Webサイト上で、「ボタンをクリックすると別のページが表示される」「ページをスクロールすると背景の色や画像が変わる」といった動きを見たことはありませんか?
これらの動的アプローチを実現しているのが、JavaScriptというプログラミング言語です。
JavaScriptはシンプルな構文なので、独学で習得する方も多く見られます。
この記事では、JavaScriptの独学方法を3選ご紹介します。
初心者におすすめの本・学習サイト・動画講座をそれぞれ厳選してお伝えするので、JavaScriptの独学を検討している方はぜひ参考にしてください。
JavaScriptとは?
JavaScriptは、Webページに動的機能を加えるプログラミング言語です。
JavaScriptを使うと、静止画や文字が並んでいるだけのWebページに、リアルタイムで反応するインタラクティブな動きを加えることができます。
JavaScriptでできること
JavaScriptを使うと、Webページをより使いやすく、より魅力的にできます。
以下では、JavaScriptでできることを表にまとめました。
機能 | 具体例 |
動きを加える |
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ユーザーの操作に反応する |
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リアルタイムで更新する |
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データを処理する |
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デバイスとの連携 (GPS、カメラ、マイクなど) |
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このように、JavaScriptでできることは多岐にわたります。
以下の記事では、JavaScriptでできることについて詳しく解説しているので、上記の表と合わせてぜひご一読ください。
JavaScriptを独学するメリット
続いて、JavaScriptを独学で習得する3つのメリットについて解説しましょう。
メリット①学習ソースが豊富にある
JavaScriptは汎用性が高く人気のプログラミング言語であるため、豊富な学習リソースが用意されています。
たとえば、関連書籍は数多くリリースされており、アーカイブ動画で学べる講座も多種多様です。JavaScriptの基本操作を解説するウェブサイトも数多く存在し、YouTubeでは視覚的に学べる学習チャンネルがいくつも公開されています。
このように、JavaScriptの学習リソースは非常に充実しています。
独学でもレベルに合わせて適切な学習ソースを選択できるため、自分のペースで効率的にスキルアップしたい方におすすめです。
メリット②構文が分かりやすい
構文がシンプルで分かりやすいJavaScriptは、比較的独学でも習得しやすいです。
たとえば、if文やfor文といった制御構造は自然な日本語を含めた英語に近い表現で書けるため、初心者でも直感的に理解しやすい仕組みになっています。
JavaScriptは、セミコロン(;)で文の区切りを示すシンプルな構文なので、コードを読み解く際にも迷うことがありません。セミコロンで各文を明確に分ければ構文エラーも発生しにくく、独学でもスムーズに学習が進みます。
メリット③手軽に開発できる
JavaScriptが独学に適しているのは、手軽に開発できるのも一つの理由です。
JavaScriptはブラウザさえあれば、特別な開発環境を用意する必要がありません。Node.jsを活用してサーバーサイドの開発をすれば、フロントエンドからバックエンドまで一貫して学べます。
このように、開発環境の構築が容易なため、プログラミング学習の初期段階をスムーズにクリアできます。新しいアイデアをすぐに形にして取り組めるのは、独学時の大きなモチベーションになるでしょう。
JavaScript初心者の独学に役立つコード例
続いて、JavaScript初心者の独学に役立つ簡単なコード例を2つご紹介しましょう。
コピペで使えるので、ぜひコードを読み解きながら、ブラウザで実行してみてください。
①ボタンの色をクリックで変更
以下は、Webページのボタンをクリックすると、背景色が白と水色に代わるコードです。
このコードでは、三項演算子(条件分岐を簡潔に記述した構文)を用いて、現在の背景色に応じて次の色を決定しています。
<button onclick=”changeColor()”>背景色を変える</button>
<script>
function changeColor() {
document.body.style.backgroundColor =
document.body.style.backgroundColor === “lightblue” ? “white” : “lightblue”;
}
</script>
②時刻の表示
次は、Webページ上にデジタル時計を表示するJavaScriptのコードです。
1秒ごとに時間が更新され、<p id=”clock”></p>の部分に表示されます。
<p id=”clock”></p>
<script>
function showTime() {
const now = new Date();
const time = now.toLocaleTimeString();
document.getElementById(“clock”).textContent = time;
}
setInterval(showTime, 1000); // 1秒ごとに更新
</script>
JavaScriptの独学におすすめの学習サイト3選
それでは、JavaScriptの独学におすすめの学習サイトを3選ご紹介しましょう。
サイト名 | 主な特徴 | 料金 |
Progate |
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Paizaラーニング |
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Codecademy |
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無料 |
独学におすすめの学習サイト①Progate

