ChatGPTに相談した内容がどのように扱われるのか、個人情報や仕事上の機密事項を入力しても問題ないのか、気になっている方もいるのではないでしょうか。ChatGPTに入力したデータはAIの性能向上に使われる場合がありますが、設定を変更することで学習への利用を停止できます。
本記事では、ChatGPTで学習を無効化する設定方法をブラウザ版・スマホアプリ版に分けて紹介しています。また、データ学習のリスクや注意点についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ChatGPTへの入力データは学習に利用される恐れがある
ChatGPTは、モデルの質を高めるためにユーザーが入力した情報を追加で学習しています。個人向けプランでは、追加学習の設定がデフォルトでONになっているため、自身が入力したデータがChatGPTの学習に活用されている恐れがあります。
ChatGPTで追加学習をしないように設定することをオプトアウトと呼びますが、情報漏洩などのリスクを負いたくない場合は、オプトアウトの設定をしておくことが大切です。
プランによって学習の初期設定は異なる
学習に関する扱いは、契約しているプランによって異なります。
| プラン | 初期設定 |
| 無料版 | 初期状態でONになっている |
| Go | 初期状態でONになっている |
| Plus | 初期状態でONになっている |
| Pro | 初期状態でONになっている |
| Business | モデルの学習に使用されない |
| Enterprise | モデルの学習に使用されない |
法人向けプランである「Business」と「Enterprise」では、モデルの学習には利用されない設定となっています。しかし、個人向けプランである「無料版」「Go」「Plus」「Pro」では、初期状態で学習設定がONになっています。
そのため、個人向けプランを利用している方は、手動で設定の切り替えが必要です。
また、ChatGPTを安全に使用するため、法人版の契約を検討している企業の担当者もいるでしょう。以下の記事では、法人利用の方法やポイントなどについて詳しく解説しています。
API経由では学習に利用されない
OpenAIが提供するAPIを介してChatGPTを使用するケースでは、入力データは学習に利用されません。そのため、APIを活用すれば、比較的安全に業務システムなどに組み込めます。
また、APIを使って自社専用の利用環境を整えるのも一つの手段です。ただし、不正利用の監視などを目的として、入力した内容が一定期間保持される点には注意してください。これは、APIに限らないChatGPTの仕様です。
ChatGPTにデータを学習されることの問題点
ChatGPTにデータを学習されると、機密性の高い情報の流出につながる恐れがあります。特に、会社で管理している顧客データであれば、流出してしまうと大きな信用問題につながるでしょう。
そのため、ChatGPTを利用する際は、データの学習に関する設定を見直したり、社内の利用ルールを徹底したりすることが求められます。
また、ChatGPTを安心して利用するには、仕組みや使い方の理解を深めることが大切です。GETT ProskillのChatGPTセミナーでは、生成AIや機械学習、ディープラーニングの基礎から学習ができます。
さらに、バイブコーディングによるアプリ作成やプロジェクト機能の活用方法、MCPを使った業務システム連携など、実践的な内容も豊富に取り扱っているのが印象的でした。受講形態が複数から選べるので、自分のスタイルや都合に合わせて学習を進めたい方にも向いているでしょう。
ChatGPTのデータ学習を無効にする方法
ChatGPTでデータ学習を無効化する具体的な方法を紹介します。ブラウザ版とスマホアプリ版でやり方が少し違うので、それぞれ見ていきましょう。
ブラウザ版の無効化方法
ブラウザ版ChatGPTでデータ学習を無効化する手順は以下のとおりです。
- 左下のアカウントをクリックする
- 「設定」をクリックする

- 「データコントロール」を開く
- 「モデル改善に協力する」をOFFにする

設定をOFFに変えた瞬間に反映されるので、一度更新をかける必要はありません。
スマホアプリ版の無効化方法
スマホアプリ版ChatGPTでデータ学習を無効化する手順は以下のとおりです。
- 「設定」をクリックする
- 「データコントロール」から「みんなのためにモデルの改善に協力する」をOFFにする

ブラウザ版と表記は少し異なりますが、手順自体に大きな違いはありません。また、設定はアカウントに紐づいているため、同じアカウントでブラウザ版の設定を変更していれば、スマホアプリ版で改めて変更する必要はありません。
ChatGPTで過去に入力したデータの削除を依頼する方法
ChatGPTで入力データの学習を防止するには、データコントロールから設定を変更すればOKです。しかし、過去に入力してしまったデータは、すでに学習に使用されている恐れがあります。
過去のデータまで削除したい場合は、ChatGPTのプライバシーポータルから申請を行う必要があります。具体的な手順は以下のとおりです。
- OpenAI プライバシーポータルにアクセスする
- 「プライバシーに関するリクエストを送信」をクリックする

