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IT OktaのSSOとは?なぜ必要?設定方法・価格・仕組みについて徹底解説

【2026】OktaのSSOとは?なぜ必要?設定方法・価格・仕組みについて徹底解説

「OktaのSSOとは?」「SSOでIDやパスワードを管理できる?」と疑問を持つ方も多いでしょう。社内で利用するクラウドサービスが増えるたびに、社員が覚えなければならないID・パスワードが増え続け、複数のシステムで異なる認証情報を使い分けるのは管理が大変です。

しかし、OktaのSSOを導入すれば、一度のログインで複数のサービスにアクセスでき、パスワード管理の負担軽減やセキュリティ強化を両立できます。そこで本記事では、OktaのSSOとは何か、なぜ必要なのか、その仕組みや具体的な設定方法、価格、導入するメリットまで押さえておきたいポイントを徹底解説します。

OktaのSSOとは?

SSO(シングルサインオン)とは、一組のID・パスワードだけで複数のサービスに対して認証を行える仕組みのことです。サービスごとに別々のログインが不要になるため、ユーザーの利便性が向上し、認証情報を一元管理できます。

OktaはこのSSO機能を提供するクラウド型のアイデンティティ管理サービスです。Oktaのプラットフォームを導入すれば、クラウドはもちろんオンプレミスやモバイルアプリなど異なる環境間でもシングルサインオンを実現可能です。各サービスごとにIDやパスワードを入力・管理する負担を解消し、業務の生産性を改善できます。

SSOはなぜ必要なのか?

近年の企業では、SaaSやクラウドサービスの導入拡大により、業務アプリケーション間でのデータ連携やワークフローの一貫性が求められています。

もし、各システムが独立して認証を行っていると、ログイン作業の煩雑さだけでなく、業務ごとに作業が中断され、スムーズな情報共有や意思決定ができなくなるでしょう。

SSOを導入することで、認証の仕組みが統一され、社内システム間をシームレスに移動できるようになるため、社員は業務の流れを止めずに作業を継続できます。つまり、生産性の向上だけでなく、顧客対応のスピードやプロジェクト進行の速さにも直結するため、現代のビジネススピードに対応する企業にとって必要な仕組みなのです。

以下の記事では、テレワークにおけるセキュリティ対策についても解説していますので、参考までにご覧ください。

【2025】テレワークのセキュリティ対策とは?企業と個人が取るべき対応

OktaのSSOの価格

OktaのSSOの価格

OktaのSSOの料金プランは、利用する機能に応じて段階的に分かれています。主要なプランとその参考価格は次のとおりです

プラン名 参考価格 主な内容・機能
Starter 960円/ユーザー・月 シングルサインオン、MFA等の基本機能セット
Essentials 2,720円/ユーザー・月 Starterの全機能に加え、Adaptive MFA、ライフサイクル管理、ガバナンス機能ライト版などを含む強化パッケージ
Professional 個別見積もり Essentialsの全機能に加え、無制限のワークフロー、AIによるリスク検知・Identity Threat Protection、サンドボックス環境など高度な機能を提供
Enterprise 個別見積もり Professionalの全機能に加え、オンプレミス統合用Access Gateway、エンタープライズ向けの包括的な機能を提供

各プランに含まれる具体的な機能は上記のとおりですが、料金は契約内容やユーザー数によって変動し、日本国内での正式な導入価格は販売パートナー経由の個別見積となります。

導入を検討する際は、自社のユーザー数や必要機能を踏まえて最適なプランを選び、企業に問い合わせて詳細な見積もりを取得するとよいでしょう。

OktaのSSOを導入するメリット

OktaにSSOを導入するメリット

OktaのSSOを導入するメリットは主に3つです。それぞれについて解説します。

  1. 一度の認証で複数のアプリにアクセスできる
  2. セキュリティリスクの改善につながる
  3. 管理コストを削減できる

①一度の認証で複数のアプリにアクセスできる

SSOの利点は、1回のログイン認証で複数のシステムやアプリケーションにアクセス可能になることです。ログイン作業の手間が大幅に削減され、業務の効率化に。

例えば、社内で複数のクラウドサービスを利用している場合、それぞれのサービスごとに毎回ログインが必要でした。1回のログイン自体は些細な時間でも、利用する社員の数や1日のログイン回数の積み重ねを考えるとロスになります。

