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【2026】AutoCAD MEPとは?日本語対応・価格・他ツールセットとの違いを徹底解説

AutoCADを利用しているけれど、空調・配管・電気といった設備設計にうまく対応できないとお悩みではないでしょうか。それなら、AutoCADのツールセットである「AutoCAD MEP」を導入するのがおすすめです。

そこでこの記事では、AutoCAD MEPの概要やできること、価格情報をわかりやすくまとめました。基本操作や使い方も解説しているので、活用する参考にしてみてください。

AutoCAD MEPとは?

AutoCAD MEPとは、通常のAutoCADのUIをベースに、次のような業種向けの機能がまとまったツールセットのことです。

  • 機械
  • 電気
  • 給排水衛生設備(ダクト)

通常のAutoCADと比べて、空調系に関わるHVACシステムや、建物設備の設計を効率的に行えるのが特徴です。またAutodeskの独自調査によると、MEPのツールセットを利用したことで、生産性が最大85%向上したという報告もあります。

(出典:Autodesk「AutoCADの生産性調査」

ちなみに現在は英語版のみ提供されています。
2023年版以降のバージョンは日本語に対応していないため、AutoCAD MEPは英語表記での利用が必要です。

AutoCADの導入を検討している方は、以下で見積もりを取得してみてはいかがでしょうか。

AutoCAD Plusとの違い

AutoCAD MEPは、単体で販売されている製品ではなくAutoCAD Plusというプランを契約することで利用できます。以下に、AutoCAD Plusとの位置づけをまとめました。

AutoCAD MEP AutoCAD Plus
位置づけ Plusに含まれるツールセットの1つ メインパッケージ
用途 設備設計(配管・電気・ダクト)専用 汎用設計+7種のツールを統合利用

「どちらを選ぶか」ではなく、AutoCAD Plusを導入するとMEPを利用できると覚えておきましょう。

他ツールセット(Architecture・Mechanical・Electrical)との違い

他ツールセットとの違い

AutoCAD MEPには、以下のツールセットが複合的にまとめられています。

  • Architecture(建築設計)
  • Mechanical(機械設計)
  • Electrical(電気回路設計)

それぞれのツールセットは、通常のAutoCADではカバーしきれない専門的な要件を補うために提供されています。MEPでは上記すべての便利なツールパレットを利用できるため、建築~設備設計までトータルに動く企業におすすめです。

AutoCAD MEPでできること

AutoCAD MEPは、通常のAutoCADのような図面作成だけではなく、給排水・空調・電気など設備全般の設計を効率化できる多機能ツールセットを利用できます。

ここでは、MEPに搭載されている機能を使ってできることを解説します。

  • 配管設計(給排水・ダクト・空調)
  • 電気設備設計(照明・回路)
  • 設備図面の自動更新とライブラリ活用
  • 3DモデリングとBIM連携

配管設計(給排水・ダクト・空調)

給排水管の検討図

AutoCAD MEPの最大の強みは、配管やダクトといった設備系統の設計を効率的に行えることです。

通常のAutoCADは配管をすべて手動で作成しなければならない一方、MEPでは、あらかじめ用意されている給排水・ダクト・空調設備のオブジェクトを用いながら配管設計を効率化できます。

電気設備設計(照明・回路)

電気回路のイメージ
出典:Autodesk公式サイト

AutoCAD MEPは、配管や空調の設計だけでなく、次のような機能を使って電気設備設計(照明・回路)にも対応できます。

  • 専用の電気部品シンボル
  • 回路の自動生成機能
  • 照明配置機能

照明や電気回路の設計を部品ライブラリと自動化機能を活用して短時間化できるのが魅力です。

設備図面の自動更新とライブラリ活用

AutoCAD MEPには、一部に変更が発生したとき、関連する回路図・一覧表が自動更新されるパラメトリックデザインを採用しているため、電気系統を効率的に設計できるのが魅力です。

また、合計10,500点以上の部品ライブラリが利用できるため、わざわざ形状やデザインを手作業で組み立てる必要がなくなり、一貫性のある設備図面を短時間で作成できるようになります。

3DモデリングとBIM連携

AutoCAD MEPは、次のように2D図面だけでなく3Dモデリング、そして建築・土木系の設計で用いるBIMとの連携が可能です。

  • 3Dモデル作成機能を使って計画を立体的に可視化できる
  • 干渉チェック機能で、設備同士のぶつかりを事前に発見できる

今後の公共工事や大規模プロジェクトではBIM対応が必須化しているため、早めの導入がおすすめです。同じくAutodeskから提供されているBIMソフトのRevitに興味をおもちなら、以下の記事をチェックしてみてください。

Revitの基礎を徹底解説!BIMやRevitの仕事につきたいなら基礎を3分で学ぼう

AutoCAD MEPの価格・ライセンス

AutoCAD MEPは、AutoCAD Plusというプランに含まれています。
参考として以下に、価格・ライセンス情報を整理しました。

プラン 価格(税込) 3年利用した場合の累計価格
年間プラン 243,100円/年 729,300円
月額プラン 30,800円/月 1,108,800円
Flexプラン 44,000円/100トークン
※合計24時間使用すると7トークン消費

短期用であれば月額プランやFlexプランがお得ですが、利用期間が長期になるほど年間プランのほうが安くなります。3年間使用した場合には、40万円近い金額差が生まれるため、使用期間に合わせて契約プランを選定するのがおすすめです。

