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Autodesk Fusion 360 デザインと創造の10周年の歩みを祝して

Fusionユーザーの素晴らしいサポートで、Autodesk Fusion 360は、2023年10月で10周年を迎えました。

Autodesk Fusion 360の歩み

遡ること10年前、Autodeskはユーザーが業務用のソフトウェアを選ぶ際に、さまざまな課題があることに気づきました。当時、一般的に使用されていたツールは個々にサイロ化されていて、非常に複雑で使いにくく、維持費もとても高額だったのです。

そこでAutodeskは、もっと使いやすくて誰でもアクセスしやすい製品開発ツールを提供することをミッションとして掲げました。
そのためには、製品開発のライフサイクル全体を通じてシームレスにデータにアクセスできるように、単一プラットフォーム上にツールを構築することが何よりも重要と考えました。

それからあっという間に10年が過ぎ、Autodesk Fusion 360が完成しました。
それは単なるPDMでもPLMでもなく、単なるCADでもCAMでもなく、そのすべてを搭載した統合ソリューションでした。

さらにシミュレーション、ドキュメント作成、レンダリング、電子設計などの機能も備えています。Fusion 360は、そうしたすべてのツールをクラウドプラットフォームに統合したオールインワンソリューションです。

これにより、設計や製造の複雑な課題を解決する高度なテクノロジーに、誰もがアクセスしやすくなりました。使いやすく、システムを統合しやすいばかりでなく、プロジェクト関係者間が連携しやすくなり、変更やレビュー/修正の反復作業が効率的になりました。

Autodeskは過去10年間にわたり、このミッションにフォーカスして取り組んできました。
そしてこれからも、Fusion 360プラットフォームをさらに進化させるために取り組み続けていくでしょう。

ユーザーの仕事がAutodeskのインスピレーション

AutodeskのFusion 360の歩みに携わってきた10年間の年月を振り返ると、Fusion 360を使用して数多くの偉業を成し遂げられたユーザーは少なくないでしょう。
Fusion 360コミュニティを構成する人々や業界、生み出される製品は非常に幅広く、その多様性はまさに驚異的です。

以下にFusion 360の事例をいくつかご紹介します。

Fusion 360の事例1.動脈モデル

ある人は、Fusion 360を使用して動脈モデルを3Dプリントで作成しました。
これにより医師たちは、血管の手術方法を学ぶために動物で練習する必要がなくなりました。

Fusion 360の事例2.カスタムの義肢

ある人は、カスタムの義肢を設計しました。
そのおかげで、子供たちはまるでスーパーヒーローのような気分になることができました。

Fusion 360の事例3.CNC工作機械

ある人は、ジェネレーティブデザインを活用して、消費エネルギーの少ない高精度なCNC工作機械用の軽量パーツを作成しました。

Fusion 360の事例4.火星サンプル返却プロセス

Newton

また、火星の岩石を地球に持ち帰る方法を編み出した人もありました。

Fusion 360の事例5.人工呼吸器

人工呼吸器

新型コロナウイルス感染症患者のための人工呼吸器が不足したときには、世界各地の人々が心をひとつにして共同作業に取り組み、必要な患者に行き渡るように低コストで 3Dプリント可能な人工呼吸器を開発しました。

Fusion 360の事例6.ヒルクライマー設計

Fusion 360を使用して、メタノール噴射装置を備えた1,400馬力の特注ミッドエンジンを搭載した全輪駆動のヒルクライマーを設計した人もありました。

Fusion 360の事例7.NASCARレースカーのパーツ製造

AutodeskとHaas Automationなどの企業提携で実現した高度な機能や機械加工機能を使用して自宅のガレージで、NASCARレースカーのパーツ製造を始め、商用スペースでのビジネスへと拡大した人もありました。

Fusion 360の事例8.人材の育成

また、多くの教育者が、教育機関限定の無償ライセンスを利用して、急速な進化を続ける製造業界を担う次世代エンジニアや設計者、機械オペレーターの育成に取り組みました。


ここに挙げたのは、この10年間のユーザーの事例のほんの一部に過ぎません。
さらに多くの事例はAutodeskのFusion Blogをご覧ください。

Autodeskから感謝を込めて

Autodeskからコンテンツクリエイターの皆さまへの感謝を込めたメッセージをご紹介します。

特別なストーリーを伝えるコンテンツ制作にご協力くださったコミュニティの皆さまも、進化の歩みを後押ししてくださいました。

Fusion 360の黎明期には、Autodeskの学習コンテンツ以外に Fusion 360のリソースはほぼ何もありませんでした。
あれから10年を経て、今では多くのユーザーの皆さまがFusion 360を使用したプロジェクト事例や体験談、チュートリアルを、世界中の人々に共有してくださっています。

皆さまの仕事に対する情熱はオーディエンスの共感を呼び、Fusionコミュニティがここまで発展する原動力となりました。
今やインフルエンサーの声には、かつてないほど大きな影響力があります。
YouTubeを始めたばかりの方から、フォロワー数千人のInstagramアカウント運営者まで、多くのコンテンツクリエイターがメディアの影響力を理解した上でFusion 360を積極的に発信してくださり、おかげでFusion 360は多くの人々にとってアクセスしやすい存在になることができました。本当にありがとうございます。

Fusion 360を使用中のユーザーから潜在的なユーザーまで、多くの人々に知識やインスピレーションを与えてくださいました。その貢献度は計り知れません。
Autodeskはそんな皆さまへの感謝を込めて、10周年記念の総集編映像を制作しました。多くのコンテンツクリエイターの皆さまにご出演いただき、それぞれのFusion 360体験をお話しいただきました。

Fusion 360 輝かしい未来に向けて

現在、Fusion 360のユーザーコミュニティは130万人にまで成長しています。
Autodeskは Fusion 360を頻繁に更新し、大きな進化を遂げました。最新バージョンのFusion 360をご存じない方は、きっと多くの機能を見逃しているかもしれません。

Fusion 360の目指す未来は輝いています。
Autodeskはこれからも、そんな未来に向かって歩みを続け、Fusion 360を最高の形へと進化させていくでしょう。

ロードマップ更新に関する最近のブログ投稿でも述べられているように、Autodeskは「インダストリークラウド Autodesk Fusion 360」というビジョンのもとに、設計・製造業向けのオープンで拡張可能なプラットフォームの開発に取り組んでいます
設計から製造現場まで、製品開発のライフサイクル全体にわたって、企業およびエコシステム全体のデータと人々をひとつにつなげるプラットフォームです。
アイデアから 3D モデリング、製造まで、ワークフロー全体の統合環境を提供しています。

Autodeskは今年、そのビジョンを実現するために、

  • ワークフローの統合
  • クラウド データの連携
  • 品質向上と自動化

という3つの重要な目標を柱にプロジェクトを進めてきました。

そしてコンフィギュレーションなどの新しいエクスペリエンスを展開し、大規模アセンブリのモデリング パフォーマンスを大幅に改善しました。

また、[電子デザイン]作業スペースのクオリティと使いやすさを高め、[製造]作業スペースに測地線と高度なスワーフの機能を導入しました。
さらにApple Siliconのネイティブ サポートも開始したことで、M1/M2チップ搭載のAppleコンピューターでのFusion 360の動作やパフォーマンスの向上を実現しました。

これらは、現在までに実現した機能のほんの一部にすぎず、今後もさらに多くの機能追加を予定しています。素晴らしい未来に向けたデザインと創造の旅は、まだまだ続くことでしょう。
これからも、Autodesk Fusion 360と共に歩み続けましょう。

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