Rhinocerosを学びたいものの、「建築・プロダクト・ジュエリーなど、自分の目的に合う講習がわからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。Rhinocerosは自由度の高い3Dモデリングソフトですが、基本操作や曲面モデリング、Grasshopperとの連携まで学ぶ範囲が広く、独学で進めると途中でつまずきやすいソフトでもあります。
そこで本記事では、Rhinocerosのおすすめ講習7選を紹介しながら、講習の選び方や費用相場をわかりやすく解説します。自分に合ったRhinoceros講習を探している方は、ぜひ参考にしてください。
Rhinocerosとは?

出典:Rhinoceros
Rhinocerosとは、自由曲面を扱いやすい3Dモデリングソフトです。形状の作成・編集だけでなく、解析、図面作成、レンダリング画像やアニメーション作成まで対応できるため、幅広い分野で活用されています。
一方で、多機能である分、初心者が独学だけで操作方法やモデリングの考え方を体系的に理解するには時間がかかる場合があります。
Rhinocerosは、講習等で学習することで、基本操作からモデリングの考え方、実務で使う機能まで体系的に身につけやすくなります。特に初心者の場合、独学ではつまずきやすい曲面作成やデータの扱い方も、講習で手順を確認しながら習得できるでしょう。
Rhinoceros講習で学習できること
Rhinoceros講習では、講習によってさまざまな内容を学べますが、ここでは主に以下3つを紹介します。
- 基本操作や画面の使い方
- 2D図形作成と3Dモデリングの流れ
- サーフェス作成や制御点を使った形状調整
①基本操作や画面の使い方
Rhinoceros講習では、まず画面構成やマウス操作、表示切り替えなどの基本操作から学びます。Rhinocerosは多機能なソフトであり、最初から複雑なモデリングに進むと、操作画面やコマンドの使い方でつまずきやすくなります。
基本操作を理解しておくことで、その後の3Dモデリングや図面作成もスムーズに進めやすくなります。また、Rhinoceros講習を受けることで、自己流では見落としがちな操作のクセや効率的な作業手順も身につけやすくなるでしょう。
②2D図形作成と3Dモデリングの流れ
Rhinoceros講習では、曲線や直線、補間曲線などの2D図形を作成し、それらをもとに3D形状へ展開する流れも学べます。実務では、まず基準となる線や輪郭を整え、その線を押し出したり回転させたりして形を作る場面が多くあります。
そのため、講習では以下のような基本的な3Dモデリング操作も扱われます。
- 押し出し
- オフセット
- 面張り
- ソリッド化
これにより、平面的な図形をどのように立体へ変換するのかを実践的に理解できます。Rhinoceros講習でこの流れを学んでおくと、目的に応じた形状作成へ応用しやすくなります。
③サーフェス作成や制御点を使った形状調整
Rhinoceros講習で学習できる内容には、サーフェス作成と自由形状の調整も含まれます。RhinocerosはNURBSを使った滑らかな曲面表現に強みがあり、直線的な形だけでなく、丸みのある製品や複雑な意匠形状の作成にも向いています。
そのため、講習では曲線からサーフェスを作成する方法や、押し出し、ロフト、スイープなどを使った面の作り方を学ぶことが多いです。また、制御点を使って形状を細かく調整する方法を学べる講習もあります。
Rhinoceros講習の費用相場

Rhinoceros講習の費用相場は、講習の期間や学習範囲、受講形式によって変わります。基本操作だけを短時間で学ぶ入門講習であれば、3万円前後から受講できます。主な費用相場は、以下の表を参考にしてください。
| 講習タイプ | 費用相場 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 短期・入門向け講習 | 3万円前後 |
|
| 中級者向け講習 | 10万円前後 |
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| 実務・応用向け講習 | 10万〜20万円前後 |
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| 個別・企業向け講習 | 20万円前後 |
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Rhinoceros講習を選ぶ際は、費用の安さだけで判断しないことが重要です。入門講習は手軽に始めやすい反面、実務で必要なモデリング手順まで学べない場合があります。一方で、費用が高い講習でも、自社の業務に沿った内容で学べるなら、受講後の活用度は高くなります。
以下の記事では、Rhinocerosの概要について詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
