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CGソフトの使い方とは?統合型や特化型のCGソフトを使いこなそう

CGの技術は、アニメやゲーム業界だけでなく様々な場面で使われるようになり、CGソフトの種類も豊富に出ています。
また、より本物に近づけるため、精度もどんどん上がっています。
CGソフトは、仕事や趣味などの用途に合わせた使い方が可能です。

CGソフトとは何か

CGソフトとはComputer Graphicsの略称で、コンピュータを使用して画像を生成する技術のことを指しています。
また、ソフトを使ってCG(コンピューターグラフィックス)を制作する人のことをCGクリエイターと呼んでいます。
近年ゲームやアニメでは、繊細で現実的な映像が好まれており、本物のような映像作品を求めるようになりました。
そのため、CGソフトも繊細なところまで操作が出来るなど、どんどん精度が上がっています。
以前までは縦横の空間だけを描ける2DCGが使われていましたが、今ではよりリアルに表現するために、縦横に加えて奥行きの3つ方向が存在する空間で作成出来る3DCGが主流です。

3DCGとは

3DCGとは、立体的な画像が自由に動き回る三次元コンピューターグラフィックスのことで、3DCGソフトでは、より本物に近づけるために色で質感を出したり、光を生成して照明や陰影を作成することも可能です。CGが使われる場所や機会が増えていて、活躍の場もどんどん拡大しています。これからも現実的な映像作品は必要とされていき、CG業界の需要も高まるでしょう。

CGソフトの種類

CGソフトは、大きく分けて統合型と特化型の2種類に分けられます。
それぞれの種類によってメリットとデメリットがあるため、組み合わせて使っている人が多いです。

統合型は、モデリングからアニメーションやレンダリングなど多くの機能を備えた物で、制作に必要な作業を最初から最後まで作成することが出来ます。プラグインで機能を拡張できるため、1つのソフトで全てを作成することも可能です。非常に多くの機能が備わっているので、操作画面が複雑で使いにくかったり特化型よりも性能が低いですが、総合的に使いたい人に向いています。

一方特化型は、モデリングやスカルプトなど、特定の機能だけが備わっています。統合型と比較すると限られた作業しかできませんが、特定の機能だけを使いたい場合には、とても使いやすいです。また、CGソフトは無料ソフトと有料ソフトがあります。CG制作に興味がある学生や趣味として操作したい場合は無料でも対応出来ますが、より高度な技術を求めるのなら、有料のソフトを選ぶ必要性が出てくるでしょう。

統合型CGソフトの使い方

基本的に一つの作品を作りたい場合は、統合型と特化型を組み合わせて使うことで完成しますが、全体的に操作したい人は統合型を使用しています。統合型は多くの機能が備わっているので、ゲームのキャラや背景、アニメーションなどを様々なものを作りたい人に向いています。今まで使ったことがなく、まずは様々な機能を試したいという初心者の方にもおすすめです。キャラクターを作りたい場合は、モデリングからアニメーションやレンダリングなどを使って作成します。最もポピュラーなモデリングでは、多角形を組み合わせて顔の形や体が出来るポリゴンモデリングという方法です。まず大まかに顔の形を作ってから微調整することで、立体的で本物のようなシルエットが完成します。また、実写映像にCG技術を合成させたい時にも必要な機能になります。ソフトによってはアニメーション系や映像制作系に偏っているものもあるため、自分がやってみたいことに向いているソフトを選ぶことが重要です。

特化型CGソフトの使い方

特化型CGソフトの使い方は、統合型よりもより繊細に操作することができ、リアルで複雑な造形物やキャラクターを作りたいという人におすすめです。特化型で出来る操作には、デザインを基に3Dモデルの形を作るモデリングや3Dモデルに骨組みを入れることが出来るリギング、3Dモデルの表面に色や模様のデータを貼り付けて風合いが出せるテクスチャマッピングがあります。また、作ったモデルに動きをつけるアニメーションやライティングによって光や陰影をつけ、より立体的で現実的な作品を作り上げることが可能です。高性能な特化型では、エフェクトで炎や電撃といった特殊効果を作れます。さらに、キャラクターの衣装などを作りたい場合も特化型のほうがより繊細に描け、実際にキャラクターに着せても違和感がありません。機能を駆使することで、キャラクターが歩いたり走る時の服の動き方も本物のように再現出来ます。はじめは、慣れるのに時間がかかるかもしれませんが、細かなところまでこだわれるので、リアル感が出せ、多種多様の作りたい作品が作れるでしょう。

CGソフトの選び方のポイント

CGソフトは、性能や価格など様々な種類があるので、自分の使い方に合ったソフトを選ぶことが大切です。まずはじめに、仕事で使いたいか趣味で使いたいか目的をはっきりさせましょう。仕事で使う場合は、多くの機能が充実しているソフトを選ぶことで、一通り希望に沿った使い方をすることが出来ます。また、より細かなところまでこだわりたい時に、新たなソフトを買う可能性も考えて、全体的に操作出来るソフトを使っておくと、買い足した時により充実した製作環境が構築できるでしょう。なお、趣味ではじめたい方は、ハードやソフト面で低スペックでもある程度楽しむことが出来るため、気軽に手が出しやすいソフトを利用してみましょう。何種類かで迷っていたりどのような操作が出来るのかを知りたい時は、体験版のあるソフトを使ってみるのも一つの手です。ソフトの使用説明で機能の特徴を知ることが出来ても、実際使ってみないと、使いやすさや自分の用途に合っているのか分からないことも多いためです。まずは体験版などを操作してみて自分に合うソフトかどうか、検討しましょう。

CGソフトの活用事例

日本では、科学からエンターテイメント、純粋芸術などさまざまな用途としてCGソフトが使われています。主にアニメやゲーム業界、映像制作会社で作品を作成する時に使用しています。また、建物や景観の作成も可能なので、建築現場でも使用していることが多いです。3Dアニメーションやゲームの世界ではキャラクターや建物、景観を描き立体的に見えるように仕上げています。また、キャラクターを自由に動かすためのアニメーション機能を作成し、実際に動かして確認することが可能です。映画やドラマ、CMなどの実写合成映像では、映像に合わせてCGの機能を付け足しています。映像の中にCGを違和感なく合わせるために、先に映像を撮ってからCGを合成することが多いです。CGソフトは一般の人でも買うことが出来るため、仕事でCGソフトを使いたいフリーランスだけでなく、CG業界で働きたい社会人や学生、趣味でCGソフトを使いたい人も気軽に使っています。性能によって値段も変化し、使用用途に合わせた使い方が出来ます。

自分の目的にあったCGソフトを選ぼう

CGソフトは様々な種類があり、使う用途や作品の完成度によって、ソフトの性能を選ぶことが大切です。はじめて操作する場合には、スペックや価格だけでなく、使いやすさも重視し、体験版や無料CGソフトを試してみるのがおすすめです。

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