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Fusion 360 アセンブリコマンドの「ジョイント」と「位置固定ジョイント」について

どうも動画職人の大塚です。
久しぶり(約2か月ぶり)のブログ更新ですが、今回は動画ではありません(笑)
今回の記事はみなさんも疑問に思われているだろう「ジョイント」と「位置固定ジョイント」の違いについてご説明します。

「ジョイント」と「位置固定ジョイント」の違い

コマンドの説明

まず、それぞれのコマンドの説明を読んでみましょう!
まずはジョイントの説明です。

ジョイント

別のコンポーネントを基準にしてコンポーネントを配置し、相対移動を定義します。
ジョイントを定義するジオメトリまたはジョイントの原点を選択します。
タイプを指定して、相対移動を定義します。

位置固定ジョイント

別のコンポーネントを基準にしてコンポーネントを配置し、相対移動を定義します。
コンポーネントの現在の位置が維持されます。
結合するコンポーネントを選択します。
ジョイントのタイプおよびジョイントの原点の位置を指定します。


う〜ん、わかるようでイマイチよく分かりません!!!
そこで我らが「ティチャー三谷さん」にお伺いしてみたところ、わかりやすく解説してくれました!

ジョイントは主に「ボトムアップ設計」で利用して、位置固定ジョイントは主に「トップダウン設計」で利用するコマンドです。

「おお、なるほど!」となる方もいらっしゃると思いますが、「よく分かんねーよ!!!」って方もいらっしゃると思うのでもう少し詳しく説明していきます。

ボトムアップ設計とは

ボトムアアップ設計とは、バラバラにモデリングした部品を一つのファイルに組み立てていく方法になります。
自転車でいうと、サドルや車輪、フレームなどをバラバラのファイルで作って、最後に一つのファイルに組み立てる方法です。
その場合、一つのファイルの中で組み合わせる際に、それぞれの部品の位置を合わせてあげる必要があります。

例えば、車輪であればフレームにくっついていてクルクル回るといった情報が必要になります。
その際にアセンブリの「ジョイント」コマンドを使って、位置を合わせつつ回転するというジョイント情報を付与します。

トップダウン設計とは

続いてトップダウン設計についてですが、トップダウン設計は一つのファイルで全ての部品を作り、その後別々の部品にしていく方法になります。
そのため、予め位置を合わせながらモデリングしていくことが可能です。

例えば、自転車のフレームを作った後、フレームの穴を参考にしながらサドルや車輪を作れば、後から位置を合わせる必要がありません。
そういった場合は、アセンブリの「位置固定ジョイント」を使ってジョイント情報のみを付与していきます。

簡単にまとめると

  • ジョイント…位置を移動した後にジョイント情報を付与する
  • 位置固定ジョイント…位置を移動せずにジョイント情報のみを付与する

いかがでしょうか?
僕はこの説明でかなりスッキリしました!
人に教えてもらうと簡単に解決しちゃうことって多いですよね(笑)

ではではまた次会うときにー!

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