Rhinoceros講習のタイプ別選び方

ここでは、Rhinoceros講習を3つのタイプに分けて、それぞれ何を学べるのか、どのような人におすすめなのかを解説します。
- 基礎モデリング習得タイプ
- 特定業界特化タイプ
- アルゴリズミック・デザインタイプ
①基礎モデリング習得タイプ
基礎モデリング習得タイプは、Rhinocerosを初めて使う人や、独学で操作に不安がある人向けの講習です。このタイプの講習では、基本操作から簡単なモデル作成までを順番に学べる点が特徴です。
おすすめなのは、
- Rhinocerosをこれから業務や学習で使い始める初心者
- 3D CADや3Dモデリングソフトに慣れていない人
- 自己流で学んでいて、作業効率に課題を感じている
人です。特に、建築やプロダクトデザインなどでRhinocerosを使う予定がある場合でも、まずは基礎モデリング習得タイプの講習で操作の土台を固めておくと、その後の応用学習に進みやすくなります。
②特定業界特化タイプ
特定業界特化タイプは、特定の分野でRhinocerosを活用したい人向けの講習です。一般的な基本操作だけでなく、業界ごとに必要となるモデリング手法やデータ作成の考え方を学べる点が特徴です。
おすすめなのは、Rhinocerosを仕事で使う予定があり、実務に直結するスキルを身につけたい人です。すでに基本操作をある程度理解しているものの、自分の業界ではどう使えばよいのかが見えていない人にも適しています。
③アルゴリズミック・デザインタイプ
アルゴリズミック・デザインタイプは、RhinocerosとGrasshopperを組み合わせて、条件やルールに基づく形状生成を学ぶ講習です。手作業で一つひとつ形を作るのではなく、数値やパラメータを設定しながら形状を変化させる考え方を学べる点が特徴です。通常のRhinoceros講習よりも論理的な設計思考が求められます。
おすすめなのは、Rhinocerosの基本操作をある程度理解しており、より高度なデザイン手法を身につけたい人です。一方で、完全な初心者が最初からこのタイプの講習を選ぶと難しく感じる可能性があります。
Rhinocerosのおすすめ講習7選

ここからは、先ほど紹介したタイプ別におすすめの講習7選を紹介します。
| タイプ | 講習 | 運営元 | 概要 |
|---|---|---|---|
| 基礎モデリング習得タイプ | Rhinoceros基礎セミナー講習 | GETT Proskill | Rhinocerosの基本操作からモデリングの流れまで短期で学べる |
| Rhinoceros講習 | システムクリエイト | Rhinocerosの基礎から実務前の操作理解までじっくり学べる | |
| Rhinoceros 2day基礎トレーニング | ディプロス | 短期間でRhinocerosの基本操作を整理し、次の応用学習につなげやすい | |
| 特定業界特化タイプ | Rhinoceros プロダクトモデリング入門 | AppliCraft | 製品デザインや試作に使えるRhinocerosのモデリング手法を実践的に学べる |
| 自宅で学べるジュエリーCADスクール ベーシックコース | iloishi | Rhinocerosを使ったジュエリーCAD制作を、自宅で制作現場の考え方まで学べる | |
| アルゴリズミック・デザインタイプ | Grasshopperスタートアップトレーニング | Too | RhinocerosとGrasshopperを使い、条件変更で形状を展開する考え方を学べる |
| Rhinoceros x Python:プログラミングで3Dモデルを構築したい人のためのはじめの一歩から実践まで | Udemy | PythonでRhinocerosを操作し、コードによる3Dモデル構築を学べる |
①基礎モデリング習得タイプ
まずは基礎モデリングを習得できるRhinocerosのおすすめ講習を3つ紹介します。
- Rhinoceros基礎セミナー講習
- Rhinoceros講習
- Rhinoceros 2day基礎トレーニング
Rhinoceros基礎セミナー講習
Rhinoceros基礎セミナー講習は、Rhinocerosをこれから学び始める人が、短期間で基本操作からモデリングの流れまでつかみやすい講習です。受講形式を選びやすいため、仕事の都合で会場に通いにくい人や、自分のペースで復習したい人にも向いています。
Rhinocerosは自由度が高い分、独学ではコマンドの使い分けや作業手順で迷いやすいソフトです。この講習では、初心者が最初につまずきやすい操作を整理しながら学べるため、Rhinocerosの基礎を効率よく固めたい人に適しています。 以下のリンクから詳細をチェックできますので、ご覧ください。
| セミナー名 | Rhinoceros基礎セミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 29,700円〜 |
