こんにちは!Chisatoです。
本日のtopicsは、デスクトップ型高速FFF式3Dプリンター”G-ZERO”をご紹介します。
株式会社グーテンベルクは、デスクトップ型高速FFF(熱溶解積層)式3Dプリンター”G-ZERO”を、2022年6月1日より販売開始、順次出荷します。
「G-ZERO」について
本製品の開発・製造は、大田区で長い歴史のある極東精機製作所と安久工機との協力により実現しました。G-ZEROは高速造形が特徴の低価格業務用3Dプリンターです。販売価格は価格98万円(税別)、初年度保守・基本サポート込み、年間製造台数は90台前後になる見込みです。
開発に至るまで
G-ZEROは、これまでのFFF式3Dプリンターの欠点であった「遅い」という弱点を克服し、研究開発や加工現場での試作・一品物製造のサイクルを加速し、少量から中量生産の間を埋める製品です。一般的な既存他社製品の造形速度40-80mm/sに対して、G-ZEROは最大500mm/sを達成しています。これまでのFFF式3Dプリンターでは、大きな造形物になると半日以上かかるのが一般的でしたが、高速化により多くのものを一日のうちに造形可能です。
高速造形により新たな領域での3Dプリンターの活用が期待されます。これまでのFFF式3Dプリンターは個人や企業R&D部門により試作や治具、一品物の製作用途に使用されてきましたが、G-ZEROは、営業時間内での造形、学校の授業中など、時間的制約により使用が難しかった領域に展開可能です。さらに、試作や一品物などの製作だけでなく、プラスチック製品の中量産を目指して作られた機体です。
複数の製造業社との協力により実現した製品
株式会社極東精機製作所および有限会社安久工機の二社と協力関係を構築しています。一般に、ハードウェア開発でプロトタイプ→量産設計の段階はつまずきやすいとされていますが、同二社とプロダクトデザインを含めてゼロ距離でコミュニケーションを取ることで、性能・コストの両面を考慮した量産設計を実現しました。G-ZEROの筐体部品の多くが、大田区を中心とする専門性の高い加工技術を持つ製造業社により生産されています。
製品スペック
本体サイズ | 430mm × 480mm × 470mm |
本体重量 | 26kg |
造形エリアサイズ | 250mm × 210mm × 200mm |
ノズル数 | 1 |
ノズル直径 | 0.4mm |
最高ノズル温度 | 350℃ |
最高ベッド温度 | 120℃ |
ビルドプレート | マグネット吸着式スプリングシート
(ベッド表面にBuildTak™、PEI`シート等) |
最高チャンバー温度 | 60℃ |
対応樹脂 | PLA/ABS/PC/ASA/PA/TPU等 |
レイヤー厚み | 50~250μm |
キネマティクス | CORE-XY |
プリントヘッド最高駆動速度 | 500mm/s |
プリントヘッド最大加速度 | 20,000mm/s^2 |
サポート除去方法 | ブレイクアウェイ |
対応スライサー | PrusaSlicer/Cura |
極東精機製作所などと共同で開発された、デスクトップ型高速FFF(熱溶解積層)式3Dプリンター”G-ZERO”に注目です!