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【2026】Autodesk Fusionにおけるパターンとは?繰り返し作業を効率化する方法

「Autodesk Fusionで同じ作業を効率よくできる方法はない?」と感じたことがある人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「パターン」です。パターンコマンドは、モデリング中に必要な繰り返し作業を自動化し、手動操作を減らすことで時間の節約と作業効率の向上が可能になります。

そこで本記事では、パターン機能の基本から活用方法まで詳しく解説し、利用例やパターンを学習する方法について紹介します。本記事を参考にパターンを習得してみてください。

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Autodesk Fusionのパターンとは?

Autodesk Fusionのパターンとは?

Autodesk Fusionのパターンとは、ある形状やモデルを規則的に繰り返し配置する機能のこと。パターンを使用することで、複雑な形状を効率的に作成したり、同じ部品を多数配置するような製品設計を効率的に作成できます。

また、パターンコマンドは以下の3種類に分類されます。

  • 矩形状パターン:長方形状に配列コピー
  • 円形状パターン:円形に配列コピー
  • パス上のパターン:曲線に沿って配列コピー

それぞれの使用方法については後ほど詳しく解説しますが、まずはパターンが3種類あることを覚えておきましょう。

コマンド一覧

パターンのコマンドは以下の通りです。

種類 概要
矩形状パターン
  • オブジェクト:コピーする要素を選択
  • 方向:コピーする方向を指定
  • 距離タイプ:配列のタイプを設定
    ・範囲:全体長さ内で要素を均等配置
    ・間隔:隣接要素間の距離を指定して配置
  • 抑制:不要なコピーをプレービューで除外可能
  • 数量:コピーする数を指定
  • 距離:要素間の距離を指定
  • パターンタイプ:コピーする要素の種類を指定
    ・パターン面:フェイスをコピー
    ・パターンボディ:形状をコピー
    ・パターンフィーチャ:操作(例: フィレット)をコピー
    ・パターンコンポーネント:コンポーネントをコピー
  • 方向のタイプ:コピー方向のタイプを設定
    ・1方向:片方向にコピー
    ・対称:両方向にコピー
  • 計算オプション:計算方法を設定
    ・最適化:高速計算だが重なり部分の計算は行わない
    ・同一:元の形状を正確に再現(高速)
    ・調整:周辺形状を考慮し適切な結果を提供(時間がかかる)
円形状パターン
  • オブジェクト:コピーする要素を選択する。パターンタイプによって選択できる要素が異なる
  • 方向:コピーする方向を指定する
  • 中心点:回転軸を指定する
  • タイプ:配列のタイプを設定する
    ・完全:360度回転させる
    ・角度:回転角度を入力する
    ・対称:指定した軸を基準とした対称に配列する
  • 抑制:コピーのプレービューにチェックボックスを表示し、不要なものを外せる
  • 角度の合計:タイプが角度または対称の際に角度を定義する
  • 数量:コピーする数を入力する
  • パターンタイプ: コピーする要素の種類を指定する
    ・パターン面:フェイスをコピーする
    ・パターンボディ:形状をコピーする
    ・パターンフィーチャ:フィーチャー(オペレーション)をコピーする
    ・パターンコンポーネント:コンポーネントをコピーする
  • 計算オプション:計算方法を指定する
    ・最適化:計算時間が早いが結果が最適でない場合がある
    ・同一:完全に同じ形を作成し、計算時間が短い
    ・調整:周辺形状を考慮した結果になるが計算時間が長い
パス上のパターン
  • オブジェクト:コピーする要素を選択(パターンタイプにより異なる)
  • パス:曲線または形状エッジを指定
  • 抑制:不要なコピーを除外するためのチェック機能
  • 数量:コピーする数を指定
  • 距離:要素の配置距離を指定
  • 始点:曲線上でコピー開始位置を比率(0~1)で指定
  • 距離タイプ:コピー距離の測定方法を選択
    ・範囲:全体長さ内で要素を均等配置
    ・間隔:隣接する要素間の距離を指定
  • 方向:コピー方向を設定
    ・1方向:片方向にコピー
    ・対称:両方向にコピー
  • コピーの向き:コピー要素とパスの位置関係を設定
    ・同一:元の向きを維持
    ・パスの方向:パスと直交する向きで配置
  • パターンタイプ:コピーする要素の種類を指定
    ・パターン面:フェイスをコピー
    ・パターンボディ:形状をコピー
    ・パターンフィーチャ:操作(例: フィレット)をコピー
    ・パターンコンポーネント:コンポーネントをコピー
  • 計算オプション:計算方法を設定(パターン面やフィーチャで利用)
    ・最適化:高速計算だが精度低下の可能性
    ・同一:元の形状を正確に再現(高速)
    ・調整:周辺形状を考慮し適切な結果を提供(時間がかかる)

以下の記事ではAutodesk Fusionのモデリングについて詳しく解説しています。基礎から学習したいという方は以下の記事を併せてご覧ください。

【2025】Autodesk Fusion(Fusion 360)の簡単なモデリング方法をわかりやすく解説!

