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汎用材料が使用できる新しい産業用3Dプリンターを開発へ!

こんにちは!Chisatoです。
本日のtopicsは、セイコーエプソン株式会社が開発した新しい産業用3Dプリンターをご紹介します。

セイコーエプソン株式会社は、独自技術により、さまざまなサイズや機能の工業部品を、汎用的な材料を使いながら、精度と強度を高いレベルで生産できる、新しい産業用3Dプリンターを開発しました。これにより、最終製品向けの部品生産など3Dプリンターの対象用途を大幅に広げ、多品種生産に対応するマスカスタマイゼーションの推進に貢献します。

今回開発した産業用3Dプリンターは、2022年3月9日から東京ビッグサイトで行われる2022国際ロボット展のエプソンブースで展示されます。

産業用3Dプリンター本体(左)とフラットスクリュによる造形(右)

これまでの産業用3Dプリンター

3Dプリンターは、少量多品種を短納期で生産できる特徴があり、各社、さまざまな産業用3Dプリンターの開発や市場投入を進めており、今後、市場の急拡大が予想されています。しかし、従来の産業用3Dプリンターは、専用の特殊な造形材料を使用する必要があり、また精度と強度を両立させた造形物の生産が困難であったため、最終製品向けの工業部品への活用は限定的でした。

セイコーエプソン社の産業3Dプリンター概要

今回、エプソンが開発した3Dプリンターは、エプソンの小型射出成形機に搭載されているインラインスクリュをフラット化した技術であるフラットスクリュによる独自の材料押出方式を採用したことで、一般的に価格が安く入手しやすいペレット材(樹脂・金属)、環境に配慮したバイオマスペレット材、高い耐熱性を実現できるPEEK材など、さまざまな汎用的な材料を使用できることが特長です。
さらにヘッド内の圧力制御や造形速度と連動したバルブ調整により、材料の射出量を精密に制御するとともに、部品の強度を出す際に課題となる造形面の温度制御も独自機構により繊細に管理することで、造形部品の精度と強度の両立を実現しました。
このように汎用材料で造形物の精度と強度を両立したことで、最終製品向けの工業部品への展開が実現しやすい仕様となり、お客様の個々のニーズにあわせた多品種部品をより高品質・短納期・低コストで生産するマスカスタマイゼーションの推進に貢献します。

 

工業部品として使用できる精度・強度を持った部品の生産を実現する、セイコーエプソン社の新しい産業用3Dプリンターに注目です!

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