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Mayaの学生版とは?価格や期間を徹底調査

Mayaは、オートデスク社で販売されている3DCGソフトです。高機能ゆえ、価格もそれなりにしますが、学生版を使うと手軽に利用できます。こちらでは、Maya学生版とはどのようなライセンスかに加え、使える期間や価格、利用条件、インストール方法などをご紹介します。

Mayaの学生版とは

Mayaは、CG制作において業界のスタンダード的なソフトなので、学生の内に習得したいと考える方は多いかもしれません。そのような人におすすめなのが、Maya学生版です。では、Maya学生版はどのようなライセンスなのでしょうか。学生版ライセンスの内容や価格、利用できる期間を分かりやすく簡単にご紹介します。

Maya 学生版ライセンスの内容

Maya学生版は、オートディスク社が学生や教員向けとして、さまざまな教育機関に限って提供しているライセンスです。なお、Maya学生版は、1アカウントで最大3台のパソコンにインストールすることが可能です。自宅のパソコンに加え、学校を含めた出先のパソコンにインストールすることもできるため、幅広い利用が可能になるでしょう。Maya学生版は、学習や教育、トレーニング、研究、開発に限った使用が認められています。営利目的での商用利用ができない点には注意が必要です。

Maya 学生版の価格

Maya学生版は、無料で使用できます。Mayaは、通常のライセンスだと高額です。例えば、商用可能な通常版のMayaは、年間ライセンスで286,000円します。小規模事業者や個人事業主などが対象のMaya Indieや、レンダリングなどを省いた機能制限があるMaya LTは42,900円です。Maya学生版と同様に無料で使えるMaya体験版は、30日の期間制限があるため、試しに利用するだけのものになります。他のライセンス契約を考えると、短期間に限らず、機能制限なしに使えるMaya学生版の優位性を理解できます。

利用期間

Maya学生版の利用期間は3年です。大学1年生になったときから使い始めると、大学4年生になった時点で利用期限を迎えることになりますが、その場合はライセンスの延長手続きをとると、継続してMaya学生版の使用が可能になります。いうまでもありませんが、ライセンス延長の際に、使用する方が学生対象者であることが求められます。

Mayaの学生版ライセンスの利用条件

Maya学生版は、学生でありさえすれば使えるというものではないようです。Maya学生版を利用する条件が定められているため、条件を満たしていない方はMaya学生版を利用できません。こちらで、どんな人がMaya学生版を利用できるか確認していきましょう。

Maya学生版の利用資格

Maya学生版は、行政機関により認定された教育機関に在籍・在学する学生または教員である必要があります。ここでいう認定教育機関とは、在学している学生の教育を主たる目的として、行政機関より権限が与えられ、認可された機関を指します。例えば、中学校や高等学校、大学などの高等教育機関、ホームスクールなどが認定教育機関に該当します。なお、教員の場合は、認定機関と雇用契約を結んでいることが利用条件となります。非正規雇用の教員は、雇用契約先により利用できないケースがあるため、注意が必要です。

申請する際に求められる書類や情報

Maya学生版を利用するには、あらかじめ定められた書類や情報入力が必要です。後述するインストール手順の過程でこちらに記載するものが必要となるため、あらかじめ準備しておくことをおすすめします。

まず、Maya学生版ライセンスを申請する場合は、氏名と教育機関の正式名称、現在の学期を示す日付の入力が必要です。登録書や授業料領収書、学生IDまたは教員ID、成績証明書、教員に限り学校Webサイトに掲載されている教職員リストなどを用意しておくと、情報入力がスムーズにいくはずです。

Mayaの学生版をインストールする手順

こちらでは、Maya学生版をインストールする手順を、ライセンス申請方法を含めてご紹介します。

まずは無料版としてインストール

Mayaを学生版ライセンスで利用するには、まずは体験版をインストールし、その流れで学生版ライセンス申請をするとよいでしょう。こちらではまず、体験版のインストール手順を記載します。

Maya体験版は、Mayaの公式ページから「無料体験版をダウンロード」を選択することでインストールできます。そして、無料体験版の目的に記載がある「ビジネス」「教育」「ファイルビューア」の中から「教育」を選択します。そうすると、教育機関限定ライセンスのページに移動するので、「利用開始」を選択します。

Maya学生版のライセンス申請方法

インストールの過程で「利用開始」を選択すると、「ようこそ」と記されたサインイン画面が表示されます。すでに無料体験版を使うなどしてアカウントを持っている方は、メールアドレスを入力して「サインイン」ボタンを押し、その次の画面でパスワードを入れます。まだアカウントを持っていない方は、アカウントを作成する必要があります。一定期間、アカウント情報の入力をしたくない場合は、サインイン画面下方にある「サインインを保持」にチェックを入れておくとよいでしょう。なお、パスワードは二段階認証されるので、再度パスワードを入力し、情報が正しければサインインできるようになっています。

サインインができると、学生版ライセンスを利用するのに必要な情報入力が求められます。最初の画面では、教育機関が所属している国、学生・教員どちらか、大学・高校・専門学校の選択、生年月日を入力します。必要な情報をすべて入力して「NEXT」を押すと、学校名と入学日、卒業予定日を入力する画面が表示されるので、該当の情報を入力します。「NEXT」を押すと、「追加の証明書が必要です」と書かれた画面が表示されるので、指定された証明書の写真をアップロードします。教育機関であることを証明する書類として、成績証明書・教育機関が発行する在学/在籍証明書・学生証のコピーが提示されているので、そちらを写真撮影してアップします。なお、ファイルをアップロードする際の拡張子はあらかじめ指定されており、jpeg・PDF・png・gifとなっています。

アップロードする書類ですが、法律的に正式なフルネーム、学生または教員として在籍している教育機関の名称、現時点での学期内の日付が記載されているものが求められます。アップロードした書類が不明瞭である場合は、Maya学生版の利用が許可されないため、必要な情報がはっきり映るようにしなければなりません。さらに、アップロードする書類にマイナンバーや銀行口座番号など個人情報が書かれている場合は、その部分を黒く塗りつぶすなどするよう促されています。アップロードは14日以内に行う必要があります。

Maya学生版は、学生である間、通常では高いライセンス料を払って使うものを無料で使える分、書類を準備したり、手続きが求められます。また、ソフトは最新版だけでなく、過去3世代分も利用でき、機能制限がないなどの利点もあります。Maya以外に、AutoCADやFusion360なども利用の対象となるので、Maya学生版を利用するメリットは大きいといえます。

Maya学生版の利用期間・価格・条件を知って有効活用しよう

Maya学生版は、行政機関により認定された教育機関に所属する学生や教職員が無料で使える3DCGソフトです。立場を証明する情報や書類を入力・アップロードすることで、3年間と長期間にわたり利用できるほか、学生である間は更新も可能です。CG業界での利用頻度が高いMayaを、価格無料で習得できるので、条件にかなっている方は有効活用したいものです。

Mayaは映像業界のスタンダートにもなっており、クオリティの高い作品が制作できるソフトなため普通に買うと高価なソフトです。Maya学生版が利用可能な方は是非Maya学生版を利用して使いこなせるようになると良いでしょう。

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