Progateは、利用者330万人以上、世界100カ国以上で使われている独学向けプログラミング学習サイトです。ブラウザ上でコードを書いたら即実行できるため、プログラミングの楽しさを実感しながら学習できます。
無料プランでプログラミングの基礎を体験でき、月額990円の有料プランに移行すれば全レッスン学び放題です。コースはWebページ開発など目的別に3種類、JavaScriptなどの言語コースは15種類あります。JavaScriptは全7レッスン、13時間です。
独学におすすめの学習サイト②Paizaラーニング

Paizaラーニングは、プログラミング初心者向けのオンライン学習サイトです。
JavaScriptやJava、Python、など、人気のプログラミング言語を3分動画で分かりやすく解説しています。
利用時の環境構築は不要で、ブラウザ上ですぐにプログラミングを始められるのも特長です。
JavaScriptは体験編(全1レッスン)と入門編(全4レッスン)の2コースあり、どちらのコースも無料で利用できます。
独学におすすめの学習サイト③Codecademy

Codecademyは、世界190か国以上で使われている無料のオンライン学習サイトです。
公式サイトでアカウントを作成すれば、すぐにJavaScriptやPythonなどを使ったプログラミングにチャレンジできます。
AI学習アシスタントが一人ひとりの学習を分析し、課題やフィードバックしてくれるのも特長です。なお、退会すると以前のメールアドレスや電話番号を使ったアカウントでの登録はできなくなります。
JavaScriptの独学におすすめの本3選
次は、JavaScriptを学べる人気の学習本を3選ご紹介しましょう。
書籍名 | 主な特徴 | 料金 |
JavaScript Primer |
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独習JavaScript 新版 |
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スラスラわかるJavaScript 新版 |
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独学におすすめの本①JavaScript Primer

JavaScript Primerは、最新のJavaScriptを学びたい方におすすめの入門書です。
ECMAScript 2015以降の新しい書き方を中心に解説しており、変化の激しいJavaScriptに対応できる基礎力を養えます。
コードにはコメントが豊富で、さらに自分で問題を解決するための調査方法を解説するなど、本の随所に初心者向けの優しい指南が施されています。書籍と同じ内容をネットで公開しており、こちらは無料で参照可能です。
JavaScript Primerについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ネットを使い無料で読む方法もお伝えしているので、興味がある方はぜひご一読ください。
独学におすすめの本②独習JavaScript 新版

独習JavaScript 新版は、JavaScriptの標準的な教科書として、長年多くの人々に支持されてきました。この新版では、より理解しやすく、より実践的な内容にアップデートされています。
著者はオンライン学習プラットフォーム・Udemyで活躍しているCodeMafia氏で、シンプルかつ分かりやすい解説文が特長です。JavaScriptの幅広く網羅しているので、じっくりJavaScriptを学びたい方におすすめです。
独学におすすめの本③スラスラわかるJavaScript 新版

