Onshapeは、ブラウザ上で利用できるフルクラウド型3DCADです。インストールが不要で、複数人による同時編集や設計データの一元管理にも対応しています。一方で、Onshapeは比較的新しいCADのため、「Onshapeを学べる講座が少ない」「どのOnshape講座を選べばよいか分からない」と悩む方もいるでしょう。
そこで本記事では、設計担当者やCADオペレーター向けに、おすすめのOnshape講座5選を比較して紹介します。講座の選び方や、Onshape講座で学んだスキルを実務に活かすコツも解説するので参考にしてください。
Onshapeの講座とは?

Onshapeの講座とは、Onshapeの操作方法を、スケッチの作成から3Dモデリング、アセンブリ、2D図面の作成まで体系的に学べる学習サービスのことです。CAD未経験者向けの基礎講座から、既存CADからの移行やDXF・IGESなどのデータ連携を学べる講座まであります。
また、Onshapeには学習や個人利用向けの無料プランがあります。無料アカウントを利用して受講できるOnshape講座も多いため、高額なライセンスを購入する前に、講座で操作性を確認できる点もメリットです。
Onshape講座の費用相場
Onshape講座の費用は、受講形式や学習内容によって異なります。主な相場は次のとおりです。
| Onshape講座のタイプ | 費用相場 |
|---|---|
| Onshape公式オンライン講座 | 0円 |
| eラーニング | 20,000円〜 |
| 対面受講 | 30,000円〜/回 |
| ウェビナー・オンライン受講 | 10,000円〜/回 |
費用を抑えてOnshapeの基礎を学びたい場合は、PTC社の公式講座が適しています。基本操作やモデリングを独学するだけであれば、無料講座でも学習を始められます。
Onshapeの導入を急いでいる企業や、社員を短期間で育成したい場合は、有料のOnshape講座が有効です。
Onshape講座の選び方

ここでは、Onshape講座を選ぶ際に確認したい3つのポイントを解説します。
- 基礎から実務レベルまで学べるカリキュラムか
- 学習期間と到達目標が明確か
- 演習を通して実際にモデルを作成できるか
①基礎から実務レベルまで学べるカリキュラムか
Onshape講座を選ぶ際は、基本操作だけでなく、実務に必要な内容まで学べるかを確認しましょう。Onshapeを業務で使うには、「スケッチ作成と寸法・幾何拘束」「押し出しや回転によるパーツモデリング」「バージョン管理やデータ共有」などのスキルが必要です。
特に重要なのが、Onshape特有のデータ管理機能です。Onshapeはファイルではなく、ドキュメント単位で履歴やバージョンを管理します。そのため、モデリングだけでなく、データ共有や変更履歴まで学べるOnshape講座を選ぶと、実務でもスムーズに活用できます。
②学習期間と到達目標が明確か
Onshape講座を比較する際は、受講期間と習得できるスキルが明記されているかを確認してください。
たとえば、「2日間でスケッチから図面作成まで学び、部品をモデリングできる状態を目指す」など、期間とゴールが具体的な講座は、学習内容が体系的に設計されています。
一方、到達目標が曖昧なOnshape講座では、操作方法は理解できても、実務でモデルを作れない可能性があります。企業研修でOnshape講座を利用する場合は、社員がいつから実務に参加できるかを計画するためにも、受講期間と到達目標が明確な講座を選びましょう。
③演習を通して実際にモデルを作成できるか
Onshape講座は、動画や説明を見るだけでなく、実際にモデルを作成できる講座がおすすめです。CAD操作は、知識を覚えるだけでは身につきません。実際にスケッチを描き、拘束を設定し、フィーチャーを組み合わせることで操作を習得できます。
工具箱や電子機器ケースなどを最初から完成まで作る演習があるOnshape講座なら、実務に近い流れで学べます。
比較表付き|Onshapeのおすすめ講座5選

