みなさんは「Creo(クリオ)」というCADソフトウェアをご存じですか?
Creoは業界最先端の3DCADソフトウェアです。直感的かつ柔軟な操作性で、様々な作業がシームレスにスピーディーに行えます。
Creoについて、購入する方法や手順、取り入れるメリットなどについて詳しくみていきます。
ぜひ参考にしてください。
Creoを購入するメリット
CreoはPTC社が開発・提供しているハイエンドモデルの3DCADソフトウェアです。
世界初の3Dパラメトリックモデリングシステムで、様々なアプリケーションが含まれています。
Creo本体のほかに、パッケージセットやビューセットなど様々なタイプがあり、用途に応じて適するものを選ぶことができるので無駄がありません。適宜、必要な機能のアドオンも可能です。
料金はサブスクリプション制で、年単位での購入が可能になっています。
CADソフトウェアCreoにはどのようなメリットがあるのかみていきます。
コスト削減
部品最適化ツールを使用することで部品や材料費を削減できるほか、人件費、間接費等についても大幅な削減が可能になっています。また、サブスクリプションを最長4年までの複数年契約することで、10%のコスト削減が可能です。
市場投入までの期間が短い
ダイレクトモデリング手法の採用で直感的な操作が可能になっているため、スピーディーに3Dモデルを編集・作成ができるようになっています。モデリング工程も短縮され製品開発力が上がることで、最短での市場投入が可能です。
解析能力が高い
Creoには疲労解析や熱解析、金型重点解析や運動解析など多種多様な解析機能が搭載されています。解析の精度はとても高く、解析機能を重要視する人にとっては非常に有用です。
パッケージセットが選べる
基本のCreoに加えて様々な機能が追加された5つのソフトウェアパッケージから、用途に合った最適なものを選ぶことができます。必要に応じて拡張もできるので柔軟に作業を進めることができます。
ソフトウェアパッケージ | 内容 |
Creo DESIGN ESSENTIALS | Creoの基本的機能に、拡張現実による設計のビジュアリゼーションが加わったパッケージ |
Creo DESIGN ADVANCED | 「DESIGN ESSENTIALS」の機能に、トップダウン設計、コンカレント設計、プリズム&マルチサーフェスミリング等が加わったパッケージ |
Creo DESIGN ADVANCED PROFESSIONAL | 「DESIGN ADVANCED」の機能に、高度な自由曲面、付加製造、運動解析、設計の最適化、幾何公差入力支援等が加わったパッケージ |
Creo DESIGN PREMIUM | 「Design Advanced Plus」の機能に、コラボレーション機能の拡大、PTC Mathcad、構造解析、熱流体解析等が加わったパッケージ |
Creo DESIGN PREMIUM PROFESSIONAL | 「DESIGN PREMIUM」の機能に、高度な構造解析と熱流体解析、Options Modeler、トポロジー最適化等が加わったパッケージ |
Creo購入方法1:Creoの公式サイトから購入
Creoは公式サイトから購入することも可能ですが、オンラインストアですぐに購入できるものは種類が限られています。オンラインストアやカスタマーサービスを通しての購入方法を詳しくみていきます。
オンラインでの購入手順
- PTCの公式サイトの「製品の試用版・デモおよび購入」ページを開き、「PTCオンラインストア」をクリックすると購入ページに進みます。
- 左にある太文字「Filter Results」から、Product Familyの「Creo」のチェックボックスにチェックを入れます。
- License Typeは学生は「Student(学生)」それ以外の人は「Commercial(商用)」をチェックし、希望する製品をカートに入れて決済します。
購入が完了すると即時使えるようになります。
オンラインで購入できる商品と価格
ライセンス名 | 価格 | 詳細 |
Creo10 University Student Edition Premium License | 257ドル/年 | 「Creo」を学生や教職員に特別価格で提供する商品です。 |
Creo View Lite Registered User License | 324ドル/年 | データベースにある特定の種類のファイルを処理するためのアプリケーションです。 シンプル且つ直感的な操作性のインターフェイスで、品質の向上やコストの削減が可能です。 |
