ゲーム開発するにあたって、Unityは押さえておくべきツールです。
Unityは世界でもトップクラスのシェアと人気があり、今までゲーム開発の経験がない初心者でも利用しやすいのが魅力です。
本記事では、Unityについて学習する初心者のために押さえておくと良いポイントについて解説しています。ぜひ参考にしてください。
Unityが初心者におすすめの理由
Unityはユニティ・テクノロジーズ社が提供しているゲームエンジンで、ゲーム開発のために必要な描画やサウンド再生・作成ツールなどが利用できます。
多くの人に親しまれているRPGや位置情報ゲームは、Unityで作られました。
Unityをマスターすることがおすすめな理由は次のとおりです。
- 無料で利用できる
- ノンプログラミングでゲーム開発が可能
- 日本語対応できる
- 中学生からでも学べる
- 有名なゲームもUnityが使われている
詳しくみていきましょう。
無料で利用できる
Unityは、パソコンとインターネットに接続すれば、誰でも無料で利用できるため、初心者におすすめです。
本格的にゲーム開発するためにはお金もかかりますが、Unityを利用することで、初期費用をあまりかけることなくゲーム開発に関する勉強ができます。
ノンプログラミングでゲーム開発が可能
Unityの特徴は、ノンプログラミングでゲームが作れるところです。
全くプログラムやコードに関する知識がなくても、ゲーム開発ができます。
マウスのドラッグアンドドロップなど直感的に操作できるため、初心者でも作りやすいでしょう。
キャラの細かな動きなど複雑な設定をする場合には、C言語系の知識が必要です。
Unityと関連するプログラミング言語を同時並行で学習すれば、より上達が早くなるでしょう。
日本語対応できる
ゲームツールの中には、英語にしか対応していないものもあります。
語学力にあまり自身のない人は、内容の理解に時間がかかるかもしれません。
Unityは日本語にも対応しているので、語学に自信がない人でもスムーズに作業できるでしょう。
開発環境だけでなく、関連資料も日本語対応しているので英語に自信がない人にもおすすめです。
中学生からでも学べる
Unityは基本的に誰でも始められるのもおすすめの理由の一つです。
プログラミングの基礎知識と、3D空間に関する理解があれば始められます。
中学生くらいでもUnityを使いこなしている人もいるようです。
小学生でもやろうと思えばできるかもしれません。
実際オンラインレッスンで小学生が授業を受けているケースもありました。
表示が一部英語のところもあるので、少しハードルが高いかもしれません。
有名なゲームもUnityが使われている
Unityはマルチプラットフォームに対応しているのも、おすすめの理由の一つです。
一度にさまざまなハードウェアに対応したゲーム開発が可能です。
Unityを利用して、ポケモンGOやどうぶつの森、ウマ娘、アイドルマスター、ドラゴンクエストウォークといったように人気シリーズのゲーム開発された実績もあります。
ゲームエンジンの利用シェアに関する調査によると、Unityが7割超を占めたというデータもあります。ゲーム関係の仕事をしたい方は、Unityの使い方をマスターしましょう。
初心者におすすめのUnityの始め方について解説
Unityをこれから本格的に勉強したいと思っている人のために、Unityを始める際のポイントについて解説します。次の手順で始めましょう。
- 開発環境を準備
- Unityをインストール
- Unity Hubをダウンロード
①開発環境を準備
Unityは手軽に始められますが、いろいろなゲームが開発できるように開発環境を準備すると良いでしょう。
まず、おすすめなのがVisual Studio Tools for Unityの導入です。
マイクロソフト社の提供しているもので、Visual Studioの拡張機能になります。
Unity C#スクリプトの記述やデバッグ、Unityプロジェクトの操作を強化するような機能がパッケージになっています。Unityの利便性向上のためにおすすめのツールです。
おすすめのプログラミング言語
Unityはプログラミングなしでも簡単なゲームであれば開発することも可能です。
プログラミング言語をマスターすると、複雑な動きも作りやすくなるでしょう。
そこでおすすめなのが、C#です。C#は多種多様なゲーム開発に対応できます。
基礎知識を身につけるだけでも、幅広いジャンルのゲーム開発がしやすくなるでしょう。
Visual Studio Tools for UnityもC#との親和性が高いところも、マスターしたほうが良い理由の一つです。
②Unityをインストールする
Unityを実際にインストールしましょう。Unityの公式サイトからダウンロードできます。
ダウンロードとインストールは画面に指示に従って作業を進めるだけなので、それほど難しくないでしょう。
インストールできたら、Unityを起動させます。
