3DCADソフトには色々なものがあり、有料のものから無料のものまで幅広く利用されています。
ただ一般的に3DCADソフトは有料のものがほとんどで価格も高く、操作が難しいなどの理由もあってなかなか初心者が手を出しにくい印象があるようです。
そんなイメージを払拭してくれる無料の製品として注目を集めているのがAutodesk Fusionです。
Fusion 360から「Autodesk Fusion」という名前に変更されました。
今回はそんなAutodesk Fusionの練習方法について解説していきます。
Autodesk Fusionとはどんなソフト?
Autodesk Fusionは、アメリカのAutodesk社が提供している3DCADソフトです。
Autodesk社はAutoCADの開発提供をしていることで有名な会社であり、AutoCADのノウハウや技術が豊富であることで知られています。
そんな会社から提供されているAutodesk Fusion(日本では「オートデスクフュージョン」)の特徴は、クラウドをベースとして動かすことができる点です。
一般的に、3DCADソフトはパソコンにインストールしてパソコン上で動かすようになっています。
それに対してAutodesk Fusionはパソコンにインストールした後、インターネットにアクセスできる環境とパソコンやプラウザがあればいつでもAutodesk Fusion上で作業をすることが可能です。
また作成されたAutodesk Fusionのデータは自動的にクラウド内で管理されるので、一度クラウド内に保管されたデータはほかの人と共有することができます。
そのためアカウントさえあればどこからでもデータにアクセスすることができるなど、複数の人たちで事業を進める場合手軽にデータを共有・アクセスすることができるという点がAutodesk Fusionのメリットです。
ちなみに、Autodesk Fusionは基本的に30日間無償で利用することができ、無料期間を過ぎてもコストをかけずに利用することができます。
ただし商用利用する場合はサブスクリプション契約が必要なので、有料での利用となります。
Autodesk Fusionの機能について
Autodesk Fusionは主に設計図の図面を書いて、出力できるソフトウェアです。
3Dで設計できるので、設計に自信がない人でも分かりやすく簡単に製品を作り出すことが可能になります。
そんなAutodesk Fusionは、4つのモデリング手法に対応しているほか、500種類以上の材質を割り当てることができるレンダリング機能、部品の組み合わせをアニメーションで確認できるアセンブリ機能がついています。
ほかにもNastranという解析ソルバーを用いた解析機能、データ管理機能、図面機能などが備わっており、作成した3Dモデルを加工するためのツールパスを作成するためのCAM機能も利用可能です。
操作性に関しては直感的な押出し・引出し操作で簡単に編集することができるフリーフォームを搭載しているので、従来の3DCADソフトでは難しかった操作も手軽にできるようになります。
ほかにも機械設計と回路図設計を同時に使用できるという特徴も持っており、これを利用することで最初から適合するPCBを製造できるというメリットもあります。
ほかにも統合CAD、そして3DCADだからこそできる機能や特徴をしっかり備えているからこそ、従来の工程にかかる時間を大幅に短縮できるという強みも持っているのです。
Autodesk Fusionの練習方法
Autodesk Fusionは便利な機能がたくさんありますが、練習してみても使い方がわからない、一部の機能が苦手だと感じている人は少なくありません。
そんなAutodesk Fusionはインストールすればすぐに誰でも使いこなせるというわけではなく、ある程度使い方の練習をして慣れていく必要があります。
では実際にどのように練習すればいいのかというと、まず大切なのがAutodesk Fusion内のチュートリアルを多くこなしてみるということです。
Autodesk Fusionはインストール後起動すると、ダイアログにチュートリアルが表示されます。
チュートリアルの内容はデザインやスケッチなどの基本的な操作に関するものなので、まずは操作に慣れるという意味でチュートリアルをいくつかこなしてみることが大切です。
ちなみにチュートリアルに関してはAutodesk Fusion内だけではなく、Autodesk Fusionの公式サイトがYouTubeにチュートリアル動画を配信しています。
