エクセルでの日付データの取り扱いは、日常業務やデータ管理において重要なスキルです。しかし、文字列やシリアル値の変換でつまずく方も多いのではないでしょうか。
本記事では、文字列や分割された「年」「月」「日」、シリアル値を正しい日付形式に変換する方法を解説します。さらに、表示形式のカスタマイズやエクセルスキルを磨くための学習方法も見ていきましょう。
エクセルの日付データとは

エクセルの日付データは、数字(シリアル値)として管理されています。1900年1月1日を「1」として、そこから経過した日数を数値で表す仕組みです。
例えば、2025年1月1日は「46016」というシリアル値になります。このシステムにより、日付を用いた計算や並べ替えが容易に行える一方で、データの形式が異なるとエラーや正しい表示がされない場合があります。
例えば、文字列形式で入力された日付はエクセルに認識されず、計算に利用できません。
エクセルで文字列を日付に変換する方法

他のシステムからデータを取り込む際や手入力で日付を入力した場合、文字列形式でデータが保存されることがあります。文字列をエクセルで日付として認識させるには、適切な変換が必要です。
- 「区切り位置」を利用する変換
- DATEVALUE関数の使い方
- 数式を使用しない簡単な手法
この章では、上記の数式を使わない簡単な手法を解説します。
①「区切り位置」を利用する変換
文字列の日付を認識可能な形式に変換する際、区切り位置機能を使うと便利です。この方法は、データに特定の区切り文字(スペース、カンマ、スラッシュなど)が含まれている場合に有効です。
- 変換したい文字列があるセルの列を選択じ、「データ」タブをクリックする

- 区切り位置を選択し、区切り文字(スペース、カンマなど)を指定する

- データ形式で「日付」を選択する

- ウィザードを完了させる

この機能は、特に大量のデータを一括で処理する際に効果的です。簡単な操作でテキスト形式の日付をエクセルが認識可能な形式に変換できます。
②DATEVALUE関数の使い方
DATEVALUE関数は、文字列で入力された日付をシリアル値に変換する関数です。
- 変換したい文字列が入力されたセルを確認し、入力したい空白セルを選択する
- 「=DATEVALUE(セル番号)」と入力する


- 数式を適用して変換を実行する


データが一貫した形式で入力されている場合に便利です。
③数式を使用しない簡単な手法
数式を使わずに文字列を日付に変換したい場合、エクセルの自動認識機能を活用することもできます。この方法は、シンプルな操作で済むため初心者におすすめです。
- 文字列が入力されたセルを選択するし、右クリックして「セルの書式設定」を開く

- 「日付」を選択し、希望する形式を指定する

- 「OK」をクリックして適用する

この方法は、手動で入力されたデータや少量のデータを手早く修正したい場合に役立ちます。ただし、文字列の形式がエクセルに認識されやすい状態であることが条件です。
エクセルの「年」「月」「日」を結合・分離する方法

エクセルでは、「年」「月」「日」が別々のセルに入力されている場合、結合して1つの日付データに変換することも、逆の分離が可能です。このような形式のデータは、名簿やデータベースのインポート時に頻繁に見られます。
- DATE関数を用いた変換
- YEAR/MONTH/DAY関数で個別に抽出する手法
この章では、上記の手法について見ていきましょう。
①DATE関数を用いた変換
DATE関数は、指定された「年」「月」「日」を1つの日付データとして統合するための便利な関数です。
- 入力したい空白セルを選択する
- 「=DATE(年セル, 月セル, 日セル)」と入力する

- 数式を適用して日付データを作成する

この方法は、分割されたデータをまとめる際に特に有用です。
②YEAR/MONTH/DAY関数で個別に抽出する手法
逆に、既存の日付データから「年」「月」「日」を個別に抽出したい場合には、YEAR、MONTH、DAY関数を使うと便利です。
- 入力したい空白セルを選択する
- 「=YEAR(日付セル)」で年を抽出する


