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3Dプリンターでおすすめのメーカー7社を紹介!選び方やコツを徹底解説

3Dプリンターは、手軽に自分が設計したモデルを手軽に作れてしまう画期的な装置です。
近年では、通販サイトでも3Dプリンターの購入ができるようになり、3Dプリンターへの注目が集まっています。
家庭用と業務用があり、多種多様な使い方が可能です。
今回は、3Dプリンターを開発するメーカー5社を紹介します。「3Dプリンターを購入したいが、選び方がわからない人」や「3Dプリンターの購入で失敗したくない人」に必見の記事です。
ぜひ最後まで読んでください。

3Dプリンターとは?

3Dプリンターとは

3Dプリンターとは、3Dのデータをダウンロードして、データ通りに造形する装置です。
紙の印刷機のように、気軽に印刷ができ、大きいサイズでも小さいサイズでも正確に作れます。
3Dプリンターのメカニズムは、何もない空間に立体モデルの断面図を積層し、データに沿って完成させていきます。
3Dプリンター一つをとっても、様々な種類があり、中には金属が造形できる3Dプリンターもあります。
金属を使って造形する方式を使っており、小さな部品や加工が難しい形の造形に向いています。

3Dプリンターの選び方

3Dプリンターの選び方

3Dプリンターは、家庭用や業務用など多種多様な使い方があります。3Dプリンターの選び方は5つあります。

  1. 用途で選ぶ
  2. 価格で選ぶ
  3. 完成したときの見た目で選ぶ
  4. 3Dプリンターで作る完成物の大きさで選ぶ
  5. 3Dプリンターの造形方式で選ぶ
  6. 購入後のサポート体制で選ぶ

1.用途で選ぶ

用途で選ぶ

3Dプリンターには様々な使い方があります。使い方の一例としては以下のとおりです。

  • 試作
  • 製品の製作、実験用の模型製作
  • 趣味

自分が3Dプリンターを使う目的から選ぶ装置を決めます。
例えばプロダクトの製作に向いている装置は、Markforged(マークフォージド)社の3Dプリンターがおすすめです。
独自の造形方法でアルミ合金に近い強度を持った造形が可能だからです。
他にも自分がどのような目的で3Dプリンターを使うのか事前に確認しましょう。                               

2.価格で選ぶ

「できる限り安く使いたい」や「手軽に3Dプリンターを始めたいけど、性能が良いものを使いたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
3Dプリンターはまだ発展途上な部分も多いため、家庭用品でも一部の製品は30万円以上をかかることも。
「高い買い物をしたが、全く納得ができるものが造形できなかった。」というようになれば、お金の無駄です。
そのため初心者の方は、安めの装置を買って3Dプリンターに慣れることから始めましょう。
また業務用の場合でも最初は安い装置から導入がおすすめです。
最初は低い設備投資で行うと、投資のリスクを抑えられるからです。

3.完成したときの見た目で選ぶ

3Dプリンターといっても、装置によって見た目に大きな違いがあります。
3Dプリンターで表面がなめらかなものを作りたい方はいるのではないでしょうか?
とくにアクセサリーやフィギュア、肌に触れるものを作りたい方は高精度な装置がおすすめ。
おすすめの装置は、Formlabs社が販売している、Form3+です。
Form3+
引用:Formlabs公式サイト
FDM方式を採用しており、積層跡が目立たないように造形が可能です。
前モデルのForm2から改善を加え、より微細で細かな造形が出来ます。

4.3Dプリンターで作る完成物の大きさで選ぶ

3Dプリンターでは、装置によって造形できるサイズに限界があります。
造形するサイズが大きければ大きいほど、造形に時間がかかってしまうからです。
また造形中に失敗してしまうと、最初からやり直しになってしまいます。
大きな造形を検討されている方は、造形が失敗しにくい装置を選ばなければなりません。
おすすめの装置は、Tiertime社が販売している、UP 300です。
UP 300 3Dプリンターセット
引用:Tiertime社公式サイト
3Dプリントの品質に大きな影響を与えるプレートにガラス素材を使っています。
このため造形物とプレートの接地部分がなめらかになり、造形後に簡単に取り外しやすくなります。
UP 300の最大造形サイズは255✕205✕255mmです。

