AIエンジニアとしてキャリアを築くために、「E資格」に注目する人が年々増えています。ディープラーニングおよび実装に関する知識を証明できる資格でありながら、情報が限られているため、勉強量や難易度の基準に悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、E資格の難易度や合格率・AIスタッフおすすめの勉強方法についてわかりやすく解説しています。これからE資格に挑戦したい方はもちろん、勉強方法に迷っている方にも役立つ内容となっているので、参考にしてください。
まず「E資格」とは
E資格は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施するAIエンジニア向けの民間資格です。主にディープラーニングの理論や実装スキルを、体系的に問う内容となっています。
受験にはJDLA認定プログラムの修了が必要で、試験は年2回、全国のCBT会場で実施されます。概要を一覧にまとめたものが以下になります。
試験名 2026年 第1回 E資格(エンジニア資格) 試験日 2026年2月20日(金)~2026年2月22日(日) E資格受験の申し込み期間 2025年12月1日(月)~受験日前日23:59まで
E資格勉強の難易度・合格率
E資格を勉強するにあたって、直近3年間の合格率を一覧にまとめると以下のようになります。
| 試験回 | 受験した方の数 | 合格した方の数 | 合格率 |
| 2023 #1 | 1112 | 807 | 72.57% |
| 2023 #2 | 1065 | 729 | 68.45% |
| 2024 #1 | 1194 | 867 | 72.61% |
| 2024 #2 | 906 | 600 | 66.23% |
| 2025 #1 | 1043 | 712 | 68.26% |
| 2025 #2 | 1,039 | 730 | 70.26% |
引用:JDLA公式サイト
E資格の合格率はおおむね65〜75%前後となっていて、直近2025年#2試験の合格率は70.26%で、受験者1,039名中730名が合格しています。
また、その合格者の約3.5人に1人が「E資格対策ディープラーニング短期集中講座 」の受講者のため、合格を目指している方は詳細を確認してみてください。
過去には78%を超える回もあったものの、E資格は決して簡単ではありません。合格を目指すには、シラバスに沿った正しい勉強方法を選ぶことが鍵です。
E資格に合格するために必要な勉強内容
E資格は、JDLAが公開するシラバス(下記の表を参考)に沿って出題されます。
| 大分類 | 中分類・項目 |
|---|---|
| 数学的基礎 | 確率・統計 情報理論 |
| 深層学習の基礎 | 順伝播型ネットワーク 深層モデルのための最適化 深層モデルのための正則化 畳み込みニューラルネットワーク リカレントニューラルネットワーク Transformer 汎化性能向上のためのテクニック |
| 開発・運用環境 | エッジコンピューティング 分散処理 アクセラレータ 環境構築 |
| 機械学習 | 機械学習の基礎 |
| 深層学習の応用 | 画像認識 物体検出 セマンティックセグメンテーション 自然言語処理 生成モデル 深層強化学習 様々な学習方法 深層学習の説明性 |
引用:JDLA公式サイト
この章では、合格に向けた勉強でとくに意識すべき3つの重要テーマについて解説します。
- AIコーディングに関する問題への対策
- ディープラーニングの基礎・応用
- 数理・統計などの応用数学
①AIコーディングに関する問題への対策
E資格では、Pythonによるコーディングの理解が前提とされています。試験では実際のコードを書く問題は出ないものの、実装レベルでの挙動や関数の役割、計算処理の流れを正しく理解しておく必要があります。
とくに
- NumPy
- Pandas
- TensorFlow
- PyTorch
など、ライブラリの基本的な使い方は把握しておくべきです。
E資格の勉強では、コードの暗記よりも「動作の理解」が重視されます。認定プログラムや模擬問題を活用しながら、実装ベースでの勉強を意識しましょう。
②ディープラーニングの基礎・応用
E資格の中心にあるのが、ディープラーニングの理論と応用です。ニューラルネットワークの基本構造から始まり、誤差逆伝播法、最適化アルゴリズム(SGDやAdamなど)、CNN・RNN・Attentionといった応用手法まで幅広く出題されます。
中でも「なぜその技術が必要なのか」「どのように動作するか」といった背景理解が問われやすいため、表面的な知識では通用しません。E資格の勉強では、図解や数学的背景を交えて丁寧に理解することが重要です。
③数理・統計などの応用数学
E資格では、ディープラーニングを支える数学的基礎に関する問題も多く出題されます。線形代数(行列計算や内積・外積)、確率統計(期待値・分散・正規分布など)、微分積分(勾配や最適化)といった分野が中心です。
中でも誤差逆伝播や勾配降下法の理解には、これらの基礎数学が欠かせません。E資格の勉強では、単なる計算力よりも「概念の理解」に力を入れることが求められます。
苦手意識がある場合は、図解や動画コンテンツを活用しながら、段階的に学び直すことが合格への近道です。
E資格の勉強を行うメリット
E資格の勉強には、単なる試験対策だけにとどまらない価値があります。AIエンジニアとしての信頼性を高めるだけでなく、成長市場でのキャリア形成や、未経験からの転職を有利に進める上でも有効なのです。
ここでは、E資格を学ぶことで得られる代表的なメリットを3つに分けてご紹介します。
- 成長市場での権威性を発揮できるようになる
- G検定に比べ実務や開発現場における信頼性が高い
- 未経験からの転職および就職にも誘致
①成長市場での権威性を発揮できるようになる
AI・ディープラーニングの分野は、今後も大きな成長が確実視される領域です。その中でE資格を保有していることは、専門的な知識を体系的に習得している証明となります。