OktaによるSSOを導入すれば一度社内ポータルなどで認証するだけで全ての連携サービスにシームレスにログインできるため、各サービスに個別ログインする手間・時間を削減できます。

②セキュリティリスクの改善につながる

SSOの導入は企業の認証セキュリティ対策を強化・改善にもつながります。ログイン認証が一元化されることで、ユーザーは覚えるID・パスワードが一組で済むようになります。結果として「覚えきれないから複数のサービスで同じパスワードを使い回す」といった事態を避けられるでしょう。

通常、サービスごとに別々のパスワードを管理していると、つい簡単な使い回しのパスワードに頼ったり、メモに書き残すなど管理が甘くなるケースがあります。しかしOktaのSSOで一つのID/パスワードで済むようにすれば、記号や大文字を組み合わせた複雑なパスワードを設定しても負担になりません。

③管理コストを削減できる

SSO導入によってIT管理部門のリソース負担や運用コストの削減も期待できます。ユーザーは一つの認証情報で複数のサービスを利用できるため、各サービスごとに別々のID・パスワードを発行・管理する必要がありません。

具体例として、Okta SSO導入による管理負担軽減の例は以下のとおりです。

  • パスワード再設定対応の減少
  • アカウントロック対応の減少
  • アカウント管理の簡素化

このように、社員数が多い企業ほどSSO導入による認証情報管理の効率化メリットは大きく、結果的に人件費や運用コストの削減につながるでしょう。

OktaのSSOを選定する際の3つのポイント

SSOを選定する際の3つのポイント

一口にSSOと言っても、製品ごとに対応できる範囲や機能、提供形態は様々です。ここでは、組織に適したSSOソリューションを選定する際に注目すべきポイントを3つ解説します。

  1. 既存システム・将来の導入予定システムとの連携性
  2. セキュリティ機能の充実度
  3. 導入・運用・管理のしやすさ

①既存システム・将来の導入予定システムとの連携性

まず重視すべきは、自社の既存システムや今後導入を予定しているサービスに対応できるかという点です。せっかくSSO基盤を導入しても、社内で利用する主要な業務アプリと連携できなければ意味がありません。

認証方式のサポート状況によって対応可能なサービスが異なるため、現在利用中のサービスはもちろん、将来的に追加するかもしれないシステムも含めてSSO連携可否を事前に確認しておくことが大切です。

例えば、クラウドサービスだけでなくオンプレミスの社内システムとも認証連携が必要なら、その要件を満たせる製品を選ぶ必要があります。試用版が提供されている場合は導入前に実際の環境で動作検証すると良いでしょう。

②セキュリティ機能の充実度

SSOは「一度の認証で全てにアクセスできる」利便性がある一方で、セキュリティ面の強化が重要になります。認証基盤が脆弱だと意味がなく、せっかくのSSOの利便性がリスクを招く可能性も。そのため、導入を検討しているSSOソリューションにどの程度のセキュリティ機能が備わっているか、また提供企業のサポート体制は万全かを必ず確認しましょう。

特にチェックすべきは以下のとおりです。

  • 多要素認証への対応
  • アクセスコントロール
  • 異常検知・リスクベース認証
  • シングルサインオンに関連するログのリアルタイム監視

Oktaの場合、標準でSMSやアプリによる二要素・多要素認証をサポートし、ユーザーやグループ、接続元のネットワーク情報に応じて追加認証を要求するアダプティブMFAの設定が可能です。

③導入・運用・管理のしやすさ

最後に、システムの導入から日々の運用・管理まで含めて扱いやすいかという点です。SSOは一度導入したらそれで終わりではなく、長期にわたって社内の認証基盤として運用していくものです。そのため、管理者にとって扱いやすい管理画面や分かりやすい設定項目になっているか、日常的なユーザー追加・変更作業が簡便に行えるかといった管理UIの使い勝手は重要です。

また、そのシステムを担当するITチームのスキル・経験も考慮しましょう。もし社内にアイデンティティ管理やセキュリティに精通した人材が少ない場合、導入支援や運用サポートが充実しているサービスを選ぶことも大切です。