こちらでは基本的な操作に関するもの以外にも応用操作に関するものも公開されているので、自分の技術や操作にどの程度慣れてきたのか、使い方の熟練度に合わせて活用するのです。
チュートリアル以外の練習方法としては、Autodesk Fusionの課題に挑戦してみるやり方が挙げられています。
Autodesk FusionなどのCADソフトの情報を取り扱っているポータルサイトや個人サイトの中には、同じくAutodesk Fusionを使用している人が苦手としている機能の練習課題が提供されていることがあります。
いずれの練習課題も基本的な機能や操作を中心としたものなので、苦手な機能や操作がある場合の練習方法としては効果的です。
Autodesk Fusionをもっと効率よく練習する方法
またAutodesk Fusionの練習をしたい、使い方を覚えたいという場合には、セミナーに通ったりブログ情報を参考にするという方法もあります。
実は、国内ではAutodesk Fusionの使い方に関するセミナーが数多く開催されており、初心者向けのものから法人向けのものまで様々な内容で開催されています。
セミナーの内容としては、基本的なAutodesk Fusionの使い方やチュートリアルのほか、ジョイント機能など苦手だと感じる人が多い特定の機能に関する練習方法を紹介または実践するものまで幅広いです。
また、内容を聞きながらAutodesk Fusionを使って実際に練習できるオンラインセミナーも人気を集めているので、自分が受けたいと思うセミナーを活用するのが推奨されています。
セミナー以外であれば個人またはポータルサイトで公開されているブログの中に、Autodesk Fusionの練習に関する記事が紹介されていることもあります。
こちらは特定の機能や使い方がわからない人向けの内容となっていることが多く、動画や画像を確認しながら練習することができる点がメリットです。
単純に使い方や機能の解説をしているものばかりではなく練習課題を公開しているところもあるので、細かな部分で分からない、練習したいという人はブログを活用するという練習方法も効果的だと言えます。
- Autodesk Fusionの練習:セミナー受講
- Autodesk Fusionの練習:動画
- Autodesk Fusionの練習:チュートリアルや練習課題
Autodesk Fusionの練習:セミナー受講
Autodesk Fusionの使い方を一から学びたい方はセミナー受講もおすすめです。
スタッフおすすめのAutodesk Fusionセミナーは、業務でAutodesk Fusionをご使用いただくことを前提に構築されたセミナーです。
製造業に精通した講師が、実際の業務の流れを想定してトレーニングを行います。
学習時間も長く、設計変更やアセンブリ設計、図面作成など業務で必要なコマンド知識をひとつひとつ十分に把握することができ、セミナー受講後すぐにAutodesk Fusionを、実践的にビジネス業務で利用できるようになります。
初めてCADを利用される方はセミナーを受講することをお勧めします!
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Autodesk Fusionの練習:動画
こちらの動画ではAutodesk Fusionを独学で学ぶ初心者がやってしまう6つの失敗ポイントについて解説してくれています。
Autodesk Fusionの練習に詰まりそうになったら、ぜひ動画も参考にしてみてください。
Autodesk Fusionの練習:チュートリアルや練習課題
Autodesk Fusionの操作や機能は、使い勝手がいいと評価されている反面、使い慣れないとなかなか操作が難しいという意見もあります。
このため使いこなせるようにするためにはチュートリアルや練習課題をたくさんこなして、機能や使い方を練習していくことが大切です。
ある程度独学で練習できるものの、行き詰った場合はセミナーやブログ、スクールを活用するという方法もあります。
Autodesk Fusionの練習方法についてまとめ
今回はAutodesk Fusionの練習方法について解説しましたがいかがでしょうか。
初心者のうちはとにかくたくさん設計図を書いて、慣れていくのが一番練習に良いでしょう。
ぜひこの機会にAutodesk Fusionを実際に触ってみて、どんどん練習を重ねてみてください。