Creo View MCAD Registered User License | 650ドル/年 | 製品モデル、アセンブリ、図面等に組織内だけでなく誰でもデスクトップからアクセスできるようにすることで、包括的な作業を可能にするアプリケーションです。 設計レビューの迅速化やコラボレーションの促進が図れます。 |
サポートやカスタマーサービスを利用した購入方法
- PTCの公式サイトの「製品の試用版・デモおよび購入」ページを開き、「PTCへのお問い合わせ」をクリックすると「各種ご質問・お問い合わせ」のフォームが開きます。
※Creoのページの「今すぐ購入」をクリックしても同様 - 名前、メールアドレス、電話番号、会社名、職種を入力したのち、お問い合わせ内容の詳細の項目で「CAD」を選択します。
- 部門の項目に「販売」と入力し、その下の空欄に希望する内容を入力し送信します。
確認後、担当者から連絡が入るので詳細について伝えて、見積もり等へ進みます。
Creo購入方法2:Creoをリセラーや代理店から購入
CreoはPTCとパートナーネットワークのあるリセラーや販売代理店から購入することもできます。
- PTCの公式サイトの「製品の試用版・デモおよび購入」ページを開き、「パートナーの検索」をクリックすると、検索画面に進みます。
- 左の太文字「Filter Results」から、
・Solution Segment:「CAD」
・Partner Type:「Solution Provider」
・Area(s) Served:「Japan」
に設定すると、日本のリセラーや販売代理店の一覧が検索結果に出てきます。 - 希望する企業の公式サイトに進み、Creoのページから購入手続きへと進みます。
多くの場合、まずは電話による問い合わせが必要になります。リセラーや販売代理店からの購入でも、PTCからの購入と同じくサブスクリプションになります。
Creo購入時の注意点
ここからは、Creoの購入時に注意することを詳しくみていきましょう。
操作性の確認
Creoは抜群の操作性という声とともに、操作性が悪いという声も一定数あります。
これは扱う人自身の感想ですが、心配な場合はソフトウェアの試用版のトライアルをおすすめします。Creoのすべての機能を30日間試せるので、自分や、企業にフィットするのかを実際に確認・検討することができるので、積極的に利用したいところです。
また、「LEARN Online サブスクリプション」を使えば、Creoの講義を無制限に受講できます。
補助金制度の利用を忘れずに
CADソフトの導入は、「IT導入補助金制度」の対象になっています。Creoの購入は通常枠A類型に分類され、かかった額に対し1/2、5万円~150万円まで補助されます。
中小企業には特に役に立つ制度です。忘れずに申請するようにしましょう。
PCのメモリ消費量が膨大
Creoを使う場合、膨大なメモリを消費することになるので、高スペックのPCを準備する必要があります。簡単なモデリングであれば低スペックのものでも問題ありませんが、様々な機能を快適に使うにはある程度の動作環境が求められます。具体的に、
- CPU:Corei5
- Ryzen5以上
- メモリ:8G以上
- グラフィックス:NVIDIA Quadro
がおすすめです。
価格が公開されていない
PTCの公式サイトではCreoの価格は公開されていないため、問い合わせをして初めてわかるシステムになっています。また、販売代理店やリセラーを通して購入する際と公式から購入する場合とでは価格が異なる場合があります。
一部代理店は価格を公開していますが、パッケージセットの「Creo DESIGN ESSENTIALS」で約490,000円となっています。
Creoの無料体験版
Creoは無料体験版が存在しており、導入に迷ったらこちらから体験してみることができます。
実際にCreoがどんな3DCADなのか体験して、良いと思ったら本格的に購入することが可能なので、一度試してみてください。
Creoを購入する方法とメリットまとめ
ここまでCreoの購入方法や手順、取り入れるメリットについて詳しくみてきました。
Creoは非常に高機能・高性能なCADソフトウェアでありながら、直感的でストレスのない操作が可能になっています。パッケージセット等様々なタイプがあり、必要とする機能に応じて選択することができるのもうれしいポイントです。
Creoに興味がある方は、ぜひこの機会にご検討ください。