5.3Dプリンターの造形方式で選ぶ

安い3Dプリンター

3Dプリンターの造形方式は以下の5つが挙げられます。

  1. FDM方式
  2. インクジェット方式
  3. 光造形方式
  4. インクジェット粉末積層方式
  5. 粉末焼結積層方式

1.FDM方式

FDM方式は、アメリカのStratasys社が開発した方式です。
現在3Dプリンターの中で最も多く使われている方式です。
熱で溶かした樹脂を装置の先端から押し出し、ソフトクリーム製造機のような形で造形します。
FDM方式のメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・強度・耐熱
・多様な素材が使用可能
・高精度な造形
・金属が使えない
・見た目が悪い

2.インクジェット方式

インクジェット方式は、造形するための材料を噴射し、それに対して光を当てながら層を積み重ねていく方式です。
2Dプリンターに印刷方式が似ていることからインクジェット方式と命名されています。
インクジェットの強みは以下の2つです。

メリット デメリット
・高精度な造形物を製作可能
・塗装加工が不要
・FDM方式に比べて耐久性が低い
・太陽光の紫外線で劣化がしやすい

3.光造形方式

光造形方式
引用:リコー公式ページ

光造形方式は、液体状の光硬化樹脂を用いて造形します。
最も古くから使われる方式で、今でも多くの企業が装置に搭載しています。
光造形方式のメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・きめ細かい造形が可能
・装置が安価
・産業用の装置は高額
・紫外線に弱い
・大型の造形には向かない

4.インクジェット粉末積層方式

インクジェット粉末積層方式
引用:リコー公式ページ
インクジェット粉末積層方式は、材料に接着剤を配置し、硬化させていく方式です。
接着剤を用いることで、カラーでの造形が可能です。

メリット デメリット
・装置の設置が簡単
・金属や樹脂などを幅広い材料が使える
・造形物の強度が低い

5.粉末焼結積層方式

粉末焼結積層方式
引用:リコー公式ページ

粉末焼結積層方式は、粉末状の材料を加熱し、焼結させることで印刷する方式です。
主に工業機器の部品や医療用プラントに使われています。

メリット デメリット
・サポート材なしで大きな造形物の作成が可能 ・設備が非常に高価

・造形物の表面が粗い

6.購入後のサポート体制で選ぶ

頻繁に3Dプリンターを使う方は、サポート体制も確認しましょう。
サポート体制で確認するべき項目は以下のとおりです。

  • 無償修理かどうか(有償であれば価格の確認)
  • 保証期間
  • エラーなどのトラブル対応
  • 技術的な相談対応
  • 修理時の代替機貸出

特に業務用で3Dプリンターを使う方や頻繁に使用する方は、必ず確認しましょう。

おすすめの3Dプリンターメーカー7選

おすすめの3Dプリンターメーカー
引用:stratasyskous公式ページ

おすすめの3Dプリンターメーカーは以下のとおりです。

  • Stratasys(ストラタシス)
  • 3D Systems
  • HP
  • 武藤工業
  • キーエンス
  • DMG森精機

Stratasys(ストラタシス)

Stratasys(ストラタシス)
引用:
stratasyskous公式ページ

Stratasys(ストラタシス)は、3Dプリンターで世界シェアNo.1の企業です。
1988年から販売を開始し、販売実績を伸ばしてきました。
現在では、FDM特許が切れたため、FDM式の3Dプリンターの低価格化が進んでいます。
業務用中型から大型機の製造を得意としており、3Dプリンターで量産したい方にオススメ。