- 「=MONTH(日付セル)」で月を抽出する


- 「=DAY(日付セル)」で日を抽出する


目的に応じて適切な関数を選び、データの整合性を保ちながら作業を進めましょう。
エクセルでシリアル値を日付形式に変換する方法

エクセルのシリアル値は、日付や時刻を計算する上で便利な仕組みですが、そのままでは「46016」や「44927」といった数値で表示されるため、見た目が分かりにくいです。シリアル値を視覚的に分かりやすい日付形式に変換するには、いくつかの方法があります。
以下の表に方法と特徴をまとめました。
| 変換方法 | 操作手順 | 特徴 |
|---|---|---|
| セルの書式設定を使う | セルを選択 → 右クリック → 「セルの書式設定」 → 「日付」を選択 → 希望の形式を指定 → 「OK」をクリック | カスタム形式を選べる柔軟性が高い方法 |
| ショートカット(Ctrl+Shift+3) | シリアル値が入力されたセルを選択 → 「Ctrl+Shift+3」を押す | 手早く「yyyy/mm/dd」の形式に変換できる |
| TEXT関数を使う | 「=TEXT(セル, “yyyy/mm/dd”)」と入力し、日付形式を指定 | 自由な表示形式を数式で指定可能 |
| データタブの「区切り位置」を使用 | シリアル値や文字列を選択 → データタブ → 「区切り位置」 → 日付形式を指定して適用 | フォーマットが混在している場合の整形に便利 |
シリアル値を正しい日付形式に変換することで、データの視認性が向上するだけでなく、計算やフィルタリング作業もスムーズに進められます。用途に応じて適切な方法を選び、効率的にデータを整形しましょう。
エクセルの表示形式をカスタマイズする方法

エクセルでは、データの表示形式をカスタマイズすることで、より分かりやすく見せたり、特定の用途に合わせたフォーマットを設定したりすることが可能です。日付データもその対象で、テキスト形式や和暦、曜日の表示など、柔軟にカスタマイズできます。
- TEXT関数で自由なフォーマットを設定
- 和暦や曜日表示への対応
- よく使われる表示形式一覧
この章では、上記のよく使われる表示形式を見ていきましょう。
①TEXT関数で自由なフォーマットを設定
TEXT関数を使うと、日付の表示形式を細かく指定できます。関数を使用することで、通常のセルの書式設定では対応できない独自のフォーマットを作成することが可能です。
- TEXT関数の基本書式は「=TEXT(セル, “表示形式”)」
- 「yyyy/mm/dd」は「2025/01/23」のような西暦表示


- 「yyyy年m月d日」は「2025年1月23日」のような日本語表示


- 「mmmm dd, yyyy」は「January 23, 2025」のような英語形式


TEXT関数を使うと、データの見た目をカスタマイズするだけでなく、フォーマットを変更した状態で他の計算や処理に利用できるでしょう。
②和暦や曜日表示への対応
エクセルでは、和暦や曜日の表示を簡単に設定できます。下記の具体例では、シリアル値としていますが、「2025/1/23」のように日付設定でも同様の処理ができます。
- 和暦を表示するには、セルの書式設定で「和暦」を選択


- 曜日を表示するには、「TEXT(セル, “aaaa”)」で曜日を表示


- 略称の曜日を表示する場合は「TEXT(セル, “aaa”)」を使用


日本独自のフォーマットが必要な場合や、日付に関連するデータを整理したい場合に便利です。
③よく使われる表示形式一覧
よく使用される表示形式も押さえておきましょう。表示形式を適切に選ぶことで、データを見やすく整理するだけでなく、読み手にも直感的に情報を伝えることが可能です。
以下の表に、形式と実際の表示例をまとめました。
| 表示形式 | 書式例 | 表示例(2025年1月23日の場合) |
|---|---|---|
| 西暦4桁 + 月 + 日 | yyyy/mm/dd | 2025/01/23 |
| 和暦 | gggg年m月d日 | 令和7年1月23日 |
| 英語表記(省略月) | mmm dd, yyyy | Jan 23, 2025 |
| 日本語年月日表記 | yyyy年m月d日 | 2025年1月23日 |
| 曜日(完全表記) | aaaa | 木曜日 |
| 曜日(略称) | aaa | 木 |
状況に応じて最適な表示形式を設定しましょう。
その他のエクセルの日付機能を知りたい方は、下記をご覧ください。
エクセルの学習方法

