こんにちは！Chisatoです。
本日のtopicsは、ブラザー工業株式会社が発売予定の「M200X3」「M300X3」をご紹介します。
ブラザー工業株式会社は、対象加工物範囲を広げ、省人化にも対応した小型複合加工機 SPEEDIO（スピーディオ） 「M200X3」「M300X3」を9月16日より発売します。
＜製品名＞
コンパクトマシニングセンタ SPEEDIO 「M200X3」「M300X3」
＜標準価格＞
M200X3 ：1,110万円（税抜）
M300X3 ：1,300万円（税抜）
ブラザー工業は、小型CNC工作機械を1985年から発売しており、 2013年にはブラザー初の旋削機能を搭載した量産部品加工向けの小型複合加工機「M140X1」を発売、2016年には加工能力を向上させた「M140X2」を発売しました。
今回、新たに発売する「M200X3」はこれらの後継機で、ローディングシステム「BV7-870」の取り付けを可能とし省人化の要望に応えたモデルです。
また、「M300X3」は、鉄系ワークやアルミの大径ワークに対応するため、加工エリアを拡大して旋削トルクもアップすることで、加工可能なワークが広がっています。自動車部品、二輪車部品、一般機械部品の量産加工分野において、旋削加工とマシニング加工が必要なワークを1台で工程集約することによる生産効率向上の実現と、設備投資（設備費、設置面積）削減に貢献します。
●複合加工機
自動車部品や二輪車部品、一般機器の部品は、丸い形状のワークも多く、金属などを削って加工する方法である旋盤加工機とマシニング加工機が使用されていますが、M200X3およびM300X3は、旋削加工とマシニング加工を1台で可能にする複合加工機です。
●工程集約
M200X3およびM300X3は旋削加工からマシニング加工機へのワークの付け替えが不要なため、ハンドリング時間を削減できます。
また、加工機を２台用意する必要がなくなるため、設備投資額と機械設置面積を抑えることも可能です。
品質面では、ワンチャッキング旋削工程とマシニング工程を行うため、次工程の機械への載せ替え時のチャッキングに伴う位置精度の誤差が発生せず、加工精度が向上します。
■ SPEEDIO M200X3 / M300X3の特長
【 M200X3 】
・BV7-870の取り付けで工程集約を省人化
M200X3は、工場における急速な省人化需要の増加に対応するSPEEDIO専用オプションのローディングシステムBV7-870の取り付けを可能にしました。
一度の作業で旋削加工とマシニング加工ができることから、省人化のために機械間にロボットを設置する場合、、立ち上げ工数が削減できます。
さらにBV-7-870は、機械側面に一体で設置されるため、省スペース化も実現します。
【 M300X3 】
・加工範囲を大幅に拡大
従来モデルに比べ、ワークを搭載するテーブルのサイズが大きくなり、さらに切削トルクをアップしたことで、鉄やアルミの大径ワークに対応でき、加工ワークの範囲を大幅に拡大しました。
・加工エリア
Ｘ移動量を300mm（従来モデル200mm）、治具エリアをφ350mm Ｘ 350mm（従来モデル Φ300mm X 300mm）に拡大し、より大きなワークの加工が行えます。
・切削能力
旋削トルクを最大102Nm（従来モデル55Nm）に向上、鉄の大型ワークの旋削加工にも対応可能です。
【M300X3/M200X3共通 】
・C軸のクランプ力アップ、加工能力の向上
Ｃ軸（旋削軸）クランプ力を、構造を最適化したことにより両モデルとも約２倍（従来モデル比）に強化し、保持力を向上させました。Ｃ軸回転方向に負荷のかかる加工において、より高い加工条件が設定可能となり、生産効率を向上させることができます。
また、A軸クランプ機構（オプション）により、傾斜軸（Ａ軸）保持力を向上させ、負荷のかかる加工においても、高い加工能力を発揮します。また、旋削加工時においても、安定した回転と振動の低減を実現し、加工精度が向上します。
・クランプ力（C軸）
M200X3は345Ｎｍ、M300X3は400Ｎｍ（従来モデル180Nm）にアップし、負荷のかかる加工にも対応可能です。
・クランプ力（Ａ軸）
両モデルとも507Nm（従来は400Nm）にアップし、加工精度が向上しています。
対象加工物範囲を拡大し、省人化にも対応する、SPEEDIO「M200X3」「M300X3」に注目です！