また、価格情報だけでなくAutoCAD Plus自体の特徴や使えるツールセットについて詳しく知りたい方は、以下の記事がおすすめです。

【2025】AutoCAD Plusとは?AutoCADとの違いや価格・機能を紹介

AutoCAD MEPを無料で使う方法

AutoCAD MEPを無料で使いたい方は、まず以下の方法を利用できるかチェックしてみてください。

  • 公式の無料体験を利用する
  • 学生教員向けの教育ライセンスを使用する

まずAutoCAD MEPを含むAutoCAD Plusのプランには30日間の無料体験期間が設けられています。全機能をお試しで利用できるため、機能をチェックする際におすすめです。

また、学生や教員の場合には、1年契約で無料の教育ライセンスを取得できます。
AutoCAD MEPだけでなく、Autodesk製品すべてを無償で使えるため、ぜひ活用してみてください。

AutoCAD MEPを導入するメリット一覧

通常のAutoCADではなく、AutoCAD MEPのツールセットを導入するメリットを以下に整理しました。

メリット 具体的な効果
豊富な設備ライブラリがある 10,500点を超える配管・ダクト・電気の部品を使い、手作業でのモデリングを必要最小限に抑えられる
設計精度を向上できる 配管やダクトの位置合わせ機能が搭載されているほか、パラメトリックデザインが採用されているため、ケアレスミスを防止できる
設計のワークフローを最適化できる パレットやリボンが分野別に用意されているため、作業効率の向上を実現できる

たとえば、豊富な設備ライブラリでモデリング作業を省力化し、位置合わせやパラメトリックデザインで精度を確保できるのが魅力です。また、ワークフローを最適化すれば、すべて人力で作業をするときよりも作業スピードが向上し、設計品質の安定と時間削減を両立できます。

AutoCAD MEPの操作方法・使い方

AutoCAD MEPは英語表記がベースであるため、操作方法や使い方に迷う方もいます。

そこでここでは、基本的な使い方を理解する参考として、以下に示す2つの項目の操作方法をまとめました。

  • ツールパレット・リボンの操作方法
  • 配管の位置合わせ・ダクト作成

ツールパレット・リボンの操作方法

AutoCAD MEPのツールパレット

AutoCAD MEPのツールパレットは「View>Palettes」にあるTool Palettesをクリックすることで専用ウィンドウが表示されます。

使いたいツールパレットの部品を選択するだけで、図面上にデータを挿入可能です。
また、挿入した部品を選択して三角マークをクリックすれば、部品のバリエーションを変更できます。

部品形状の調整

豊富な部品が用意されているので、規格を合わせながら設計を進めましょう。

配管の位置合わせ・ダクト作成

配管の位置合わせ
出典:Autodesk公式サイト

AutoCAD MEPで配管の位置合わせをする際には、プロパティを開いてPlacementにある「上部」や「下部」を基準として設定する(11/32など)だけで、簡単に整列が可能です。

図面を扱う際には、配管の位置ズレなどが起こるケースも少なくありません。
対してAutoCAD MEPを使えば、微妙なズレも簡単な作業だけで調整できます。

またAutoCAD MEPの使い方をすぐに確認したいなら、まずは無料体験版からスタートするのがおすすめです。以下より無料体験版を導入してみてはいかがでしょうか。

おすすめのAutoCAD無料オンラインセミナー

AutoCAD×AI無料オンラインセミナー

AutoCADMEPを操作する前に、AutoCADの最新AI機能を知っておきたいという方は、こちらの無料オンラインセミナーで学ぶのがおすすめです。こちらのセミナーでは、Autodesk AIを含む生成AIを活用し、機械設計における自動設計例や、過去図面を自動でCAD化する未来の展望やなどを解説します。

また、現在実践できる汎用機能の活用術や、AutoCADのデータ管理のコツも学べるので、最先端の技術動向を知り、業務への応用を考える方には絶好の機会といえるでしょう。

自宅や会社などどこからでも参加可能で、45分という負担なく参加できる受講時間なので、忙しい方にもぴったりです。

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日時2026年1月22日(木) 11:00~11:45
価格無料
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AutoCAD MEPについてよくある質問

AutoCAD MEPについて、エンジニアなどから多いよくある質問をまとめました。

AutoCAD MEPとは何ですか?
AutoCAD MEPは、Autodesk社が提供する建築設備設計専用のツールセットです。給排水・空調・電気設備に特化したライブラリと自動化機能を備えており、標準AutoCADよりも効率的に設備図面を作成できます。
AutoCAD MEPとBIMソフト(Revit)どちらを選ぶべき?
中小規模の設備設計ならAutoCAD MEP、大規模かつBIM必須案件ならRevitを選ぶのが一般的です。なかでもAutoCAD MEPは2D・3D設備図面の作成や施工図修正に強く、既存のAutoCAD環境で効率化を図りたい場合に役立ちます。
AutoCAD MEPは日本語で使えますか?
AutoCAD MEPは日本語に対応していません。英語・中国語などにのみ対応しており、日本語化できるのは2023年バージョンまでとなっています。操作ガイドなどは少ないため、サポートを利用しながら内容を理解することが大切です。

AutoCAD MEPについてまとめ

AutoCAD MEPは、標準のAutoCADに設備設計専用の機能を加えられる便利なツールセットです。配管・ダクト・電気設備の設計を効率化できるのはもちろん、図面の自動更新やBIM連携などにも対応するため、設計業務全体のベースアップが可能です。

なお、AutoCAD MEPはAutoCAD Plusというプランのひとつとして利用できます。
設備設計業務を効率化したい方は、AutoCAD MEPの活用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

AutoCAD MEPのアイキャッチ
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