| 受講期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
Rhinoceros講習
システムクリエイトのRhinoceros講習は、少人数でじっくり学べるオンライン形式の講習です。大人数の一斉講義よりも質問しやすい環境でRhinocerosを学びたい人に向いています。
職場や自宅から受講できるオンライン講習なので、移動時間をかけずに受講できる点も特徴です。Rhinocerosの基礎操作だけでなく、まとまった時間を使ってモデリングの考え方を身につけたい人、実務に入る前に操作の不安を減らしたい人に適した講習といえます。
Rhinoceros 2day基礎トレーニング
ディプロスのRhinoceros 2day基礎トレーニングは、2日間でRhinocerosの基本操作を学べる講習です。まとまった学習時間を確保しにくい人でも、短期集中で基礎を整理しやすい点が特徴です。
また、ディプロスではMcNeel社公式の基礎トレーニングもあり、曲線作図やサーフェス作成など、Rhinocerosでモデリングを行ううえで重要な基礎知識を重視しています。まずは2日間で基本を押さえ、必要に応じてより本格的な講習へ進みたい人に向いています。
②特定業界特化タイプ
次に、特定の業界に特化したRhinoceros講習を2つ紹介します。
- Rhinoceros プロダクトモデリング入門
- 自宅で学べるジュエリーCADスクール ベーシックコース
Rhinoceros プロダクトモデリング入門
Rhinoceros プロダクトモデリング入門は、製品デザインや試作用データの作成など、プロダクト分野でRhinocerosを活用したい人に向いている講習です。プロダクトモデルを作るためのRhinoceros操作を実践的に整理できる点が特徴です。
一般的なRhinoceros講習では、画面操作や基本コマンドの習得が中心になりやすいですが、この講習は「プロダクトモデルを作る」という目的が明確です。そのため、製品らしい形状をどのように組み立てるか、デザイン検討や試作に使えるデータへどう近づけるかを学びたい人に適しています。
自宅で学べるジュエリーCADスクール ベーシックコース
自宅で学べるジュエリーCADスクール ベーシックコースは、Rhinocerosを使ってジュエリーの3Dデータ作成を学びたい人向けの講習です。この講習の特徴は、Rhinocerosの基本操作を学ぶだけでなく、ジュエリー制作に必要な考え方まで含めて学べる点です。
地金の縮み、削りしろ、石留に関する考え方にも触れられているため、制作現場を意識したRhinoceros講習として整理できます。ジュエリーCADを自宅で学びたい人や、作品制作に直結するスキルを身につけたい人に向いています。
③アルゴリズミック・デザインタイプ
最後は、アルゴリズミック・デザインタイプのRhinoceros講習を2つ紹介します。
- Grasshopperスタートアップトレーニング
- Rhinoceros x Python:プログラミングで3Dモデルを構築したい人のためのはじめの一歩から実践まで
Grasshopperスタートアップトレーニング
Grasshopperスタートアップトレーニングは、Rhinocerosに搭載されているGrasshopperを使い、パラメーターを調整しながら形状を作る考え方を学べる講習です。この講習では「条件を変えると形も変わる」というアルゴリズミック・デザインの入口を理解しやすい点が特徴です。
Rhinocerosの基本操作に慣れてきたものの、より効率的に形状検討を行いたい人や、建築・プロダクトデザインで複雑なパターンを扱いたい人に向いている講習です。
Rhinoceros x Python:プログラミングで3Dモデルを構築したい人のためのはじめの一歩から実践まで
Rhinoceros x Pythonは、RhinocerosをPythonで操作し、プログラミングによって3Dモデルを構築する方法を学べる講習です。Pythonの基礎から始め、Rhinocerosのコマンド利用、点・曲線・曲面などの情報取得まで学習できます。
この講習は、Grasshopperのように視覚的に処理を組む方法だけでなく、コードを書いてRhinoceros上の形状を制御したい人に向いています。
以下の記事でも、Rhinocerosの講座について紹介していますので、あわせてご覧ください。
Rhinocerosの講習についてのまとめ
Rhinoceros講習で重要なのは、有名な講習を選ぶことではなく、自分がRhinocerosを何に使いたいのかに合わせて講習を選ぶことです。基本操作に不安がある段階で応用的なGrasshopperやPythonの講習を選んでも、活かしきれない可能性があります。
まずは、Rhinocerosの操作に慣れたいのか、プロダクトやジュエリーなど特定分野で使いたいのか、アルゴリズミック・デザインまで学びたいのかを整理しましょう。また、費用だけで比較せず、受講後にどのような業務へつなげられるかまで見ることが、講習選びで大切です。