エクセルを効率的に活用するには、基礎から応用までのスキルを段階的に学ぶことが重要です。独学で学ぶ方法もあれば、専門的なセミナーを受講して短期間で習得する方法もあります。
この章では、エクセルスキルを習得するための具体的な学習方法を見ていきましょう。
書籍やオンライン動画などで独学
独学でエクセルを学ぶ際、書籍やオンライン動画は非常に効果的な学習手段です。
特にオンライン動画では、視覚的に操作方法を確認できるため、初心者にとって実践的な理解が深まるでしょう。また、無料で視聴できるチュートリアル動画や専門家が制作した教材も多く、学習の幅が広がります。
書籍は、基礎から応用まで体系的に学べる点が魅力です。関数の詳細やショートカットなど、細かい情報がまとまっているため、時間をかけてじっくり学びたい方におすすめです。一方、オンライン動画は短時間で特定のスキルを習得するのに便利で、特にYouTubeなどでは実務に直結した内容の動画も数多く公開されています。
エクセルの学習方法の詳細を知りたい方は、下記をご覧ください。
セミナーを受講する
「独学ではやる気が持続しにくい…」という方には、セミナー受講がおすすめです。専門の講師から直接指導を受けることで、独学では気づきにくいポイントを学べるだけでなく、実践的なスキルを短期間で身につけることができるでしょう。
ここでは、3つのセミナーについて見ていきます。
日付変換の基礎も学べる!Excel基礎セミナー
「Excel基礎セミナー」では、日付変換を含む基本的な操作方法からグラフ作成、関数の利用まで幅広く学べます。初心者向けなのでエクセルを使ったことが無い方にもおすすめの講座です。
講座では、実務に直結したスキルを短期間で効率的に習得可能。特に、日付変換やデータ管理の基礎をしっかり学ぶことで、業務の効率化が期待できます。受講形式を選べるため、自分のペースで学べる点も魅力です。
| セミナー名 | Excel基礎セミナー講習 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
エクセル作業を効率化!マクロ・VBAセミナーで日付処理
「Excelマクロ・VBAセミナー」では、データ入力の自動化や帳票作成など、実務に役立つスキルを短期間で集中的に学べます。
日付処理の効率化も含まれており、マクロの記録からVBAの基礎、エラーハンドリングまで実践的な内容が特徴。初心者でも安心して受講できるよう設計されており、受講形式も選択可能です。
| セミナー名 | Excelマクロ・VBAセミナー |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 27,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング |
資格取得でスキルを証明!MOS対策短期集中講座
「MOS対策短期集中講座」では、WordやExcelの初心者でも短期間でMOS試験合格レベルのスキルを習得できます。
試験対策だけでなく、実務に役立つ知識も充実しており、効率的な学習をサポート。キャンペーン割引なども実施されており、コストパフォーマンスも抜群です。受講形式が選択可能なので、自分に合った学習スタイルで受講可能です。
| セミナー名 | MOS対策講座 |
|---|---|
| 運営元 | GETT Proskill(ゲット プロスキル) |
| 価格(税込) | 16,500円〜 |
| 開催期間 | 2日間 |
| 受講形式 | 対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング |
エクセルの日付変換でよくある質問
エクセルの日付変換まとめ
エクセルでの日付データの取り扱いは、業務効率を向上させる上で欠かせないスキルです。
文字列やシリアル値を正しい日付形式に変換する方法をマスターすることで、データ管理や計算のトラブルを防ぎ、作業のスムーズさを実感できるでしょう。また、日付形式のカスタマイズや学習方法を活用し、より高度なエクセル操作を習得してみましょう。






























