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産業系のIoT(IIoT)プラットフォーム、ThingWorxとは

googleホームやAlexaなど家庭用のIoTデバイスが話題になり、「IoTプラットフォーム」という言葉もよく聞かれるようになりました。
IoTと聞くと電気を消したりテレビをつけたり…と家庭用のイメージが強いですが、産業用のIoT(IIoT)も着々と進化し続けています。製造業もIoT(IIoT)を導入することでコストの削減や製造の効率化を計ることができます。
今回は産業用のIoTプラットフォームについてのご紹介です!

IoTプラットフォームとは


まずはじめにIoTプラットフォームについておさらいしておきましょう。
IoTデバイスが動作するためには様々な行程が必要となります。

センサーで音声や映像などの情報を感知し受け取る
ネットワークを介してセンサーで感知した情報をコンピューターまで送る
コンピューターで送られてきた情報を解析・処理する
ネットワークを介してアクチュエーターに解析・処理した情報を送る
アクチュエーターで解析・処理した情報を受け取り、実際に動作を行う

センサーで感知した情報をクラウド上で行うことにより、より早く制御や動作を行うことが可能になりました。
IoTプラットフォームとは、上記のようなシステムやクラウドサービスを、一般企業や法人、個人ユーザーにサービスとして提供している仕組みのことを指します。
企業や個人でIoTを導入する際、システムの構築や機材の導入など、コスト面でも資金面でも大きな負担となっていましたが、IoTプラットフォームを利用することで、初期費用やコストを抑え、短期間でIoTを導入することが可能になりました。

ThingWorxとは

ThingWorxとはPTCが提供するIoTプラットフォームです。買収した複数の異なる機能を総称して「ThingWorx」と呼んでいます。
個人ユーザー向けから法人向けのIoTプラットフォームが数多く存在しますが、ThingWorxは法人向けのIoTプラットフォームに分類され、産業系のIoT(IIot)プラットフォームとして幅広くサービスを提供しています。

ThingWorxは「永久保存」と「永久改修」に対応し、ビックデータの収集と解析をひとつの基盤で実現するIoTシステム開発基盤です。データの収集からマッシュアップの見える化までトータルに提供いたします。

ここがすごい!ThingWorx foundation

まず図の中心にある「ThingWorx foundation」についてご説明致します。

「ThingWorx foundation」とはIoTアプリケーションを簡単に開発設計できるプラットフォームです。
プログラミングがいらず、従来の10倍のスピードでIoTアプリケーションを開発でき、変更や拡張も容易。
最新のテクノロジーで人やシステム、装置・機械などの工場内のあらゆるデータを統合管理し、相互に関連づけることができます。

上記のようにドラッグ&ドロップで簡単にIoTシステムを構成することが可能です。

ダッシュボードも見やすく、高度な知識や技術がなくても操作することができます。
人員の少ない企業や工場でも、導入しやすいのが特徴です。

その他の買収したサービス

ThingWorxと提供するPTCはIoTに関連性のある様々なサービスを買収しているので、今後さらなるサービスの拡大が期待できます。

Axeda・・・2014年に買収。遠隔地の装置のデータ・ファイルを収集して装置情報を把握し、閾値設定により自動アラートメール発報やイベントを実行。毎日、複数の業種で数億もの機械からの情報を処理していた。

ColdLight・・・ColdLight社のNeuron:2015年に買収。機械学習により、データから故障パターンの特定、相関関係のモデル化、故障の予測、対応策の提示、コスト制約に対する推奨内容の優先順位づけ等を行う。

Vuforia・・・Qualcomm社のVuforia:2015年に買収。AR開発をサポートするライブラリ。2018年6月からAR関連のブランド名称をVuforiaに戻しており、ThingWorx StudioはVuforia Studioとなっている。Hololensとの連携も強化。

Kepware・・・Kepware社のKEPServerEX®:2016年に買収。世界中にある約1000種類のデータソース(機器、装置、データベース、プロトコル)をサポート。約150種類の産業用ネットワークに対応しており、これを介すことでさまざまな産業用ネットワークのデータをThingWorxで一元的に収集できるようになる。

ThingWorx Analytics

事例

3Dプリンターメーカーである米3D Systems社が遠隔監視サービスのプラットフォームとしてThingWorxを採用したことが明らかにされました。ThingWorxを使うことで、ユーザーの拠点にある3Dプリンターのリアルタイムの稼働状況などを把握した上で、高度なサービスを提供できるそうです。

本ソリューションにより、顧客はプリンターを監視するリアルタイムダッシュボードを作成し、プリンターの稼働状況や材料の状態に関する有用な洞察や対処につながる情報を得ることができるようになります。本連携機能により、3D Systems側ではプリンターのサービスの必要性が可視化でき、遠隔診断や遠隔サービスを提供することで、修理時間を短縮し、プリンターの生産性を高めることができます。

まとめ

ThingWorxは無償試供版も提供されているので、気になる方は一度試してみても良いかもしれません。
こちらのページにて詳細が確認できます!

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