イラストレーターとして働く上で気になるのが、どれくらいの年収なのかではないでしょうか。
今回は、イラストレーターの平均年収を紹介します。
また、セミナーや資格など、年収を上げるための方法も合わせてお伝えします。
イラストレーターの年収はいくら？
イラストレーターとして働く上で、気になるのが年収でしょう。
年収は、イラストレーターとしての働き方によっても大きく左右されるため、企業などに属す正社員なのかアルバイトなのか、またフリーランスとして独立して仕事を請け負うのかによって得られる年収は異なります。
イラストレーターは、雑誌の挿絵や表紙をはじめ、広告、ポスター、パッケージなど様々な分野でイラストを描く職業のことを言い、紙媒体をはじめ、Webやソーシャルゲームなど、その仕事の範囲は広がってきているでしょう。
イラストレーターの多くはWebやゲーム業界、出版業界などで活躍しており、専門的な分野で活躍するイラストレーターもいます。
テクニカルイラストレーターは、工業製品のマニュアルに掲載するイラストを描き、メディカルイラストレーターは、医療関係に特化したイラストを描く分野で活躍しています。
どの分野で働くかによって年収も大きく異なり、専門性が要求されるイラストレーターの場合は、年収も高い水準となる傾向があるでしょう。
イラストレーターの平均年収
イラストレーターの平均年収に関して、公式な調査はありませんが、求人ボックスの求人募集と複数の企業が提示する給料などから計算した結果、イラストレーターの正社員の平均年収は362万円です。
一方、国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、2023年の日本人の平均年収は458万円でした。
イラストレーターの平均年収は、日本全体の平均年収より100万円近く低いことが分かります。
また、イラストレーターの平均年収は地域別では関東が362万円と高く、中でも東京都は382万円と突出していました。
平均年収が380万円を超えるのは東京都のみであり、全体の平均年収よりもやや高いことが分かります。ただし、イラストレーターの収入は年収270万円台から300万円後半まで、幅が大きいのが特徴です。
イラストレーターの働き方と年収
イラストレーターの年収において、働き方は大きく影響します。
イラストレーターの勤務先として、主にデザイン事務所やコンテンツ制作会社、広告代理店などが挙げられますが、どの勤務先でも年収に大きな差は生じません。
個人のスキルや勤務先の業種や役職によって差があるものの、高収入を目指すのであれば会社員として勤めるのではなく、フリーランスとして働くのがおすすめです。
フリーランスで働く場合、基本的に受ける仕事の量に応じて年収は変動します。
一般的にイラスト1枚につきいくら、という単価で仕事を受けるため、経験やスキル、知名度によって収入は大きく異なるでしょう。
人気のイラストレーターになれば、年収1,000万円を超えることも珍しくありません。
イラストレーターの収入源
そんなイラストレーターの収入源はどこなのでしょうか。
イラストレーターの収入源1．イラストの仕事
イラストレーターの収入源の多くはイラストの仕事です。
イラスト1枚ごとに単価が設定されているため、イラストをたくさん制作すれば収入も上がります。
また、イラストレーターとしての知名度が高く、人気のあるイラストレーターであれば単価そのものが高額なため、イラスト制作だけでも高収入が得られるでしょう。
イラストレーターの収入源2．イラストと合わせたスキル
イラストに生かせるスキルを身につけることで、仕事の幅が広がり収入を増やすこともできるでしょう。
例えば、漫画を描くスキルやアニメーション製作ができれば、さらに高単価の仕事に繋がり、イラスト制作と合わせた収入源となります。
イラストレーターの収入源3．仕事量
イラストレーターの収入源は、企業で正社員として働く場合は安定していますが、フリーランスの場合は仕事の量で収入にも大きな差が生じます。
仕事をたくさん受ければ収入はその分上がりますが、仕事がなければ収入も下がります。
イラストレーターとして年収を上げるためには？
イラストレーターは、スキルと収入が直結している仕事です。
そのため、個人のスキルによって年収を上げられるでしょう。
会社勤務であれば転職や独立
会社員として働くイラストレーターが年収アップを目指すのであれば、スキルを磨いて昇進したり、責任者などの役職に就いたりすることが重要でしょう。
将来を見据えて転職することも年収アップの一つの方法です。
いずれの場合も、年収を上げるために、知識はもちろんマネジメントスキルも求められるでしょう。また、実力によってはフリーランスとなることで年収アップに繋げられます。
制作スピードを上げる
イラストレーターの収入はどれくらい多くのイラスト案件を受けられるかによって左右されます。そのため、たくさんの案件を受けることで年収アップにも繋がるでしょう。
制作スピードを上げるには、枚数をこなしてスキルを上げるだけでなく、デジタルソフトを使いこなすことも重要です。
Web関連のイラスト需要に応える
