研修などさまざまな形で提供されています。
講座によって対象レベルや学習内容、受講形式が異なるため、事前に比較しておくことが重要です。
以下では、実務で評価が高いIJCAD研修を比較しながら紹介します。
自身で比較して研修を選びたい方は以下の比較表をチェックしてみてください。
| 研修名 | 対象者 | 受講形式 | 料金目安 | 期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 実践的に学べるIJCAD基礎セミナー (GETT Proskill) |
・初心者 ・実務者 (企業OK) |
複数あり | 4万円以下 | 数日 | ・助成金 ・質問 ・教材 |
| IJCADトレーニング (CAD ASSIST) |
・初心者 ・実務者 (企業OK) |
・会場(東京、滋賀) ・オンライン |
要見積もり | 最短1日 | ・eラーニング |
| IJCAD企業研修会・講習会 (Frenz) |
・初心者 ・実務者 (企業OK) |
・出張 ・オンライン |
5万円以内 (都内・出張込み) |
最短半日 | ・オーダーメイド ・教材 |
| IJCAD 基礎+実務講座 (CDI) |
・初心者 (企業向け) |
・対面 ・通学 ・オンライン |
約18万円 | 8日間 | ・1ヶ月サポート |
| CAD操作講習 (株式会社アイマックス) |
・初心者 (企業OK) |
・対面 | 約12万円 | 最短半日 | ・宿泊 ・マンツーマン |
なお比較表を見るときは、単に料金や受講期間だけで判断するのではなく、実務図面の演習があるか、初心者でも理解できる内容かなどを確認することが大切です。
上記のなかでも、すぐにIJCAD研修を選びたい方には、「実践的に学べるIJCAD基礎セミナー」がおすすめです。初心者から実務者まで対応しており、短期間で基本操作から図面作成まで体系的に学べます。助成金対応や質問サポートもあり、企業研修としても利用しやすい講座です。
セミナー名 IJCAD基礎セミナー 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 29,700円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
目的別におすすめのIJCAD研修を紹介
IJCAD研修は目的によって選ぶべき講座が変わるため、ここでは目的別におすすめ研修を整理しました。
- 初心者・未経験から研修を受けたい
- CADオペレーターを目指したい
- 設計者(経験者)のリスキリングに活用したい
- 企業の団体研修として利用したい
初心者・未経験から研修を受けたい
CAD未経験からIJCADを学びたいなら、基本操作から図面作成まで段階的に学べる以下の研修がおすすめです。
- 実践的に学べるIJCAD基礎セミナー(GETT Proskill)
- IJCADトレーニング(CAD ASSIST)
- CAD操作講習(株式会社アイマックス)
初心者向け講座では、CAD操作だけでなく図面作成の流れを理解できる研修を選ぶことが重要です。講座内容やサポート体制を確認し、自分に合った研修を選ぶとスキル習得が進みやすくなります。
CADオペレーターを目指したい
CADオペレーターとして就職・転職、スキルアップを目指す場合は、基礎操作だけでなく実務図面の作成まで学べる以下のIJCAD研修を選ぶと役立ちます。
- 実践的に学べるIJCAD基礎セミナー(GETT Proskill)
- IJCADトレーニング(CAD ASSIST)
- IJCAD 基礎+実務講座(CDI)
実務図面の演習がある講座を選ぶことで、操作方法だけでなく図面作成の流れも理解できます。
就職や転職を見据えている場合は、カリキュラム内容を確認したうえで研修を選ぶとよいでしょう。
設計者(経験者)のリスキリングに活用したい
設計者やCAD経験者がIJCADを学ぶ場合は、基本操作の説明だけでなく実務での活用方法を学べる研修を選ぶと効果があります。
- 実践的に学べるIJCAD基礎セミナー(GETT Proskill)
- IJCADトレーニング(CAD ASSIST)
- IJCAD企業研修会・講習会(Frenz)
AutoCADからIJCADへ移行する企業も多いため、互換性や図面運用のポイントを理解できる講座が役立ちます。特に経験者向けの研修では、図面管理やCAD運用など実務に直結する内容を学べる講座を選ぶと、業務への導入がスムーズになります。
企業の団体研修として利用したい
企業でIJCAD研修を導入する場合は、次のような業務内容に合わせてカリキュラムを調整できる研修や体系的に学べる研修を選ぶと教育効果が高まります。
- IJCAD企業研修会・講習会(Frenz)
- IJCADトレーニング(CAD ASSIST)
- 実践的に学べるIJCAD基礎セミナー(GETT Proskill)
企業研修では、業務に合わせたカリキュラム設計ができる講座を選ぶことで、社員のCADスキルを効率よく底上げできます。研修内容や受講形式を確認し、自社に合ったサービスを検討するとよいでしょう。
IJCADは独学と研修どちらがいい?

