こんにちは、キャド研です。
今回はSolidworksの企業での導入事例をまとめてみました!
Solidworksがどんな風に使われているのか気になる方は是非こちらをご覧ください。
Solidworksとは
Solidworksとは、一見難しそうな機械設計を分かりやすいUIで使用できるように調整されて開発された3DCADソフトウェアです。
機械設計をスムーズにするための様々な機能が搭載されており、個人や中小企業から大企業まで幅広い人気を集めています。
その精度は飛行機やロボットを作れるほど精密であり、作れないものはないと言っても過言でないほど実用性があるソフトです。
Solidworksの導入事例
Solidworksは3DCADソフトウェアですが、様々なジャンルの企業で使われているソフトウェアです。
たくさんある導入事例から今回はいくつかピックアップしてご紹介します。
Aldebaran Robotics(人型ロボット)
人型ロボットのAldebaran RoboticsはSolidworksを使用して作成されています。
主に
- SOLIDWORKS Premium(設計図の作成)
- SOLIDWORKS Simulation Premium(解析)
- SOLIDWORKS Plastics(プラスチック射出成形解析)
- SOLIDWORKS Enterprise PDM(製品データ管理)
こちらを利用したそうです。
触覚センサー・カメラ・スピーカー・LED・マイクを搭載することに成功したAldebaran Roboticsですが、Solidworksのおかげでとても人に近いロボットが完成したと書かれています。
またSolidworksが特に大活躍したのは1400個あるパーツをきちんと組み立てれるかのシュミレーションテストだそうです。
他の3DCADソフトウェアでは難易度が高いこのシュミレーションも、Solidworksだと精度も高く最高のシュミレーションテストができたと言われています。
ソーラーパワー ハイブリッド飛行船
カナダのSolar Ship Inc.と言う会社は、Solidworksを使ってソーラーパワーで動くハイブリッド飛行船を開発しました。
しかし開発時には貨物ではなく旅行客を乗せるほどの安全性が確保できるかが心配されていましたが、Solidworksのシュミレーション精度で素早く安全性を向上することに成功しました。
具体的にはSOLIDWORKS Simulationでの構造解析、SOLIDWORKS流体シミュレーションでの数値流体力学(CFD)解析を利用し、安全性を確保した上でソーラーパワーで動くハイブリッド飛行船を完成させたのです。
受胎診断機器
女性用の受胎診断機器も海外ではSolidworksの活用がされています。
こちらも診断する人の安全性を確保した商品でなくてはなりません。
この受胎診断機器を開発したCAMLSはSolidworksを使用した理由について下記のように発言しています。
SOLIDWORKSでは、設計、シミュレーション、データ管理およびコミュニケーション ツールが完全に統合されたスイートが用意されているため、安定して目標を達成できると思いました
株式会社三幸社
株式会社三幸社では、Solidworksで製造・開発はもちろんですが営業のためのデータ作成も行っています。
まず初めに中途入社した新入社員が「前職ではSolidworksを使っていました。こちらのが使いやすいので変更しませんか」と声をかけてきたそうです。
そこでSolidworksを初めて見たところ、社内のメンバーが全員「衝撃的だった」と発するほど良いソフトウェアだったそうです。
設計者以外が見ても、どのような設計なのかが一眼で分かるデータに驚き、これを営業でも使用しようと決定したそうです。
現在ではクライアントに提案をする際にSolidworksで作成したデータを見せて、目視できちんと理解してもらいながら様々な決定を話し合っているそうです。
今までは詳しい設計に関してはクライアントが確認できず、不安に思っているクライアントも少なくなかったそうですが、Solidworksのデータを見せることで安心して依頼してもらえるようになったと言います。
高性能自動車(Palatov Motorsport LLC)
Palatov MotorsportではSolidworksを利用して高性能の自動車を開発することに成功しました。
このプロジェクトでは特に20人〜30人の機械エンジニアで作業を行う予定だったので、複数人でシェアや共同作業がやりやすいSolidworksしか選択肢がありませんでした。
自動車に優れたハンドル操作や馬力、新しい性能を取り付けるのにも他の3DCADにはないような精度や機能性のある3DCADソフトが必要不可欠だったのです。
おかげでこの高性能自動車は、開発完了後に2012年のアンリミテッド クラスのレースで優勝し、2015年のオープン クラスでは優勝することができました。
このようにSolidworksの高精度で3DCADを作成しシュミレーションすれば人の命に関わるような安全性も確保できると言うことが導入事例から分かりましたね。
この精度の良さこそが大手企業に人気の秘訣と言っても良いでしょう。
Solidworksの特徴
そんなSolidworksの詳しい特徴ですが、下記のような3DCADになっています。
- 高精度で現実と同じようなシュミレーションがパソコン上で可能
- 分かりやすい、使いやすいインターフェースで操作に戸惑う時間が少なくなる
- 複数人で使いやすく、オンラインでの共同作業が可能
- 3Dモデルで変更したい箇所が出てきたら、そのまま図面に反映させることが可能
- 3Dモデル内の距離の測定も簡単に
- 3Dモデルを作成した時点で、どこに重心があるか自動で測定
- 質量や堆積、慣性の推測も可能
- 強度が弱いところ、強いところの分析も可能
と言ったようにSolidworksは非常に便利な機能がたくさん搭載されています。
便利で簡単というと3DCADの初心者向けに感じますが、上級者の時間短縮にもつながります。
また、便利で簡単だからと言って精度がそこまでない訳ではなく、先程の導入事例のように飛行機や自動車まで開発することが可能です。
Solidworksは便利かつ非常に高度な開発も可能にした最高の3DCADソフトと言えるでしょう。
Solidworksの導入事例についてまとめ
今回はSolidworksの特徴や導入事例についてまとめましたがいかがでしたでしょうか。
Solidworksの導入事例から、Solidworksがどれくらい精度が高いソフトウェアなのか、Solidworks1つでどんなものまで開発できるのかが非常に分かりやすかったと思います。
Solidworksでは更に様々な機械が開発され続けているので、是非他の導入事例も調べてみてください。