Autodesk Fusionのパターンを種類別に解説

ここからは以下3種類のパターンについて画像付きで解説します。

  • 矩形状パターン
  • 円形状パターン
  • パス上パターン

矩形状パターン

まずは矩形状パターンについて解説します。今回はわかりやすいように以下の円柱を使用して解説します。

円柱

パターンのコマンドは画面上部にある「作成」→「パターン」で選択できます。

パターンの選択

矩形状パターンを選択すると、画面右にダイアログボックスが表示されますので、どのように配列していくのかを決めていきます。

ダイアログボックスの表示

ここでまず選択する必要があるのは軸です。X軸・Y軸・Z軸で選択ができ、例えばZ軸を選ぶと上方向に配列されます。今回はY軸を選択します。すると、ダイアログボックスの表記が変わります。

配列の決定

今回は数量を3つにして、100.00mm間隔で矩形状パターンを選択。OKを押すと、100.00mm間隔で円柱が並びます。

配列の完了

今回はY軸を基準にしましたが、X軸にするとX軸方向に円柱が配列されます。

円形状パターン

次は円形状パターンです。今回はスケッチ作成の画面で実施していきます。まずは以下のように円を描いておきます。

円を描く

円形状のパターンを選択するとダイアログボックスが表示されます矩形状パターンと基本的な方法は同じです。ただし、今回は「中心点」を選択する必要があります。中心点とは、「どこを中心として、円柱を作成するか」です。

中心点を選択

今回は原点を中心点として、作成していきます。

原点を中心とする

数量を8個で作成していくと以下のような画面になります。

円を8個記載する

等間隔で配置されているため、スケッチを終了し、押し出しを使用すれば円柱8個を円形状に配列することが可能です。

円柱を8個配列

パス上パターン

最後にパス状パターンについて解説します。今回は直方体を用意しました。まずはパスを作成します。パスは「スケッチ作成」→「フィット点スプライン」でパスを入れます。入れた状態が以下の画像になります。

パスを入れた状態

ここから「パス上のパターン」を選択し、「ボディ」「パス」を選択するとダイアログボックスが以下のように切り替わります。

ダイアログボックスの入力

例えば、10個の直方体をパスに沿って並べてみましょう。すると以下画面のように10個の直方体がパスに沿って等間隔で配列できます。

パス上のパターン完成

Autodesk Fusionのパターン利用例

Autodesk Fusionのパターン利用例

Autodesk Fusionのパターン利用例には以下があります。

  • 穴あけ加工
  • ギアの歯の作成

穴あけ加工

Autodesk Fusionのパターン機能を活用することで、円形状や直線状にボルト穴や通気孔などを効率的に配置できます。

例えば、円形状パターンを使用すれば、基準となる1つの穴を作成し、回転軸を指定して均等な間隔で複数の穴を一度に配置可能です。また、部分的に配置したい場合は角度や数量を調整することで、必要な箇所だけに正確に穴を配置できます。

また、矩形状パターンを用いれば、複数の穴を等間隔で直線的に並べることができ、設計の繰り返し作業を削減しながら精度を高めることができます。

ギアの刃の作成

ギアの設計にもパターンを用いることで綺麗に作成することができます。

1つの刃を基準となる形状として作成し、回転軸を指定することでギア全周にわたって等間隔に配置できます。「完全」タイプを選択すれば、360度全体に均等に刃を配列可能です。

ギアの刃が細いほど手作業で歯を1つずつ配置する手間を省けるため、正確なギアの形状を短時間で作成可能になります。設計精度と効率が向上するため、機械部品や歯車の設計において必須の機能といえるでしょう。

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受講形式 会場/ライブウェビナー/eラーニング
受講費用
  • 会場/ライブウェビナー:58,300円(税込)
  • eラーニング:41,800円(税込)
受講到達目標 【1日目】

  • Autodesk Fusionでのでのモデリング方法を理解し、設計変更がしやすいモデリングができる。
  • 3Dモデルから図面化し、寸法や注記を追加できる。
  • スケッチの寸法、幾何拘束を理解し追加できる。
  • データの保存・共有方法、ファイルのインポート・エクスポートができる。
  • サーフェスを適切に利用した高度なモデリングができる。

【2日目】

  • 応力解析の条件を設定し、結果から設計変更ができる。
  • 複数のソリッドボディを利用したモデリング、アセンブリ内でモデリングができる。
  • 部品の組上げ、干渉チェックができる。
  • 組図、分解図、部品表の作成・編集ができる。
持ち物 特になし(筆記用具程度)
会場住所
  • 東京都千代田区内神田3-18-3 アドミラル神田ビル4階
  • 愛知県名古屋市中区錦3丁目8-7こまビル6階
  • 大阪府大阪市淀川区西宮原1丁目4-25 NLC新大阪12号館3階
また、以下の記事ではAutodesk Fusionの独学方法について解説していますので併せてご一読ください。

【2025】Autodesk Fusionの勉強方法!3DCADを効率よく独学する手段も解説

Autodesk Fusionのパターンにおけるよくある質問

Autodesk Fusionのパターンにおけるよくある質問

Autodesk Fusionのパターンにおける質問についてまとめています。

パターンで作成したモデルを個別に編集することはできますか?
パターンで作成されたモデルであっても、編集することができます。また、編集方法は「スケッチ」「フィーチャ」「コンポーネント」で可能です。
パターンの数を後から変更することはできますか?
パターンを作成した後でも、パターンの数を変更することができます。パターンをダブルクリックして編集モードに入り、数量を変更可能です。

Autodesk Fusionのパターンについてのまとめ

本記事では、パターンについて紹介しました。Autodesk Fusionのパターン機能を活用すれば、繰り返し作業を効率化し、時間を節約しながら精度の高い設計が可能です。

本記事で紹介した基本的な使い方や例を参考に、活用してみましょう。また、短期間で効率よく学習するのであればセミナーの受講も検討してみてください。

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