ここからは、Onshapeを学べるおすすめの講座5選を紹介します。
| 講座名 | 運営元 | 受講方法 | 受講期間 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|
| Onshape CADセミナー講習 | GETT Proskill | eラーニング | 購入後1年間 | 短期間で実務レベルに到達したい企業・設計者 |
| Onshapeラーニングセンター | PTC社 | オンライン | 自分のペース | 費用をかけず基礎から独学したい人 |
| 機械系3D Onshape講座 | CDIキャリアスクール | 通学/オンライン | 受講者のペースに合わせて調整 | CAD未経験者、マンツーマンでじっくり学びたい人 |
| Learn Onshape for Beginners | Udemy | オンライン | 買い切り型で自分のペース | 隙間時間に低コストで学びたい設計士・オペレーター |
| 3D CAD onshapeを使用した製品設計と3D印刷(初級)講座 | インフルアン | オンライン | 自分のペース | Onshapeで3Dプリント用データを作りたい人 |
①Onshape CADセミナー講習|GETT Proskill
GETT ProskillのOnshape CADセミナー講習は、実務で使える操作を学べるOnshape講座です。CAD未経験者でも、アセンブリ、図面作成、シートメタル設計まで体系的に習得できます。
現在はeラーニングのみの開催ですが、1年間いつでも視聴が可能で、自分のペースで繰り返し学習できるのも魅力の1つです。以下のリンクから「Onshape CADセミナー講習」の詳細をチェックできますので、ご確認ください。
| セミナー名 | Onshape CADセミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 41,800円〜 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・eラーニング |
②Onshapeラーニングセンター|PTC社
Onshapeラーニングセンターは、開発元のPTC社が提供する公式のOnshape講座です。多くのコースを無料で受講でき、費用をかけずにOnshapeを学べます。
また講座の中の1つである「Learning Paths」では、CADの基礎からスケッチ、パートスタジオ、アセンブリ、Onshape特有のデータ管理まで幅広く学習できます。各講座には演習があり、1コース30分〜1時間程度のため、業務の合間にも進めやすいです。
③機械系3D Onshape講座|CDIキャリアスクール
CDIキャリアスクールの機械系3D Onshape講座は、完全マンツーマンで学べる講座です。基礎・応用・実践の3段階に分かれており、受講者のレベルに合わせてOnshapeを習得できます。
基礎講座ではスケッチや拘束、フィーチャーを学び、応用講座ではアセンブリ、合致設定、干渉チェック、図面作成まで扱います。実践講座では、工具箱を題材に、部品のモデリングからアセンブリ、部品図作成までを演習するのも特徴です。
④Learn Onshape for Beginners|Udemy
Learn Onshape for Beginnersは、Udemyで受講できる初心者向けOnshape講座です。全36本の動画で、Onshapeの基本操作から複雑なモデル作成まで段階的に学べます。
スマートフォンケースや電子工作用ケースなどを実際にモデリングするため、手を動かしながら操作を習得できる点が特徴です。講座は英語ですが、Onshapeの操作画面を見ながら進められます。買い切り型で繰り返し視聴できるため、自分のペースでOnshapeを学びたい設計者やCADオペレーターに向いています。
⑤3D CAD Onshapeを使用した製品設計と3D印刷(初級)講座|インフルアン
インフルアンの「3D CAD Onshapeを使用した製品設計と3D印刷」は、Onshapeと3Dプリントをまとめて学べる初級講座です。講座では、Raspberry Pi Zeroのケースを題材に、資料収集や設計目標の設定、アセンブリによる検証、3Dプリント、組み立てまでを一連の流れで学びます。
Onshapeのコンテキスト機能やトップダウン設計など、実務に役立つ設計手法を学べる点も特徴です。Onshapeで3Dプリント用データを作りたい方や、製品設計の流れを実践的に学びたい企業担当者に適した講座です。
以下の記事でもOnshapeの講習について紹介しますので、あわせてご覧ください。
Onshapeをすぐに実務で活用するための受講のコツ
ここでは、Onshape講座で学んだ内容を、短期間で業務に活かすための3つのコツを解説します。
- 実務で作成する部品や図面を事前に整理しておく
- 受講後すぐに自社のデータで操作を再現する
- データ共有や管理方法まで業務フローに落とし込む
①実務で作成する部品や図面を事前に整理しておく
Onshape講座を受講する前に、自社で扱う部品や図面を整理しておきましょう。確認したい項目は、作成頻度が高い部品の形状、図面に記載する公差・表面処理・注記、現在使用しているCADのファイル形式などです。
事前に「Onshapeで何を作れるようになりたいか」を明確にすると、講座で学ぶべき機能が分かります。また、講師へ質問できるOnshape講座なら、自社の部品や図面を例に質問することで、実務に直結する操作方法を学べます。
②受講後すぐに自社のデータで操作を再現する
Onshape講座で学んだ操作は、時間が経つほど忘れやすくなります。受講後は、できるだけ早く自社の部品をOnshapeでモデリングしましょう。
たとえば、講座でケースや工具箱を作成した場合は、翌日から自社の簡単な部品をゼロから作成します。講座の演習と実際の部品では条件が異なるため、操作に迷う部分も出てくるでしょう。
そこで、Onshape講座のテキストや教材を見返しながら作業を繰り返すと、学んだ知識が定着できます。
③データ共有や管理方法まで業務フローに落とし込む
Onshapeの強みは、モデリング機能だけでなく、クラウド上でのデータ共有やバージョン管理にあります。Onshape講座を受講した後は、「ドキュメント名やフォルダ構成を統一する」「バージョンを作成するタイミングを決める」など運用ルールも整備しましょう。
設計者だけでなく、営業や生産管理、取引先を含めて共有方法を決めることで、最新図面を探したり、メールでデータを送り合ったりする手間を削減できます。
Onshapeの講座を受講する前に一通り講座の使い方を予習しておくのがおすすめです。以下の記事では、基礎的な使い方を画像付きで解説していますので、チェックしてみてください。
Onshapeのおすすめ講座についてのまとめ
Onshapeを効率よく習得するには、現在のスキルや利用目的に合った講座を選ぶことが重要です。短期間で実務レベルを目指す方には演習や講師への質問が充実した有料講座が適しています。
また、Onshape講座を比較する際は、スケッチやモデリングだけでなく、アセンブリ、図面作成、データ共有、バージョン管理まで学べるかを確認しましょう。そして、受講後すぐに自社の部品や図面をOnshapeで作成し、学んだ操作を繰り返すことで知識が実務スキルとして定着します。