ソーシャルゲームなどのゲーム市場の需要が増すとともに、そこで使用されるイラストを中心にWeb関連イラストは単価が伸びています。ゲームにおいてイラストは欠かせないものです。
さらに、必要とされるイラストのジャンルは広く、キャラクターだけでなく背景デザインなど多岐にわたります。
今後も伸びていくことが予想されるゲーム市場ではイラストのデジタル化が進んでおり、デジタルソフトを利用したイラスト業務は、年収アップに必須のスキルと言えるでしょう。
+αのスキルを身につける
イラストレーターとしてイラストを描く技術はもちろん、デザインや漫画、アニメ、動画などのスキルを身につけると年収アップに繋げられます。
イラストレーターとしてのスキルも生かせるWebデザインなどは需要が高く、注目されている分野です。
イラストレーターで年収アップのために取得すべき資格
イラストレーターとして年収をあげるには資格取得も効果的です。
Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験は、ソフトウェアのIllustratorを使用し、提示されたテーマ・素材からコンテンツを制作する能力を認定する、サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催の試験です。受験資格は特になく、誰でも受けられます。
試験は全国にある試験会場から随時受験が可能です。
Illustratorクリエイター能力認定試験は、
- スタンダード
- エキスパート
の2種類あり、難易度が異なります。
| 受験料 | |
| スタンダード | 7,600円 |
| エキスパート | 8,600円 |
試験内容は、スタンダードではIllustratorを使った作品製作をはじめ、基礎知識を中心に問われ、エキスパートでは知識問題をはじめ、Illustratorの操作によるWebデザインの作成といった実技、実践が問われます。
取得することで、Illustratorのスキルや知識が身につき、転職やフリーランスで働く際にアピールできるでしょう。
Photoshopクリエイター資格認定試験
Photoshopは、Webデザインや画像編集、サイト制作を行うグラフィックツールです。
デザイナーやクリエイターにとって必須のスキルであり、イラストレーターとしてもスキルの幅を広げる上で取得しておきたい資格です。
Photoshopクリエイター資格認定試験は、サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催の、クリエイターとして求められる写真・画像の加工編集スキルを証明する試験です。
Photoshopの基礎知識から、Photoshopを実際に使用してコンテンツ制作する問題も出題されます。難易度別に
- スタンダード
- エキスパート
が用意されています。受験資格に制限はなく、受験は全国の試験会場で随時受け付けているため、自分の都合に合わせて好きな日時を選べるでしょう。
| 受験料 | |
| スタンダード | 7,600円 |
| エキスパート | 8,600円 |
Webデザイン関連のイラストレーターなど、Web分野で活躍する上で、持っていると生かせる資格でしょう。
イラストレーターの年収を上げるには、Illustrator基礎セミナーがおすすめ
ここでは、イラストレーターのスキルアップに繋がるセミナーをご紹介します。
Illustrator基礎セミナーは、Illustratorの基礎から実践、応用まで2日間で身につけられるセミナーです。会場受講、ライブウェビナー、eラーニングの3つの受講形式から自分の都合に合わせて選択できます。Illustrator基礎セミナーの概要は、次の通りです。
| 料金（税込） |
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| 日数 | 2日間 |
| 時間 | 10:00～15:30（会場受講、ライブウェビナーの場合） |
| 講座内容 |
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会場受講では東京・名古屋・大阪の会場から選択でき、講師と対面で受講が可能です。
ライブウェビナーは、オンラインで講師に質問しながら学べるのが特徴です。
eラーニングは、場所や時間を問わず、自分のペースで学習できるのが特徴で、会場受講と同じ内容の動画を1年間視聴できます。
内容は、Illustratorの基本操作やオリジナルアイコンの作成などの基礎学習から、イラスト作成の応用・発展学習まで、すぐに実践で活用できるスキルが短期間で身につきます。
転職にも独立するのにも生かせるスキルが身につくでしょう。
イラストレーターのスキルを磨いて年収アップを目指そう
イラストレーターの平均年収だけを見ると低めですが、フリーランスのイラストレーターになると収入の幅も大きくなります。スキルや人気によっては高収入も目指せるでしょう。
年収を上げるには、資格やセミナーなどでデジタルツールを使ったイラストのスキルを身につけることが重要です。