上記で説明した内容についてはIT知識も必要になります。以下の記事では、ITの基礎知識を詳しく解説していますので、参考にしてください。

【2025】ITの基礎知識をわかりやすく解説!パソコンの前提知識や押さえておきたいスキルも紹介

OktaのSSOを設定する方法

OktaのSSOを設定する方法

実際にOktaでシングルサインオンを利用するには、Okta管理画面上で対象アプリケーションとの連携設定を行い、ユーザーを紐付ける必要があります。ここでは、以下4つのステップで解説します。

  1. Okta環境の準備
  2. アプリケーション統合の作成
  3. IDプロバイダー情報の設定
  4. ユーザーの割り当てとSSO動作確認

①Okta環境の準備

まずはOktaの管理コンソールを利用できる環境を用意します。Okta公式サイトから無料トライアルに登録し、テナントを作成しましょう。

トライアル登録すると「your-domain.okta.com」のような専用ドメインが発行され、管理者としてログインできるようになります。Oktaテナントには社内のユーザーやグループを登録できますが、既存のActive Directoryなど社内ディレクトリと連携して自動同期させることも可能です。

Okta管理者アカウントでコンソールにログインしたら、SSOを設定したい対象システムの情報を用意しておきましょう。

②アプリケーション統合の作成

次に、Okta上で連携するアプリケーションの登録を行います。Okta管理画面でメニューから「Applications」を開き、「Create App Integration」をクリックします。表示されたウィザードで、まずSSOに使用する認証プロトコルを選択。対象のシステムがSAML 2.0に対応している場合は「SAML 2.0」を選び、「Next」をクリックします。

もしOIDC認証で連携する場合は「OIDC」を選択することになりますが、ここでは一般的なSAML連携を前提に説明します。 続く設定画面では、連携するアプリケーションの基本情報を入力します。アプリ名は任意のわかりやすい名前を設定。

次にSSO設定として、対象アプリケーションが指定する「シングルサインオンURL」と「Audience URI (SP Entity ID)」を入力します。これらの値は、対象システム側のSAML設定画面で提供されているはずなので、そのドキュメントを参照してコピーペーストしてください。

③IDプロバイダー情報の設定

アプリ統合の作成が完了すると、Okta上に新しいアプリケーション連携の項目が追加されます。次に行うのは、Okta側の情報を取得し、サービス提供側の設定画面に登録する作業です。

Okta管理画面で先ほど追加したアプリケーションの詳細画面を開き、「Sign On」タブへ移動します。そこに「View Setup Instructions」というボタンがあるのでクリックすると、Oktaがこのアプリ向けに発行したIdPメタデータ情報が表示。

具体的には以下のような情報が含まれています。

  • IdPエンティティID
  • IdP SSOログインURL
  • X.509証明書

これらの値をコピーし、対象アプリケーション側のSAML/SSO設定画面にある「アイデンティティプロバイダーの設定」欄へ貼り付けます。

④ユーザーの割り当てとSSO動作確認

最後に、Okta上でそのアプリケーションを利用できるユーザーやグループを割り当てます。Okta管理画面のアプリ設定で「Assignments」タブを開き、対象ユーザーもしくはユーザーが所属するグループを選択してアプリへのアクセス権を付与し、準備は完了です。

実際にSSOが動作するか確認してみましょう。一度通常のログイン状態からログアウトし、まずOkta経由でのアクセスを試します。ユーザーはOktaポータルにログインすることで、割り当てられたアプリケーションのアイコンがポータル上に表示され、それをクリックすれば追加の認証なしで対象アプリにSSOできるでしょう。

そこでOktaに認証されると自動的にアプリ側に戻り、シングルサインオンが完了してサービス画面にアクセスできることを確認できます。

OktaのSSOについてのまとめ

OktaのSSOは、増え続けるクラウドサービスのログイン管理に悩む企業にとって、利便性とセキュリティを両立できるソリューションです。ユーザーは一度の認証で必要な業務アプリにアクセスできるため生産性が向上し、IT部門はパスワード管理やアカウント運用を一元化することでセキュリティリスクの低減と管理効率化を実現できます。

クラウドサービス利用が拡大する現代においてSSO導入は注目されており、Oktaはそのリーディングプロバイダーとして高い評価を得ています。本記事を参考にOktaのSSO導入をしてみてください。

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