スムーズに作業できるように、日本語設定しておきましょう。
③Unity Hubをダウンロードする
「Unity Hub」と呼ばれるバージョン管理ツールをダウンロードします。
Unity HubをインストールするとUnity一覧が表示されます。
- Unity一覧に日本語を追加したいバージョンを見つける
- 「…」という箇所をクリック
- 「モジュールを加える」を選択
- 「日本語」のボックスにチェックし「実行」をクリック
- インストールしたら、Unityのプロジェクトを立ち上げる
- Windowsであれば「Edit」、Macユーザーなら「Unity」をクリック
- 「Preferences」→「Japanese」の順番に選択
これで日本語で表示されるでしょう。
初心者が覚えておくべきUnity用語
用語 | 意味 |
ヒエラルキー | その時点で作成しているシーンのゲームオブジェクト一覧が表示される機能 |
シーン | オブジェクトを操作してレイアウトするための画面 |
インスペクター | オブジェクトの色や位置を変更するための機能 |
プロジェクト | プロジェクトの全体的な構成を確認するための画面 |
Unityでゲーム開発するにあたって、画面上に表示される主な用語の意味を把握しておきましょう。
ヒエラルキー
まずは「ヒエラルキー」です。
その時点で作成しているシーンのゲームオブジェクト一覧が表示される機能です。
新たにオブジェクトを作成する際に操作する画面になるので、覚えておきましょう。
シーン
「シーン」は、オブジェクトを操作してレイアウトするための画面を指します。
オブジェクトを移動させる際に使用する画面になります。
インスペクター
「インスペクター」はオブジェクトの色や位置を変更するための機能です。
また、のちにオブジェクトの規定値を変更したり、新しいアクションをつけたりする際にも使用します。
プロジェクト
「プロジェクト」は、その名の通りでプロジェクトの全体的な構成を確認するための画面です。
これらの画面を使いながらゲーム開発を進めていく形になるので、以上の名称は早い段階に覚えておくと良いでしょう。
UnityでCubeを作ろう
Unityを使うために必要な事柄の分かったところで、具体的な使い方について見ていきましょう。
まずは、Cubeの作り方をマスターすることです。
ゲーム開発するためには、さまざまな形のオブジェクトを作らなければなりません。
その中でも四角形の3DオブジェクトのことをCubeと言います。
ヒエラルキーの中から選択する
Cubeを作るためには、
- 「ヒエラルキー」の中の「3D Object」を選択
- 「Cube」というメニューが表示されるので、クリック
これで、ヒエラルキー内部にCubeが追加されます。
こちらにカーソルを合わせてダブルクリックすれば、シーンの中に対象のCubeが表示されるでしょう。
Cubeを動かすには?
ヒエラルキーで対象のCubeを選択し、マウスでドラッグすれば、Cubeを自由に動かせます。
ドラッグのほかにもクリックすることで、視点の位置が変更できます。
トランスフォームツールを使用する
Unityを使いこなすために、初心者がマスターしてほしいこととして「トランスフォームツール」があります。トランスフォームツールはゲームオブジェクトの位置や回転・大きさをシーンの中で変更できる機能のことです。
- 位置は「Position」
- 回転は「Rotation」
- 大きさは「Scale」
です。それぞれの数値を変更することで、位置や回転、大きさなどを自由に変更できます。
プロジェクトを新規作成する
Unityでは特定のゲームを作る中での総合的なプロジェクトを指すものです。
そのゲームを構成するにあたってのさまざまなデータが含まれます。
オブジェクトのデータはもちろんのこと、ソースコードやサウンドデータなどもプロジェクトの中に内包されています。
プロジェクトの新規作成方法
プロジェクトの新規作成方法は以下になります。
- 「ファイル」を選択
- 「新しいプロジェクト」というメニューをクリック
対象のプロジェクトの名称を設定し、格納するフォルダも決めておきましょう。
また使用するオブジェクトを2Dと3Dのいずれか選択することで、新規プロジェクトが立ち上がります。
Unityの初心者まとめ
Unityはゲーム開発してみたいと思っている人であれば、その使い方をマスターしてほしいツールです。世界中で使用されていて、人気のゲームもUnityで作られたケースも決して少なくありません。
また、個人で使用する場合、無料で始められるのもおすすめポイントです。
中学生でも使いこなせている人もいるので、難易度も決して高くありません。
Unityは人気のため、書籍やサイトなども充実しています。
このような資料を参照しながら学習を進めていけば、初心者でも独学でマスターできるでしょう。
自作のゲームを作ってみたい方はぜひセミナーを受講してみてください。