とくにE資格は、受験にあたって認定プログラムの修了が必要なため、一定以上の学習量と理解度が保証される資格です。企業側も採用時にその点を評価しており、E資格の勉強を通じて得られた知識や姿勢は、キャリアにおいて大きな信頼につながるでしょう。
②G検定に比べ実務や開発現場における信頼性が高い
G検定がAIリテラシーを問う「知識重視」の試験であるのに対し、E資格は実装や理論の深い理解を求められます。たとえば、
- ニューラルネットワークの数式を正しく扱えるか
- 実務で使われるフレームワークに関する知識を持っているか
など、より「エンジニア寄り」のスキルが評価されます。
そのため、E資格の勉強を通じて得たスキルは、開発現場や研究部門など、実践を求められる環境でとくに重宝されるでしょう。
③未経験からの転職および就職にも有利
AIエンジニアは依然として人材不足が続いており、未経験からでもチャンスが広がっています。とはいえ、実務未経験者がいきなり開発案件を任されるのはやはり難しく、ここで「スキルの可視化」が重要になります。
E資格は、JDLA認定プログラムでの勉強を経て受験する仕組みのため、実践に近い形でAIの基礎から応用までを学んだ証となります。ポテンシャル採用を狙う未経験者にとって、E資格の取得は強力なアピール材料になるでしょう。
ただE資格は、一部では「意味ない」と言われていることも事実。以下の記事ではその理由を解説しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
E資格に合格できるおすすめ勉強方法5選

E資格の出題範囲は広いので、体系的な知識と応用力が求められます。合格を目指すにはシラバスを軸にした、「正しく効率的な勉強」が欠かせません。
認定プログラムをはじめ、書籍やオンラインコンテンツなど、目的に合った学習手段を上手に組み合わせることがポイントです。ここでは、効果的な勉強法について、以下のとおり解説します。
- E資格のセミナーおよび認定プログラム
- E資格の書籍を購入して独学
- インターネットや動画コンテンツを利用
- コードを書いてモデルを実装する
- E資格用の問題集・模試を繰り返す
①E資格のセミナーおよび認定プログラム
最も確実で効果的な勉強法は、JDLA認定プログラムを入念に受講して理解することです。E資格の受験条件にもなっており、試験範囲を網羅したカリキュラムが体系的に組まれているためです。
基礎理論からコーディング演習、数学の応用までバランスよく学べる構成になっており、修了後は修了証が発行されます。とくに独学では理解しにくい部分も、専門講師の解説を通じてしっかり理解できます。
E資格の勉強を始めるなら、まずは自分に合った認定プログラムを選ぶことが合格への近道といえるでしょう。短期間でスピーディーに合格を目指したい方には、修了率99%・合格率83%超えの「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」がおすすめです。
②E資格の書籍を購入して独学
E資格対策として定番なのが、シラバスに対応した書籍を使った独学です。代表的な書籍には『ゼロから作るDeep Learning』シリーズや『深層学習教科書 ディープラーニングG検定(E資格)公式テキスト』などがあります。
理論を丁寧に解説している書籍が多く、時間をかけてじっくり学びたい方には最適です。ただし、最新の出題傾向や実装技術まではカバーしきれない場合もあるため、セミナーやネット教材との併用がおすすめです。
③インターネットや動画コンテンツを利用
近年では、E資格対策に特化したオンライン講座やYouTubeの解説動画なども豊富に登場しています。図解や実装デモを交えた動画は視覚的に理解しやすく、難解な数学やアルゴリズムの勉強にも役立ちます。
忙しい社会人でもスキマ時間に学習できる点も魅力ですが、情報の正確性や網羅性にばらつきがあるため、信頼できる運営元の教材を選ぶことが大切です。
④コードを書いてモデルを実装する
E資格の学習では、理論を知識として覚えるだけでなく、実際にコードを書いてモデルを動かしてみると、より理解が深まります。自分で組み立てることで、活性化関数・最適化手法・損失関数といった概念を習得できるでしょう。
⑤E資格用の問題集・模試を繰り返す
E資格は過去問が非公開のため、認定プログラムが提供する問題集や模試が、有効な演習ツールとなります。実際の試験に近い形式で繰り返し問題を解くことで、知識の定着だけでなく、各分野の出題傾向や理解の浅い部分を把握できるでしょう。
E資格の勉強におすすめのセミナー

E資格合格を目指すなら、短期間で効率よく学べる「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」がおすすめです。こちらはJDLA認定プログラムとして、深層学習の理論から実装、数学、試験対策問題までを網羅した独自カリキュラムを提供しています。
現役AIコンサルタントによる丁寧な解説と、復習しやすい教材設計により、初学者でも着実に理解を深めることができます。修了率99%以上、合格率83%以上という実績が信頼性の高さの裏付けです。
E資格の勉強に不安を感じている方こそ、まずはこの講座から学習を始めてみてはいかがでしょうか。
セミナー名 E資格対策ディープラーニング短期集中講座 運営元 GETT Proskill(ゲット プロスキル) 価格(税込) 54,780円〜 開催期間 4日間 受講形式 対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング
JDLA認定プログラム修了報告期限
2026年2月4日(水)23:59まで
E資格のおすすめ勉強方法についてまとめ
E資格の勉強を進めるうえでは、シラバスに沿った体系的な学習と、過去問や出題傾向を意識した対策が重要です。認定プログラムを活用し、理論・実装・数学の各分野をバランスよく理解することで、合格に近づけます。
書籍や動画などの補助教材も組み合わせ、自分に合った方法で継続することが成功の鍵です。E資格は勉強量も内容も決して軽くありませんが、計画的に取り組めば、未経験者でも十分に合格を狙うことは可能です。