3D Systems

3D Systems
引用:
3D Systems公式ページ

Stratasysと双璧をなすのが、3D Systemsです。
両社だけで3Dプリンターのシェアは7割も占めています。
世界初の3Dプリンターとして当時は注目を集め、今では多数の商品を展開。
得意な造形方式としては、光造形や金属、樹脂が挙げられます。
業務用に力を入れており、小型の装置から大型までの装置がラインナップされています。
多くの代理店が日本にあり、トラブルがあった際のサポート体制も万全です。

Markforged

Markforged
引用:
Markforged公式ページ

Markforgedは、世界で唯一カーボンファイバーを使って造形できる技術を持つ会社です。
MARK TWOとMARK X7があり、MARK TWOはかなり小さい装置です。
MARK TWOは、個人でも導入がしやすくおすすめ。
現在カーボンファイバー3Dプリンターの需要も高く、代理店間での競争も激しくなっています。
顧客獲得のために各社がサポート体制を充実させています。

EOS

1989年にドイツで設立された金属粉末を用いた3Dプリンターメーカーです。
世界で最も高いシェアを持ち、世界中で使われています。
金属を焼結させて造形物を作成するため、大きな製品の開発が可能です。
そのためEOSの製品をDB、ドイツ鉄道など重工業の企業が使っています。
注意点としては、製品価格が非常に高価で簡単には導入ができません。
ある程度3Dプリンターを運用して生きた企業に向いている製品です。

SLMソリューションズ

1863年創業のSLMソリューションズは、金属3Dプリンターで世界シェアが高いです。
日本にも代理店があり、現在は愛知産業が正規販売店として日本のお客様に対応しています。
最新のNXG XII 600は、600mm四方の大型の造形物の制作も可能です。
この装置は、今後ロケットや飛行機など重工業を中心に使われていくと想定されています。

武藤工業

武藤工業
引用:
武藤工業公式ページ

低価格で3Dプリンターの購入を考えている方は、武藤工業がおすすめです。
造形方式はFDMと光造形の2種類を展開。
22万円から購入ができ、3Dプリンター初心者でも使いやすいのが特徴です。
また武藤工業は日系企業のため、サポートも安心できます。

キーエンス

キーエンス
引用:
キーエンス公式ページ

キーエンスの3Dプリンターは、小型で手軽に導入ができるのが強みです。
造形に使われる材料は、UV硬化アクリル樹脂とシリコーンゴムです。
2種類の材料を使い分けられるため、低価格な材料と耐熱に耐えられる材料を適宜使い分けられます。
また国内で唯一のインクジェット方式を採用していることも特徴です。
試作開発を考えているメーカーに特に好評で、15μmという高精度な造形ができます。
2つの材料を使うことで、高精度でありながら高い耐久性も実現しています。

DMG森精機

DMG森精機
引用:
DMG森精機公式ページ

DMG森精機は、1948年創業された歴史のある企業です。
DMG森精機では、「LASETEC」というシリーズを展開。
1台の機械でレーザー金属積層造形とミーリング加工が可能で、医療や航空などさまざまな分野で活用したい方におすすめです。
国内だけでなく、海外にも販売の拠点を持っています。
工作機械でできた販路を活用して、世界シェアの拡大を狙っています。
DMG森精機は、国内の3Dプリンターメーカーの中でも、商品が多彩です。

XYZprinting

2012年に台湾で設立された発展途上の企業です。
現在では、家庭用向けへの製品の販売を強化しており、価格.comでは、ダヴィンチシリーズが人気を博しています。
価格も2万円台から購入ができ、初めて3Dプリンターを使ってみたい方におすすめです。
使える材料も多種多様のため、購入するときはぜひ御覧ください。

おすすめの3Dプリンターメーカーまとめ

おすすめの3Dプリンターメーカーまとめ
今回は3Dプリンターのメーカーについて解説しました。
多種多様な用途で使われており、活用される業界が今後も広がると考えられています。
購入する前は、目的や予算、どのように造形したいのか、完成度など事前に把握しましょう。
今後3Dプリンターの購入を検討されている方はぜひ当記事を参考にしてください。
3Dプリンターを使ってさまざまなものを作って楽しんでください。

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