スラスラわかるJavaScript 新版は、9年ぶりにリニューアルされたJavaScriptの定番入門書です。
変数や関数といった基本的な概念から、DOM操作や非同期処理といった少し複雑な内容まで、丁寧かつ分かりやすく解説されています。
豊富な図や実際のコードを交えながら、なぜその機能が必要なのかを丁寧に説明してくれるので、中学生からも高く支持されている学習本です。
JavaScriptの独学におすすめの動画2選
最後に、JavaScriptの独学におすすめの動画をお伝えします。
ここでは、無料で視聴できる人気のYouTube講座を2つピックアップしました。
正式タイトル | 主な特徴 | 再生回数 | 視聴時間 |
JavaScript入門・完全版コース/プログラミング初心者向け、コスパ最強講座 |
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47万回超 | 3時間18分14秒 |
JavaScriptの「基礎」が1時間で分かる「超」入門講座【初心者向け】 |
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42万回超 | 1時間15分18秒 |
独学おすすめの動画①JavaScript入門・完全版コース
こちらは、ゼロからJavaScriptを学びたい方に最適なYouTube講座です。
3時間超という長尺で、環境構築から基礎文法、実践的なWebアプリ開発まで、幅広い内容を網羅しています。
コメント欄では視聴者からの質問にも回答しており、疑問点を直接尋ねることが可能です。
「セイト先生の解説内容がダントツで分かりやすい」「コードを書くのが好きになりました!」など、視聴者からの高評価も多数寄せられています。
独学におすすめの動画②JavaScriptの「基礎」が1時間で分かる
こちらは、JavaScriptの基礎を約1時間でマスターできるYouTube講座です。
TODOアプリの作成を通して、実践的なコードを書きながら文法や概念を自然と理解できます。
講師の山浦清透氏は、京都大学大学院卒・現役のWeb系エンジニアで、自身の経験を活かして分かりやすく実践的な講座を提供しています。1冊の本を読んだような濃密な内容ですが、中盤からペースアップするのである程度の知識がある方におすすめです。
JavaScriptを独学する際の注意点
最後に、JavaScriptを独学する際の注意点について解説しましょう。
注意点①信頼できる学習ソースを利用する
JavaScriptを独学する際は、信頼できる学習ソースを選びましょう。
JavaScriptの学習ソースが豊富である反面、その質や内容の正確性に大きな差があります。
本記事で紹介したようなおすすめ記事を参照すると良いですが、加えて自分自身に適しているかを確認することが重要です。信頼度の高さは利用者数や出版数、口コミ数や口コミ内容で判断してください。
YouTubeの場合、再生回数やコメント欄、チャンネル登録者数が信頼性の証となります。時間を無駄にしないためにも、事前にしっかりリサーチすることが大切です。
注意点②基礎から段階的に進めていく
JavaScriptを独学する場合、基礎から段階的に進めていくことが重要です。
JavaScriptは他の言語と比較して自由度が高く、書き方が多様なので、いきなり実践的なコードからスタートすると混乱してしまいがちです。
JavaScriptの独学を成功するためにも、まずは文法や基本的な概念をしっかりと理解して、徐々に複雑なプログラムに挑戦することを心がけてください。基礎を固めるということは、応用力を身につける最短ルートでもあります。
注意点③課題解決できるメンターを見つける
JavaScriptを独学するときは、あらかじめ課題解決できるメンターを確保しておきましょう。
JavaScriptはエラーの原因究明や非同期処理、DOM操作など、独学では理解に時間がかかる点もいくつかあります。そんなときに相談できるメンターがいると、学習を中断することなくスムーズに目標を達成できます。
課題解決できるメンターがいない場合は、セミナーの利用もおすすめです。
多くのセミナーでは、個別の質問にも対応し、一人ひとりの課題解決を促しながら段階的にスキルアップするカリキュラムを提供しています。
JavaScriptの独学方法についてまとめ
JavaScriptは学習ソースが豊富にあるため、独学でも習得しやすいプログラミング言語です。
ただし、初心者の場合、エラーの原因特定などでつまずく可能性もあります。
そんなときは、学習方法の目先を変えて、セミナーなどその場で疑問点・不明点を解決できるサービスを利用するのもおすすめです。セミナーは短期で効率的にスキルアップできるため、学習時間を節約したい、効率的に基礎を固めたいという方にも最適な選択肢といえるでしょう。
