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Windchillの価格はいくら?ライセンスやオプション別に詳しく紹介・他製品との比較も

「Windchill(ウィンチル)」とは、PLM(Product Lifecycle Management)ソリューションと呼ばれる、製品ライフサイクル管理ソフトウエアの一種です。
「Windchill」の導入によって、開発力の強化や業務の効率化が期待できます。

今回は「Windchill」の価格について、コストパフォーマンスや他製品との価格比較など、さまざまな方向から解説します。

ライセンスやオプションで変わるWindchillの価格

ライセンスやオプションで変わるWindchillの価格

「Windchill」は、アメリカにあるPTC社(Parametric Technology Corporation、日本法人は「PTCジャパン株式会社」)が開発・販売しているPLMソリューションの1つです。
PTC社のPLMソリューションは、5つの主力商品で構成されており、Windchillはその一端を担っています。PLMソリューションにおいてWindchillが担う役割は次の通りです。

PDMとプロセス管理 CADデータ・ドキュメント・製品構成・変更・プロジェクト・要件などの管理
品質管理 信頼性分析・是正処置・予防処置など

Windchillの基本価格は取得するライセンスによって変化します。

WindchillのPLMソフトの詳細はこちら

ライセンスは3種類

Windchillには、以下の3種類のライセンスが存在しています。

  • Base
  • Advance
  • Premium

それぞれの価格は以下からご確認ください。

Windchillの価格はこちらから

ただし、Windchillの販売価格は、各販売パートナーにより決定されるため、必ずしもこの限りではありません。

オプションや追加機能で価格は変わる

Windchillの価格は追加機能の付加によっても変動します。

CADにCero製品を付加する場合「Windchill Creo Data Management & Visualization」がオプションとして追加されます。Cero以外のCADを用いる場合は「Windchill Multi-MCAD Data Management & Visualization」が追加されます。

Windchillは各販売パートナーによって提供されます。
ソフトウェアのサポートとメンテナンスに関する費用は、それぞれのパートナーが、オプションの販売価格に含めて回収します。
そのため、一律にオプションや追加機能の価格を示すことはできません。

なお、特定の業界や企業のニーズに合わせてオプションがカスタマイズされた場合、さらにカスタマイズに関する費用が価格に影響を与えることがあります。

Windchillの価格はお見積りから

Windchillと他製品3点と価格を比較!

Windchillと他製品3点と価格を比較

以下ではPLMソリューションに関する製品を3点紹介します。
それぞれのPLMソリューションの特徴を解説した上で、Windchillとの価格を比較しました。
PLMソリューション選びの参考にしてください。

FullWEB-PDMクラウド版(株式会社コネクテッド)

FullWEB-PDMクラウド版は、リーズナブルな価格を売りにしているPDM / PLMのソフトウエアです。設計成果物の管理をしたいのであれば、製品ライフサイクル管理ソフトウエアにPLMソリューションを用いる必要はありません。
PDMを主体にしたソフトウエアでも十分満足できる結果が得られるでしょう。

FullWEB-PDMは、稼働・導入実績が多く、安心できるソフトウエアとして人気です。
継続的なバージョンアップにも対応しているので、最新のOSへの切り替えで困ることもありません。自社でのカスタマイズも可能です。
きめが細かいサポートを受けることもできるので、はじめてPLMソリューションを導入する企業におすすめです。

FullWEB-PDMクラウド版を最小構成要件で導入する場合は、以下になります。

価格
FullWEB-PDMクラウド版 17,000円/月
サーバ使用料 120,000円
クライアント使用料 50,000円(最小構成)

FullWEB-PDMクラウド版の導入にあたっては初期費用の存在を忘れないようにしてください。
初期費用には、サーバ立ち上げ設定費用が200,000円かかります。

Delogue PLM(Delogue.com ApS)

デンマークのコペンハーゲンに本社をもつ企業が開発および販売をしているPLMソリューションです。サプライチェーン全体の透明性を確保し、データや情報へのアクセスをしやすくすることを主目的に作られています。
このPLMソリューションを導入すれば、効率的なワークフローを実現し、製品開発から市場投入までの時間を短縮させることが期待できます。

ライセンスは2種類です。

価格/月 ※1ユーロ150円
Essentials 139ユーロ(20,850円)
Professional 189ユーロ(28,350円)

Enterpriseに申し込む場合は、Delogue.com ApSに連絡をしてください。
なお、Delogue PLMは日本の環境のサポートがなされていないので、利用する際には注意が必要です。

Obbligato(日本電気株式会社)

Obbligatoは、使いやすいと評判が高い、国産のPLMソリューション製品です。
柔軟な使い方ができるプラットフォームに、強力なBOM(部品表)およびBOP(部品工程表)管理機能が備わっています。
幅広い技術情報を統合的に管理できるため、製品情報共有の基盤として役立つでしょう。

Obbligatoは日本製のため、日本人スタッフが多い国内産業では、扱いやすさの面で群を抜いています。そのため、国内のさまざまな業種の企業で用いられており、国内のPLMソリューション製品ではトップシェアです。
使い勝手のよいPLMソリューションを探している場合におすすめです。

価格
Obbligato(最小構成要件) 300万円以上
Obbligato for SaaS 初期費用:240万円
16万円/月

ただし、正確な導入費用については公開されていませんので、費用の目安が知りたい場合には、問い合わせをする必要があります。

Windchillの価格はどう評価されている?

Windchillの価格はどう評価されている?

口コミを見るに、Windchillは性能が高く評価されていることがわかります。
ですが、一方で「使いにくい」「代替品がほしい」といった意見も見られます。

価格の面では、カスタマイズの難易度が高く外部委託をせざるを得ないのに、その「費用が非常に高額」であることに不満を漏らす声が少なくありません。
Windchillに対しての「使いにくい」という意見の裏側には「費用が高くてカスタマイズができない」という意見が含まれていると考えられます。実際に「効果が明確に見込めない限り(費用が高くて)カスタマイズに出せない」という意見が存在しています。

Windchillが選ばれる理由

なぜ費用が高くカスタマイズがしづらいにもかかわらず、多くの企業がWindchillを使い続けるのでしょうか。

その理由としては「代替品」が少ないことが挙げられます。
2024年時点では、Windchill以上のソフトウエアが見つからず、妥協的にWindchillを使用している企業が少なくないようです。

加えて、PLMソリューションは導入に高額な費用がかかることが一般的です。
しかし口コミにおいても、Windchillの年間費用について不満を漏らす声はありませんでした

WindchillからほかのPLMソリューションに移行する場合には、トレーニング・データ移行・カスタマイズなどで余計に費用が発生します。
さらに、システムに関する経験やノウハウなどの蓄積を放棄しなければなりません。
そのため、別のソリューションに移行することで発生するコストやリスクを負うぐらいなら、そのままWindchillを使った方がコストパフォーマンスが良いと判断した企業は少なくないと考えられます。

WindchillのPLMソフトはこちら

Windchillの価格はいくら?まとめ

「Windchill」は、優れたシステムに定評があるPLMソリューションです。

おおむね高く評価されていますが、一部で「使いにくい」という声があります。
その理由には、高額なカスタマイズ費用に対する不満があるようです。
しかし、他の製品と比べて「Windchill」の基本的な利用料は高くないだろうといえます。
そのため、カスタマイズへの不満を感じながらも「Windchill」の利用を続けている企業が多いようです。

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