Autodesk Fusionを業務に活用するために、まずは基本操作や使い方の学習からスタートしたい人も多いのではないでしょうか。しかし、どのような学習方法が効率的なのか選べないとお悩みの人もいるはずです。
そこでこの記事では、Autodesk Fusionの学習方法や、初心者向けの学習ステップをわかりやすくまとめました。おすすめの教材や学習の落とし穴も紹介しているので、Autodesk Fusionを学ぶ参考にしてみてください。
Autodesk Fusionとは?
Autodesk Fusionは、エンジニア向けのソフトウェアを提供している「Autodesk社」の3Dモデリングソフトです。製造業向けの製品であり、次のような機能が搭載されています。
- 3DCAD(作図)
- CAM(機械制御)
- CAE(解析・シミュレーション)
- PCB(プリント基板の設計)
直感的な操作で製造設計に着手できるほか、目的や業務内容に合わせて複数の契約プランが用意されているのが特徴です。
より詳しくAutodesk Fusionの概要を知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
Autodesk Fusionのおすすめ学習方法・教材一覧
まずはAutodesk Fusionをどのような方法で学習できるのか、3つの用途に分けておすすめの方法をまとめました。
自身の状況や目的に合わせて、最適な学習方法を見つけてみてください。
基礎から学習したい人向け
Autodesk Fusionに触れるのが初めてで、まずは基礎から学習していきたいという人は次の方法を選ぶのがおすすめです。
- Fusion 360 チュートリアル(PDF:4.2MB)(公式)
- Autodesk Fusion ビギナー向けレッスン(公式)
- Autodesk Fusionの参考書・学習本
- セミナー講習
たとえば、Autodesk公式から無料で入手できるレッスン資料やスタートアップガイドのページをチェックすれば、画像付きで基本操作や簡単な作業の流れを学べます。
また独学したい人は、ソフトのノウハウがまとめられている参考書や学習本を選ぶことで自己学習をスタートできます。
ほかにも、自力での学習が難しい場合にはセミナー講習に参加するのもひとつの手です。
プロの講師からAutodesk Fusionの基礎を教えてもらえます。
なおセミナー講習を検討している方は、以下のページをご参考ください。
お金をかけずに学習したい人向け
Autodesk Fusionの導入にお金がかかったため、なるべく費用をかけずに学習したいと考えている人は、以下の方法を検討してみてください。
- Autodesk公式のマニュアルやレッスン
- 学習サイト
- 動画配信サイト(YouTubeなど)
※参考|Fusion 360 公式動画チャンネル(Fusion360 Japan)
まず、Autodesk公式のマニュアルなどは前述と同様に基礎知識を身につける際に役立ちます。
無料でPDFデータなどを入手できるため、自身のPCなどに入れてマニュアルを横目に操作方法の学習が可能です。
また学習サイトや動画配信サイトでは、無料で有料級の学習コンテンツが配信されています。
Autodesk Fusionの基礎知識はもちろん、特定のコマンド機能のノウハウ解説なども見つかるため、ブックマークしておくと便利です。
効率よく学習したい人向け
短期間でAutodesk Fusionを効率よく学習したい方におすすめなのが、次の学習方法です。
- 学習期間が決まっている参考書
- 短期間タイプのセミナー講習
たとえば、Autodesk Fusionの参考書の種類によっては「7日間でマスター」など、期間を決めて学習しやすいカリキュラムがまとめられたものも見つかります。
また、セミナー講習のなかにも「2日間で実践知識が身につく」といった内容のものがあるので、急いでいる人におすすめです。
もしセミナー講習の受講を検討している方は「実践的に学べるAutodesk Fusionセミナー講習」を受講してみてはいかがでしょうか。Autodesk Fusionの基礎~応用までの知識・操作方法を実践的に学べます。
セミナー名 Autodesk Fusionセミナー講習 運営元 ProSkilll(プロスキル) 価格(税込) 41,800円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
Autodesk Fusion初心者向けの学習ステップ
Autodesk Fusionの学習方法を決めたら、次のステップとして学習する手順を理解することが重要です。参考として以下より、Autodesk Fusion初心者向けの学習の流れを整理しました。
Autodesk Fusionをインストールする

まずは、Autodesk Fusionを以下の方法でインストールしましょう。