IJCADは独学でも操作を覚えることはできますが、実務レベルの図面作成まで習得するには時間がかかることがあります。特にCAD初心者の場合、コマンド操作やレイヤー管理、図面ルールなどを自己流で覚えてしまい、実務で修正が必要になるケースも少なくありません。
実際、IJCADを操作してみると、初心者が画面上側に表示されているアイコンの意味や、操作手順を即座に理解するのは非常に難しいです(上の画像参照)。講師の操作を見ながら学べる研修と比べた場合、学習時間が長引くでしょう。
一方、研修では講師の指導を受けながら操作を学び、実務図面を使った演習も行えるため、短期間で実務レベルのスキルを習得しやすくなります。
つまり、IJCADを効率よくマスターしたいなら、研修で基礎や応用の知識を身につけ、そのうえで独学へ進むのがベストです。
もちろん、基礎操作だけを覚えたい場合は独学でも対応できますが、実務で図面作成を行う予定がある場合は研修を受講した方が習得スピードが早まります。CADオペレーターを目指す人や企業の教育として導入する場合は、実務に近い環境で学べる研修を選ぶほうが効率的です。
IJCAD研修の費用相場・学習期間

一般的には、短期セミナーは数万円程度、実務研修やスクール型講座になると10万円以上になることもあります。受講形式やサポート内容によって費用や期間が変わるため、研修内容を確認して選ぶことが重要です。
参考として、研修タイプ別の費用と学習期間の目安表をまとめました。
| 研修タイプ | 費用目安 | 学習期間 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| 短期集中型 | 3万〜8万円 | 2日〜1週間 | 短期間で操作を習得したい |
| 長期育成型 | 10万〜20万円前後 | 1週間〜数か月 | 実務レベルまで学びたい人 |
| 当日型 | 2万〜4万円 | 半日〜1日 | 基本操作だけ学びたい |
| eラーニング型 | 1万〜5万円 | 数週間〜数か月 | 自分のペースで学びたい人 |
短時間で操作を理解したい場合は当日型や短期集中型、実務レベルまで習得したい場合は長期育成型の研修が向いています。自分の目的や学習環境に合わせて研修形式を選ぶことで、効率よくIJCADスキルを習得できます。
企業が利用できる人材育成助成金制度や、個人も利用できる教育訓練給付制度も考慮して比較を検討するのがおすすめです。
IJCAD研修についてよくある質問
ここまで紹介したIJCAD研修について、よくある質問をFAQ形式で回答します。
IJCAD研修についてまとめ
IJCAD研修は、CAD初心者から実務者まで図面作成スキルを体系的に学べる学習方法です。
短期集中型から長期育成型、企業特化型の研修など種類が多いため、目的やレベルに合わせて選ぶことが重要です。
なお、自身に最適な研修を探す際には、本記事の比較表や選び方が参考になります。
研修内容を確認し、自分に合ったベストなIJCAD研修を見つけてみてください。
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