- ChatGPTアカウントを持っている場合、「個人向けのChatGPTアカウントを持っています」をクリックする

- 「自分のコンテンツを学習に使用しない」をクリックする

- 申請を行いたいアカウントを登録したメールアドレスを入力する
申請が反映されるまでには、数日から数週間程度かかります。申請が受理されると登録アドレス宛にメールが届くので確認しましょう。
設定を変更せずにChatGPTを利用するなら

一時チャット機能を活用すれば、設定変更なしでもデータ学習を行わせずにChatGPTを利用できます。一時チャットでは会話履歴が残らず、モデルの学習にも使用されません。
利用する際は、画面右上にある一時チャットのアイコンをクリックしましょう。履歴が増えて管理しにくくなるのを避けたい場合にも便利な機能です。
ChatGPTでデータ学習を無効化する際の注意点
ChatGPTでデータ学習の設定を変更する際は、以下の点に注意してください。
- 設定変更前のデータは学習の対象となる可能性がある
- 設定変更後も機密情報の取扱いに注意する
- 設定は個人ごとに行う必要がある
- モデルの改善に貢献しなくなる
これらの注意点を詳しく見ていきましょう。
①設定変更前のデータは学習の対象となる可能性がある
ChatGPTで変更した設定は、設定後の利用にのみ適用されます。そのため、設定を変える前に入力したデータはすでにChatGPTの学習に利用されている可能性があります。
過去に入力したデータも含めて学習させないようにしたい場合は、「ChatGPTで過去に入力したデータの削除を依頼する方法」で紹介したプライバシーポータルから申請を行う方法を試してみてください。
また、社員の生成AIリテラシーを高めて安全にChatGPTを使える人材を育成したい場合は、研修の利用を検討してみてください。以下の記事では、おすすめのChatGPT研修を厳選して紹介しています。
②設定変更後も機密情報の取扱いに注意する
ChatGPTで学習を無効化した場合でも、不正利用の監視や法的要件などを理由に、OpenAIのサーバーには一定期間情報が保持されています。そのため、情報漏洩の危険性がゼロになったわけではありません。
不正アクセスやシステムの誤作動などによって、予期せず流出することも考えられるため、過信せず機密情報の取り扱いルールを決めておくことが大切です。
また、ChatGPTを安全に利用するには、その仕組みから理解する必要があります。GETT ProskillのChatGPTセミナーでは、ChatGPTの基礎から業務帳票や分析レポートの作成方法まで学習できます。
ほかにも、MCPを使った業務システムとの連携や、Projectsを活用した週報作成業務の自動化など、実務を意識したカリキュラムで学べる点が魅力的に感じました。生成AIの基礎と業務活用スキルを身につけたい方は、ぜひ詳しいカリキュラムを以下のリンクからチェックしてください。
| セミナー名 | ChatGPTセミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
③設定は個人ごとに行う必要がある
入力データを学習しないようにする設定は、アカウントごとに行う必要があります。個人の設定に委ねられるため、一人でも設定が漏れている社員がいると情報漏洩のリスクがつきまといます。
そのため、組織単位で安全に利用したいなら、初期状態で学習設定が有効化されていない法人プランで管理するのが確実です。
④モデルの改善に貢献しなくなる
ChatGPTに入力したデータは、モデルの改善に活用されるケースがあります。そのため、設定を変更すると、自分の入力データがモデルの改善に役立つ機会がなくなります。
ただし、個人が学習への利用を停止したからといって、ChatGPTの回答精度が低下するわけではありません。自分の情報を保護することを優先しましょう。
ChatGPTで記憶された情報を訂正する方法
ChatGPTのメモリ機能は、ユーザーに関する情報を記憶し、今後の会話に活用するための機能です。モデルの学習とは別の仕組みですが、一度伝えた情報が間違っていた場合は、記憶された内容を訂正できます。
記憶された情報を確認・編集する手順は、以下のとおりです。
- 左下のアカウントをクリックする
- 「設定」をクリックする
- 「パーソナライズ」を開く
- 「メモリの概要」から「管理」を開く

- 正しい情報を入力して更新する
また、ChatGPTに情報を記憶させたくない場合は、「パーソナライズ」の「メモリを有効にする」をOFFにして、メモリ機能を停止させる方法もあります。メモリを無効にしても、同じチャット内ではそれまでの会話内容を踏まえて応答できます。
ストーリー制作や開発など、継続的な情報のやり取りが必要な場合は、メモリ機能を有効にしておくと便利ですが、記憶させる必要がなければOFFにすることも選択肢の一つです。
ChatGPTの学習についてのまとめ
今回は、ChatGPTに入力したデータが学習に利用される危険性や、設定を無効化する方法などについて解説しました。ChatGPTでは、設定からモデルの学習への利用を停止できます。
また、学習を停止しても情報漏洩のリスクがなくなるわけではありません。個人情報や機密情報を守るためにも、設定を見直すとともに、入力する情報を慎重に判断することが求められるでしょう。