Autodesk Fusionの入手方法 | 費用 | 対象者 |
---|---|---|
無料体験版(30日間)を利用する | 無料 | まだ本格導入までは考えていない人 |
学生版の製品を申し込む | 学生や教員など教育機関に属している人 | |
Autodesk公式サイトから購入する | 有料 | 本格導入を目的としている人 |
代理店と契約してソフトを購入する | 本格導入 & サポートを受けたい人 |
Autodesk Fusionは、期間限定であれば無料からインストールが可能です。
製品の要求スペックを満たすPCを準備したうえでインストールしてみてください。
基本操作を覚える
自身のPCでAutodesk Fusionを起動できたら、まずは基本操作を覚えることからスタートしましょう。プロジェクトの立ち上げ方や操作方法、保存方法を知らなければ作業を進められないため、以下の手順で学習してみてください。
- Autodesk Fusionのアイコンをクリックして起動する
- 「ファイルマーク」から新規プロジェクトをつくる
- マウス操作・キーボード操作を試す
- 「ファイルマーク」からプロジェクトを保存する
なかでも、よく使うマウス操作は何度も繰り返し学習して身につけることが重要です。
以下のポイントを押さえながら、実際に作業画面上で操作してみてください。
マウスボタン | 用途 |
---|---|
左クリック | ・選択 ・決定 |
右クリック | ・よく使うコマンドの表示 ・オプションメニューの表示 |
ホイール | ・ズームイン、アウト ・画面スライド |
ここまで学習できたら、実際にモデリングの学習へと進めます。
スケッチと基本モデリングを習得する
Autodesk Fusionのなかでもよく使うのが、モデリング機能です。
例えば上記のようなコマンドを使い、下図の作成~3Dモデルの作成という手順で作業を進めていきます。
- スケッチ機能で2D面にモデルの下図をつくる
- モデリングの作図機能で3D化する
- 修正機能を組み合わせて形状を調整する
作図・修正の機能は数が多いため、ひとつずつ操作して慣れていくことが欠かせません。
使い方がわからないときは、マウスカーソルをコマンドに合わせると、使い方のポップアップが表示されるので、それを参考に操作してみてください。
ここまでの使い方を学習したら、一連の流れを覚えられます。
レンダリングや出力を学ぶ
最後に、作成したモデルを保存・出力する方法を覚えましょう。
保存・出力は画面上側のファイルマークから実施でき、次のようなさまざまな拡張子のデータとして書き出せます。
- f3d
- 3mf
- dwg
- dxf
- obj
なお本項で紹介したのは、あくまで学習の流れです。
より詳しい使い方は、前述したおすすめの学習方法などを利用して学んでみてください。
Autodesk Fusionの学習の落とし穴と対策
Autodesk Fusionを独学しようと考えている人は、計画的に学習を進めなければ、途中で失敗してしまうことがあります。
参考として、よくある学習の落とし穴を整理しました。
誤った教材を選んでしまう
書籍や学習教材を使って独学をはじめる人のなかには「なんとなくこの教材でいいか」と軽い気持ちで選んでしまい、後から自身の仕事に関係のない教材だと気づくことがあります。
誤った教材を選ぶと、自身の業務内容とは関係のない範囲まで学んでしまうかもしれません。
大幅な時間ロスが起きてしまうため、事前に口コミ情報やサイトの説明情報をチェックしたうえで教材を選びましょう。
独学で挫折してしまう
独学が苦手な人によくあるのが、最初はやる気を出して学習を続けられるけど、後半に差し迫った時点から急にやる気を失って挫折してしまうパターンです。
特に学習内容が難しくなるタイミングや、仕事が忙しくなるタイミングなどは、挫折しやすいので注意が必要です。
独学が難しいと感じた場合には、セミナー講習のようにプロの講師から教えてもらえる環境に身を置くことをおすすめします。例えば、以下のセミナーではAutodesk Fusionの基礎~応用を短期間で学べます。
セミナー名 Autodesk Fusionセミナー講習 運営元 ProSkilll(プロスキル) 価格(税込) 41,800円〜 開催期間 2日間 受講形式 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング
Autodesk Fusionの学習についてよくある質問
Autodesk Fusionの学習について、よくある質問を整理しました。
Autodesk Fusionの学習についてまとめ
Autodesk Fusionを実務で活用したいなら、事前に基礎知識や基本操作の学習をスタートするのがおすすめです。
豊富な学習方法があるので、ぜひ本記事で紹介した方法を参考に、自分に合うスタイルでAutodesk Fusionを学び始めてみてください。
